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『ジャンプSQ.RISE 2019 AUTUMN』 まずは表紙とか各お知らせとか。

▽ 表紙

まずはおまちかね ハロウィン仕様の表紙絵を。 
ラフ画や完成までの裏話もインスタに上がっています。

IMG_20191024_124809309s.jpg

並ぶ二人の瞳の色が本当に綺麗なんですよねー! (*´艸`*)何度見ても飽きないわv
あと、アレンの元は白い髪が紫色を帯びているのはもちろん 隣のリナリーの影響ですよね。 ありがとうございます♡

逃亡中ということで本編では髪伸び放題のアレンさんですが、イラストに描かれる彼は短髪スタイルが定着してきた理由についても、星野先生がインスタで御説明下さってましたよ。 
曰く 理由は私がショートヘアのアレンさんが好きだからです🍡🍡🍡」

はいw(*^-^*)


▽ 掲載ページ数

今季は扉絵なしの15頁
ツイッターではその情報だけ聞いて怒っている人を見かけましたがとんでもない… 内容は非常に濃くて必見のものでした。
見ないと損しますよ。
TLも話題が盛り上がってて嬉しいですね^^  連載漫画はやっぱりこうでないとv

コミックスは第230夜まで収録された26巻が今年2月に出ましたが 「A.Wに別れを告げる」シリーズはそれ以後も順調で、扉含む本編は計上すると

第231夜 「序幕」 20頁

第232夜 「赤腕とピエロ」 33頁

第233夜 「The way of the three」 37頁

第234夜 「監視者」 15頁

で、今のところ計105頁。 残すところあと3回分くらいでしょうか… 来年の夏休みあたり、出てくれるといいですね。


▽ 巻末コメント

「今回ものすごいスランプになってしまい、かなり地獄でしたが担当K氏がマメに励ましてくれました。感謝します」 <星野>

おつかれさまでした!🙇‍♀️
星野先生、今号も気持ちだけはもっとページを沢山上げたかったんじゃないでしょうか… ままならないですよねぇ

最近もインスタでは1、2度不調を訴えておいででしたが、これまでそういったことはあえて口に出さないスタンスの方と思っていました。 それでも言わずにいられないくらい今回はお具合が悪かったのか、それとも(各方面に気を使って我慢し過ぎもいいことがないので)もっと気軽に呟くよう方針転換されたのか… 
後者だといいなと思ってます。
どれほど体調管理を頑張ったってしかたのない時はありますからね。 
特に今年は台風続きで、気圧の変化もきつかったですし…

早くお元気になれるよう遠くから祈っております。


▽ 新作グッズのこと

少し前から星野先生がインスタで「ささやかな嬉しいお知らせの発表があります」と言っていたのはこれでした。
図柄の全容が見たい人は、誌面を御覧くださいね。
なお、企画のきっかけになったのは「ラバスト」プレゼントでしたが商品化されるのはアクリルキーホルタ゛ーになります。




いやあ… アレンとネアが一緒に楽しそうにしている図って理想ではないですか(*´▽`*)
私 今年もジャンプフェスタ参観は無理そうですが、店舗か通販でぜひgetさせて下さい。 楽しみにしています!


一応告知関連はここまでで。
次から本編です。


第233夜「A.Wに別れを告げる・The way of the Three」④

いよいよ明日が、次号の発売日ですね。
宿題が前の晩ギリギリになっちゃいましたが(情けな…)、ともあれ第233夜の感想はこれが最後。




◇ マナ

どこか遠くから 耳慣れた声が響いてくる。
--- ……ナ  …けろ ---     --- マナ  歩き続けろ ---

目を開ければそこは 懐かしい故郷の麦畑の中だった。 マナは、今聞いた声の主を呼ぶ。
「…ネア?」

どうも様子がおかしい。 あたりに人の気配がまるでない。

「ネア」  「母さま」
「ふたりとも どこ…?    どこ……」

猛烈な不安が彼を襲うが、その嫌な予感は的中した。
ふり返った視線の先に、無言で佇(たたず)む千年伯爵がいたのだ。

「…くるな」
ようやく声をふり絞ったマナの姿はその瞬間、初老の旅芸人から この地で過ごした十代の若者に戻っていた。 

歯をむき出し不気味な笑顔を貼り付けたまま、こちらを凝視するばかりの千年伯爵。 
マナは、立ちすくんで目に涙をにじませ 必死で叫んだ。
「くるな」  「こっちにくるな」      「 く る な !! 」

マナは夢中で跳ね起きた。
彼は サーカスのテントに団員と一緒に寝かされていたのだった。
ベッド脇にはいつものように犬のアレンが控えている。 隣には何も気づかず平和ないびきをかいている団員も。
ただ一人マナだけが、全身汗びっしょりで息を荒げていた。

飼い主の様子を心配そうに見つめながら、犬のアレンがベッドに上がってきた。
「アレン…   ありがとうアレン ちょっと怖い夢をみてしまいました」 「大丈夫ですよ」
優しい相棒をぎゅっと抱きしめ、かける穏やかな口調とは正反対に、マナの動悸はいつまでも続いていた。 
あの 絶望の感触が、体を捉えて離さない。

--- ネア…  どこにいるの ネア…… ---      --- 僕はここにいるよ…… ---

<第233夜より>



● よく似た夢

読み手の不安をあおるように、今回登場したマナの不吉な夢の描写は 第222夜でアレンが見たものに似ています。
(…まあ時間順ではアレンの方が9年後ですから、そちらがそっくりさんと言うべきでしょうが)

目を開けるとそこはキャンベル邸の麦畑 
⇒ 周囲は不気味なほどの静けさ 
⇒ 思わず強い不安に駆られると同時に、姿が若返ってしまう 
⇒ そこへ自分の存在を消し去ろうとする相手がやってくる (=人格消滅の危機)

この場所に脅威を感じて若返った時の年恰好が、アレンの方はエクソシストを目指して一歩踏み出した日の姿になっていましたが、それでいくと16,7歳?のマナの方はネアと二人、ノアの運命に抗う決意で逃亡生活を始めた頃だったでしょうか… 

ただし似ているといっても両者の夢には大きな違いがあります。
まずこの風景がマナにとってはよく知る故郷なのに アレンにとってはまったく馴染みのない土地ということ。

よってマナが千年伯爵と対峙するピンチと似た状況を探すなら、私は 北米支部でアレンにノアへの本格覚醒が始まった時見た夢が近かったと思います。 
椅子に鎖で縛られて動けないアレンに 自称「ネア」が近付いてくるところ。 
あの時の彼こそが、今回マナの前に立った千年伯爵と同様 アレンを飲み込もうとした張本人でしょう。

そしてその時のそいつ(「ネア」)は、クロスがティムに仕込んでおいた結界破りの術で撃退させられたんです。
皮肉にも、第222夜で麦畑に現れてアレンを消したがっていた「師匠」とは正反対の行動になるんですが さて。

まったく どれが本物でどれが偽物なんでしょうかw  判明する日が待ち遠しいです。 


● 消えた記憶

麦畑で途方に暮れ、まるで近くにいるかのように 「ネア」「母さま」 と、とっくに死に別れた人達を呼ぶマナ。 
ちょっと怖いです(^^;
彼は目が覚めてからも「ネア どこにいるの」と切実に助けを求めていますから、本当にあの記憶が無くなってしまっているのは確かですね。

P91501653.jpg (引用画像:第220夜より)  
P91501643.jpg (引用画像:第218夜より)


そして どちらの死にも立ち会っていた千年伯爵…

ネアもカテリーナ(母さま)も、「千年伯爵」に捕まってしまった時のマナ自身が手に掛け、ふたたび伯爵メモリーが彼を離れると同時に二人の殺害の記憶も抜けた… という見方が一番単純かなと思うのですが、そもそも宿主がメモリーから離れたりまたくっ付いたりできた事情がわかりませんしね。
ただ、7000年若々しい肉体を保ったかつての千年伯爵とは 何か決定的に違うことがマナの身に起きているのだけは確かです。


● だいじょうぶ

アレンさんのちっとも大丈夫でない時の「お守りのよう」な「大丈夫」は、やはりマナに影響されたものだったんですね。

とりあえず、この頃のマナにもちゃんと自分を心配してくれる相手(アレン犬)がいて、その自分より小さな存在を逆に気遣うことで辛うじて精神をマトモに保っていられたんでしょう。

そこからさらに 「生意気で捻くれたガキ」のアレンさんへと相棒が交代して、より生き生きとした反応を見せる少年との生活に マナの心がどれほど潤されたことか。

一方のアレンから見たマナの存在の大きさも、これから本編でじっくり語られるのが楽しみです。


それでは一旦ここで。 おやすみなさい。





 

第233夜「A.Wに別れを告げる・The way of the Three」③

◇ 少年と犬

とある雪がちらつく晩のこと。 
サーカスが一日の公演を終えた後で、退屈した団員2,3人に囲まれ 小さなアレンはまたいじめられていた。
酔っ払ったコジモが彼に馬乗りになって体を押さえつけ、悪友達はその赤くただれた腕を見て気味悪がり大騒ぎ。
コジモはその後も アレンに「同じ買われた者同士~」となれなれしく絡んでみたり、安酒をラッパ飲みしながら 自分は「こんな所」にはふさわしくない貴族の血を引いているのに、とわめき散らすなどしていた。

その場をようやく解放されたアレンが厨房に行くと、また理不尽な暴力が彼を待っていた。
コックは もうおまえの飯なんかないと汁椀を投げつけ、彼は空きっ腹のままライオンの餌やりを強要された。

重いカートを押していく途中でとうとうアレンはへたりこんでしまうが、ふとその脳裏に、さっきのコジモの醜態が浮かんできた。
己の不遇をかこちながら、そのうっぷん晴らしで時間をつぶし 日々堕ちていくばかりのダメな大人。

--- はっ弱い奴… オレは違う   いつか絶対自分の居場所をみつけてやる ---

力を込めて立ち上がろうとした時 ふと脇を見やった彼の目は、あの流れ者のピエロが木の下にうずくまっているのをとらえた。
傍には置物のようにお座りでじっとしているお供の犬も。 しかし犬の視線はしっかりこちらを向いていた。
どうも尋常でない中年男の様子が気にはなったが、今は構っている暇がない。 少年は引き続き自分の仕事に集中した。

夜も更け、やっと束の間一人きりになれたアレンは 道具置き場でこっそり盗み食いに精を出していた。
そこへ突然さっきの犬が現れ、大事な商売道具のボールを咥えたと思ったら あっという間に逃走…  
冗談じゃない。 ギョッとしたアレンは必死に追いかけた。 
が、全力で走る犬に追い付けるわけもなく。 

早々にあきらめて雪の地面に大の字で転がったアレンの所に、犬は再び戻ってきた。 
ボールを戻しに来たかと一瞬ほっとしたが、違う。
手を伸ばす少年の目前でそれをヒョイと奪うと、犬はからかうようにボールを持ったまま軽々と身をかわし あるいはわざと目の前で弾ませてみたりとやりたい放題で、絶対に渡そうとしなかった。
その動きは 間抜けなピエロと賢い犬がコンビで披露する芸のように見事なものだったが、とても遊んでいる余裕などないアレンはつき合いきれず 早々に音を上げた。

再び自暴自棄でその場にふて寝を決め込んだアレン。 
すると、外気で冷え切った彼の頬を 温かい犬の舌がなでて行った。
驚いて目を見開くと、犬の顔はまだ至近距離にあった。 犬はアレンをじっと見つめた後 「ワン!」と一声上げ、くるっと方向転換して勝手にテントに戻って行った。
アレンの傍には、あれほど手を焼いたボールが 何事もなかったかのように置かれている。 「……… なんだあいつ」

少年の胸の中は 何だか温かくてくすぐったい不思議な感覚で満たされていた。 



ここが一番の見せ場でしたよね。 少年と犬との触れ合いのシーン。
アレンのリアクションのどれも生き生きして可愛かったし(地べたに大の字で転がるのは最近もやってたけど癖なんですかねw)
犬は変に漫画っぽくしない自然な描かれ方に和みました。 

どこにも救いのない環境を独りで乗り切ってきた少年が、自分に向けられた純粋な好意に初めて接して戸惑う顔も… ここを漫画で見ることができて本当に良かったと思いました。


● はじまりのアレン

そういえば 前も一応断ってはいますが、サーカスの名無しの少年(主人公)の方をずっと「アレン」と呼んでいるので紛らわしく…(すみません(;^_^A) ここでは犬が「アレン」という名だったんですよね。 
ただ、今回のこの辺りではまだ 少年は犬の名がアレンであることも ピエロの名がマナであることも知りません。


それにしても何故この犬には「アレン」の名が付いていたんでしょうか?
ただの偶然? まぁ物語という点からは理由もなく“同名”はないと思うんですが…

当時すでに “マナの傍にネアが別人「アレン」になり替わって現れる”とする“預言”はありました。
だからそれに関係する誰かが何かの目的で意図的に名付けた可能性はあるかも知れません。 
でもそれがもしあったとしても、それ以上のことは情報不足で 何も浮かんでこないですね。

なので一旦ここは保留とし、最近つらつら考えていたことを少し。


はじめに、この犬がサーカスの少年を“マナの傍”に引き寄せる役を担ったことは確かなんですよね。 
この時期のクロスやティムすら 少年の存在は認識していながら“本人”特定できなかったというのに… これはなかなか凄い(笑)
もし仮に少年と犬とのこんな素敵な交流がなかったら、ピエロは少年と深く関わることもないまま いずれここを出てそれっきりだったかも知れず…

少年と仲良しになった犬はその後ほどなく死んでしまいますが、その死をきっかけに少年は初めてマナと繋がりを持ちます。 
そして遂には犬の名「アレン」を引き継ぐことになる… 
つまり犬は、件の“預言”=「“アレン”は必ずマナの傍に現れる」を成就させる鍵を握っていたと言っていい。
流れ的にも、とても美しいですよね。

本物の「アレン」の出現より早くその名を付けられ、マナの傍に置かれた犬。
本物の出現により、場所を譲るように 自分はひっそりと退場していった犬。
“DOG”の反対が“GOD”なのは関係ないと思いますが←
「アレンの物語」のスタート地点に立つこの犬を「ALLEN」と名付けたのは、もしかしたら“神の視点”だったのかも。

※ ここに「犬のアレン」が出てきたのも、そういうことなんでしょうか…たぶん。
      ⇓
P8140164sallen.jpg (画像:『D.Gray-man 26』 P193より)


そうそう  思い出しました。 
しばらく前に、星野先生がインスタで このモデルになった犬のカレンちゃんのことをUPされていたので載せておきますね。

この投稿をInstagramで見る

現在、Dグレ本編ではアレンの過去編を描いています。 そこでは大事な役割を果たすキャラクターのひとり、マナの相棒犬が登場するのですが、実際にモデルになってくれたワンちゃんがいます。 お名前をカレンちゃんといいます。 知人の紹介で取材させていただいたのですが、カレンちゃんと初めて会った時、私がマナの相棒犬としてイメージしていた通りのワンちゃんで、今まさにアレンの過去編を描こうとしている時に、自分が想像していた姿と同じワンちゃんに出会えるなんて、「こんなことがあるんだな」と、感激したのを今でも覚えています。 カレンちゃんは物静かで、綺麗な瞳をしていて、私たちの取材に一生懸命付き合ってくれました。 今年の1月、カレンちゃんは永眠されました。 もう、あの綺麗な瞳が、優しい飼い主さまや、世界を見つめることはないのだと知り、寂しい気持ちと同時に、あんなに深く飼い主さまに愛されていたカレンちゃんはきっと幸せな人生を送れたに違いないと、出会えた時間は短かったですが、そう思いました。 この投稿は、カレンちゃんに感謝を伝えたく、飼い主さまに許可をいただいて書かせていただきました。 飼い主さま、カレンちゃんと出会わせていただき、本当にありがとうございました。 そしてカレンちゃん、きっと今でも、優しい飼い主さまのそばに寄り添っているのではないかと想像しています。 これから私は貴方をモデルにした大事なキャラクターを描かせていただきますね。 あの日、長い時間取材をさせてくれてありがとう。 カレンちゃんの綺麗な瞳を忘れません。貴方に深く感謝します。 カレンちゃんへ、星野桂より。

hoshino katsuraさん(@katsura_5600)がシェアした投稿 -


御冥福を。



残るはマナですね。 そんなに書くことが見つかるか自信がないですがww
それでは。


第233夜「A.Wに別れを告げる・The way of the Three」②

星野先生がインスタで「一度アポられてピンチ」と仰っていたカラー扉絵ですが、そんなことがあったとは思えない素晴らしさに何度でも見入ってしまいます。 細部の描きこみ、塗りの立体感
何より並んだ人選の妙もですね! 主人公アレン・ウォーカーと、その人格形成に関わったキーマン二人ですから。 
ただこれがアレンの成長物語であるなら、いつか彼らとの別離も必定でしょうか… (ちょっとしんみり)

