『SQ.CROWN 2016AUTUMN』その2(「妖の王」re.)

既に掲載誌『SQ.CROWN 2016AUTUMN』の発売日から1週間経ちましたので、ネタバレ全開で参ります。 御了承下さい。





▽ 「妖の王re.」あらすじ

和菓子屋を営む祖父の手伝いで店番をしていた高校生の少女。そこにくたびれた身なりの異国人の男が現れる。
彼は彼女に「はーるーん しってるか?」と尋ねた。 
訳が分からず無反応の彼女を見ると、彼は大いに落胆の様子で 豆大福のやけ食いを始めた。
そこにやって来た二人目の客は 正体を現すと鬼の姿で、いきなり少女を襲おうとする。 「そなたを喰えばわらわが妖の王じゃ」

間一髪で彼女を救い鬼を倒した男は 少女に事情を話し始める。
彼女こそ「妖の王」と呼ばれる竜の生まれ変わりで、まだ竜の姿だった1200年前に人間の彼と夫婦仲になった。
ところがある日竜は 自分も人間になると言って姿をくらまし、それから560年間 彼は妻を探し続けたのだと。
「はーるーん」とは彼の名前だった。 
ここに一緒に住むから早く自分を思い出せ、と屈託ない笑顔で語るハールーンに まんざらでもなさそうな少女。
ちなみに彼女の名前は雲井かごめ。



▽ 雑感

星野先生がインスタに投稿されていた「妖の王」イラストも思い出されて無性に懐かしいですね。 あれも画集に入るといいな♡
ハールーンのカラーの立ち絵もありましたが、それより あの二人が顔を見合わせていた二枚組。
かごめを見下ろしながら --- 昔は大きくて美しくてカッコよかったのにずいぶんと小さくなってしまった(しょんぼり) --- ってやつが面白かったですよね。 「デカイ=カッコイイ」っていう子供じみた発想のおじさんが可愛くて(笑)

お話の方は、ヒロインが竜の転生した姿ということでした。
1200年前に二人が出会って結ばれて(それから640年間仲睦まじく暮らしてたんでしょうに)、突然竜の方が人間になりたいと言い出した心境変化はいったい何だったんだか。 
ハールーンの子供を産みたいとか?
でもこんな感じの旦那さんですから、それを聞かされても返事がおざなりだったんじゃないかなぁ… いかにも女心とかには察しが悪そうですよ(苦笑)

竜は「転生」という手段で念願叶った訳ですが、それって自ら命を絶ったってことでしょうか?
竜から力を授かったらしい人間のハールーンがこんなに不老不死でピンピンしてる所を見ると、竜だって自然に寿命が尽きるような歳ではなかったのでは?

それにしても全体にのんびりムードで平和です。 かごめのほわわ~んとしたキャラのせいもあるでしょうか。
普通は、危ない所を助けられたとはいえ いきなり素性の知れない外国人男性に「めおとじゃ」って迫られたら警戒しますよねぇ。
それに「生まれ変わり」と言われても ここに来るまで何代を経たのか… もはや全くの別人格でしょうに。
あとハールーンの方も、かごめを強引に連れ去ろうとしましたが それを拒絶されると真面目に悩んだ結果⇒そうだ、同居しようっていう…  まあデリカシーの点で難がありますが、それなりの優しさ、立ち直りの早さが好感持てますねv

「D.Gray-man」でも深刻な問題として転生だの別人格だのといった事実が表面化していますが、「終わり良ければすべて良し」と笑って言ってくれそうなこの作品の持つ不思議な明るさは 確かに救われる気がします。



▽ 比較

「3年前『ミラクルジャンフ゜』に掲載された作品の加筆・修正版」ということでしたが…

🌟 全編描き直し

さてどこが変わったかと言いますと、扉絵はモノクロながら描き下ろし、それを含めたページ数(P20)と物語の展開は前回と変わらぬものの ほぼ全コマに描き直しや台詞まわし等の修正が入っていまして、タイトルの「re.」=“リニューアル(renewal)”と思っていいレベルです。
格段に完成度が上がりましたよね!!(〃'∇'〃) 

いくら文字で説明しても及ばないので、少しだけ引用させて頂きます。 以下の通り。

ayakashino_ou11.jpg
左(新):『ジャンプSQ.CROWN 2016AUTUMN』掲載の「妖の王re.」 
右(旧):『ミラクルジャンフ゜No.14』掲載「妖の王」 より。

