皆様良いお年を。

今年10月25日にオープンしたこのブログも、2012年最後の本日付で 延べ来場者数8,000人を越えました。
どうもありがとうございます。


まだ方向が定まらない上内容的にも未熟ですが 飽きずに来て下さる閲覧者の方々に元気を貰って続いています。
来年も頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。

これまで旧ブログ『スコアズメモリー』にはDグレ情報の告知記事だけは出すという中途半端を続けてきましたが、
ここへ来て下さる方に二度手間をお願いする事にもなり あまり良い方法ではなかったですね。
来年からは記事の投稿はこちらの『ティムのしっぽ』一本に絞ろうと思います。

旧ブログもずっと開けておきます。古い記事やゲストブックへの投稿は可能ですので、
こちらの記事と直接関連しない話題は、あちら側でいつでもお受けします。

それでは。
皆様良いお年をお迎え下さい。m(__)m
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お誕生日が祝えなかったよorz

本当に何が目的でDグレのファンをやってるかと突っ込みたくなる不祥事でしたが・・・ごめんねアレン。




さて。 

キリスト教関連に「ロンギヌスの槍」という逸話がありまして。 キリスト受難の象徴とされたりします。

磔刑のキリストの脇腹を貫いたという。 

致命傷ではなかったですが、やっぱりここは あの六幻の刺し傷を連想してしまうわけ。



D.Gray-manの物語では、かの「ノアの方舟」も全く異なる姿で登場しました。

アレン・ウォーカーの産みの親は、その名に「マリア」を擁した中年男性だったり。

人生のスタート地点で象徴的に出てきた「麦」の畑も、アレン自身の記憶としてではなく。

奇しくもキリスト生誕と同日だった はじまりの日もまた、周囲から暖かく祝福される「誕生日」とは違った。



それでも、運命は寄ってたかって 主人公をこの世界の「救世主」に仕立てようとしているかのようで。

----- Don't stop.   Keep walking. -----

「荊」の道を。



この先何が待っていても、どうか想いだけは貫いて下さい。

ずっと傍で見てますから。






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ジャンプフェスタ2013の報告完了です。

2日間に渡るジャンプフェスタ2013が昨日無事閉幕しました。
今年は『黒子のバスケ』脅迫事件などもあって、振り回された企画担当の皆様は本当に大変だったと思います。
おつかれさまでした!!!
おかげさまで 今年もファンは夢の祭典を楽しむことができました。



今年も去年と変わらず、我家では長男だけがジャンプフェスタに行って参りました。
そんな訳で オリジナルは又聞き情報のみですが、旧ブログ『スコアズメモリー』に掲載しております。
http://blogs.yahoo.co.jp/kuriparu4/10625916.html
その中に本日追加して、更に詳しい現場の状況をリポートしているお二方(霄(そら)さん&るきとさん)の情報も載せさせて頂きました。
ラビファンの方は必見です!



以下は買ってきてもらったオリジナルグッズ。シールブックの中はこんなでした。

ジャンフェス2013オリジナルグッズ20



それではこれで。



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Dグレじゃないので恐縮ですが(^_^;)

一応、星野先生関連のニュースということでお知らせ。


来春スタートのMBS系アニメのキャラ原案を、星野桂先生が手掛けられるそうです。

D.Gray-manとは大分畑違いな・・・サンライズですよ。


Dグレ一辺倒のファンとしてはやや微妙な雰囲気ですが、元々現在進行形のDグレアニメも知らなかった人間なので、

先生の作ったキャラクターがTVで動く所が見れるだけでも嬉しいですv

やるからにはヒットして欲しいですね! 


TVアニメーション『革命機ヴァルヴレイヴ』 http://www.valvrave.com/

情報が順次公開されていくと思いますので、気になった方は要チェックです。

何より先生直筆のラフ画を早く出してくだされ(笑)


12/21付「毎日jp」でもっと詳しい報道もしていましたので追加しておきます。
http://mainichi.jp/mantan/news/20121220dyo00m200051000c.html


冒頭に「星野桂」の字が躍っているのは嬉しいですね(*^_^*) スタッフが錚々たる顔ぶれで埋め尽くされた中だけに。




※12/22 追記

ネットをちょっと回ったら、この話題については賛否両論ですね。
しかも衝撃のあまり不正確な情報も拡散されているもよう。(実は私も一時勘違いをしたほどw)
星野先生が担当されるのは「キャラクター原案」、それを受け完成させるキャラクターデザイナーの方は別にいらっしゃいます。
アニメへの影響力は大きい割に、それに関る時間的・体力的負担は最小限で済むという、先生の現状を鑑みれば効率的でいいお仕事ではないでしょうか。
しかし予告広告の絵があたかも星野先生の絵そのものであるかのように誤解され それについて方向違いの批判がされているのを見るのは正直胸が痛みます。
旧ブログの方にも質問を寄せてくださった方がいらしたので、一応私の意見としてここに再掲しておきます。

Q. 革命機ヴァルヴレイヴの予告アニメを公式サイトで見ました! あの絵は本当に星野先生の絵ですか?
D灰書かないでそっち側に力入れちゃったんですか??

A. 私も今朝『ティムのしっぽ』の方で記事に出しましたが 今の所公式サイト以上の情報は無いですね。
星野先生は「ヴァルヴレイヴ」のキャラクターの原案を出されるだけですので、サンライズ製作でアニメ化されたあの絵は星野先生が直接描かれたものとは違います。
一時的に先生の仕事量が増えたことは否めませんが、一旦デザインが決定してしまえば その後先生がアニメの方にかかり切りになる必要はないはずです。
新作アニメのキャラクター考案者として抜擢されたこと自体は、プロの目からも星野先生のデザインセンスが高評価を受けたということですから嬉しいニュースです。
元々漫画家より前にアニメーターを目指しておられた方ですしね。