そういえば、右ページのマナのポーズでこれを思い出した人も多かったんじゃないかな? 
さすが「親子」ですよね。 雰囲気がよく似てる。
P7270160ab.jpg
(画像: 左は『季刊エス』2016年4月号29頁より/右は『ジャンプSQ.RISE』2019年SUMMER号巻頭カラー扉より)

左のアレンが手にしているのは 第173夜(18巻)で描かれたのと同タイプの仮面。 
今回の扉絵で持っている面とはデザインも違うし、マナのピエロメイクと同じく右の目に縦線が入っています。

「マナの仮面」もこれだけ何度も強調されると、「A.W.に別れを告げる」のはこの仮面のことだったりして (^^; 大分無理がありそ~w 


「The way of the Three」のタイトルどおり、本編は三部構成でクロス・アレン・マナ三者三様の姿が描かれます。




◇ クロス・マリアン

とある荘厳な佇まいの大聖堂。 そこにクロスが足を踏み入れた時は既に遅く、クモの網のようなもので天井高く吊るされた男の身体はAKUMAウィルスの浸蝕が始まっていた。
助けが間に合わなかったことを詫びるクロスに、彼は「構うな 探しものをみつけろ 友よ…!」 と言い遺し砕け散った。
その時 犠牲者の背後から、網を張った張本人らしい 豪華なドレスをまとった一つ目のAKUMAが飛び出してきた。
「クロス・マリアン」「伯爵ノ正体ヲ知ル男…」   「殺セ!」 「殺セ!」
その化物が親グモなのか、クロスの周囲は 同じ顔に胴体がクモのような造形のAKUMA達であっという間に埋め尽くされた。
「なぁ神よ 人の命よりも大事なのかね」  「使命ってのは…」 
「あんたはいつだって無言だ」

断罪者が火を噴き 全てを終わらせた。

再び静まり返った聖堂の中で、クロスはティムが再生するサーカスの少年の映像を横目に 呟いた。
「奇妙な腕をしたガキだな…」   「十字架を抱く腕… イノセンスか?」 
「イノセンスなら奇怪を起こすはず… こいつにその兆候はみられないが」


「仮に適合者だとしても構ってるヒマはない むしろ今の状態のマナにイノセンスを近づければ何が起こるかわからん」
「…殺すか…?」

--- 35年前ネアの宿主となった“アレン”は若くても30代のはず こいつがオレの探してる宿主である可能性は皆無だ ---
--- ガキを手に掛けたくはないが 状況によってはマナを優先させてもらう ---

物騒な言葉を吐く製造者に向かって「ガア!! ガァア」と猛抗議のティム。 
クロスは俺だってそうなってほしくねぇと愚痴をこぼした。

「マナは現在自分が千年伯爵であることを忘れている」 
「ネアを喰ったことも忘れて奴を探して彷徨ってるが いつまた伯爵に戻るかわからん」
「言い換えれば今はハートにとって千年伯爵を破壊する絶好のチャンスってことだ」

どうしたもんか、いつになりゃ辿り着けるんだ、と 彼の苦悩は尽きなかった。

ここで“重箱の隅”ですが一点。「35年前ネアの宿主となった“アレン”は若くても30代のはず」という箇所が変ですね。
只今進行中なのはアレン・ウォーカーがサーカス時代(7歳ごろ)の話ですから、現在16歳のアレンらからみれば9年前です。 
そうしますとこの過去編のリアルタイムではネアの死後25,6年(≒四半世紀)が経過したところ。 さすがにここは修正入るかな。


本題に戻ります。

● 「友よ…!」という呼びかけ

非情に形式ばったセリフですよねぇ… う~~ん。
ちょっと芝居めいてすらいて、実際の友達相手にはまず使わない表現じゃないかと。 会話に登場する不自然さが否めません。
大体、あのクロス・マリアンという破天荒な男と友情を交わすほどの人物なら、最期くらいはもっと血の通った言葉を発して欲しい。

しかし彼の口からは 「キミはキミの使命を全う(しろ)」とか、「探しものをみつけろ」(←これもきっとクロスが負った“使命”の事でしょう)とかしか…  結局クロス本人の心配はしてくれてないですよねぇこれ。
何がどうでも「使命」こそが最優先のようで、言うだけ言ったら後は笑顔で死んで行くなど、その様子は何かカルト集団に洗脳されたっぽい印象すら受けます。
(普通に感じはいい人に見えますが…ごめんなさい)

さらに「友よ」という声掛けは、あの 宿で35年ぶりに目覚めた時のネアもやっていましたね。 
あそこのシーン(第215夜)も、色々と引っかかるものがあったんでした。

終始ラフな口調の持ち主、かなり頼りにしていたっぽい大人まで「不良」呼ばわりするような 生意気盛りの17歳男子がですよ。
それが、あそこだけ神妙に「…アレン  さよなら友よっていうのがどうもね~(;´∀`) バランス悪い。

「友」と呼ばれた相方も、自分が犠牲になることを何の躊躇いもなく申し出るような回想があったりで。 その提案にネアが乗ったわけ? いくら親しい間柄としても、いやだからこそ それってどうなの…?! と色々疑問符が付くところでした。
ただ、元がそういう“特別な目的を帯びた集団”の人達だったということならアリかな。(納得はしてないですが)

まとめますと あの「友」とは、某集団特有の 同志間での呼称か。  
キリスト教徒に例えれば「兄弟・姉妹」みたいなものではないかと。


そんなこんなで、これまで少々現実感が乏しかったルベリエ長官のあの話題、
「室長 これって怖~い話だと思いませんか?」
「得体のしれないノア  それを崇める人間が集まって 何か企てている ような」
(第137夜)
という辺りもにわかに信憑性を帯びてきました。 

ルベリエの話の中の中央庁に助けを求めてきたという「老人」も、たしかに実在するのでしょう。 
ただし伯爵が怖くて保護を…という説明はウソ。 彼は元の組織を裏切ってはおらず単にスパイとして送り込まれた人員で、目的は14番目情報を教団側にリークし、それによってアレンを孤立させ しまいには教団から分断すること。ですよね。 

教団も 方舟が手に入りこれからというタイミングで貴重な奏者に難癖をつけて手放すとはあり得ない悪手ですが、教団の意思と別に奏者をアポクリフォスと合体させるのが目的ならば好都合。 その前に、お役御免で邪魔になってきた師匠(クロス)も排除。

この辺りはもちろん、これまでのあれこれを拾って繋げた想像ですが、「得体のしれないノア(14番目)」を崇める集団=14番目の遺志を継ぐものたち」とは、その頂点に「ハートの御方」を据え 中央庁トップの教皇とは別の意志で動いている秘密組織であって、アポのようにあちこちに潜入しながら 「14番目の遺志」を金科玉条にやりたい放題ということかな。

(まあしかし現人類はやっと100年前に千年伯爵の脅威を知らされて 以後「黒の教団」を立ち上げエクソシストを戦力に「聖戦」に邁進しだしたわけなので、少なくとも7000年前から伯爵率いるノア達と戦い続けてきた「ハート」集団にとっては、大仰な中央庁とか下位組織の黒の教団なんて“仮の宿”みたいなもので、吹けば飛ぶような存在かも知れません)

つまる所「ハートの御方」集団に「14番目の遺志を継ぐ」とかで祭り上げられたネア本人には、事実上何の決定権も無かったと。
彼は自分が眠っている35年間のことは何も知らず。 復活までそんなに時間がかかるとも思わなかったし、その間に守りたかったマナも頼りにしていたクロスも死んでいて マナを飲み込んだ千年伯爵はさらに強大化し…

35年後の世界が何もかも想定外なだけだったら、組織の他のメンバーと手を取り合って対抗策を練ればいいでしょう。 
でも記録映像を見て現状を知ったネアは、逆にここでかつての仲間に対し絶縁宣言をするんですよ。 
クロスも自分も、奴らにすっかり騙されていたことをようやく自覚したんだと思いますね。


● 現段階 まだクロスはサーカスの少年の正体を見抜けないでいる。 

小説版で、街に出た少年に初対面のクロスが「アレンか?」と尋ねるシーンもあるから、まあその通りなんでしょうが。
個人的にはティムキャンピーのネア探知能力にかなり期待していたのですよね(ゴーレムだし)。 でも、そううまくはいかなかった様子。 
ではクロスがネアの存在に気付いたのは一体いつだったのか。 
少なくとも3年後に瀕死のアレンをマザーの教会に担ぎ込んだ時点では“それ”を知ってて血相を変えていたんですよね。

情報不足なので、展開をしばらく様子見です。


● (今の状態の)マナにイノセンスを近づければ大変なことになるらしい(「何が起こるかわからん」)  そして、いつまた伯爵に戻るか分からない  

伯爵の「皮」はマナの妄想の産物ではなく、確かに見える形で彼とは独立に存在していて、逃亡中の兄弟を追いかけたり AKUMAを操って人を襲ったり マナが死んだ後でも彼の魂を呼び寄せるようアレンを誘惑している姿が見られます。

一方「皮」と分離している時のマナは、戦闘力をまるで持たないようで(回想でもネアに庇われている一方)、伯爵になっていた間の悪事はすっかり忘れているし、七千年間若い姿でいた昔の伯爵と違い普通人とほぼ同ペースの老化ぶり(17歳+26年)。
なので、ノアの肉体からすっかり普通人の身体に戻れているのだと思っていましたが、そう話は甘くはないようで。

何より“人体に触れれば細胞が壊死する”とされる「ダークマターの塊(伯爵の魂)」を いつでもまたその身に受け入れられるのなら、もはや“普通”とは言い難いですね。

では、イノセンスを近づけると起こるかもしれないこととは…?

想像するしかないですが、ネアが現れるより前に万一マナがイノセンスに襲われるようなことがあれば 適合者を殺してでも守らなければならないという話でしょうか?
マナが「千年伯爵」になっていなくても、世界に一つしかない“伯爵の器”の存在を感知したイノセンスが自発的にマナに襲いかかる可能性があるとでも?
(「適合者を殺してでも」なんて、戦力増強のため世界中イノセンスを探し回ったり、人造使徒計画に血道を上げている教団関係者が聞いたら卒倒しそうな話ですが。 これが「ハートの御方」の方針だとしたら、大義を前にした人命も軽く見られたものですね)

とにかく この辺の事情が分かれば、小説版でのクロスの謎行動の数々にも理由がつけられそうですね。
・ 何も知らない会ったばかりの子供相手に殺気をみなぎらせて「マナには近づくな」と脅したこと、 適合者である自分もまた マナからは遠く離れて彼を見守っていたこと
・ 少年がマナを左腕(イノセンス)で殴った時 火花のようなものが散ったこと、 その後のマナの様子が明らかにおかしくなったこと、 クロスが「お前のせいだ」と言い捨てていったこと等々。


● 今はハートにとって千年伯爵を破壊する絶好のチャンス

「千年伯爵の破壊」=「器であるマナの殺害」という解釈でいいでしょうか?
ハートとしては一日も早く千年伯爵を倒したい。 しかしネアがマナの傍に姿を現すまではそうできない特別な事情があって、今はひたすら我慢?

逆に考えれば ここから3年後のマナの死は、その頃ようやくアレンの中のネアの存在がハート側に知られたから起きたのかも。
ただハートにも誤算があって、マナの死後も魂を呼び出すことで千年伯爵を復活させる手段があるとは考えもしなかったとか。(…ちょっとマヌケ過ぎますかねww)



グダグダですが、キリがないのでクロスの章はここまでにいたします。
それではまた。




第233夜「A.W(アレン・ウォーカー)に別れを告げる・The way of the Three」①

いよいよ本日発売『ジャンプSQ.RISE』SUMMER号。
先日の先行公開が5ページだったことから今回少なめ?という心配をよそにちゃんと37ページありましたよ~!
良かった良かったp(*^-^*)q
更に「D.Gray-man」は 巻頭カラーに加え付録にB5版下敷きという豪華版です。
下敷きの図柄は素敵な描き下ろし…♡ と思ったら、今号掲載第233夜の扉絵でもありました。
同柄の図書カードも読者アンケートのプレゼント(4番)になっていますので、こちらへの御応募もお忘れなく。
(雑誌版のみ)

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(『SQ.RISE 2019SUMMER』表紙と付録画像)

付録の下敷きは、只今ジャンプショップで販売中の赤いフードのアレン柄クリア下敷き(W257mm× H182mm)と大体同サイズですが、並べると短い方の辺が6㎜ほど小さいです(W257×H176)。
それと、市販品より若干厚みが足りませんが、これといって問題はなし。 
まず観賞用としても申し分ありませんよね! どこかに飾りたい。


▽ 巻末コメント

「クリムト没後100年特別限定版のノートをプレゼントしてもらった。装丁が綺麗でひたすら眺めています」<星野>


▽ 扉絵・副題

あらためてこの3人。 クロス・マリアンとマナとアレン… この面々が揃うと、アニグレのED「Snow Kiss」の最初のカットを想起させますねぇ。 まあ間違いなく彼らが物語の中心人物達ですし。 
シルクハットを被ってあちらは4人でしたが 背後に隠れた人物はアレンの中のネアとし、また クロスに背を向けた千年伯爵の姿はここではマナという解釈で。

副題は 「A.Wに別れを告げる・The way of the three」= 3人それぞれの道。 

〇 マナ
千年公のシルクハットを脱ごうとしているのか これから被ろうとしているのか… 帽子を覆いつくす豪華絢爛な花々が印象的です。
花の種類にもし何か意味が込められているなら、また星野先生に前号のようなコメントを頂きたいところ。
金色をしたマナの瞳はやや虚ろでどこか遠くを見ている感じです。

〇 クロス・マリアン
この扉絵の師匠は、今回登場してきた9年前の雰囲気そのままっぽい。
不機嫌そうに煙草を噛みしめる口元といい 眉をひそめてうっとうしげにこちらに送る視線といい、似たようなアングルでいながらも26巻カバー絵で小さなアレンを脇に抱えて見せている貫禄の表情とは明らかに違って面白いですね。

彼がこの時代に初めてアレンと出会って以降の心境変化を、これから楽しみに追っていきたいと思います。

今月末は師匠のお誕生日もあるのに縁起でもないですが、最近強く思うのは
「アレン・ウォーカーに別れを告げる」って副題、その生みの親となったクロス・マリアン目線の言葉じゃないでしょうか…。

〇 アレン・ウォーカー
サーカス時代の話を自ら語る現在の彼の姿。 右手は敬礼のようなポーズ、左手に持つのはピエロの仮面。
このお面はやはり、後のクロスから外すよう促されていた「マナの仮面」の暗示に見えてなりません。