旧「妖の王」については、発表前年星野先生が気分転換に書き溜めておいた作品が『ミラクルジャンフ゜』誌に掲載の運びとなったわけですが、これが出された当時のDグレ休載理由が「病気療養」でしたから きっと納得のいくまで描き込めずに出てしまったことがずっと引っかかっておられたんじゃないでしょうか。
それで、その後もリニューアルバージョンをちょこちょこ書き溜め… ってことだったんでは? (気分的には“リベンジ(revenge)”かも)
 
おそらくいつかコミックスに収録されることを意識しながら 丁寧に描き直されていたと思います。
少なくともこの直しの分量は 『SQ.CROWN』初の休載で急遽決まった穴埋め掲載用に短期間でできるようなものではないかと。
(それができるくらいなら休載にはなりませんね(^^;) 

🌟 消えた湯呑み

旧「妖」で一番気になっていたところ
鬼が登場するシーンで、ハールーンの左手には 前ページでかごめが手渡した湯呑みがまだ握られています。
ところが、彼女を庇ったために腕を噛まれるコマでは 行方不明になってしまってるんですね。
しかし次の頁でまた現れます… 神器が出てくる重要アイテムですから。
この箇所も、新「妖」では修正済みでした。 かごめ救出コマでは、奥に引っ込んでいた彼の左腕ごと描き加えられていて。

ハールーンの足元にいたブサ猫くんも ちょっと出番が増えましたねw

他には、ハールーンが店にやって来たのが「鴉が鳴く夕暮れ時」… そこで柱時計は5時を指し《ぼーん》と時報も鳴りだしますが、よく見ると《ぼーん》のフキダシが6つあるんですよ。 ここだけはそのままでした。



▽ 象徴やら設定やら

🌟 「はーるーん」

過去記事にもウィキのコピペを貼ってましたが、モデルはこんな実在人物でした。
      
ハールーン・アッ=ラシード(アラビア語:هارون الرشيد‎ ​ Hārūn al-Rashīd, 766年 - 809年)は、アッバース朝第5代カリフ(在位786年 - 809年)。 即位にあたっての名はアッ=ラシード・ビッ=ラー・アブー・ジャアファル・ハールーン(al-Rashīd bi-Allāh Abū Jaʻfar Hārūn)であるが、古くからこのハールーン・アッ=ラシードの通称で親しまれてきた。 その治世はアッバース朝の最盛期にあたり、『千夜一夜物語』などで全盛期のアッバース朝に君臨した帝王として語り継がれている。 (wikipedia記載より抜粋)

「地味な和菓子屋にやって来た異国のお客さん」というだけならどこの出身でも良さそうですが、星野先生が何故またこの地域(中東)に興味を示されたのか。
もしかしたら…という想像ですが、Dグレに登場する「サイラス」氏の影響なんでは?と思います。
英語版「D.Gray-man 24」では、ネアとマナの叔父=つまり「母さま」の実弟であるサイラスは綴りが“Cyrus”となっていて、この名前の由来は もっと時代を遡るペルシャ帝国建国の祖・キュロス二世であるとか。 
⇒ 関連記事:「キャンベル家とクロス・マリアン」(2015.11.21付)


🌟 龗神之剣(オカミノカミ ノ ツルギ)
「龗」 音読みは「レイ」。 あめかんむりの下に口三つが横並び、その下に龍の字。
この「おかみ」一文字で「竜神」の意味を持つそうです。
竜といっても西洋の火を噴くドラゴンと違い、東洋の竜は水との結び付きが強く水神・海神の性格を持ちます。
「竜宮城」なんてのも海の中ですし。
かごめのセーラー服も(デザインの元は水兵服)、胸当てにわざわざ船の錨印まで付いてるところから無関係ではないかな。

水関連でいうと、ハールーンの「おでこの模様」の「みつどもえ(三つ巴)」。 かごめと口づけを交わし力を得ると、彼の瞳にも浮き出しますね。 この図案もまた「水流」を示しているということです。

ハールーンの呼びかけに応え 湯呑みのお茶から出現した龗神之剣。 こうやって水のある所なら多分どこでもOKなんでしょう。
これで斬られた妖も水になってしまうという。 使用済みの剣もまた水に還る… エコですね←