先生ももう漫画家として10年のキャリアになります。
ハイペースで漫画を描き続けることが困難な故障も抱えておられる現状からすれば、そろそろ持てる才能を漫画家以外の方法で発揮する道も模索されるべきと・・・私は思うのですが。

以上。





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Dグレ24巻とジャンフェスグッズのこと。

先ほど、旧ブログの方に 表題に関する告知記事を出して参りました。

都合で同じ内容の文面は載せられませんが・・・24巻の2月発売はなくなった模様です、というお話がメイン。

詳しくは、下記への御移動宜しくお願いします。 どうも済みません(^_^;)

『スコアズメモリー』 http://blogs.yahoo.co.jp/kuriparu4/10611202.html



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第217夜(6)「A.Wをたずねて・One seat empty」



師弟久々の再会もそっちのけで様子がおかしい神田と、尋常でない壊され方をしたクロス製のゴーレム。
ここで一体何があったのか。 嫌な予感に、ティエドールは青ざめた。
「神田 おまえまさか・・・・・・・・・」


だがその続きは、ファインダーの呼び声に遮られた。
[隊員A] 「ティエドール元帥!!!
振り返るティエドール。
[ティエドール] 「なんだい?」

[隊員A] 「た 大変です」
通りに面した通路の出口でこちらを見守っていた3人。その通信ゴーレムが警報音を出している。

[隊員A] 「別動隊から応援要請です」 「ここから東南の地点で アレン・ウォーカーを発見!!

「科学班のギルも一緒です。 すぐ先の駅へ向かってます」



それを聞いて顔色を変える神田。

3人は慌しくその場を離れ、神田とティエドールの2人だけが残された。


神田は抱えていたティムキャンピーの亡骸を地面にそっと戻すと、やにわに師匠の胸倉に掴みかかった。

しかしティエドールの方は慣れたもので、さっぱり動ずることなく間近に迫った神田の顔をじっと眺めている。

[神田] 「・・・・・・・・・」   「・・・・・・・・・」
気勢を削がれすっかり調子の狂った神田は、何か言おうとするが声にならない。
悔しそうに師を睨みつけるばかり。

[ティエドール] 「ぷっ」  「あははははははは」
[神田] !! 「何だよ!!

神田の抗議も空しく 涙を出して笑い続けるティエドール。
[ティエドール] 「やーキミはホントあはっ あはははは」 「ぶっ不器用だなーと思って」
「小さいときから ホント変わらなひ・・」
「便秘みたいな顔してさぁ・・・」


[神田] 「はぁ?(怒)」

[ティエドール] 「私に頼み事があるんだろう?」
[神田] 


ティエドールは笑うのをピタリと止め、神田の顔を改めて見やった。

「おかえり ユーくん」 「キミに会えて本当に本当に私は嬉しい。 これを先に言うのを忘れていたね」

「コムイから知らせもらってかけつけたんだよー」

「表向きは神田ユウの追跡及び捕獲任務だが 私がここへ来た目的はひとつだ。」 

「可愛い弟子のキミを守ること

「だがどうやらキミはだいぶ危なっかしいことをしていたようだな」




神田はとうとう思いつめた様子で切り出した。

「・・・・・・頼みます元帥・・・・・・・・・・・・」

「あいつが“14番目”になった時は俺が必ず斬る・・・・・・」

「だが今は あいつらを行かせてやってほしい」

「ダメというなら俺は今ここであんたを殴って気絶させる」



頼みがいつの間にか脅しになっている神田に呆れ顔の元帥。

「さっきも言ったがキミは中央の信用を失ってる」

「しかも今回の件ではまったく弁明の余地がない」

「許しと引き替えにどんなエグイ罰を与えられるか! 私はそれは嫌だ」

「だから条件は 中央庁にキミの忠誠心と力を見せること。それなら協力しよう」

「元帥になりなさい」




思いも寄らぬ話の展開に、神田も思わず目が点になった。

[神田] 「・・・・・・・・・は?」

それには構わず師はもう通りに向かってスタスタ歩き出した。

[ティエドール] 「うまいことにちょーど今(クロスの)席がひとつ空いてるしねー」

[神田] 「えっ」 「ちょ まてオイッ」


行く足を止め、神田の方を振り返ったティエドールは きっぱり言い放った。

「キミの実力はだいぶ前からとうに元帥レベルだ。 臨界点だって実は突破できるの隠してたんじゃないかい?」

彼は試すような目で神田をじっと見た。

「それとも覚悟がないのかな?」 「憎むべき教団の中枢へ入ることに」



神田は一時、観念したように目をつぶる。

(ジョニーを無事送り届けることはできた)  (でも 不可解なこともできた)

----- 不可解 ----- 

枢機卿姿で現れたあの謎の人型イノセンス。 アレンを追って来た自分とティムを襲い、記憶までもいじろうとして・・・

そして死んだ筈だったハワード・リンク。 彼を極秘にアレンの元へ送り込んだルベリエの狙いとは何なのか・・・

黒の教団組織を司る中央庁。

ノアを敵として戦う以前に、ここについても知らない事が多すぎる。


(やるべきことがまだ俺にはある)

(あいつを斬る為に六幻を手にした瞬間から  面倒を背負い込む覚悟はできてんだよ)



[神田] 「上等だ



まっすぐ自分を見据えた神田の 決意の表情を受け、ティエドールは満足気にニコッと笑った。






第217夜ネタバレは以上。

アオリ。
新元帥誕生!!