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(画像は『D.Gray-man』17巻第167夜より)

一つだけ気になる箇所は、ピエロメイクで施す目の部分の縦線が アレンが手に持つ仮面ではマナ本人のと反対側にあることですか。 かつてアレン自身がしていたメイクと同じ側なんですよね。 
それはまた、アレンがエクソシストの道を往く決意の象徴となった AKUMAマナに付けられた大傷と同じ場所。

アオリ。
「影と光が綯交じる。 照らされるのは何れの途か ------。 」



いつまででも眺めていられそうな扉絵ですが、そろそろこの辺で。  次から本編です。


第232夜「A.Wに別れを告げる・赤腕とピエロ」②

コミック17巻で師弟会見に臨んだアレンの回想でちょっと触れ、あとは小説版3巻でしか見れなかった「主人公が“アレン”になる以前の物語」がいよいよ始まりましたね。 
アレン自身が語り部ということは、本人が見ていない部分は省略でしょうか… 伯爵がマナを追って現れたシーンとか。 
どう描かれるかは この先も楽しみです。



▽ 扉絵

副題は 「赤腕とピエロ」

アオリは 「ずっと独りだった。 ずっと寂しかった。 きっと誰かを求めてた。」
「きっと」というのは、当時のアレン自身も無意識のうちに押し込めていた本音だったからでしょうか。

絵は、舞台で喝采を浴びるピエロマナと背中合わせに立つ みすぼらしい身なりの少年にスポットライトが当たっています。
これまでカバー絵や扉絵で何度かあった、アレンが左・マナが右に立つ構図から ぐるっと回ってアレンを正面に捉えたところ。
幼いながら真っすぐ前を向いた瞳が印象的です。
(そういえばこの「アレンの背後にピエロマナ」の図は、第220夜の扉絵も思い出しますねw)

--- え~と ここで唐突ですが、「赤腕」の連呼がどうにも忍びないので 主人公の少年は「アレン」と呼ばせてくださいね ---


▽ 本編

たった7歳(推定)の身で、サーカスの裏方でこき使われていた孤児のアレン。 ここに来る前のことは不明。
ほとんど動かない左腕をかばいながら次々与えられる仕事を必死でこなすが、彼に優しい言葉をかけてくれる人は誰もいない。
当時はちゃんとした名前すらなく、大人たちからは「赤腕」という蔑称で呼ばれていた。


〇 仕事
全身薄汚れた小さな体で重そうなカートを押したり、震える左手で支えながら団員の食事を配って回る姿が切ないですね。
慣れない頃は カートを倒して殴られたりしたこともあったのでは…?
大勢の大人に囲まれながら、甘えるどころかゆっくり寝ることすら許されない環境なんて(´;ω;`)  


〇 マナと雪だるま
当時のマナはたまたまサーカスと合流した流れの芸人でしたが、それにしたって わざわざ寒空の下でひとり熱心に雪だるまを並べている中年男なんてだいぶ怪しげです。
ただ本人の感覚じゃ “つい先日まで17歳”なんでしたっけ。 ←(小説版のネタバレ、失礼)
アレンが持ってきた質素な食事にも 「わあおいしそうですねぇ」と、子供のような歓声を上げる彼。

でもその直後に、「飯はまだか」と怒鳴るコジモに邪魔されて 二人の会話は続きませんでした。
並んだ雪だるまとおじさんと犬と子供という取り合わせ、ほのぼのしてとてもいい絵でしたのに~!😞 

雪だるまは大きいのが1つと小さいのが7つ。 手が凍えるのも厭わずずいぶん頑張りましたww 
これを作りながらマナの脳内で繰り広げられていた物語は一体どんなだったか。 
アレンがマナから聴かされたという、友だちゴーレムのお伽話も こんな時にできたのかもしれませんね。


〇 サーカスと見世物小屋
この話の舞台は、クリスマスムード一色の「エディンストン」(という架空の街)。
テントを張っているのは「ガーベイサーカス団」    “ガーベイ”が団長の名前でしょうか。

華やかな舞台は大盛況、押し寄せた観客も裕福そうな中流階級の人間ばかり。 ショーが終われば皆、満足げな表情で帰っていきます。
ガーベイ団長、商才だけは確かなようでした。

19世紀後半のイギリスは、大衆娯楽としてサーカス興行が大盛り上がりだったとか。
ただ 誰もが連想する主流のショー(猛獣ショー・空中ブランコ・ピエロ芸等)と対照的に、大テント脇にひっそり併設されるような見世物小屋(サイドショーまたはフリークショーと呼ばれた)では、キワモノ的パフォーマンスや、当時の欧米では珍しがられた肌色の異国の人間や、小人症その他身体に障碍を持つ者までが「みせもの」にされていました。 
団長やコジモが言及している以上、ガーベイサーカス団にもそれがあったわけですね。 

あだ名の「赤腕」とはおそらく、実際にアレンが「見世物小屋」に入れられた時に付いた名で。
雑用係で働く今もなお 脅し目的で使い続けるコジモや団長の底意地の悪さったら測り知れないですね。


〇 コジモ
小説版初見から忘れられないキャラですが、あまり容姿に恵まれたイメージが無かったんですよね。 陰湿ないじめ描写のせいでコンプレックスの塊のような人物に見えたからか。
でも今回本編に登場した彼は、普通にハンサムで 舞台上では身長188㎝のマナと並んでも見劣りしない長身でした。
それだけに、力のない小さな体のアレンをいたぶる様子がなおさら嫌らしいですが。

この話を“聴いている”神田に映像は見えてないわけですが、仮にコジモがアレンを足蹴にする場面を目にしていたら……
神田の古い記憶に登場した、止めを刺しに来たAKUMAピエロの姿と重なって、いたたまれなかったでしょうね。

コジモもここの看板スターとしていい思いをしていた時期の反動で、突然現れたライバルに実力差を痛感させられ 我慢できなくなったんでしょうか。
この先さらにエスカレートする彼の悪行を思うと、本当に気が重いです。


〇 団長
アレンをうっぷん晴らしのはけ口にしているコジモも酷いですが、この団長の方は逆に“心がない”。 身寄りのない哀れな子供を生殺与奪も思いのままの道具=金ヅルとしてしか見ておらず、最悪です。

アレンの口元を嫌らしく撫でながら、“この顔立ちなら成長すれば化けるかもな…”と、どこまでも金儲けの材料として冷酷な皮算用をしているようにも見えました。
本能的な危機感か、背筋に悪寒が走るアレン。 結局こんな所に長居せずに済んで 本当に良かったですね。


大人たちの虐待からようやく逃れ、アレンはついさっきの「おまえは私の所有物」という団長の言葉を反芻しながら 心の中で激しく抵抗していた。
「ちがう」  「いつか絶対見返してやる」  「オレは誰の思い通りにもなるもんか」


〇 強い自我
どうしても神田の過去編と比べてしまいますが アレンのこの反発心、過去を封印され胎中室から生まれたばかりという状況のユウが、身の回りの環境をそういうものとして受け入れるより前に「こんな所…」と冷ややかに見ていた姿に近いものを感じます。

実際その認識は正しいのですが、通常一個の人間として(自分と他者を区別する)自我を確立するためには、時間をかけて体験を積んでいくプロセスが必須のはずで、その土台となるべき“過去”を持たない彼らの一足飛びの老成ぶりはちょっと不自然に映るのですよね。
つまり何が言いたいかというと、アレンもまた まっさらな状態で誕生してきた普通の子供ではないのでしょう。


誰かの歌声を耳にして、アレンはそちらに顔を向けた。
降りしきる雪もお構いなしで、1本の木にもたれながら あの流れのピエロが唄っていた。
奇妙な行動ばかり目立つ彼を訝しみ、ちょっと「気味が悪いな」と少年は思った。
でも何だろうあの歌… どこかで聴いた気がする

始めはつつましく直立不動の態勢だったピエロ、だんだん気持ちが乗ってきたか 朗々と歌いながら大きく両手を広げ、雲間から覗く満月に訴えかけるように声を張り上げた。

その時 呆然と聴いていたアレンの左目から突然涙がこぼれ落ちた。 別に歌に感動したわけじゃない。
訳が分からず慌てて涙をぬぐっていると、今度は「ワン!」と元気な犬の声。 このピエロの犬だ。
ピエロはぱったりと歌うのをやめ、一人と一匹は小走りでテントに戻って行った。

「…変な奴」
それがアレンの感想の全てだった。 
所在なげに一人で戻っていく少年の姿を、テントの上に止まったゴーレムがただじっと見つめていた。



〇 子守唄を歌うマナ
まだこの段階ではアレンにとってマナは何を考えているのか分からない“変なおじさん”以外の何者でもありませんが、小説版通りに行くなら今後マナがアレンに自分の身の上を話す場面がある筈です。
それによると、かつて彼は追ってくる「千年伯爵」から「弟」と二人で逃げていたと。
ところがある時弟とはぐれるわ、自分は一晩で「おじさん」化してしまうわで。 とにかく未だ弟を探しながら旅を続けている最中なのだと。

少なくともこの頃のマナの認識では、自身は恐怖の対象=千年伯爵とは別人なんですよね。 
四半世紀前にネアが死んだ(ましてや操られて自分が殺した)という記憶から先は、ゴッソリ抜けている。
そのうえ肉体が普通人レベルに歳を取っている。 
ネアマナに変化する前の7000年生きていた千年伯爵が ずっと若い姿を保っていたことを思うと、考えられないことです。

こうしてみると 当時の彼は、一旦「千年伯爵」の宿主になりながら再び分離した状態とみるのが一番素直じゃないかと思いますが、今先走ってあれこれ言っていても埒が明かないので 本編の描写が出て以降にじっくり考えたいですね。

前回特に気になった、アレンがここで既に「子守唄」の歌詞やメロディに触れてしまった件もとりあえず保留としまして。
 
月に向かって子守唄を歌ったマナの心境やいかに…
心は「17歳」のまま、はぐれてしまったネアはもちろん 懐かしい故郷の風景や 唄を教えてくれた母さまや屋敷の人達の姿が走馬灯のように浮かんでは消え…という感じかな。 ひたすら幸せだった時代を恋い慕うピュアな気持ちだったかと


〇 流れる涙
だいぶ前に「ネア絡みで左目描写が目立つ」という記事も上げていますが、それとは別に ここの左目だけが泣いているアレンの様子、アルマ編で本体の記憶につられてユウが「愛している」と泣いた場面も思い出しますよね…
結局神田の中に「本体」時代の自覚は戻らなかったのに。 その意志とは無関係に、脳の中に眠る古い古い記憶のなせる業でした。
今回のサーカス時代のアレンにしても、まだとてもネアの片鱗すら覗いていない頃でしょう。 
でもアレンの奥底に確かに存在したこの唄にまつわる記憶… それはネア=D=キャンベルだけでなく、美しい田園風景に感動して泣いた千年伯爵の元にまで通じているのでしょうから。

理屈はどうでも、大変美しい描写だと思います。



では、第232夜はここまでで。
次号発売日の予告はまだですが、きっとあと1月というところでしょうね。 待ち遠しいです。
それではまた!

(4/24追記)第232夜「A.W(アレン・ウォーカー)に別れを告げる・赤腕とピエロ」①

掲載誌『ジャンプSQ.RISE 2019SPRING』号の発売日です。
今回「D.Gray-man」の掲載は、扉絵含み33ページでした。


▽ 表紙

春を意識した明るいカラーと弾むような「D.Gray-man」のタイトルが売場でも一際目を引きそうですが、これ(=お花一杯)ってもしかして男性読者には買いづらくないですか?なんて心配がちょっと過りました。

ですがもう好きな雑誌を手に取るのに「少年向け」「少女向け」を押し付けられる時代でもないですし。 こと表紙絵に関しては編集部の意向に沿わないものは出せないそうなので、この絵柄でゴーサインが出たということは全然OKと判断されたのでしょうね。
やや抵抗を感じる層には電子版もありますんで()

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インスタグラムの旧アカウント時代、星野先生が白を基調とした(中心部が黄みを帯びた)お花の画像に 
「Allen is image of wite flowers.」
というキャプションで投稿されていたのを思い出しました。 
「wite flowers」と複数形でしたので、その時画像に上がっていたキク科っぽい花に限定した話ではなく もっと一般的な「白い花のイメージ」を仰りたかったのだと思います。

で、今度の表紙絵に描かれたのは 当時のそれとはだいぶ違う花ですが。
結論的には「アレンの白い花のイメージ」そのものの表現かな~と思っています。

ここからは余談ですが、春号だからサクラと取ってもいいでしょうし(←雑) 実際、花弁の先に切り込みのある形状や萼筒(花の根元部分)が細長く伸びている姿はかなり近いです。 

更にはバラ科仲間のリンゴの花だっていいのでは? ただ細かいことを言えば花の形がちょっと違うし季節ももう少し後ですね(笑)

コーネリアがリンゴの木なのを勝手に期待している都合上、この先は脱線必至なので「だったら嬉しいナー」くらいに留めますが。
実は花の種類云々よりも、今回アレンの象徴の「白い花」が、ペンタクル(五芒星)に擬えられる「五弁花」で描かれたところが嬉しかったオタク脳でした。  終り 

※ 追記 (4/24)
インスタも復活されているし、星野先生この表紙絵のお話をしてくれないだろうかと密かに期待していたのですが、さっそくでした。こういう時有難さが身に沁みますね(´∀`゚q)


お花談議に決着がついて何よりでした(*´▽`*)  やっぱりテーマは「春」ですよね~♪


髪と目
それにしてもアレンさん。 本編ではずっと伸びかけの後ろ髪をリボンで括っていますが、最近は表紙や扉絵や去年のジャンプ展描き下ろしなどオール短髪スタイルですよね。 (^-^)私はその方が好き♡ 
この様子ではいずれ服の新調と断髪式が同時に来る感じでしょうか。 先の談話室でも、教団在籍時代は「ジョニーがアレンの髪を切ってやっている」という話が出ましたしね。 

あと、発動中ゆえ後ろの髪がやや立ち上がった感じ… 元がくせっ毛な(天パではない)ネアのヘアスタイルにかなり寄ってますが、そこはワザとかなw 
それでも、表情は紛れもなくアレン・ウォーカーです。 
両瞳は綺麗な薄めのゴールドですが まああれこれメンドクサイことは置いて、色の統一感を狙ったものかと思います。
こうして見ると イノセンスを含んだ主人公自身がまさに白い花♡そのものですよ。


▽ 星野先生サイン会の告知 P540

開催は5月11日(土)14:00から。 場所はジャンプショップ仙台店です。
ツイッターのジャンプショップ公式アカウントでも告知していますので是非ご覧くださいね!
ざっくり参加条件として
まずは①サイン会実施店で期日内(4/26-5/6)に、対象商品1,000円以上の購入
それと②購入時のレシート画像を必要事項と共に所定の宛先にメール送信
が必須です。
星野先生のサイン会も 国内では東京・大阪に続き東北地方は初のサイン会になります。 
現地組、頑張って下さいね~!!


▽ 巻末コメント

「かわいい後輩の近藤憲一くんの連載がジャンプSQ.で始まりました。頑張れー近藤くーん!応援してるよー!」 <星野>

こんなに応援してもらえる近藤先生が羨ましいww 作品は現在発売中のSQ.では連載第2回の「ダークギャザリング」です。 


▽ 第232夜雑感 

2010年12月発刊の小説版3巻は読了済みなので アレンのサーカス時代につきさほどの新鮮味はなかったですが、ここを本編でやらずにどうする?!というほど主人公の人物像理解には欠かせない箇所ですから ようやく願いが叶って嬉しかったです(語弊)

ゆったりと、まるで映画のシーンを観ているような画面。 でも幼少時の彼の毎日はとことん悲惨で、救いようがなくて。
小説版を知った後はアレンがマナに「拾われた」という表現にだいぶ抵抗を感じていましたが、もし彼がここでマナに出会うこともなくずっとこのサーカスにいて大きくなっていたら…と思うとゾッとしますね。 
アレンは確かにマナの存在そのものに救われていたのでした。

ただ、そういった小並感を根こそぎ吹き飛ばしてしまったのがラストのマナの歌…!
おぉいアレンさ~ん💧 あなたここでもう聴いちゃってたの?  え???!!!