🌟 かごめ(籠目)
以前の記事でも話しましたがこういうことでしたねw 「かご」(籠)(篭)の字にも「竜」は付きものですが。

籠目50half    籠目紋50half 画像はウィキペディア「籠目」からお借りしてます。

左のような竹籠の編柄から 右のような六芒星型が出てきますが、これ自体に「魔除け」の意味があるほか 上向きの△(陽)と下向きの▽(陰)とで作る形ということで、六芒星は夫婦の和合も意味しています。


今回はこんなところで。
「妖の王」も、読切一回で終わらせるにはもったいないほど良く練られた作品でしたね。
これがまたCROWNに載ると聞いた時は 続編が読めると思って喜んでしまいましたが… いつか本当になることを願います。


では一旦これで。 いい加減ハログレに戻らないとwww



※ あ、そうそう 扉絵に描かれた「蛾」の意味が分からなくて保留なんですが… 
新・旧どちらの扉絵にも登場するのでただの装飾とは思えません。 さしずめ「竜の魂」の象徴あたりが順当ですか。
良く御存知の方がいたら教えて下さい。よろしくv







『季刊エス 2016年4月号 [ 特集 : 男子たちへ“AUX HOMMES (オ ゾンム)” ] 』のDグレ。

『季刊エス 2016年4月号』掲載のD.Gray-man関連、ほんとに素晴らしかったですね!!

インタビューを中心に、作品構想やメイキングのお話・アトリエの紹介・未出原稿を含む沢山の画像…

ふと2010年刊行の『マンガ脳の鍛えかた』という本を思い出したので、そちらの内容(2008年WJ掲載記事の加筆修正)も見比べましたが遜色ないです。  
インタビューはどちらも10ページですが 今度の『季刊エス』の誌面サイズはあの本の倍なうえ文字数もギッシリなので情報量が半端なく、さらに「好きな男子」アンケートの方でも先生が沢山お話しされていました。 

そろそろ日も経って落ち着いたので、いつもの独断と偏見まみれの感想など。 (←仕様です)



「各界のビジュアル表現を総覧 ★ ストーリー&キャラクター表現の総合誌」という この雑誌購読は初めてでした。

なるほど 『D.Gray-man』という漫画をひとつの作品表現としてあらゆる角度からの魅力を提示して下さっていました。 
作画工程やアトリエがデジタル環境に合わせて随分様変わりしたこともよく分かり、ここからあの世界が広がっていくのか…と、絵を全く描かない私でも興味深かったです。

インタビューは 物語中の具体的エピソードを挙げながら進んでいき、作品テーマや内容の再確認のためにも有意義でした。
よく指摘される絵柄が変化してきた理由や 星野先生が特にこだわっている作画上の気構え・技術的な部分の説明にもいろいろ納得、さらにアニメーター修業時代の体験談や 作品の今後に向けての展望まで熱く語られ 連載再開を待つ長い間に溜めこんだ不安も吹き飛びましたね。

ただ、最終ページの「30分描いたら休憩して描いている」という一言からは、やはり御体調関連では明言されない御苦労がおありなんだろうな…と感じました。 
掲載がWJからSQ.に移ったばかりの頃のインタビューでは、もう記憶もおぼろげですが もう少し時間は長かったはず。


雑感


<インタビュー>

[星野先生] 「私、悲しいものを描きたいわけじゃないんです。“悲しいこと”の前にはそれと同じくらい“素敵なこと”があったわけだから、“悲劇”の裏にあった“幸福”、そのキラメキこそが描きたいことなんです。」
ここまで言い切って下さってありがとうございます。 D.Gray-man に出会えて本当に良かったと思います。


▽ 「Dグレもパッと見は宗教っぽい舞台ですけど、私の中ではh広い意味でSF的な発想で作っています」
ですよね(*´▽`*)  星野先生、1巻カバー折り返しで「宇宙飛行士になるのが夢だった」お話をされているくらいですから。


▽ 『戦隊シリーズ』が好き
星野先生はなぜか五人以上の賑やかなパーティーに惹かれるんだとか。 
今特集のタイトルバックは「Party and Party(N187)」ならぬ「聖戦ブラッド(N188)」。
「パーティー」があの扉絵のイメージだったら メンバー構成は、アレン・神田・ラビ・リナリーに続き五人目がリンクですね。
ここにまだ増えるのかなあ… 今はバラバラに散っている彼らもいずれ一緒に戦う展開が来るんでしょうか。