サブタイトルの「One seat empty」=「空席アリ」。

ちなみに「空席」とは。
1) 空いた席。人のいない席。  2) 欠員になって空いている地位。
今回、もちろん後者ですね。 元帥の座が1つ空いてしまっていて それはクロス・マリアンの分だという。
「地位」。あくまでも教団組織の都合上の話です。

イエーガー元帥の場合は本人死亡、イノセンスも奪われ回復不能で“席”が残っているとは言い難いのでしょうが、
クロスの方は突然の消息不明。生死すら確定せず、教団を裏切った証拠も上がらずといった宙ぶらりんの状況です。
そしてイノセンスの“断罪者”はまだ存在している。
ヘブラスカの判定では残された断罪者の適合権は切れていましたが、それだけで クロスがエクソシストでなくなったという認定には至らないようですね。
同じように六幻を一旦手放し生存も危ぶまれていた神田が 舞い戻って結晶化を遂げてしまった前例がありますしね。

中央庁としては、希少な「エクソシスト」の数を減らす事には余程慎重になっているのでしょうか。
アレンも 教皇令ではっきり「ノアと識別」されながら、エクソシスト権限は剥奪でなく「凍結」でしたから。


ティエドールが愛弟子の処遇を心配する言葉に嘘はないでしょう。
かつて4年も教団を空けていたクロス元帥が方舟と生成工場(プラント)奪取の功績で不問に付されたように、中央庁が渡りに船という存在には甘い事も熟知している。

起死回生の策として神田を元帥の座に送り込むというのは、さらにルベリエに対抗する作戦でもある気がします。
同じ立場で戦える仲間は多いほうがいい。
特別監査役長官として乗り込んできたルベリエの横暴に、室長や元帥らも手を焼いていたのじゃないでしょうか。
臨界点を突破したアレンが結局元帥になれずにいたのも、ルベリエが裏で手を回していたからに見えてしまって。
14番目を自分の扱いやすい駒にするためには 組織の中で力を付けられては困りますからね。

1)方舟戦の中アレンは臨界者となりその様子は大元帥らにも伝わっていましたが、新適合者を含む全員の無事帰還及び敵の拠点の方舟とプラントまで持ち帰るという祝賀ムードを打ち消すように ルベリエが登場してきたんでしたよね。
彼が中央庁から特別監査役長官として乗り込むや、まず14番目疑惑を振りかざしてアレンの存在の危険性をアピール。

2)その後のノア本部襲撃でアレンが教団を守りきる奮闘ぶりを見せたにも関わらず、クロスからわざわざアレンのノア疑惑への決定的証言を引き出して立場を更に悪化させる。

3)北米支部襲撃事件でもアレンが孤軍奮闘で多くの団員の命を救ったのに 神田の逃亡幇助とノア化の方を強調して帰還後は牢に繋ぎ、期待通りノアと共に脱獄させるという演出ぶり。


これから神田を含め、組織の陰謀と闘う“大人組”の活躍も見たいですね。

神田はアポクリフォスの謎にもどこまで迫れるでしょうか。
アレンの傷を見た時感じた、イノセンスのアレンに特別向ける「執着」の正体も。
アポクリフォスは、神田が特殊能力で記憶を取り戻してしまった事などまだ気付いていないでしょうから。
今後は頭脳戦で評価を上げてください神田さん(笑)
ティエドールが「おまえまさか」と言いかけたのも多分こちらの事ですよね。
元帥達はどこまでアポクリフォスの情報を掴んでいるのか気になるところ。



さて。感想(2)でちょっと漏らしてしまった「アレンの安否」への不安。

問題はファインダー達が無線で受けた、応援要請ですよ。

あのアレンが ジョニーを連れて(逃げようと)駅へ向かったって? ・・・・・・有り得なくないですか。
アレンはあの時アポクリフォスの脅威に怯え ジョニーから必死で遠ざかろうとしていたのに。
さらには弱っているなか一番出会いたくなかった千年伯爵まで現れた。
自分自身が全ての災厄を引き寄せているという思いはピークに達しているはずです。
そこへジョニーがたまたま追い付いたって、彼の手を引いて逃げる発想は普通出ないでしょう。
クラウン・クラウンが使えない状態なのですし。
アレンがひとり全力で逃走したらジョニーが追いつけるわけがない。だから後に追いついた可能性も低い。
追われる中、悠長に汽車に乗って逃れようとするのも不自然。
変じゃない所がないくらいの報告です。

もしもあの情報が嘘だとしたら。流しているのは間違いなくノアでしょう。
まず厄介なファインダーを一掃し、それからティエドールと神田を襲うつもりかな。

そもそも伯爵は北米支部でアレンから本格的に14番目を引き出すことに成功して大喜びでしたが、そこではわざとアレンを教団に置いて行きました。
ここまでノア化が顕著になればアポクリフォスが出てくるに違いないと踏んで、エサ代わりにする目的でした。
今回は念願かなってとうとうアポクリフォスを捕まえる事に成功。
(もしジャス・デビがしくじっても、次から次へノアが投入されるでしょう)
そしたらもうアレンを泳がせておく理由はなくなる。
いよいよノア連行ルート来るかなあ。嫌だなー。

まあアポクリフォスが一時的にせよ力を失ったらアレンのイノセンスはまた使えるようになるかも知れません。
アレンの中にはもうネアも起きてますから 出てきて全く違う行動を起こすかも知れない。
このままジョニーも出番を無くしては科学班の名折れですしwww

次回も予想外の展開をお待ちしています。



それでは。 第217夜の感想これで終わります。



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第217夜(5)「A.Wをたずねて・One seat empty」

先日ネットを巡回してたら、こういう形式[本編ネタバレ+感想+考察マゼコゼ]の投稿記事に批判的(というかお怒り?^^;)な御意見を目にしました。
『ティムのしっぽ』は個人的趣味でやっている「ファンブログ」に過ぎませんので、考察レベルで期待外れな所はごめんなさいね。
繰り返しますが、誤解があってはお互い不幸ですので念を押しておきます。

ここを、本編を読まなくても済むようになる「ネタバレ」を売りにするつもりはありません。

どうぞ誤解無きよう。  ※断り書きはこちら

ファンが原作の足を引っぱるようなマネをしてどうするんです。


小説風?wに情景を書き綴ったり本編のセリフをそのまま盛り込んでいる訳(わけ)は、どこかに伏線になるヒントやキーワードが盛り込まれていないかを いつも期待しているからです。
時間が経過してから見返すと新しい発見(含カンチガイ)もあったりするので 実際自分の役には立っています。