14巻の秘密部屋で勝手に動きだした自分の手を見つめながらのあのセリフ、
「この詩につく曲なのか!?」
「読むと…メロディが勝手に頭の中に流れてくる…!」(第133夜より)
とはどう辻褄を合わせればよいのですか・・・ まだ理解が追いつかないぞ……_(:3」∠)_



扉絵や本編については次回ゆっくり。
自前のピアノの記憶考察は結構気に入ってたんですが さーどうなるやらww(今回だけで結論が出るとは思えませんが)
現時点ではまだ名無しの主人公「どこかで聴いた気がする」の一言に 僅かな望みを繋ぎたいと思います。

※今度ので改めて感じましたが、やっぱり「赤腕」は酷い蔑称なので、アレンさんには極力使いたくないあだ名ですね。
ネアが自分の名前(ネア=D=キャンベル)に拘って「14番目」呼びを嫌ったのも、似たような感覚だったかな~と思ったり。
そりゃあ、悪意をこめて付けられた呼名より、自分が最も愛した人と同じ名前でいたいですよ


それでは一旦これで。





『D.Gray-man26』①

さて感想記事が何回分になるでしょうか(^^; (←無計画なだけ) 
連載の再録以外の情報量がとても多かったので、嬉しい悲鳴です。
新刊サブタイトルは第227夜と同じ 「秘密と亡骸(なきがら)」 。


▽ カバー絵

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カバーの表側(左)はクロス・マリアンと修業時代のアレン(+ティム)
裏側(右)は第210夜冒頭のやりとり
[コムイ] 「キミたちボクに嘘ついてるでしょ?」「神田くんがどこ行ったか本ッ当に知らないのかい?」
[リナリー] 「ついてないわ兄さん」「知らない」
[コムイ] 「本当の本当のッ本当の本当のッ……」

の後日談ですね。 
アレンと仲が良かったホーム仲間が全員呼び出されて 神田とジョニーの行き先につきシラを切ってるという…
本当は二人が行く先なんか決まってるのに 立場上、詰問役を降りられないコムイが一番気の毒ですけどね。 
自分だけ仲間外れみたいなのも寂しいでしょうし…   どうか神田が戻るまで頑張って下さい。

今回 カバー下漫画も科学班ネタで面白かったです。 こんなに彼らにスポットが当たったのも久しぶりじゃないでしょうか?

さて 表側に戻りますが、とにかく目を引くのがクロス師匠(#^^#)
番傘をさし楊枝をくわえた格好も粋ですが、まるで興味がなさそうにそっぽを向きながらちゃんと視線はアレンを捉えていますね。まだ幼い少年の全身を 自分の腕と自作のゴーレムで全方向から守ってやっている姿がいかにも彼らしいなぁと… とても幸せな気持ちになりました。
アレンの語りで 江戸に滞在した頃の二人の逸話もぜひ聞きたいです。

そういえば、このオモテ表紙側のイラストに星が26個描かれているという話を聞き 実際数えてみたんですが、ここには見えない折り返し部分にも隠れた星が4つあるので計30個ですね。
幅4ミリ分は見えなくなることも考慮して「26個」にしたのだとしたら(それで「アレン編」は30巻で終了とか?)ちょっと面白いですが、実際どうかは分かりません。

アレンが空を仰いで降ってくる(雪または星)に手を差し伸べている姿は これまで幾度となく表紙絵や扉絵で繰り返されています。 1巻・小説版3巻の表紙は雪、第219夜扉は星でした。 
中でも一番象徴的なのがこちらでしょうか
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(左:第52夜扉絵 『Noche』P14-15/右:1巻カバー絵原案? 『灰色ノ聖櫃』P221)
あの子守唄からの連想「大地に垂るる幾千の夢」 「幾億の年月がいくつ祈りを土へ還しても」で、舞い落ちる雪(星)は 儚いこの世の人々の希望や祈りのようにも見えます。
足元には想い半ばで斃れた数多の屍(右では髑髏)… それでも今ある命(あるいは魂)に手を差し伸べずにはいられないアレン・ウォーカー

この26巻では、自分が示してやったエクソシスト(救済者)の道を おぼつかない足取りで歩き出したアレンをしっかり支えようとするクロスの心が垣間見える気がしました。

まあそんなに妄想逞しくしなくても、雪で子供が濡れないよう引き寄せてやっている番傘のおっちゃん、で十分素敵ですけど(笑)


▽ カバー折り返し

写真は窓辺につかまり立ちで外を眺めるコロ姫。
「ゲームが苦手な私ですが、関西の甥っ子たちとの『モンハン』が最近の楽しみになってきました。 甥っ子たちが守ってくれるので、私はもっぱら採集ばかりやっています。 住んでる場所が遠くても 一緒に遊べるって良い時代だなぁ。」 星野桂


▽ 帯

26帯
表も裏も、説明が不要なくらい分かりやすいですね。 ただ、「ネアの孤高」にはうっと来ました。 
それそれ…!! 
彼はひたすら千年伯爵の呪いからマナを救うことしか考えていないのではと。ティムには「これが最後の旅」とも言ったしね。 
玉砕覚悟でしょう。 
そんな悲壮な決意のネアをも アレンが救う存在になってくれたらと切に思います。



今日はここまで。


第231夜「A.Wに別れを告げる・序幕」③

冒頭の回想のマナのセリフのことを、また考えていました。 
アレンの質問に噛み合わない返答をし、挙句は目の前の少年と飼っていた犬の記憶をごちゃ混ぜにしたりで支離滅裂に見えるものの、 

(これを描くことは)おまじないでしょうか」
(それは)お祈りに似ています」
「こうして神さまに見えるように沢山描くんです」 「(○○に僕を)見つけてもらえるように」
「はい この文字を訳すと 『私はここにいる』です」


※ 「見えるように」と「見つけてもらえるように」はよく似た言葉ながら ここでは別のフキダシに入っていて意味も微妙に違うことから、それぞれを期待する相手(誰に)は別なのでは?という解釈

総合すれば、崩れたパズルピースのように 元の“想い”が浮かび上がってくる気がします。
つまり <○○に見つけてもらえるようにと 神様へ祈りを込めて、「私はここにいる」を沢山描いている>

ただしその中で、最も大事なピース(=ネア)が 言ってる本人にも見つからなくなってしまっているんだろうなぁ


また一つ気になるのが、何故この「文字」だったかということで。
ひょっとしたら七千年前からの古代文字なんかじゃなくて、マナとネアが共同で作った彼らだけの秘密の暗号だったのかも知れませんよね。
大体アレンとサーカスで出会って「はぐれた弟」の話をしてくれた時のマナは、千年伯爵らから未だ逃亡中という認識でしたから…  ※このへんは小説版3巻で
そんな状況下で、わざわざ足跡を残すように 敵にも解読できる文字を残していったとは考えにくいです。



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(画像:スコットランド エディンバラ カールトン・ヒルより /  [撮影:原ヘッタリーナさん] 無料素材サイトphotoACよりDL80%縮小)


〇 神田ゴーレム

前回の感想の時、神田がアレンの手錠の電撃を浴びるより早く 落下のショックで胸元からゴーレムが転がり出て難を逃れた件を指摘していましたが、出番はここだったんですね(^.^)
たまにこういうのがありますので、現在リンクが所持しているジョニーのゴーレムにも期待してしまいますよ。 
もちろん、いつもいい方向へ転がるとは限らないけれど…


舞台はふたたび現在のエディンストンへ。

[アレン]「教団ゴーレムってそんな遠くまで飛べるんですか?」
[神田] 「やったことはねぇがいけるはずだ 数日はかかるだろうがな」
「俺のゴーレムはもう探されてねぇだろうから起動にしても問題ないが ここまで距離があると無線は無理だ」
「だからコイツ(神田のゴーレム)に元帥とジョニーを連れてこさせる」


初見では、ここで神田の言う無線の届く「距離」が気になりました。
「無線」って教団の技術では、アルマ編の時点ですでにエクソシスト同士が超小型無線機(イヤカフ型)を使って世界同時通話が可能になってましたよね?(ヨーロッパ圏どころか北米中部や中国まで)

ただもちろん、現在追われる身のアレン達の様子を教団に筒抜けにするわけにはいきません。
ここで登場した通信ゴーレムは ミッション遂行中の部隊のメンバー間のやり取りを想定した、通信系統が別立ての近距離用ということなんでしょうね。 
なので神田も耳装着型の方はあえて持ってこなかったということなんでしょう。

エディンバラ(仮)からアントワープ(仮)まで。 時差は1時間ですが距離はよく分かりません。
ゴーレムくん、無事ミッションが果たせますように。 

あと 神田がゴーレムの目指すべき方角を「南東」と言い切ってましたが…
アレンから「エディンストン」と聞いただけで、現在地が地図のどの辺か理解したってことですよね。 さすがw


〇 二人の会話

前号であんなに激しいぶつかり合いを演じたからってそれで一気に距離が縮まって親友みたいになれるかというと もちろんそんなことはないんですね。 この二人ですからww

ゴーレムが飛び去った後、街を見下ろす高台には二人だけが残された。
太い柱を間に挟み、神田は立ち アレンは腰掛け、じっと無言のまま。 どうも気まずい。

と、突如アレンの腹の虫が空腹を訴えだした。
[アレン] 「当面の問題は待ってる間の食費の捻出ですよね 野宿はいいとして… 」
勝ち誇ったような笑みを浮かべる神田。 
[神田] 「今“待つ”つったな?」 「逃げんのは諦めたってか?」
アレンがイラつきも露わに応酬する。
[アレン] 「ええ まぁ  屈辱ではありますが そこら辺の借金取りよりしつこい人が殺すとか言ってくるんで諦めてあげようかなって」

「それに…」
僅かに言い淀むアレン。
[アレン] 「アポクリフォスのことをキミに話してしまった」 

ただ、その神妙な顔も一瞬だけ。 
「バレた以上僕はあなた方を全力で巻き込むことに決めました」 
再びヤケを起こしたように開き直り ペラペラ喋り出したアレンに向かって神田が一言。
[神田] 「開き直りついでに話せ」
「あの木の文字は何だ」 「おまえの“はじまりの場所”ってどーゆう意味だよ」


[アレン] 「どうしたんですか神田!? 僕の話なんかキョーミないでしょっ こわっ!」
人が真剣な話をしているのに茶化すような大げさなリアクションをされ、さすがの神田も切れそうだ。
が、アレンの横に座り直し あらためてじっくり話しかける。
[神田] 「テメェを助けるつったんだ 情報が多いに越したことはねーんだよ」 「話せ」
どこまでも食い下がる構えの神田に、アレンもとうとう根負けした。 散々思い悩む様子を見せてから
[アレン] 「そういえば 北米支部での時…… 僕はキミの過去をのぞいてしまったんでしたね。」
「キミにとって誰にも触れられたくないモノだったんでしょ  アルマやあの人のこと  すみませんでした」

この言葉に、神田もハッとした様子で押し黙った。
[神田] 「…………」


ここで明らかに表情が変わった神田が何を思っていたか。
私の勝手な想像ですが、肝心な所に来るとのらりくらりかわそうとしていたアレンの本心に ようやく気付いたんじゃないかと思いました。
神田にとっての被験体時代(キミの過去)と同じくらい、マナとの出会い(はじまりの場所)とは アレンにとって安易に他人に語ることのできない重みをもっていたのだと。

そういえば こいつ(アレン)は、義父をAKUMAにしたあげく破壊して生き延びていた。
それの再現のような 自分とアルマの因縁を見せつけられ、どれほど辛かったろう  
その上で、どれほどの想いをもって我身を投げうち、アルマと自分を救おうとしていたのか…

なのに俺は、自分の都合しか考えず押しかけてきてうるさく迫り、こいつの触れられたくない過去をぞんざいに「情報」扱いとは
まったく「助ける」が聞いてあきれる  今の今までこいつをどれだけ傷付け、苦しめていたのか。

おおよそこんな感じではないでしょうか。


〇 マイナーチェンジ

突然アレンの左目が反応した。 たちまち彼らのいる四阿(あずまや)周辺は黒いゲートの海に囲まれた。
[AKUMA達] 「感ジル…  14番目ヲ感ジル…  捕マエロ」
姿を見せた合体AKUMA達を一瞥し、神田は六幻を構えた。
[神田] 「街中から離れといて正解だったな」

だが、アレンの方が一瞬早かった。 あっという間にクラウン・クラウンをなびかせ敵中に飛び降りていくアレン。
[アレン] 「さっきの件ですけど」
「これが終わったら聞いてください」
彼は神田の方に振り向き こう言いながら、穏やかに笑っていた。


肝心な部分は次からですね(笑)
しかしアレンさんも、ノアメモリーの浸蝕が進んで肌が黒化しイノセンスの発動が出来なくなっていた頃がウソみたいで。
この症状がネアの「目覚め」と同時に引っ込んだ現象については いろいろ示唆するところがあると思います。 ここでは割愛w

それにしてもクラウンマントの形がだいぶ変わりましたよね。
侵蝕で倒れる前(23巻第211夜)までは カーテンのようにきれいな一枚布の形をとっていたのに、ジョニーと一緒のダイビング(第225夜)後からは縦方向に無数のスリットの入った形状に…
次の第226夜の扉絵でも、マントにうねるような横ひだが入っているのが奇妙な感じを受けました。
こう… ゆっくり次の形へと変化していく途中のような。

これからが楽しみです💛(*´ω`*)



今回はここまで。 続きは次号(7月発売)のはず…ww

いつもなら電子版SQ.RISEを購入している方も、配信が2日遅れになると聞き今回ばかりは雑誌版を買った人が多かったと思います。 せっかくアンケート葉書が付いていますので、なるべく応募して下さいね(Dグレ人気のバロメーターにもなりますので)。
〆切は2/21です。


それではこれで。


 

第231夜「A.Wに別れを告げる・序幕」②

冒頭はアレンの回想で始まります。
幼いアレンが あの「暗号文字」の意味をマナに尋ねているところ…

こんなお望み通りの展開で良いのかと嬉しくなる一方で、秘密部屋でアレンが漏らしたセリフとの食い違いが気になって気になって(笑)
あの楽譜はアレンの中のネアの記憶を呼び起こす為のものでしたから、今回のエピソードの方がずっと自然ですよね… (暗号文字の出所が謎になってしまいますが)  

「僕とマナが昔 ふたりで造った文字なんだ」 「僕とマナだけが読める文字………」 「子供遊びの暗号だよ」 (N135)

さて これはどう辻褄をあわせたらいいでしょう。  どちらもアレン本人の記憶によるものなので、難しいですね。
例えば 彼が過去話で「養父のマナに拾われた」などと他人に言うのは(小説版で描かれた事実と合わなくても)立ち入った話を避けたい方便だったかも知れませんが、あの秘密部屋シーンのほぼ独り言のような状況では、嘘をつく必要もないですから。 

可能性としては、
(1) 暗号文字の一部は昔からあったが、アレンが教えてもらった後にも ふたりで新作文字を沢山造っていた  ←大分苦しい
(2) (楽譜を見るまで)ずっと忘れてた」とも述懐しているので、当時は久しぶり過ぎてアレンの記憶が混乱していた 
(3) 方舟編連載の頃とは、物語の構想自体変わってしまった 

まあここで変にこだわっても収穫はなさそうですので、いずれ何かの伏線として浮上してくるとかでなければ 新しい方のアレンの記憶(=暗号文字はマナに教えてもらった)を、正しいものとし、先に行きます。



▽ 本編

[アレン] 「それ何なのマナ? いっつも描いてるよな」
野宿の跡を手際よく片付けながら、アレンは 落書きに夢中の子供に言うように、マナの背に声をかけた。
マナは振り向くでもなく、廃墟の壁をガリガリと熱心に削り続ける。
[マナ] 「なんでしょうねぇ おまじないでしょうか」 
「おまじないはお祈りに似ています!」  「こうして神さまに見えるように沢山描くんです」  「見つけてもらえるように」

相変わらずのトンチンカンな反応に溜息の出るアレンだったが、最後に出た「見つけてもらえる」という言葉にハッとした。
[アレン] 「……っ  それって………っ」

初めて出会った日、行方不明の弟を探すために自分はずっと旅をしているんだと話してくれたマナ。
でも(多分オレのせいで)すっかりマナはその事を忘れ、頭が変になってしまった。
たとえ一部でも その大事な記憶が戻せたんだろうか?