▽ 絶望的状況にあっても自分自身を強く持ち続ける人々 / 「信仰心や復讐のために戦う人たちは適合できない」
イノセンス適合の要件として「世界救済や神のため」では、違うそうです。
信仰心がダメな方に入ってるのは皮肉ですよねぇ 曲がりなりにも「神」と呼ばれる存在でいて。
実体験に基づかない“きれいごと”は通用しませんか。 アポさんなどは特に、心の「でこぼこ」がお気に入りのようですし。

アレンのマテールの時の言葉を思い出します。 
「可哀想とかそんなキレイな理由あんま持ってないよ 自分がただそういうトコ見たくないだけ」
傍目には自己犠牲に見えたとしても アレンにとってはどこまでも“自分のための行為”なんでしょうね。
“深い信仰心から喜んで身を捧げる”人との差はここかなー・・・

復讐心(≒憎悪)がダメというのは、イノセンスが それで活性化するノアメモリーとは正反対の性質だからか… う~ん。

まだまだ考える余地がいっぱいあるのは楽しいですね^^


▽ ルベリエという人物
第213夜から抱いた私の印象と、あまり違っていなかった点 一安心。
[星野先生] 「ちょっとだけヒトラーっぽいデザインですけど。ちょっとですよ!」

やはり あの回の扉絵の地球儀はチャップリン映画の『独裁者』でヒンケルが遊んでいたバルーンを連想しますし、ルベリエの主張もあの名演説シーンを彷彿とさせます。
オマージュを込めたヒントだったのだろうと勝手に解釈しています。

あの映画、見せ場の演説内容は「全人類よ、自由を取り戻すために力を合わせて共に戦おう。絶望してはいけない!」というもので、決して自分が独裁者になりたかった男のものではありませんでした。
※ちなみにスピーチ全文訳の載ったまとめはこちら。⇒ 「絶望してはいけない」チャップリンの史上最高のスピーチ【独裁者】

ハワード・リンクも ややアレン贔屓に傾いていたところでルベリエの高邁な精神に触れ、あらためて自分が引き受けることになった重責に 身の引き締まる思いがしたでしょう。
しかし彼は彼で、着実に任務はこなしつつ ルベリエ達が狂っていってはいないか?と自分で考え続けることをやめないのが立派ですよね。

ルベリエとリンクは、現在旬のキーマンキャラなんですね かなりの文字数です(笑)
ルベリエ家の悲惨な歴史のくだりは大体想像通りでしたが、ここまでとはびっくり。
「100年間ずっと実験体を差し出してきている一族なんです。だから本当に優秀な子しか生き残れない。ルベリエのたくさんいた兄弟もみんな実験体にされてしまって・・・
悲劇を身をもって体験した点では、彼(ルベリエ)も同じだったんですね ><。


▽ あと数巻で終了、はない。 最終回まで決めているので全部描けたらまだ話はいっぱいある。
21巻の時、アレンとリンクが揃って「カバーデザインリニューアル」を宣伝していたのもそうなんですよね。
あそこで“白黒くっきり”分かれたチェッカー柄は姿を消し、アレンの教団離脱が決定的になる展開が来ました。
今思い返しても 主人公が本当の自分の道へと踏み出す折り返し地点だったんだなあと… (タロット1番の魔術師カードの話などしていたのが懐かしいです)

「(ルベリエと)リンクとの関係もこれから描いていきたいと思っています」
楽しみです!


▽ ぼかしてきた謎が一気に分かるような舞台づくりを / もっとすごいことがこれからいっぱい / 「人の魂」が軸
嬉しい悲鳴・・・ 必死で付いていきますので💦
どうか構想通りの完結が迎えられますように。


<描き下ろしイラストメイキング>

今月7日、インスタグラムに紹介されていたあのアレンさんの絵です。(´∀`゚q)
ラフから完成までの“14工程”。 数字は偶然ですか… 14番目カードの天使様を連想してしまうわ。
絵が素敵すぎると、何でもかんでもこじつけたくなりますね(笑)
先生いわく「天使っぽいアレン」を描いてみたくなりました、と。

しかしまた 今回左は、鋭い鉤爪スタイルなんですよー 
右手にあるのは、あの18巻で師匠のボイスメモを聞きながら立ち尽くしていた時の「マナの仮面」(N173)。 
彼の中の何かが吹っ切れた表情に見えました。
「天使」といってもふわふわエンジェルではなく、戦う大天使様です。

・・・・・・これどこかに再掲はあるかな? できればもっと大画面で見たいなあv 眼福でした!!