それを閲覧者さんに見える形にしているのは“私はこういう解釈で原作を読んでいます”という説明目的に過ぎません。
そこを曖昧にしたまま主目的である「考察」の内容が分かってもらえるとは・・・とうてい思えませんので。

本編に無いセリフまで入る理由。
これも「私はこういう解釈~」の説明の一環です。
我ながら鬱陶しい事は自覚してますので 最小限に留める努力はしています。
本物のセリフと区別ができるよう、一応色も違えてますよ。
モバイルで閲覧される方には配慮を欠きますが、私がPCしか使える環境にないため そこは御容赦願います。


それでは 前回の続きから。




フロワ・ティエドールは愛弟子をまっすぐ見据え、静かに しかしいつになく真剣な表情で話しかけた。

「このままではマリとリナリーが中央庁に拘留されてしまうかもしれない。 理由はわかるね?」
「なぜ無断で教団を出た?」
「キミはアルマ=カルマとの逃亡で 一度中央の信用を失ってる身なんだぞ」




地面にへたり込んだまま ぼんやりと師を見上げる神田。 しかしその耳に彼の説教は届いていなかった。 
いまだ脳内では さっきの展開通りの記憶がリピートされている。

[アレン] ----- ありがとう神田 -----    ----- 教団を頼みます -----


突如 その情景が、醜くグニャリと歪んだ。

[神田] 「!?」  「ぐっ・・・!?」

激しい頭痛とともに、今度は全く違う景色の断片が見え始めた。
こちらのアレンは これまでとは別人のような仏頂面で。

----- なんか喋れよテメェ コラ -----
----- この手錠はずしたら喋ってやっても構いませんが? -----
----- まぁまぁ ふたりとも~~~ -----
----- あの ---- 印刷機って頼めるかな? -----



目の奥から何か異物がボロボロこぼれ出てくるのを感じる。
[神田] 「く・・・ぅ」

顔面蒼白の弟子のようすにティエドールも慌てた。
「!?  神田?
どうにも堪らなくなって、神田はその場に嘔吐した。

[ティエドール] 「どうした 神田!?」



この激しい拒絶反応の大元だけは彼も理解し、うずく左胸を押さえた。

[神田] (なんだ・・・・・・・・・っ!?) (どうして呪符が反応してる・・・・・・!?) (なにを  治癒して・・・)


記憶の中。 今度は知らない男の手が懐中時計を握っている。

----- ずいぶんと良い時計だね -----

[ティエドール] 「どうしたんだ」  「しっかりしなさい 神田!?」



時計を手に話しかけてきた男の全身が 暗がりから徐々に浮かび上がる。

[神田] (ちがう)   (俺は あいつらをまだ見送ってない)   (バカモヤシと まともに話すらしてねぇぞ・・・っ)

ゴ プ       その瞬間、彼の目から堰(せき)を切ったように溢れ出た白い異物・・・・



[神田] (おぼえてる   思い出した    この痛み)   (俺は コレを   知ってる --------・・・)

(昔 何百回も体験させられた痛みと同じ)


記憶の男の向けてくる掌が、神田ユウの視界一杯に広がる。  彼の全てを支配しようとするかのように。

----- アレンのことはワタシにまかせて 教団に帰りなさい -----

繋がった。

[神田] (あれは イノセンスだ)



神田はすっかり我に返った。 
気付けば 余程挙動が怪しかったのか、心配するティエドールにガッチリその肩を掴まれていた。
ふと目を落とした先には、まだあの黒い塊が。

[神田] 「・・・・・・ティムキャンピーか・・・ッ?」

[ティエドール] 「!?」

[神田] 「おいっ」

[ティエドール] 「ティムだと・・・?」

[神田] 「あいつはどこ行ったんだよ おい



彼が必死で呼びかけても全く反応は無い。
ゴーレムの黒変したボディに突き立てられている 妙な形の物体。 引き抜いてはみたものの。

[神田] 「!?」   「なんだこれ 木片・・・?」



ティムの形を極力保って両手で静かにすくい上げてみたが、まるで無反応。
神田の手の縁からカケラがハラハラとこぼれ落ちた。

[神田] 「再生しない・・・」   この肝心な時に・・・

「くそ・・・っ」 「何がどうなってやがる・・・っ」

教えてくれ! お前は何を見てきたんだ!?





神田にしかない セカンドエクソシストの被験体だったという特殊体験。
いつか何かの伏線に使われるだろうとは思ってましたが ここでしたね。
でもすぐに記憶が取り戻せたのは本当に良かったです。
(どうも一部がまだ怪しいのでは?と前回指摘した所は、とりあえず棚上げ)


第216夜の後、神田の奪われた記憶はセカンドの再生能力で修復できるのか?という部分には疑問符を付けました。
肉体の傷や欠損。 神田が損なわれた細胞を超速で再生させる場面は沢山出て来ましたが、
今回の“記憶喪失”に関して、再生されるべき“傷”の範疇に入れていいのかについては迷ったからでした。

アポは脳細胞の記憶に関るルートの一部を切って繋ぎ換えた訳じゃなく、上からマスキングしたんではなかろうかと。
傷でないなら治せないんじゃないの?と。

しかし、この第217夜で出た結論。
セカンドの能力で記憶は取り戻せたので、予想はハズレ。
ただし“マスキングだろう”という理屈だけは当たったみたい(苦笑)

どうもセカンドの呪符は、細胞の再生のみならず異物の排除もできたらしいです。 (初めに解説が欲しいさ~^^;)


神田の目からウロコ、いやイノセンス(笑)