しかし終始マイペースのマナはアレンの心配にもお構いなし。 突然、輝くような笑顔で振り返ると
[マナ]「そうだ!」 「アレンにもこの文字を教えてあげましょう」
と言い出した。

[マナ]「キミは最近よく迷子になりますからねぇ  以前(まえ)はそうでもなかったのに… ふふふ」
「アレンは不思議で面白いです」

[アレン] 「文字……?  それ… 文字なの……?」
アレンは驚きをもってその図形を見つめた。
[マナ] 「はい」  「この文字を訳すと 『私はここにいる』です」
「これは 僕の秘密の文字なんです」



〇 アレンのピエロ服

これを見るとアレンはもう当然のようにマナからもらったピエロ服になじんでますが、あの時の抵抗ぶりが嘘みたいですねw

IMG_20190122_053907680mini15.jpg
(画像は『D.Gray-man 23』掲載 第206夜より)

旅芸人といっても擦り切れた自分のコートも新調できないほど経済的には困窮していたマナですから、どこかからタダで手に入れた布からのお手製じゃなかったでしょうか。 多分左手だけのミトンも一緒に。 
どうみてもアレンと死んだ飼い犬を混同したままのセリフ(「以前はそうでもなかったのに」)が残念ですが、それでもマナは 目の前で自分と話をしているのがちゃんと人間の男の子であると認識できていますね。

体型に合った服をあつらえ、文字を教え。
彼が愛情をこめてアレンを「育てた」のだけは間違いなかったようで、ホッとします。


〇 私はここにいる

結局 彼の大事な「探している弟」(=ネア)の存在すら思い出せなくなったまま、各所に必死でメッセージを残して回った習慣だけが沁みつき離れなかったという… 哀しいなあ
その 自分でも意味不明な行為を、「祈り」に例えるマナ。 
しっかり本質だけは捉えていたと思いました。

マナはアレンが「よく迷子になる」からこの字を教えてあげると言い出します。
よく迷子になる相手… それってネアも同じだったということでは?  と考えたらちょっと微笑ましいですね。
彼専用のゴーレムだって、道案内が得意技でしたし。


ここの暗号文字の説明シーン、先行公開でもバッチリ出ていましたよね。
あれを見て実は密かに小躍りしていたのを白状しますww
前回第230夜の感想記事で扱ったところ。

結局、あの木を墓標に見立てたのでは?という先入観が邪魔してそのものズバリとはいきませんでしたが、
◦ これが表意文字であること
◦ 左右に分けて主語・述語の関係になっていること
◦ 右の記号は場所を示していること
まではうまく行ったんじゃないかな(^_^;)  ダメ?

IMG_20181121_135045172part30left.jpg アレン ⇒ 私は

IMG_20181121_135045172part30right.jpg ここに眠る ⇒ ここにいる

(以上画像は『SQ.RISE 2018AUTUMN』号掲載 第230夜より)

そうしますと、気になるあの楽譜ね。
歌詞の中にも「私(ワタシ)は」って一度しか出ないじゃないですか。

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(線がヘロヘロで申し訳ない💦  画像は『D.Gray-man 14』 第132夜より)

赤線で囲ったのが「ワタシは」とすると、青線のあたりが「愛を」かもね。 なかなか飽きない空想ができそうです。


お遊びはこの辺で。

次が最後になります。


第231夜「A.W(アレン・ウォーカー)に別れを告げる・序幕」①

▽ 表紙/付録  

「D.Gray-man」第231夜の掲載誌は 本日1/21発売『ジャンプSQ.RISE 2019 WINTER』。
今期は電子版の配信が、事情により雑誌版発売日より2日遅れ(1/23より)となる旨 SQ.公式HPで発表がありました。 

SQRISE2019winter.jpg

今度の表紙は「RISE」の文字が目立つので「SQ.」本誌と間違われることがなくていいですね、なんて話を昨日はしていました。
先日実際に間違えて買ってしまった人のツイートを見ていたもので… 次からもぜひ、こんな感じでお願いしたいです。

雪景色のHLもいいなぁ💛 雰囲気最高!

付録は綴込み式の「D.Gray-man」カレンダー。 
前季はクリアファイルでしたし、やはりDグレはこの雑誌の看板なんだなとしみじみ(*^^*)

もう今月も下旬ですが 一応カレンダーは1月始まりとなっています。
毎ページが月ごと、見開きで二(ふた)月分。 一週間は月曜始まりです。

で、やはり描き下ろしは無いんですが… それでも何度見てもカラー絵は楽しいですよね。
掲載イラストもわざわざセンターラインを越えて、より大きい画像で魅せようという配慮が嬉しいです。

3-4月のページは開いた瞬間わぁっと見とれてしまいました。 
一枚絵なので、色鮮やかな表紙絵アレンさんが 本誌より大きなサイズで迫ってくるんですよ~!

<出典>
オモテ表紙: 2018年春号RISE表紙絵 アレン(エスニック調被りもの) & 左手の十字架 [RISEスタート号]
1月: 2016年冬号CROWN第221夜扉絵 長椅子のアレン & ネア(←ちょっと笑顔ver.) & パネル奥に天使
2月: 2018年秋号RISE表紙絵 大人アレン+中サイス゛ティム & 子アレン+大サイズティム
3-4月: 2016年夏号CROWN表紙絵 アレン(クラウン・クラウン発動・退魔ノ剣ver.)
5月: 2017年夏号CROWN第225夜扉絵 ノア3人組(ティキ、ワイズリー、フィードラ)
6月: 2018年春号RISE第228夜扉絵 クロス・マリアン+木片
7-8月: 2015年夏号CROWN表紙絵 アレン+ティム & 千年伯爵 [CROWNスタート号]
9月: 2018年冬号CROWN第227夜扉絵 神田ユウ (タロットPAGEofSWORDS風)
10月: 2016年冬号CROWN付録ミニポスター 神田ユウ & AKUMA化アルマ
11月: コミック16巻表紙絵 科学班(ジョニー、タップ、リーバー、ロブ、マービン、コムイ & リナリーの?手 )
12月: 2016年春号CROWN表紙絵 ピエロ姿のアレン+ティム & ティーンズゴーレム3体 & ボールとお菓子とロード人形
2020年カレンダー: 
カラー扉絵第156夜 教団本部+α集合絵 (本部襲撃あたり)
2013年12月号SQ.アニメイト特典24巻替えカバー ネア(横顔)+ティム
2015年夏号CROWNアニメイト特典イラストカード ノアの一族全員集合
ウラ表紙: 2015年秋号CROWN第220夜扉絵
 
以上。 雑誌版が買える人はぜひ。


▽ 星野先生巻末コメント

「スマホが車に轢かれたので半泣きやけくそで最新Galaxyを買ってやりました。今度は補償に入りました」<星野>
これは… 前回巻末コメント(「買ったばかりのスマホが大雨の日、車に轢かれて大破。残骸を拾いながら保障に入っておけば良かったと思った」)の事後報告ですね(^^;  「ほしょう」の字も直ってたww
今度こそ快適なスマホライフを!


▽ 扉絵/副題/アオリ

第231夜扉絵
こういう意匠を凝らした美しい絵がカラーで見れるのは嬉しいですね。 センターカラー万歳。  本当に溜息ものです。 
アレン一人のバストアップの肖像ですが、左半身は現在の本編と同じいでたち(髪はショートとか完全に同じではないですが)に赤い瞳、右半身はピエロ装束で銀の瞳。 正面をしっかり見据えています。
(ピエロ繋がりで、藤田和日郎先生の「からくりサーカス」の表紙絵を思い出しました。 こっちも大好きなの~♡)

彼の背景に後光のように広がる文様は、ちょうど今回付録のカレンダー表紙絵の 左手を囲む光輪とよく似ていますけれど。
何か特別な意味があるのかは、私には分かりません。

副題
「A.W(アレン・ウォーカー)に別れを告げる・序幕」
今回初めて「○○と○○」というスタイルじゃなくなりましたね。

え? ここにきて「序幕」なの??? という疑問も読んでみて納得でしたww 
欲を言うと、もう少しページが欲しかったかなあ   今回は扉含め20ページでした。
でもアレンのピエロ衣装を見ていると、「いよいよ舞台が始まるよ~」という感じでちょっとワクワクしますね。

それに何より来月頭(2/4)には新刊26巻発売も控えていますしね。 あちらの充実を楽しみに!(*´ω`)

アオリ
生々流転(せいせいるてん)   物語はすべての始まりの街へ ------ !!


※ 蛇足

も~~ どんどん勝手な妄想に走って行ってる自覚はあるのですが、ピエロマナを見るたび私、脳内に大音量でさだまさし氏の「道化師のソネット」が流れる仕様になっておりまして。
勝手に“マナアレソング”に決めているという話は、ここでもう3回目くらいかもしれない←

なもので、「生々流転」と言われた時もまず さだ氏の「生生流転」という歌を思い出したのでした。
(こっち、あまりメジャーでないうえ曲想もしんみりしすぎな感じで… 正直 今の今までさほど好きではなかったのですが)
Dグレ変換しながら歌詞に聴き入ってみると ちょっと泣けてきましてね。

喜びと悲しみと憎しみと愛と死を
つまづき乍らでいいから
いつくしむ人になりたい

道に迷い苦しみ 時には人のそしりを受けて
それでも笑って胸張って生きられる程 
強く強くなりたい

逃げたあと悔やむより 悔やまずに血を吐いて
ひたむきに歩ける程
勇気とちからが欲しい 


<さだまさし「生生流転」 歌詞より一部抜粋>



次から本編です。



第230夜「A.Wに別れを告げる・灯火と涙痕」③ 

この号の感想記事も、何とか今年中には終わらせようと思っていましたが本当にギリギリになっちゃって・・ (;^_^Aイヤハヤ

さて、先にネタバラシをしてしまいますが、アレンと神田が方舟で飛んだ先は「エディンストン」と呼ばれる架空の街でした。
そこに描かれていた風景が 実在するスコットランド南部の街「エディンバラ」(エジンバラ)にそっくりなんだそうです。 
ツイッターで教えて下さった方々、ありがとうございました。
これでまた、一度は訪れたい聖地が増えましたよね(*^-^*)



人気(ひとけ)のない公園にいる二人を 冷気を含む突風が襲った。
地面に大の字で転がっていたアレンは、盛大なくしゃみとともに青ざめぶるぶる震えだした。 「さぶい」
[神田] 「おい! このへんぴな場所はどこなんだよ!」
[アレン] 「……………」(何とも言えない顔で神田を見ている)
[神田] 「こいつマジで何も考えずにゲート開けたのか……!? (怒)」
アレンが言うには、ティエドールの馬車がどこを走っていたか分からないので そちらにも戻れないと。
イラつく神田に盾つくアレンで、二人はまた睨み合いに逆戻り。

先の喧嘩の最中に アレンが「キミらから離れたい一心だったんで」と言ったのは本心だったんですね。
思い詰めた彼はとりあえずゲートを開け、行先を念じて飛び立つタイミングに神田が割り込んだので注意がそちらに向いた隙に、命令を待っていた方舟は、直近のアレンの記憶からそれを彼の意志と読み取り 実行に移したという流れ…?


〇 さぶ(寒)い

“背景そっくりさん”の街並みは(アレン達が実際そこに行ったというより)あくまでモデルという考えですが、やはり面白そうで← ちょっと見てみました。

エディンバラで日の出時刻が大体5時43分というと 春季は4月25日あたり(毎年前後します)… アレンの教団離脱から「この三か月間」とはティムと対峙したアポさんも言っていたので、一月近く幅を取ったとしてもその位でしょうか。 

その時期の平均一日の最低気温が3-4℃(東京とは10℃くらいの差) …ではそうなっても無理はないですよね。
19世紀末ならもっと寒かったかも。 

まあでも普通、殺気むき出しの神田と命懸けの攻防の後 一気に緊張が解けて地べたに転がったりすれば誰だって冷えて当然というか←(ぶち壊しです)


〇 出会い

ここで喧嘩していても埒が明かないと、アレンは周囲を見渡した。 
------ 過去に来たことあるハズだよな!? ゲート開けられたんだから…… ------

その目に思わぬものが飛び込んできた。 
一見何の変哲もない木肌に刻み付けられた、見覚えのある暗号文字。
[アレン] 「マナの 文字だ…」
それからしげしげとその木のてっぺんを見上げたり、這いつくばって周囲をぐるぐる回りだすなど奇妙な行動に走るアレンを 神田はただ呆れて見ていた。

そんなことはお構いなしで、必死のアレンはとうとう 長い年月で埋もれていた小さな土饅頭を掘り当てる。
脳裏に浮かぶのは、ついさっき 方舟を呼ぶ前にも思い出していた あのつぶらな瞳…

[アレン] 「英国(イギリス)… 英国のエディンストンの街だ」
「ここは… マナと出会って 師匠とティムに出会った街……」
「“アレン(僕)”の はじまりの場所だ……」


歳はまだ7つほど、サーカスに来る前の記憶もなく「赤腕」というあだ名で毎日こき使われていたアレンが、初めてピエロ姿のマナに出会うシーンは 師弟会談の時の回想にも出てきました。
ただ、サーカステントが立ったその街で アレンが初めてクロス・マリアンと出会う描写の方はまだ、小説版の中だけでしたね。 

師匠は第一印象も決して良くはなかったですが、アレンが二度目に彼を見た時は(危機一髪で命を救ってもらったことは確かですが)身に覚えのないことをわめかれ、いきなり殴られるわ・銃を突きつけられるわで 恐怖以外の何も残さず去って行きました。
(彼が連れたティムキャンピーだけは アレンを庇ってくれましたが…)

マナの墓前でぐったりしているところに現れ「エクソシストにならないか?」と声をかけられるのは、そこから3年後のまた別の話。

もう小説版の発表から8年経ちますが、いよいよ本編でもあのアレンの過酷な日々が綴られるかもと思うと不安半分、疑問山積の伏線回収につき期待半分といった心境です。

当時クロスは、ティムに監視させつつ延々“マナの傍に現れる”と予言されたネアの登場を待っていたはずですが、ティムキャンピーの反応からほぼ当人に間違いない人物が現れても、喜ぶどころか二度も「マナに近づくな」を繰り返して脅した理由がどうにも不可解ですよね。 

「そうあって欲しくなかったから」というのが私の答ですが…
今度こそ種明かしがありますように。


〇 暗号

そしてこれの意味なんですが。

IMG_20181121_135045172part30.jpg 
(『SQ.RISE 2018AUTUMN』号掲載 第230夜より)

初めはそう深い考えもなしに 「お墓の前だし、名を刻んだか あるいはよくある墓標の文言のどちらかでは?」などと思っていました。
「ALLEN」 とか 「REST in PEACE」 とかね。 

でもよく見れば、アルファベットを一音ずつ当てたとは思えないですね これ…
どちらかといえば表音文字より表意文字ではないかと。 

例えば 左半分の記号が一塊で特別な存在を示し。 
右半分は位置関係かな…、上部の三本線が下の方向を指し、長い横棒は地面、丸はそれより下にある状態を示すとか。
「アレン」 「ここに」 
       「眠る」

イメージ先行の発想で、当たっているかはだいぶ怪しいですが、これくらい訳が分からないと 空想を頼りに右往左往するのがたまりませんね! 
楽しいぃぃ(*´艸`*)♡


さて、マナの暗号文字というからには唯一の手掛かりはあの「楽譜」なんですが、ほとんどが意味不明な中で唯一、この樹に刻まれた左半分の記号とよく似た印がありました。

IMG_20181121_134755910part3080.jpg 
(「D.Gray-man」14巻 第132夜より)

これが歌詞の「坊や」とかに相当したら嬉しいですがww  まだ全然他の部分からイメージが湧かないんですよね。困った。

ただ 今まで謎過ぎて考えることも放棄していた美しい楽譜に、これでようやくスポットが当たるかも知れません。
いつかアレンさんのように解読できるようになったら 素敵ですよね!