※このページ(P29)には別の絵で、直筆サインプレゼントの色紙画像も出ています。 みたらしコンビのアレンとティム可愛いv



<「好きな男子について」漫画家アンケート>

星野先生がここでも語る語るwww 「真田丸」はリアタイで見ないといけませんね。
今はアンパンマンが理想の男性の一人になってるとか。 
それと飽くなき「おじさん」語り。 (個人的には英国紳士のコリン・ファース推しが嬉しかったデス)



<アンケートハガキ>
こちらの応募で星野先生・浅田先生らのサイン色紙等景品が当たります。 
切手(52円)貼付が不要の親切仕様なのでぜひ。
自由記入欄が多いのも嬉しいですね。 これに全部目を通されているのだとしたら編集部の方は大変ですが。



どうも更新が久しぶり過ぎて難儀しました ←

まだ第221夜の感想記事も途中でしたね。 何とか今月中には出したいです。
それではv



再度「妖の王」の話。 (ネタバレ注意)

前回記事では『ミラクルジャンプNo.14』の紹介が目的だったので「妖の王」の内容に触れませんでしたが、
殊にラストの種明かしが個人的にウケたので、少し話がしたくなりました。

ストーリー解説ではありません。 
あくまで読まれた方が対象です。







もう少し下まで。

  ↓















和菓子屋の少女の名が最後に明かされますが「雲井 かごめ」とのこと。

ここであらためて彼女の正体の種明かしなわけですね。
「かごめ」は漢字で書くと「篭目」or「籠目」。
どちらの文字にせよ“たけかんむり”の下に「竜(龍)」の字が含まれています。


さらに「篭目」とは竹で編んだカゴの網目のことですが この文様自体に魔除けの力があるとされ、
典型的な六つ目編みの篭目を図象化したものは「篭目紋(かごめもん)」といい伊勢神宮の石灯籠等にも刻まれています。

以下「篭目」とその下「篭目紋」  ※ 両画像はwikipedia「籠目」のページから引用。

籠目50

籠目紋50

篭目紋は上向きと下向きの正三角形2つを組み合わせた形。 六芒星。
陰陽を表したシンボルという見方から、男女融合の象徴ともなっています。
二人の「めおと」設定はこれに掛かってくるのかな。


苗字「雲井」の由来は 和歌などに見る「雲居」のことでしょう。
空の、雲が群がっているところ。 転じて大空だとか、遠く隔たった場所、の意味にも。


ですから「くもい かごめ」というと、聴いた感じでは華奢な女の子にお似合いの可愛らしい印象ですが 
はなから強大な力を秘めた竜の存在を暗示していた・・・ということになりますか。





そして、異人の「お客さん」。
「ハールーン」という名はどこから来たのか・・・見当の付く方いらっしゃったら教えて下さい(笑)
結局彼の方は普通の人間だったというどんでん返しですが、竜と関わったため不老不死の身になったのかな。
「1,200年」などの数字も意味ありげですが 済みません分かりません^^;

とにかく彼も既にケタ違いの長命ですし額や瞳に「三つ巴」の印が浮き出たりで、もう普通とは言えませんね。


この「三つ巴」も伝統文様です。
流れる水、稲光、雲、を示すなど諸説ありますが 竜との関連が強いですね。

この印を聖書の黙示録の「666」と関連付けた面白いお話をされているブログ記事を見かけましたので御紹介。
http://ameblo.jp/amezisto0214/entry-11407413488.html

そこでは、一般に欧米で「呪われた獣の数字」として忌み嫌われる「666」も 見方が変われば正反対の意味を持つものになる話がされています。

善悪のイメージが始終ひっくり返されるD.Gray-man世界も似たようなものですよね(^_^;)

生まれながら「666」イメージが付いて回る中、どうしてか『太陽』の象徴が繰り返し出てくる神田さんを思い出します。
視野を広げれば将来にも希望が持てるってことかしら・・とか 考えると嬉しかったりねwww