あの技を アポクリフォスは、近年までそうそう表に出なかったといえど、7000年間を通じれば一体どれほどの人数にかけてきたのやら。
神田のように自力で剥がせた人は皆無でしょうから、術にかかった人の脳には一生張り付いたままですよね きっと。

公式データブックの『灰色ノ聖櫃(グレイアーク)』には、六幻の「二幻刀」の解説に「質量保存の制約すら超越」とあります。
イノセンスであるアポクリフォスも、自分の分身がいくらでも作れるということですかね(怖いよw)

それでも。 千年伯爵に勝利するためには 肝心な何かが足りないわけ・・・ですか。



残りはあと1回(の予定)です。 それではまた。



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第217夜(4)「A.Wをたずねて・One seat empty」



3人の男が、息を荒げて疾走していた。それにピッタリと付いて行く黒いコウモリのようなゴーレムも3体。
黒の教団・探索部隊(ファインダー)の隊員達だ。
神田の通信ゴーレムに電源が入ったとたん、感極まってがなり立てていた彼ら。
今はひたすら目的地へ向かっている。

[隊員A] 「まだかよ どこだ!?」
[隊員B] 「神田さん 待っててくれてますかねー?」
[隊員A] 「思わねぇから急いでんだろーが」 



彼らはその道すがら ティムの開けた大穴の傍を通過した。

[隊員A] 「!?  なんだこの穴?」
[隊員B] 「戦闘でもあったんですかね!?」
[隊員A] 「それにしちゃ街の人間がフツーじゃねぇか」
[隊員B] 「ですねー」
[隊員C] 「あっ あそこ!!」「神田のゴーレムじゃないスか!?」

彼が指差す方向には 確かに、助けを求めるように路地から出て来ていた涙目の神田ゴーレムがいた。
隊員3名は大慌てで その横道を覗き込む。



[隊員C] !!!
[隊員A] 「いたあーーーー(泣)!!!
発見された神田は、起き上がってはいたものの いまだ立ち上がれず頭を抑えてぼんやりしていた。
どうにも身辺の状況が掴みきれず、困惑の表情を浮かべたまま。



[神田] 「・・・・・・・・・」
(俺・・・・・・?    教団に戻る途中で倒れたのか・・・・・・)
(腕の痛みがひどくなって ジョニーが咎落ちの前兆かもしれないと心配して・・・)


手甲を外し左腕をあらわにした時に見た十字傷の周りの惨状が、生々しく記憶に蘇った。
それと共に その腕をあわてて覗き込むジョニーの心配顔も。



続く映像。 自分を置いて去ろうとしている二人の姿。
心配するなとでも言うように元気一杯手を振るジョニーと、ちょっと寂しげに 肩越しにこちらを振り返るアレン。

(六幻を手にした以上 俺がふたりと一緒に行けないことははじめからわかっていた)
(それで あいつらを見送ったんだ)



その時、神田のすぐ脇でピシッ と小さな音がした。
彼が横目に捉えた物は、真っ黒でヒビ割れた謎の球体。 見ていると、亀裂からまたピシッ と音が漏れた。

[神田] (なんだこれは・・・?)


そこへ、神田発見のファインダー達と行動を共にしていたティエドール元帥が姿を見せた。
と言っても彼らはまだ路地を覗き込む立ち位置。 目標の相手とはだいぶ離れている。

[隊員B] 「あそこです」
[ティエドール] 「フム」 「キミたちじゃ返り討ちにされるだろう 」「私が話すから見張っていてくれ」
[隊員B] 「は はい



神田はまた“思い出すこと”の方に意識を集中させていた。

(ジョニーを無事送り届けられたんなら目的は果たせた)
(バカモヤシにはああゆう奴が必要だ。 未来をまっすぐ信じられる人間が)


宿で昏睡したままのアレンに献身的に付き添うジョニーの姿を思い出した。 
彼がアレンの傍に居てくれる事、本当にありがたいと思った。



そこから再びあの“別れ”の場面。

(それに一応あいつに)
(伝えたかったこともちゃんと伝えられたから・・・・・・)


意を決し、アレンに最後に声をかけた自分。
行きかけた足を止め、向き直って 真面目な顔でそのメッセージを受け取ったアレン。

「ありがとう神田」 「教団を頼みます」
力強い言葉が返ってきて・・・



ドグン

唐突に 神田の胸の梵字の珠が脈動し、彼は思考を止めた。

それと同時。 

へたり込んだ彼のすぐ足元の石畳に 六幻が突き立てられ、聞き慣れたあの人の声が降ってきた。

[ティエドール] 「六幻が道端に落ちていたよ 神田」






初め、この箇所が何を言いたいのか理解に苦しみました。

(六幻を手にした以上 俺がふたりと一緒に行けないことははじめからわかっていた)

それはつまりこういう事ですか。
(1)咎落ちの予兆らしきものが始まった。 でもそれは「はじめからわかっていた」。
(2)なぜなら自分(神田)は適合者だから。(←「六幻を手にした」)
(3)ゆえに裏切り行為(=ノアのアレン・ウォーカーと行動を共にした事)がとうとうイノセンスの逆鱗に触れたようだ。
(4)咎落ちが切実な問題となってきた以上、もう彼らと一緒の旅はできない。
(5)自分は教団に戻るしかない。

そうならば、一般通説を踏襲したものですね。

「裏切れば咎落ち」⇒改心して教団に戻れば許してもらえる

私はそれにはっきり異論を唱えましたが そこは今もまだ引っ込める必要は無いと思っています。
疑問なのは アポクリフォス自身が信じていないであろうこんな理屈を、そのまま利用しようとした事ですね。

神田が教団に戻らねばならない理由を 強引にこじつけようとしている感じです。
イノセンスを教団という枠内に留めておく事は 教団の権威を保ちたい人間達だけでなく、ハートの守護者サイドにとっても重要なんでしょうか。