▽ アオリ文

「蘇る幼き日の記憶 ------…」


2月発売の26巻に収録されるのは、他企画(談話室の質問募集)のこともありますので今話までと見てほぼ間違いなさそうです。
次号(休載が無ければですが) 1月発売『SQ.RISE』冬号掲載の第231夜はその続きということで。

発売日は現時点でまだ不明ですが 公式発表までもう少しお待ちくださいね。

それでは一旦これで。
 
 

第230夜「A.Wに別れを告げる・灯火と涙痕」②

アポクリフォスが現れた晩 リナリーの前から姿を消した時と同じように、またもアレンは仲間を振り捨てて逃亡を図りました。
頼みの綱だったティムまでアポクリフォスの犠牲になったと知り、アレンの心はまた3ケ月前に引き戻されてしまったんでしょうか。
彼の脳裏にはティキ・ミックの
「ただ周りに混乱と争いをバラまいてる」 「おまえこそ一番タチが悪いんじゃないのか」
という残酷なセリフが ふたたび呪いのように鳴り響いていたかも。 
自分こそ元凶  これ以上大切な人が傷付くのには耐えられない…

アレンが抜けられなくなってしまったそんな負のスパイラルを 神田が力(ちから)技でブチ壊してくれたことにはもう感謝しかありません。



▽ 本編

アレンと 彼を追って方舟に飛び込んだ神田の到着先は、どこかヨーロッパの街中の閑散とした公園だった。
大通りにはまだガス灯の明かりの残る早朝、 塔の時計は5時43分を指している。

そこで元気に犬と戯れる子供が二人。 
突然その頭上から、まず大振りの日本刀が、それに続き二人の男(アレンと神田)が 降ってわいたようになだれ落ちてきた。 
刀(六幻)は子供の目前で鞘ごと地面に突きささり、アレンと神田は落下のショックに浸る間もなく手錠の電撃を浴びるなど、踏んだり蹴ったり。

ちょうど同時期 手錠の片割れを装着したジョニーも同じ目に遭っていたが、パキンと音を立てて手錠が外れた。
彼の見立てによれば解除された理由は 「アレンの腕輪が探知できなくなったから」 「安全装置が働いた」
つまりは 「アレンたちは相当遠くに行った」
らしい。



〇 資格

いつもアレンの傍にいた黄色い相棒は今 粉々になってジョニーの元にいるわけですが、それでも支障なくアレンが方舟を使用(=ゲート新設)できたことについてちょっと考えていました。

アレンが方舟の秘密部屋で聞いた、
「“アレン”  オレノティムキャンピー…  フタツガ…“奏者ノ資格” (TWO ARE AUTHORIZED TO BE THE PIANIST)*1
という声。
わざわざ(これ単独でも特別な意味があるらしい)“アレン”と ネアのゴーレムを抱き合わせで「奏者の資格」とする、という話はやはりこの一時だけのものではない気がして。 

思うに ティムキャンピーが、本来の奏者である“ネア”と“アレン”とを紐付ける役を担っているという意味では?と。

方舟は奏者が「念じる」だけで機能を発揮します。 ネアが35年間の眠りから覚める第214夜より前に アレン・ウォーカーが自分の意志で方舟を動かすことができた理由は、ティムキャンピーがアレンを“主人と同じ者”と認めさせたからではないでしょうか。
(現段階、「どこの誰に」“AUTHORIZE”させるのか聞かれても困るのですがww)

仮にそうであるとしたら、ティムを使ってアレンを秘密部屋に送り込むまでやってみせた師匠自身が、アレンが呼ぶまでこの部屋に入れなかった理由も通ります。 クロス・マリアンは“奏者本人とは認められないから”です。

突然こんな話になったのは他でもない、現在「ゴーレムのティムキャンピー」は見る影もなく粉々ですが まだ機能を完全に停止したとはいえず辛うじてこの世界に存在を保てているのでは… とアレンの方舟使用を見て思ったからでした。
例えばアレンの左腕がティキ・ミックに壊された後、「霧じゃなくて粒子(=分子レベルの気体状)」と言われる姿になってもなお アレンに寄り添い、最後には奇跡の復活を遂げたように、ですね。 

しかしまあこの議論のツッコミ所としては、ティムを壊したのが他でもない、アポさんだって所ですけどもwww

① 「“アレン”とコンビで奏者の資格発動」という重大情報を 奴は知らなかったとか (……… いやいやいや💧)
② 邪魔ばっかりするティムに怒り爆発で、「もう~奏者の資格なんてどうでもいい!」って切れたとか←
③ もしくは「粉々にしても使えるなら問題ない」と思ったか。

*1
VIZmedia版・英訳『D.Gray-man 14』P60より。


〇 手錠

やっと取れましたよね~!!\(^o^)/
このヘンテコな形状の手錠、折角のシリアスシーンでも視界に入ってしまうのが辛くて そろそろ取れてくれないだろうかと思っ(ゲホゲホ)← 
もっとも私は教団製の旧式無線機のように方舟入りで壊れてしまうことを想像していたのですが(手錠が作られたのは「昔」ということだったので)全然そんなことはなく。 外れたのは、壊れるどころかちゃんと機能したための「解除」でした。

まあ いずれにしろ室長はあの手この手で手錠を外そうとしてくるでしょうから、外からの衝撃にはビクともしない堅牢さがこの道具の第一条件な筈ですよね。 思えば「最大出力の結界」にも耐えてましたし。 リーバー班長の有能ぶりに改めて脱帽です。

… ところで上空から落下した時 神田の胸元からゴーレムがこぼれ落ちてんですが。
そのおかげで一緒に電撃の巻き添えを食らわずに済んだというわけですね。 こういう所、Dグレは芸が細かいわww  
神田さん、健気な相棒をここに転がしたまま忘れて行かないで下さいよ。 いや 今後の伏線でしたら構わないのですが。


電撃から解放されるや 神田とアレンはさっそく最大級の険悪ムード。
神田が「クソ野郎が…っ」と鬼の形相でアレンの胸ぐらを掴めば、対するアレンもその手を振り払って負けじと言い返し、とうとう神田は六幻の柄(つか)に手をかけた。 

一瞬アレンもひるんで固まるほどにダダ漏れの殺気。 それまで傍で見守っていた子供らは、あまりの恐怖に逃げ出した。
「これ以上逃げようとすんなら今ここでテメェを殺す」 「真っ二つにされたいか5秒で決めろ」 
「助けるが優しくしてやるとは言ってねぇ」

それでも退かず抗議を続けようとしていたアレンの胸元のリボンタイが 突如ぷっつり切れて落ちた。
「次は首を狙う」
--- 神田の抜刀がみえなかった!? ---  --- 初めてだ… 本気で殺すつもりなのかも… ---


そういえば、アレンは 結晶化六幻が使われるところを見るのは初めてですね。
そもそも神田がマテールから帰還後に結晶化したこと自体知らないんでした。 
神田も 自分の事となるとまったく語りたがらないんですよねえ…  いいのか悪いのか。


アレンをじっと睨みつけたまま、神田は共に旅してきたジョニーやそれを許したリーバー班長の話を始めた。 
アレンは泣きそうな顔になるも、まだ必死の抵抗でうつむき 「うるさい…」と突っぱねようとする。

「向き合おうとしていないのはどっちだ」 「北米支部での言葉そのまま返してやるよ」

神田がその言葉も終えぬうち とうとう大振りの軌道を描いた刀がアレンに襲い掛かった。
アレンはトンボ返りでよけるが、体勢を立て直す間もなく逆方向から第二波がやって来た。
それを受け止めるイノセンスの左手。 しかし刃は完全には止まらず、手の甲側からじりじりとめり込んでいく。
「そんなこと キミなんかに… 神田なんかにいわれなくたってわかってるんだよ…っ」
「わかってねぇよ」
「わかっててもいえないって どうしてわかってくれない…!!」

とうとう根負けしたアレンが、目に涙を溜めながら何もかも吐き出した。
師匠のクロスもティムも監査官のリンクも、イノセンスのアポクリフォスが手にかけたこと  ハートのためなら何だってやる
そんなことを教団の仲間が知ったら、イノセンスが信じられなくなったら 教団は崩壊してしまう…という危惧

神田もようやく六幻を引いた。
「アポクリフォスが狙ってるのは僕です」
「キミたちなかなか離れてくれなくて… うっかり話したくなりそうになっちゃうから離れたかったのにさ…」
言葉を続けながら アレンはずっと見ないフリをしてきた自分の本当の想いを改めて噛みしめていた。

それからアレンは放心したように地面に大の字で寝転がり、ふとティムを呼んでみるが もちろん応答は無し。
目元を覆った手では止めきれない涙があふれてくる。

そんな彼を見下ろしながら 目的を達した神田の表情はもう平静を取り戻していた。
--- 「アポクリフォス」 ハートの為のイノセンスか… ---


〇 覚悟を伝える

神田が自分の“本気”を見せようとする時、やはり最も手っ取り早く かつ効果的なのは「剣」でしたね(^^; 

ただ、有無を言わさぬ殺気を漂わせつつも 当人はカッとなった訳じゃなく極めて冷静で、駆け引きの最中もどこまでもアレンの身体を気遣っている様子*2 が伺え、なかなかに胸熱でした。
馬車の中で一度激昂してアレンの胸ぐらを掴んだ時ジョニーに言われたことは ちゃんと忘れずにいたんですね。

分かりやすく殺気を露わにすることも アレンに対してというより彼の中の「14番目」に向け、「今出てきて邪魔したら容赦しねぇ」という牽制の意図があったかも知れません。
必死で意地を張り続けるアレンさんもまったく…   「壊れやすいもの」はどっちですよってww

あと、こんな機会でもなければ神田は絶対口にしないんだろうけど 彼が日頃どれだけ周囲の人間をよく見ていたか。
ジョニーやリーバー班長については、密かに共感しあるいは胸を痛めたりもしていたと分かり 嬉しかったです。
一見彼は冷淡そうに見えますが、決して他人に無関心なわけでもなく、普段出しゃばらないのはあくまで「己の分を弁えている」感じかなぁ。 そんな所は日本の武士道に通じる気がします。

結晶化を経て この適合者に最もそぐわしい形になるはずのイノセンスが、変わらず日本刀の姿だったのにも ちょっと納得しましたね。

*2
アレンの“肉体”を傷付けまいとする配慮は徹底しています。 北米支部での失敗体験のトラウマを乗り越えながら大した精神力ですよね。
怒りをこらえ殴ったりしないのはもちろん、その気ならアレンには見えない速さで振れる六幻を避けられるよう大振りするわ、返す刀でアレンの左を狙ったのも イノセンスの左手が止めることを想定してでしょう。
ここだけは、六幻に傷付けられてもノアメモリーがざわつくことはないでしょうから…
アレンのイノセンスが方舟のティキ戦で自己修復できた話も リナリーからとっくに聞き及んでいたと思いますしね。



残りはまた次回で。


第230夜「A.W(アレン・ウォーカー)に別れを告げる・灯火と涙痕」①

▽ 『SQ.RISE 2018 AUTUMN』 表紙

今季『SQ.RISE』。
D.Gray-manが表紙絵担当ということで 発売日前も公式ツイートを載せた告知記事を興奮気味に出しましたが、やはり実際に分厚い雑誌を手に取った時の満足感は格別ですね。 付録も嬉しい♡

本編のページ数は、扉を入れて35頁でした。
これで、コミック25巻収録後の第223夜からこの第230夜まで トータル175頁です。
早くも新刊情報(26巻が2019年2月発売予定)が公式ツイッターから出まして、あと3カ月半が待ち遠しいですね。

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こうして見るとあらためて、ティムが徐々に大きくなったり突然小さくなったりする謎が気になります。 どんな意味があるんだろう… 本編で早く種明かしをして欲しいです。
この表紙絵の感想は 上述記事であれこれ言ってますのでここでは省略。



▽ 星野先生巻末コメント

「買ったばかりのスマホが大雨の日、車に轢かれて大破。残骸を拾いながら保障に入っておけば良かったと思った」<星野>
お約束の通常運行。 先生、よほどショックが後を引いたんでしょう…お気の毒。 (「(損害)補償」なら変換違いです)(^^;



▽ 図書カードプレゼント

て、それだけじゃなく他にも多数賞品が控えていますがw 
今回の絵柄、Dグレは表紙絵と同柄を(200名)、他「血界戦線」(200名)と、Mr.Clice(100名)です。
応募には雑誌版の綴込みハガキが必要です。
アンケートに答えてDグレアピールの方も宜しくお願いします!