この読切作品は「昨年中に暖めていた企画」という説明でしたが、そういえば去年の干支(えと)は辰(タツ)でしたよ。

まあ偶然かも知れませんが、ひょっとして2012年向けの企画で用意していたものが諸事情で出せなくなったのかも。

先生の体調悪化から休載が年5回に上った中でも、新作アニメの企画はスタートしてしまいましたしね。

(ハールーンさんが大福のヤケ食いシーンから剣で鬼を斬り捨てる所までずっと左手に湯呑を握ってた筈ですが、
鬼からかごめちゃんを庇うコマともう一箇所で消えているのがちょっと気になりました・・・この辺が余裕の無さか。
でもそんな些細な間違い探しより、めそめそしながら豆大福をほおばるお兄さんがかわいくてツボでしたね///)



※追記1 

リンクの【pixiv】いしころさんが「妖の王」の感想画を出されていて、それを見てからやっと思い出しましたが(ダメだー^^;)和菓子屋でごろごろ寝そべっていた猫、Dグレ第1夜に登場した猫だったんですね! AKUMAの毒に中(あた)って粉々にされちゃった子・・・
星野先生の優しさにちょっと感動。



※追記2

ハールーン情報頂きました!(モノクロロさん)
・・てか「ハールーン」でGoogle検索したら山のように出てきたわ_(:3 ∠)_
連休中は余裕がないとか言いつつ手を抜き過ぎでした。 皆さんに教わりながら、なんとかやって行けております・・・

さて。 実在の人物で超有名どころでしたね
アラビアンナイトにも、ドラえもん映画(1991)にも出てた(笑)

ハールーン・アッ=ラシード(アラビア語:هارون الرشيد‎ ​ Hārūn al-Rashīd, 766年 - 809年)は、アッバース朝第5代カリフ(在位786年 - 809年)。 即位にあたっての名はアッ=ラシード・ビッ=ラー・アブー・ジャアファル・ハールーン(al-Rashīd bi-Allāh Abū Jaʻfar Hārūn)であるが、古くからこのハールーン・アッ=ラシードの通称で親しまれてきた。 その治世はアッバース朝の最盛期にあたり、『千夜一夜物語』などで全盛期のアッバース朝に君臨した帝王として語り継がれている。 (wikipedia記載より抜粋)

この時代の実質「王様」ですよ。
「1,200年前」設定にもピッタリ合います。 弱冠20歳で即位、43歳で退いた後の消息はイマイチ不明。
そのまま放浪の旅の途中で出会った竜と恋に落ちたってことでいいんじゃないですか^^;
そんな背景を持った偉い人が、今はたった一人の少女の反応に一喜一憂してるとかなかなかチャーミング(死語)。
「お兄さん」なんて言ってしまいましたが、肉体年齢はエドガー博士(45歳没)くらいでOK?
かごめちゃんにとってはお父さん世代になりそうですが。 まあよろしいんでは。

もっとこのお話は続けられそうですね! 
続編読切の形で 折を見て出してもらえたら嬉しいです。










やっと楽しい作品を読めて、一息つくことができました。

これからもDグレ再開まで頑張って待てそうです。 

それではこれで。


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漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、本誌には 2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.12月号』で連載再開。以後2013年刊行『SQ.2月号』の第218夜まで掲載。同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。そしてとうとう2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 コミックスは2013年11月に24巻発行(第218夜まで収録)・25巻は2016年6月3日発売です(第219夜-第222夜)。 2016年7月から9月まで、新作TVアニメシリーズ「D.Gray-man HALLOW(ディーグレイマン ハロウ)」がTV東京系列で放映されました。詳細はアニメ公式HP http://dgrayman-anime.com/ をチェック。◇◇◇ 星野桂先生あてファンレターの送り先は以下の通り。       ↓  
プロフィール

キャンピー

Author:キャンピー
Yahoo!ブログから移動して'12年10月25日オープン。
それ以前の日付記事は旧ブログからの訂正版です。

生年:不明。35年前には存ざ(ry
BD/Btype:8月某日(Leo)/AO型
身長:160cm
体重:標準(自称)
家族:5人。夫と子供3人(男・男・男)
好物:漫画はDグレでお腹一杯。

<他ツイフィールまで> http://twpf.jp/ripvansf
   

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