「腕の痛みがひどくなって」で今回出てきたコマは、第215夜のものがそのまま使用されていました。
つまりこれは神田の思い出の中の映像であって、もう一度ここで捲(まく)ってみたわけじゃない。
アポクリフォスの強力な侵蝕を受けた後の腕・・・本当は今どうなっているんだろうか。気になります。



キミたちじゃ返り討ち
ティエドール元帥、事も無げにwww 
しかもファインダーさんもこれに納得しているという。
前回、神田の居所が分かって大感激の様子のファインダー達を見て「神田って意外に人望が厚い」と見直したのに。
・・・やっぱり対応がぞんざいな所は変わってないみたいで^^;



神田とアレン達が別れのシーン。
読者にはもう捏造と分かっているものでしたが、なんかこれを見て切なくなりましたね・・・

ああやってアレンに素直に自分の想いを伝えられる事は、神田がずっと抱いている願望なんじゃないだろうか。

たとえ一時にしろそれが叶ったと思って納得させられていたんですから。
神田の心を覗いたアポクリフォスに上手く利用された気がします。

神田は北米支部から去る間際に一度だけ、アレンに素直な言葉を出せていました。
「礼を言うアレン・ウォーカー」「おまえがいてくれて助かった」
自分が暴走中に「ノア野郎」と呼び「おまえさえいなければ」と思ってしまった事の撤回でもありましたが、
もう自分は終わりかもしれない 今言っておかねば という状況が、後押ししてくれたんでしょうね。


神田の「伝えたかったこと」
私は 橋の下でアレンの胸倉を掴んでケンカ腰だったあの話だと思います。
(アレンが反逆行為になるのも厭わず自分達をマテールに逃がし、かけがえのない2人だけの時間をくれたこと。)
(2人を守るため自分が窮状に陥ってしまった彼を放置できない。 アレンの為に自分は戻ってきたのだと。)
・・・アレンがノア化して仲間を襲うような・・・アルマが陥った悲劇の二の舞だけはさせないように。

これがちゃんと伝えられなかったという後悔じゃなかったかと。

気がつけば、またお決まりの子供じみた喧嘩相手に戻ってしまった2人の関係。
すぐ隣にいるのに「ぶっせえツラ」しか向けてこないアレン。
神田は何より自分自身にガッカリしていたんじゃないかと思います。



大きな疑問は残ります。

神田はアレンの為に戻ってきた。(つまり六幻を再び手にしたのもアレンの為)

そもそも この具体的内容とそれに伴う深い覚悟を「伝えたかったこと」としてはっきり覚えていたら、
言いたい事は相手に伝えたしこの先咎落ちは困るのでまっすぐ教団に帰る、という結論になるんでしょうか。
それはあらかじめ「わかっていた」のに?
そこを追求されたくなくて あの回想シーンに具体的な台詞が入ってなかった気もするんですよね(アポクリフォスの仕業として)

色々納得いきません。

アレンからとうとう14番目が出てきてしまったという重大事件もどう処理されたのか。
その危険を抱えたままで2人を行かせしまっては、ジョニーがまた襲われる事態は容易に想像できますが。

そっちは都合よく忘れさせられているのかな・・・・・・



感動の(捏造)別れのシーン。 ここの神田に既視感を持ちました。 
あの場面。
35年前にネアの前に現れて「わたしを使え」と言った人。(第215夜)

何だか描かれ方がそっくりなような。
あの時も、語りかける相手が瀕死だというのになかなか傍に寄ってこない態度に奇妙な感じを受けましたが。

アポさんの中のパターン化された人間像がこうだという事でしょうか。




とりあえず今夜はここまで。



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第217夜(3)「A.Wをたずねて・One seat empty」

第217夜本編続き


群集の視線に臆するどころか逆にそれらをもっと吸い寄せるように アポクリフォスは広場の中央に出て行く。

そこでふと立ち止まるや、バサっという音とともに 背から巨大な白い翼を出してみせた。

[アポクリフォス] 「すべては ハートの為に」


ここから今にも飛び立ちそうに、翼が持ち上がり全開になった。

イイイィィイイ・・・
高周波の音とともに光が周囲を包む。 この荘厳な光景に立会いながら 見ずに済ませられる者は、皆無だった。
誰もが呆けたように、この街中に現れた“天使”に心奪われている。

[男A] 「あ・・・」「・・・きれいだ・・・」
するとたちまち彼の両眼から羽根状のイノセンスが噴き出した。

彼だけでなく、同時にそこに居合わせた全ての人間から。

現場は一時、不気味なほどの静けさに覆われた。



ほどなくして 目から羽根を生やしたままの姿で、人々は三々五々散っていく。
アポクリフォスの翼は、仕事が済むと みるみる間に縮んで消えていった。



ふと、出しぬけにアポクリフォスの足元の石畳がメリメリ音を発し、地中から何かがせり上がってくる気配がした。

次の瞬間。

彼をちょうど取り囲む形で口を開けたアイアン・メイデンが現れて、あっという間にその蓋が閉じる。

しかし閉じ込められたアポクリフォスも、この程度の攻撃には全くひるまない。
その両腕がティムキャンピーを襲った時のように分岐すると、鉄の処女は粉々に吹き飛んだ。



しかしそれを待ちかねていたような第二波。

「装填ッ」の声がした時にはもうアポクリフォスの額には二挺の銃口が押し当てられ、容赦なく頭部は吹き飛ばされた。


ジャスデロとデビットが久々の登場。

[デビット] 「ハロー 糞イノセンスちゃん」「ノコノコ出てくるとは不用心じゃねぇの!」
[ジャスデロ] 「ヒッ ノアが見張ってることくらい わかんなかったのかね!?」

アポクリフォスが頭部の修復を始めるより早く 今度は打ち込まれた弾丸の効果が発動した。
ぶくっと患部から瘤(こぶ)のような物が出現し、それは見る間にスライム状態で膨れ上がっていく。