▽ アレンフィギュア広告 (別顔パーツ公開) P364

もう販売予約受付期限が11月11日と迫っていますので 最後のアピールになりますか。
堂々カラーの1ページ広告です。
ホームページはこちら。

税込18,800円   2019年6月発売予定

これまでモノクロ画像で詳細の判別が難しかった「別顔パーツ」をカラーで掲載。
アレンの瞳は金色で縦長の瞳 (以前想像していた「縦長」はなかろう、という予想は外れですw)

ただ、肌色はそのままでした。 なので“ノア化”とは別物ですね。
 「妖しい雰囲気」という解説付きですが、ノアメモリーが覚醒しかけた時のようなおぞましさは微塵もないです。 むしろいい笑顔じゃないの(笑)
これは ノアの能力も手中にしたアレン+ネアの最終形態かも知れませんよね。 クラウン・クラウンもそのままですから。

傍らで元気に飛び回るティムの姿が嬉しいです。 いつか現実になりますように。



▽ 副題・扉絵

「アレン・ウォーカーに別れを告げる」シリーズは、「○○と○○」というスタイルが定着したようで。
第230夜は「A.Wに別れを告げる・灯火(ともしび)と涙痕」。 今回は特に解釈の必要がないくらいそのままの意味でした。

アレンにとって「ホーム」の仲間の存在は、文字通り 暗闇で灯火を目にした時のような安心感の象徴だったんですね。
でもそれに縋ろうとすればきっと辛い結末が待っていると 何度も繰り返した痛い記憶を胸に 諦めモードのアレン。
既に失われた「大切なもの」を想い出し涙が止まらない…

アオリは「双(なら)ぶ心 (曲げない決意、譲らない覚悟)」
「双子」の「双」の字を使って「なら(ぶ)」と。
Dグレはこういった難しい読みをさせるタイトルが多いですね💧 いかにも“らしい”ですが。 
わざわざこの字を選んだところに、アレンと神田が「似た者同士」と指摘されたエピソードを思い出します。

「曲げない決意」とは、マナとの約束を胸に どこまでも歩みを止めないアレンの心境でしょう。
「譲らない覚悟」の方は、いかなる障害も乗り越えて アレンの行く末を見届けようとする神田。

今回幕間に投入された扉絵(モノクロ)がまた素敵です。
“アレンの楽譜”をバックにしたアレンと神田。 アレンが正位置、神田は隣り合って真逆。
神田がこのモチーフ(奏者の資格)に絡むのは珍しいですね。 

神田の視線は、遠くの何かを凝視しているようなアレンを やや意識しているように見えます。
これから始まる 奏者の資格の運命に絡めとられたアレンの半生を、一緒に追体験するということかな…

そういえば、この構図。 正位置が神田・逆向きがアレンという 20巻(アルマ編)のカバー絵に似ているかも。

ただ、アルマ編の時のアレンのように 術にかかって主役の視点と同化するわけじゃなさそう。
これから神田独自の視点が何を捉えるのか…楽しみにしております。




次回は本編に行きます。
一旦これで。

第229夜「A.Wに別れを告げる・掩蔽と腹心」③

次号発売目前でようやく動き出すこの泥縄加減… 感想記事ももっと気楽に上げなくては、と反省しきり(苦笑)


● 神田ユウを育てた人

教団の包囲網から無事脱出を果たし 月明りの田園地帯をゆっくり進んでいく馬車。
御者台のティエドール元帥は、昼間から続くイノセンスの長時間発動に やや疲れた様子でため息をついた。 
そこに 幌からジョニーがひょっこり顔を出し、瓶を抱えて元帥の隣席に納まった。 星が綺麗だと歓声を上げるジョニー。
[ティエドール] 「科学班はいつも地下にこもってるもんねぇ」 
「ダメだよ ちゃんと美しいものを見なきゃ   世界とのつながりを感じられないと 人は目的を見失う」


神田の師匠のフロワ・ティエドールという人物、ファンブックのパラメーターなど見ると出来過ぎなくらいの優等生ですが、実際そうなんだから仕方ないですね(笑) 

彼だって第一線で戦う元帥という立場上 ノア相手の戦況が悪化の一途なのは実感しているでしょうし、自分の所属する黒の教団がこれまで行ってきた非道の数々についても知らないわけがなく… 
それでもなお むしろ反発するかのように 若い研究者に“世界の美しさ”について説くしたたかさには頭が下がります。

本人からウザがられるほど「ユーくん」に絡むのも、もうこの子を決して一人にはさせないという彼流の決意だったかな、と。
元帥が神田にどれほど目をかけ 一流の戦士に鍛え上げるのと同じくらい自制心や他者への思いやりといった心の成長も促してきたかは、今の神田を見れば分かりますよね。

だから 失踪先から愛弟子が無事帰還したと聞いた時は本当に嬉しかったろうなと思います。
そんな神田の頼みごとを聞いてやる代わりにおまえも元帥になれとかww 恩着せがましいですが(素直じゃないよね)、本心は無条件で彼らに協力したかったんじゃないでしょうか。 
だってあの神田が他人のためにこれほど必死になる姿なんて、元帥も初めて見たんでは?


あと、今回ようやくティエドール自身の口からこの言葉を聞けたのも嬉しかったです。
「ウォーカーくんは第二使徒(神田たち)のために辛い役回りを引き受けてくれたからね」

あの時のことで、ティエ師が何も思わなかった筈はない…と信じてはいましたが、やっぱりこうでなくちゃ。


今回はラストでアレンと神田が揃って逐電してしまい、現在メンバー中最も危機的状況なのはジョニーなんですが。
教団からはいまだ指名手配中ですしね(汗)
9年前、やはり極秘実験の被験体として危機に陥っていた神田とマリを、一年後には当然のように教団のエクソシストに迎えさせた彼の手腕をまた期待したいですね。 
とりあえずジョニーも 独りで放り出されるようなことにならなくて良かったです(;^_^A



● 情報共有

ふと ハワード・リンク監査官が生きていた事実を思い出すジョニー。

本来でしたら アレンが最も懐いていた人物だし、殺人の嫌疑がかけられたアレンの身の潔白もこれで晴らせると 良い事づくめなニュースのはずですが。
今度ばかりは、アレンに伝えるべきかどうか悩みますよね(ノアと一緒だった、目撃後すぐ姿を消したなど挙動が怪しすぎ)。
リンクに会ったのが前日の晩で、ジョニーより時間があったはずの神田すらアレンにこの話をしていない理由は そこでしょう。 
今自分の事だけで一杯一杯のアレンには、なかなか言い出しづらいですよね。 
話を詳しく聞かせたとしても、悩み事を増やすだけ。

リンクの生存は、神田の記憶を覗いたアポクリフォスも知ってしまって気掛かりですが(リンク自身はその事に気付いていないので)、逆にアポクリフォスの正体を物陰からリンクが見ていたことはアポも知らず。
このへんの齟齬が以後の伏線になるかどうかも興味深いですね。
ただノアに連れ去られたアポの安否も分かりませんし、暫くこっちは保留ですか… 



● 咎落ちのルール

幌の外にいる元帥とジョニーの会話はアレンの耳にも届いていた。 
--- 教団のみんながアポクリフォスを知れば… --- 
--- アレと対峙したら エクソシストはイノセンスに疑心を抱くかもしれない。 僕や神田が抱いたように ---
--- イノセンスとの共存ができなくなれば エクソシストは咎落ちになる ---


アレンのこの発言が間違っているとは思えませんが、咎落ちについてはもう一度整理したい重要項目ですね。
この感想文の中に収めるのは分量的にも難しかったので、別記事にしたいと思います。 のちほど。



● 奏者

放心したように無表情のアレンを しかめっ面の神田が見守っている。

アレンの中では 教団を離脱したあの晩の記憶が蘇っていた。
かつてないほど巨大化して 北米支部でもアポに襲われた独房でも 身を挺して僕を守ってくれたティム
--- 連れてくるべきじゃなかった  あの時おいていくべきだったんだ ---
--- なのに僕は 孤独になるのが怖くて ---

景色は一転、サーカス犬の“アレン”の墓の前。
「涙が枯れちゃってるのかな」というあの時のマナの言葉。 幼かった僕は反発心しか湧かなかったけど、今ならあの人の気持ちが分かる… そうなんだ。  おともだち…

微かな 囁くような歌声に ハッとした神田が顔を上げると、既にアレンの周囲に方舟ゲートが開いていた。
まばゆい光とともにうなりを上げるゲート
その中にかき消えそうなアレンの姿を追って 神田も怒号と共に姿を消した。


まず「鉄壁の檻」と言われるティエドール元帥のイノセンスも 方舟ゲートの前にはザルだったことに驚きwww
アレンの方舟ゲートも、ノアの結界や鴉の呪符は破れなかったのにね~~ このへん原理原則をどう理解したらいいか難しいです。

現在ティムを失くしているアレンですが 特に問題もなくゲートを開けていた事実にも??
「アレン ティムキャンピー フタツガ奏者ノシカク」と言われていましたよね。
もしかしたら、あの瓶の中で砂状になっているティムキャンピーもまだ「存在」を失ってはいないというサインでしょうか。

たとえば、ティキにバラバラにされた時のアレンのイノセンスも アレンの周囲で形を成さないまま意志は残してアレンを守ろうとし続けました。 あんな感じ?

そもそもノアでもないアレンの意志で方舟が使えるのは何故?
ティムキャンピーが“二人の主人”を繋ぐ役目を果たしているからだったりして。
早くティムが元の形に戻れますように。


さて。先行公開で次回の冒頭が5ページほど出てしまっていましたが、ひとまずそこは考えないことにして。
消えた二人(アレンと神田)の行き先は?

私の想像では アレンが行こうとしていたのは、ネアと話ができそうな場所… 方舟の秘密部屋かなと思っていました。
アレンが意識を保ったまま影の人物と会話らしきものを交わせたのは、あそこだけでしたので。

アレンとしても ネアのことをもっとよく知れば何かが変えられるかも、という思いは前からありましたし。
戻せるものならティムを元通りにしてやりたい… それができそうな人物候補として師匠以外ならネアしか浮かばないのでは?
また、夢の「師匠」が行くよう指示していたキャンベル邸にも急がねばならず… あそこを確実に知っているのもネア。
ということで。


次の第230夜、何が起こるか本当に楽しみです♡   それではまた!



第229夜「A.Wに別れを告げる・掩蔽と腹心」②

★ サブタイトル

「掩蔽(えんぺい)と腹心(ふくしん)。 どちらもあまり普段使わない言葉です。
本編を読み あらためてその意味について考えましたが、今のところ“ダブルミーニング”だったのでは?という結論です。


[意味その1] 神田の頼みに応じ、アレンとジョニーをイノセンスの馬車にかくまい(=掩蔽)街から逃がす作戦を決行したティエドール元帥と、それに協力し周囲が怪しまないようもっともらしく振る舞っていたファインダー3人組(=腹心)

私の印象では、あのファインダー達も 事情を知らされたうえでこの脱出作戦に協力していたように見えました。
やや引っかかる過度なはしゃぎっぷりでしたので… 
最初に無線ゴーレムから流れた神田への呼びかけでは、(騒々しさこそ変わりませんが)もっと深刻な感じだったのに。

「このやろう神田どこにいるのでありますかぁあぁあぁ!!! バカヤロー」 「おまえ一体何したんだ!? 中央庁の奴らが血相変えて探してるぞ! まさか行方不明になってるジョニー・ギルとなんか関係あるんじゃないだろうなオイ!!」
「とにかく迎えに行きますから! すぐ! 無線ゴーレムこのまま絶対切らないでくださいよ!!」 
「おまえ自分の立場 今かなりヤバいって自覚しろよ!!」
 (第216夜) 

鉄壁のイノセンスを持つティエドール元帥の下 逃げられる心配こそなくなったものの、“神田のヤバい立場”の方はまだ何も解決していません。 未だにアレン達が見つかっていないのでは、これから神田が受ける処分も予断を許さない状況といえ。
そんな中での3人の あの手放しで浮かれた様子には、かなりな違和感を覚えまして。

彼らの話に出てきた「神田のドスい罵声」シーンもどうだか…
その話自体が怪しくも思えましたが、やはり厳しい検問を納得させるにはそのくらいの演出は必要かなーと思い直しました。
ただ、神田が実際にあんな演技をしたとは思えないんですよねぇ💧

馬車の登場から時間順に見ても、
幌馬車に捕まったアレンとジョニーの前に神田と元帥が顔を出す → アレンいきなりの発動から神田が応戦 → 侵蝕の痛みで発動が解けアレンが自暴自棄発言 → ティエドールが神田をいさめる → 神田、トーンを変え改めてアレンに話しかける(アポに会ったこと・ティムが破壊されたこと) → アレン、ティムの惨状に固まる → そこから黙り込むアレンと傍で見守る神田 

こういう流れだったので、時間的にも心の余裕的にも 神田にそんなことをしている暇は無かったろうと思います。
ですから、あの場面が実際にあったことなら 全てはティエドール元帥がイノセンスを使って行ったものだったろうという結論で。


[意味その2] アレン達をどこまでも庇おうとする仲間の動きに感付きながら、どす黒い感情(=腹心)に蓋をし 表面上は素直で協力的な態度を演じている(=掩蔽)チャオジー。
※「腹心」には心の奥底という意味もあるのですね。

久しぶりにセリフ付きの登場で、爽やか好青年ぶりにはちょっと面食らいましたが、一番最後に見せた無言の表情の 誰も信じていないというような暗い瞳でおおよそ納得が行きました。

やだなあもう~~(´_`。) ここ嘘つきばっかw



★ 本編

第229夜は扉を含め25頁でした。
最初のシーンは駅舎の中。 アポクリフォスが第208夜で「逃れられはしない」と言っていた背景と同じですが 当時の街の風景(聖母大聖堂のシルエット)とも合わせ、場所は物語上の設定がどうかはともかくベルギーのアントワープをモデルにしたのは間違いないですね。
ということで駅は、アントワープ(アントウェルペン)中央駅。 鉄骨とガラスの構造体をベースに細部まで施された装飾が美しいです。 
そしてこんな面倒そうな(←)舞台をわざわざ選び 臨場感満点に描き切った心意気には惚れます(*´艸`*)♡ さすが。

● クロウリーとチャオジー

駅に到着したチャオジーとクロウリーに対し、ティエドールに同行して来ていたファインダー3人組が アレンとジョニー捕獲作戦の現況を説明している。 
・結界装置による完全封鎖や徹底したローラー作戦にもかかわらず、ターゲットは未だに姿を現さないこと。
・街を全面封鎖した後、ここから出たのは 神田を馬車の檻に閉じ込め連行していったティエドール元帥だけであること。
・教会に対策本部が設けられ、団員たちはそこに向かうことに。 


街に向かう汽車の中では沈痛な面持ちで押し黙っていたクロウリーが、緊張から解放されてようやくホッとできたのは良かったですね。 アレンが話していた修業時代の武勇伝まで思い出して、ちょっと口元がほころんだり。
ただ 次の瞬間には、そんな自分が臆病でズルいなどとしょげているところがいかにも彼らしい…。 
私はやはり この気遣いと心根の優しさを持ち続けている普段の彼が好きです。 気持ちがストレートに顔に出てしまう所もv

一方のチャオジー。
 
「元帥が? 街にいたんスか?」 「……へぇ オレも神田先輩に会いたかったな 元気でした?」
言葉では元帥や神田の動向に抜け目なくチェックを入れながら、終始目をパッチリ見開いて明るい表情を崩さないでいるのがかえって不気味ですよね。 いつの間にそんな技を(^^;

チャオジーは 方舟でノアまで助けようとしたアレンには入団前から不信を募らせていましたが、神田に対しては「先輩」として真面目に尊敬し慕っていた様子でした。
それだけに 期待を裏切られたと思った時の落差は大きかったと想像します。 

現場を見ていないチャオジーにはどれも伝聞情報でしかありませんが、
「神田がアレンの手引きで AKUMAを連れて北米支部から戦線離脱した」
「そこで死んだと思ったのに何食わぬ顔で舞い戻り、また行方をくらまして指名手配中のジョニーとアレンを助けているらしい」
と聞けば 内心穏やかでいられるはずもなく。

加えて アレンが投獄されて周囲から白い目で見られても抗議活動をやめなかった科学班1班の面々や、神田の行方を隠し通しているマリとリナリー、他のエクソシスト仲間も例外なくアレンの心配をしているなど 彼にとっての教団生活は気持ち的にアウェー状態のまま不信が募り 拗れに拗れてしまったんじゃないでしょうか。

彼の中にポワズが仕込まれて この様子がノアに筒抜けであるところも油断できません。
現在の神田のようにとまではいかなくても、彼にもいつかアレンの生き方を理解する展開が来るよう願わずにはいられません。



まだまだ続きます。 

第229夜「A.W(アレン・ウォーカー)に別れを告げる・掩蔽と腹心」①

★ 扉絵

ここしばらくカラー絵が続いていましたが今回は久々にモノクロ。
初めて見た時 目に真っ先に飛び込んできたのは、中央の人物より 凝った装飾を施した背景の方でした。
何でかっていうと、先週ジャンプ展vol.3の会場で見た描き下ろし絵と同じだったからなんですね。 
これは何か繋がりを暗示するものではないかと。

 
IMG_20180714_110709_15.jpg

(こちらがジャンプ展vol.3の描きおろしイラストですが、肝心の背景が小さくて見えづらいのは御容赦)

ここでもう一つ心当たりの絵を出して3枚同時に見比べたいところですが、残念ながら星野先生が削除してしまったインスタグラムのアカウントに上がった画像なので ここには勝手に転載できません。
図柄は、今回のアレンとよく似たポーズの(あちらが抱えるのは真っ赤なハートでしたが)、初期団服をまとってやや幼顔のアレン。
真っ白な背景にやはり赤い字で「Walker」という文字だけが印象的に書きこまれていました。
コメントは、当時の担当氏の一言で主人公の生き方が決定したとかいう(ちゃんと覚えてなくて済みません💧)説明がされていました。

こういった経緯がありまして、
ジャンプ展の描きおろしは 「エクソシストのアレン・ウォーカー」として歩みだしたところから現在に至るまで、ずっと変わらず マナとの誓いを胸に進み続ける主人公を表したのだろうと。
最新第229夜の扉絵では、着衣が教団の団服でなくなったことが 新たなステージに入ったことを示しているかも知れません。


アオリ文。
「共に歩もう。 現在(いま)だけが 過去と未来を変えられる。」
遠く進んだ先で初めて 昔は分からなかったことの真の意味が、胸に迫ってきたりするのですよね… (´_`。) 


「共に歩もう」の相手として、すぐ浮かぶのは アレン自身がニコイチ宣言したティムキャンピーでしょうけど。
実は「一緒に行こうティムキャンピー」にしろ、「立ち止まるな 歩き続けろ」にしろ、元々ネアが発した言葉なんですよねぇ(^^;

いや、同一人物説的にはそれで一向に構わないのですがwwそこで終わってはアレン君のアイデンティティ的一大事ですので、
しつこいようですが「エクソシストの道をひた進むA.W」として 彼の左腕のイノセンスへの呼びかけでもあるという解釈がしたいです。

なんたってわざわざ「左手に」「愛を」抱えているんですから!