[デビット] 「オレは第10使徒 “絆(ボンドム)”のデビット」「ハイ次!
[ジャスデロ] おっ」「同じく第11使徒 “絆”のジャスデロだよ」

[デビット][ジャスデロ] 「ふたり合わしてジャスデビだ!!!」


2人のキメ台詞を待っていたかのように、スライムは爆発的に成長した。
アポクリフォスの首から生える形でそびえる怪物は、極彩色の体と敵をあざ笑うような漫画チックな顔。
すでにハートの守護者の両腕をガッチリと捕捉している。

[デビット][ジャスデロ] 「とっ捕まえたぜアポクリフォス」   

[デビット][ジャスデロ] 「はい実現!」

双子は顔を並べてニッと笑った。




「アイアンメイデン(鉄の処女)」という名の 伝説の中世ヨーロッパの処刑道具。
どうも実在が危ぶまれる言い伝えですが、方舟のクロウリーvsジャスデビ戦では特に印象的に使われていました。
オーストリアのディートリッヒ男爵の発明品という噂・・・

!!!お~ぅ。ずっとルーマニアと勘違いしてましたorz ボンヤリ書いてちゃいけませんなーごめんなさい(-_-;)


彼らも久々の本格登場でしたね。最後に見たのは「破滅の種子」(22巻第200夜)ですが ほんの数コマでしたし。
クロウリー戦でイノセンスが体内に入った傷がまだ癒えないとかで、2人が左腕に巻いてるのは黒いけど包帯らしい。
方舟戦(江戸で桜の頃)からもう1年くらい経過してるんじゃないかと思いますが。
イノセンスへの恨みは、当時より遥かに根深くなったでしょうね。
「バイ菌」の塊をやっつけられるとなれば、張り切るはずです。


ジャスデロはデビットより重症みたいで。
体調不良でノリが良くない所をデビットが一生懸命カバーしてやろうとしてる様子が、何か好印象でした(笑)
> [デビット] 「ハイ次!」 [ジャスデロ] 「おっ  同じく・・・」
Dグレの双子はみんな仲がいいなあ。


2人とも色々あったのでだいぶ大人っぽい印象になりましたよね。
1つ歳が上がって18歳。身長は6cm伸びて169㎝。
横向きにして撃つスタイルは変わりませんが、銃も銃身が長いのがおしゃれで今のスタイルには良く似合ってます。
でも銃口が2つ並んでるタイプの銃は珍しいですよね・・・何て名前だろう。
気になるので、マニアでご存知の方教えて下さい。


そういえば ジャス・デビもクロウリーも固定ファンが多い人気キャラですが。
「名前をちゃんと書いてもらえないと残念」という声を聞きますよ。
自分にとって大切な人なら確かに・・・
まさかの主人公が本編でというケースもありましたしね。“ALEN”とかー^^;(正解“ALLEN”)
そうだ「ブックマニ」もあった(←ただの誤植)

(誤)「デビッド」⇒(正)「デビット“DEVIT”」
(誤)「クローリー」⇒(正)「クロウリー“KRORY”」

みなさん お互い気をつけましょう~~~っ!



それではまた次回。

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第217夜(2)「A.Wをたずねて・One seat empty」

ティムキャンピーの「主(あるじ)」は結局誰かの問題。

ゴーレムとしての観点では“アレンもネアも全く同格の存在だろう”という結論を出したのが先月の記事(『退魔ノ剣と・・・』)でした。


ゴーレムである立場上、ティムが何を基準に自分の仕えるべき「主」の認識をしているか。
それはやはり、個々人の自己認識の源である臓器・“脳”の存在しかないだろうと考えるためです。
(そこはセカンド実験で証明された通りイノセンスが適合者を脳で見分けていた状況と近いように思いますし、さらにはノアメモリーのケースでも・・・)

その一方 ティム自身も、単なるロボットから脱皮して自我を持ち始め オリジナルの感情を持つに至っている。
生まれてからずっと一緒だった主人のネアが、今でも変わらず好き。
アレン・ウォーカーになってからの主人も、負けないくらい大好き。
昨晩ネアが目覚めるまでは、それぞれの命令に従うことがただ嬉しく、何の矛盾もなかったのに。

----- ネアはアレンを消そうとしている -----

ここから葛藤が始まったんでしょうね。

アレンがネアから交代し戻ってきた時、ティムは先にネアが昏睡から醒めた時のような擦り寄る行動はせず、やや距離を置いていたように見えました。
あくる日、ジョニーと連れ立って他所に行こうとするアレンのことは ただじっと見送っていて。

しかし ティムもまだ、アレンを捨ててネアを取る選択をしたわけではないはずです。
心を決めていたのなら、神田の「どっち」の質問に 苦しむ必要はないのですし。


とりあえず、しばしのお別れ。
ティムが無事元通りになれた時、ネアとアレンの命令が真っ向からぶつかったら 今度こそどちらを選ぶのか。
その答えが出せたら ティムも一人前の自我を持ったと言えるのかな。

製造者が遺していった言葉は・・・   「もう自由(すき)にしていい」


それにしても。あのティムを壊した木のカケラのような物質ですけどねー。
実はずっと、ネアの母が挨拶してた「コーネリア」を連想しちゃってしょうがないですよ(笑)
あの樹の又から生まれたとかさあ(←←←デタラメ注意報)
ティムキャンピーって ほんと、どうやって造られたのかな。




歩き続けながら、アポクリフォスはじっと自分の右手を見つめた。

(六幻の適合者から 興味深い情報が得られた)     (ハワード・リンクは生存していた)

路地から出てきた自分を 多数の目撃者達が遠巻きにしながら見つめていることに、彼はちっとも慌てた様子が無かった。

(どんな理由があろうと鴉が中央庁から逃亡することは重罪・・・ 反逆の徒として死ぬまで追われるだろうに・・・)
(ルベリエに媚(こ)び諂(へつら)う重度の病人か・・・・・・)
(六幻の適合者のこの揶揄(やゆ)は面白いな)

「面白い」と表現しつつ、その表情は別段楽しげにほころんでもいない。
とにかく 7000年間観察し続けても今なお不可解な人間達の行動すべてが 彼の興味深い研究対象なのだ。


引きつった表情の群集。ざわめきは止まない。
「ほんとか?」「見た」「ケンカかな」「少年が引きづられていったらしい」「え 何?」「警察呼びにいったほうがいいんじゃ」・・・・・・

その中には、頭からショールを被りうつむきがちに往く通行人を装った 当のリンクも紛れていたのだが。
幸いなことに思念に没頭するアポクリフォスに、その存在は気付かれていなかった。

[リンク] (あれはまさか・・・)(枢機卿(カーディナル)!?)


[アポクリフォス] (ルベリエ・・・・・・  神の名のもとで生きながら 神を憎む男)
(あの男の深い業が “14番目”を欲しはじめたのかもな)

出した結論に、ひとり満足気な表情。アポクリフォスはずれた眼鏡を整えながら「ふむ」と頷いた。


リンクは集団からそっと抜け出すや、もう一度“枢機卿”に一瞥をくれると 全力で駆け出した。
[リンク] 「あれは人ではない・・・・・・っ」「まさかあの神田ユウが一溜まりもなくやられるとは」
「なんてことだ・・・・・・・・・っ」「中央庁にあんな化物がまぎれていたのか」


とりあえず 彼が目撃したのは、アレンが立ち去った後 ティムキャンピーが突如巨大化して“枢機卿”に先制攻撃を加えたこと。
枢機卿がそれに異形の姿ととてつもない攻撃力で応じ、参戦した神田もろとも あっさり打ち倒してしまったこと。

[リンク] (枢機卿 ----- )

リンクの脳裏に、あの北米支部ノア襲撃事件後の報告会議のテーブルに居並ぶ5人の枢機卿らの様子が浮かんだ。

(中央庁・黒の教団の最高指導者である教皇の助言者たる高位聖職者たち)
(彼らは 我ら組織の枢軸だ)

そして自分をここに送り込んだルベリエ長官の顔が。

[ルベリエ] ----- 中央庁の中にも 私以外に“14番目(裂け目)”を利用しようとしてる者がいます -----

[リンク] (まさか枢機卿だったとは・・・)(しかもあんな化物だなんて  長官・・・っ)

(我々が信じてきた中央庁とは 何だったのですか!!


しかし彼は これから起こる最も肝心な場面を見損ねていた。
それを知れば 自分の身とも無関係でなかったことに気付いたかも知れない。
だが現場に留まっていたなら、今得た情報すら手放さざるを得なかっただろうから 早々に逃れた行動は正解だったと言うしかないが。




まだ先は長いです。

[アポクリフォス] (ルベリエ・・・神の名のもとで生きながら 神を憎む男)(あの男の深い業が “14番目”を欲しはじめたのかもな)

ルベリエの動きを警戒するアポクリフォスは、彼の生い立ちの何から何までとっくに調べ上げ把握していたようですね。

さらに リンクが命を取り留めてもあの晩の証言はできないよう対策を講じたのに、そんな手に乗るどころか逆に持ち駒を極秘裏に“アレン(=14番目)”の間近に送り込んできた手腕。
これでルベリエの執念深さと狡猾さははっきり分かったはずですが、それを脅威に感じるどころか いまだ他人事のように冷静にふるまい続けるアポクリフォス。

これでは やはり積極的にルベリエを襲いに行く意志は無いように見えます。


>「神のもとで生きながら神を憎む」
アポクリフォスの見立てがズバリ正解なら、とりあえず『“独裁者”の影。』という記事内容は今の所セーフ・・・
でも今回は、ハッキリ外した予想もあったんですが(苦笑)
それはまだ先の章で。


現場を立ち去り走り出したリンク。
もちろん長官のことで頭が一杯の彼は 今見た事件をルベリエに一刻も早く知らせねばと思っているのでしょうが。
[ルベリエ] 「今後私との連絡は暗号化した書簡でこの宛名に・・・・・・」(第213夜)

こんな緊急事態に「書簡」ですよぉ~(^_^;)
通信手段を郵便にしたのは 内容が中央庁に筒抜けになるのを恐れたためでしょうが、一体何日かかるものやら。不便ですね。



関係ないけど、美人のリンクさんの真知子巻きが素敵だと思っ(爆)



そして第217夜を最後まで読んだ今、(見所もろもろをすっ飛ばして)一番頭に引っ掛かってしまって辛いのは実はアレンの安否です。
まずいんじゃないだろうか。あれ・・・・・・
(続きがんばります)


とりあえず今日はここまで。



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漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、本誌には 2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.12月号』で連載再開。以後2013年刊行『SQ.2月号』の第218夜まで掲載。同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。そしてとうとう2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 コミックスは2013年11月に24巻発行(第218夜まで収録)・25巻は2016年6月3日発売です(第219夜-第222夜)。 2016年7月から9月まで、新作TVアニメシリーズ「D.Gray-man HALLOW(ディーグレイマン ハロウ)」がTV東京系列で放映されました。詳細はアニメ公式HP http://dgrayman-anime.com/ をチェック。◇◇◇ 星野桂先生あてファンレターの送り先は以下の通り。       ↓  
プロフィール

キャンピー

Author:キャンピー
Yahoo!ブログから移動して'12年10月25日オープン。
それ以前の日付記事は旧ブログからの訂正版です。

生年:不明。35年前には存ざ(ry
BD/Btype:8月某日(Leo)/AO型
身長:160cm
体重:標準(自称)
家族:5人。夫と子供3人(男・男・男)
好物:漫画はDグレでお腹一杯。

<他ツイフィールまで> http://twpf.jp/ripvansf
   

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