ハートに描かれた文字の「LOVE YOU」もジンときますよね…
(このへんになってくると単にポップでカワイイからだけかもしれない重箱の隅にも感涙が止まりませんなあ←←←)
「YOU」ってのは、目前の相手に対する呼びかけなので。

[アレン] 「僕はちっぽけな人間だから 大きい世界より目の前のものに心が向く  切り捨てられません」 (第14夜)

もうね、アレン・ウォーカーの行動原理はこれ一つしかないんですよ一貫して。
傍目には自己犠牲だの偽善者だの様々な取りようがあるとしても、バカみたいにこれを貫いてきたことで どれだけの人々の心が救われてきたことか。



扉絵の話だけで長くなってしまったので、ここでいったん切ります。
次はサブタイトル「掩蔽と腹心」のこと。


第228夜「A.Wに別れを告げる・毒と標」③

★ Made from …

アポクリフォスがティムキャンピーに突き刺した「おまえを壊せる唯一のモノ」とは、やはり コーネリアの一部であったことが言明されました。
破壊される過程でティムの全身を覆っていく“黒い手”型の影からダークマターの関与を疑っていますが、実際何が起きているのかを想像するのは難しいです。

ただティムの原材料については、正統派ゴーレムの製法に則り「土(あるいは泥、砂)」を使ったとみて良いように思います。

“アレンが毎日お風呂でティムをピカピカに磨いてやっている”というエピソード(コミック25巻談話室&『灰色ノ記録』参照)がありましたよね。 あれから、昔ブームになった「光る泥だんご」を思い出しまして(…さすがに「鍋磨き」はやりすぎと思いますがww)。 
ゴーレム=「泥人形」ならぬ「泥だんご」って、モチーフ的には面白いかなと。

タロットから見ても、A.Wの12/25生まれ(やぎ座)の属性が「土」(ウェイト版解釈)に分類されることと一致します。

さて そうとした場合どこで採取された土かですが、やはりマナネアの故郷・コーネリアの根元からすくってきたのではないかと… 
クロスがキャンベル家のサイラス氏だとしたら、野外実験に凝っていた彼のこと 容易に手に入る材料だったでしょう。

ティムのボディの コーネリアの破片が埋め込まれた箇所から次第に割れ目が広がっていく描写が、なにか 植物が生長しながら根ざした岩をも砕く姿に似ていましたね。 
そうやってコーネリアの根元に抱かれ 泥人形が“元の姿に還る”ということなのかな~などと想像ばかり逞しくしています。



★ 襲撃

これはもう 他の解釈が無理なくらいはっきりと、第203夜でクロス・マリアンに断罪者の銃口を向けていたアポクリフォスの その後の犯行シーンが出てしまいました。
弾は仮面で覆った顔の右半分に まともに当たってしまっています。(´Д`;) 

この“襲撃事件”の時だけでなく、アレンの独房に忍び込んだ時も、部屋の外の見張りは記憶操作で眠らされただけで済んでいましたので、憎悪に操られ人を傷つけることを楽しんでさえいるノアと違い アポクリフォスは不必要な殺生に走らない主義ではないかなどと少し期待はあったのですが、見事に裏切られました。
結局「菜食主義」とは何だったんですかね(苦笑)

他にも、ガチで戦いを挑んできた神田に対し記憶操作で無難にやり過ごそうとしていましたが、結局のところそれら全ての行動原理は思いやりとは無縁の、感情を持たぬ彼らの「都合」でしかなかったんですね。 
有用なうちは大事に扱い、不要になったら切り捨てる。
計画上重要な駒である「アレン」を エクソシストとしてここまで成長させ護ってきたクロス・マリアンすら、もう 用済みどころか邪魔以外の何物でもないと判断されたのでしょう。

安否がひたすら気になるクロス師匠ですが、とりあえずロードの手により まだどこかこの世に繋ぎ止められていることは確かなようで。

ただ、ロードにしても 第222夜の「それまではねむってなよ クロス・マリアン」という言葉が、あまり優しく響いてこないので…
幻の師匠でアレンを館に誘った彼女にも何かネア絡みの計画がありそうですが、あまり酷いことにならないといいな。



★ 果てまでふたり 

これまでクロス・マリアンという人の本音が聞ける機会はほとんどなく、ヒントになるのは虚々実々織り交ぜた師弟会見の時の言葉と切れ切れの独り言や声に出さないモノローグ、あるいはティムのメッセージボイスくらいですが、それにしても毎度どうとでも取れる言葉の解釈に悩みましたよね…
今回はそれらの迷いを払拭してくれそうな大サービス回で嬉しかったです。

「辿り着けよティム   おまえはなにがあっても果てまでふたりについて行け」
「オレにしたように 迷子どもの標になってやれ」


師匠がありったけの力を込めた最後のメッセージ。

35年ぶりで現在に復活したネアも クロスが瀕死のアレンを引き取ったばかりの頃同様、「アレン」の人格はじきに自然消滅すると信じているようですが(「夢をみるたびアレンは消滅し最後はオレだけが残る」(N215))、クロスの方は6年間アレンを弟子として鍛え見守るうち もうとっくにその考えは捨てていたんですね。
今のアレンなら、ネアと共に生き延びる強かさがあるとの確信が無ければ こんなセリフは出ないでしょう。

その一方で クロスはネアのこともいまだ気にかけていて、二人揃って最後まで行く未来を望んでいる。
それってつまり、ネアがマナとの約束を果たすため行こうとしている「最後の旅」に、アレンが同行することを願っているわけで。
アレンがそうしたとしても、エクソシストとしての道をひたすら歩いてきた彼の意志とは矛盾しないというわけですよね。
(だったら、「千年伯爵ヲ倒シテ自分ガ千年伯爵(=ノアの親玉)ニナル」ってのだけはないですね(^^; アレンをエクソシストにしたのは他でもないクロス自身ですから)
結局は、ふたりで<千年伯爵を倒し、マナの魂と世界を救う>ことになるでしょうか…  
まだ急いで結論を出さなくてもいいかな。

さて。 そうしますと、これまでイマイチ情報不足だった仮説も復活です。

① 夢の麦畑に登場し、「お前は消える」を連発し アレンをそのまま消滅に導こうとしていた“師匠”は偽物。
→ でないと 上述のクロスの想いとは矛盾します。
ただ、アレンにカテリーナの情報を置いて行ったので 単なる夢ということでもなく… あれはロードが見せた幻だったと思います。

② 北米支部でアレンのノア化が本格的に始まった時、夢の中でアレンに近付き片仮名で自己紹介した黒肌聖痕「ネア」も偽物。
→ クロスがティムに仕掛けた術がみごと発動し、結界を破って“自称ネア”は退散させられましたから。
ここも、出てきた「ネア」が本物ならクロスがネアとアレン双方を応援している事実と馴染みません。 ですので、第214夜でようやく目覚めた本物のネアとは別の存在(一番考えられるのは、ノアメモリーの宿主なりすまし)だったという解釈です。 
あそこでアレンに触れることに成功していたら、そのまま姿をアレン(新しい宿主)に乗り換えていたのかも…

以上。


それと、上の師匠のセリフから、ティムの将来にも希望が持てますね!
アポに撃たれて意識をなくす寸前、彼の視線は 木片を我が物にしたアポの動きをハッキリ捉えていました。
ティムがそれによって壊される危険を知りながら、それでもなお「辿り着け・果てまでふたりについて行け」と命じているのです。

それが意味するのは、ティムにはまだ復活の望みがあり 二人と再び合流できるという自信でしょう。 今後に期待♡



★ 標 (しるべ)

「その場所があるかどうかも 辿り着けるかどうかもわからない 在るのは道標だけ」

道案内のポールが立つ 象徴的な一コマ…
[まっすぐ右を差す標識が“CANBELL”/左を差すのが“The 14th”/さらにそれらから90度別方向に黒い標識の“MANA”と]
“NEA”と“ALLEN”が見当たらないのは当人だからか。 
14番目とキャンベルが真逆の方角なのは、無事キャンベル邸に辿り着いて先へ向かえるか あるいは(ネアを「14番目」と呼ぶ)ノアの手に落ちるかということ? マナが明後日の方を向いているのが分かりませんね。
想像力を刺激してなかなか意味深です(…と今は笑ってごまかす💧)

そして重箱の隅で恐縮ですが、やっぱり気になっちゃう… 
本編コマに初登場の「キャンベル」英文字ですが 標識の綴りが“CANBELL”なんですよぅ
ちなみに ファンブック『灰色ノ記録』では、ネア、マナ、母さまはともに“CAMBELL” ←上との比較では“N”と“M”の違い。
さらにVIZ版英訳『D.Gray-man25』では、第219夜でネアがマナに語りかけるフキダシの中の綴りが、“MANA D.CAMPBELL”と、“NEA D.CAMPBELL”でこれもまた別。 
最後のが一番よく見る綴りではありますが、Dグレ世界はわざわざ変えている名前が多いので 多数決という訳にもいかず。

やはりここは公式ファンブックの綴り(CAMBELL)に軍配を上げたいですね。
この第228夜の絵も、コミックス26巻に収録される時は修正があるかもしれませんし。


最後まで残る疑問。 ティムが「標」って具体的には 何を指し示してくれることなのか。 それにはクロスも助けられたという…

例えばですが、方舟戦で クロスにも入れなかった「14番目の秘密部屋」にアレンを連れて行ったのはティムでした。
もしかしたらアレン達が目指すであろうキャンベル邸も、普通の人間がただ足で歩いて到達できるところではないのかも。
何といっても ノアの手を逃れた瀕死のブックマン(or ジュニア)がそこに保護されているというのですから、敵が易々と入り込めないように特殊な結界くらい張っているかもしれません。


妄想もきりがないので 感想はここまでにします。
次回が楽しみですね!!
それではまた。


第228夜「A.Wに別れを告げる・毒と標」②

『SQ.RISE』初の掲載は、扉絵含め12頁でした。 
連載各回のページ数は 読者的には多いに越したことはないんですが、今回は特に「マリアの視線」と並ぶ重要かつ番外編的な内容でしたので、他のエピソードを交えずこれだけに押さえたのは 意図的なものだったのではと思っています。

次はもっと多いといいな!! ←



▽ 本編

★ ともだち

[クロス] 「こいつはティムキャンピー  オレが造ったゴーレム」
クロスがアレンに等身大のティムを抱かせて“ゴーレム”の解説を始めようとするが、アレンは マナに聞いたお伽話でわかっていると答える。
「へぇ… どんなお伽話だ」

[アレン] 「ゴーレムをともだちにできる人ってホントにいたんだ…」 とティムを見ながら呟くアレン。
“ともだち”という単語がクロスの脳裏に生前のネアの姿を引き出したが、とたんに彼は険しい表情となって「…冗談じゃねぇ」と呻いた。

アレンにティムを預けさっさと部屋を出ていこうとするクロスへ、アレンが後ろから声をかけた。
[アレン] 「僕も… ティムキャンピーとともだちになっていいですか……?」
[クロス] 「知らんわ 寝ろ!」

扉一枚隔てた先で、クロスはようやっと本音を漏らした。
[クロス] 「ケッ  そいつはとっくの昔からおまえのツレだろうが…」


この場面が、クロスがアレンに遺したボイスメモの冒頭(第165夜・第173夜)部分とちょうど噛み合いますね。
(ティムを)預けると言って渡したが… はじめからお前にやるつもりだった」 
⇒ 理由は、“とっくの昔からおまえのもの(= ツレ, ともだち)”だから。 
(ティムの製造者はクロスでも 持ち主はネア(「オレノ ティムキャンピー」)だったし、むしろ預かる立場はクロスの方でしたと)

また今回のクロスのセリフ中「おまえ」が指す人物は、今ここにいるアレンと昔のネアとがごっちゃにされているのが意味深です。
ここから6年を経た師弟会見の終わり近く(第168夜) 、食ってかかるアレンの問いに「14番目(じぶん)にきけ」「今度は途中で死ぬんじゃねェぞ」と言い放ったのと似た空気を感じますね。

ただ、クロスは少なくともこの時点(アレンがマナを壊し自身も心身崩壊寸前だったのを引き取り、看病の末ようやく落ちつかせた頃)では、いずれネアの人格が浮上してくればアレンの方はもたないと見ていたわけで(第206夜参照)。
このガキがいずれどうなろうが「知ったこっちゃねェ」とマザーの前では悪態をつきつつもアレンにティムを「貸して」やったのは、少しでも長い時間 元相棒と一緒にいさせてやって、心安らかに過ごさせてあげたいとの配慮だったと思います。

にもかかわらず 当人の前では不機嫌を隠そうともせずに当たり散らすクロスですが。(;^ω^)
それは、早晩この子供に降りかかる悲劇を思うと やりきれなさや、器をこの子供に選んだネア(実際はそうじゃなかったですが)への怒りやらで、どうしたらいいか分からないほど彼が苦悩していたことの裏返しだったかと…
つまり 弱い者が蹂躙されるのを見過ごしにできない彼の性根の優しさからだと思うんですよね。 そしてそれが表に出せない不器用さ加減ww

… ここでちょっと脇に逸れますが、「預ける」で ロザンヌを友人のクロスに託したクロウリーの祖父のことを思い出しました。 
アレイスター一世という人物がそうした真意は分かりません。 ですが、こちらのケースでももしかして イノセンスに取り憑かれた幼い孫を不憫に思ったからかしらと… たとえそれが逃れられない運命の先延ばしで、一時の気休めであったとしても。
(そもそも魔術で適合権を一時保留なんていうマネが可能だったかどうかすら分かりませんが、屍のマリアのイノセンスやAKUMAのダークマターへの一時的介入(改造)といったクロスのチート技を見ていると 全く不可能ではなさそうですよね)


しかし、ゴーレムが頻繁に登場するマナのお伽話ってなかなかのパワーワードですよ!
公式でいつか絵本でも出ないかしら♡
マナと一緒だった頃のアレンといえば、クロスの言では「生意気でひねくれた口の悪いガキ」と散々ですが、それでも一流のエンタテイナーだったマナの話術には夢中になって聞き入っていたことでしょう。

愛していた「息子」に、夜毎「ともだちゴーレム」の話をしてあげるマナの想いはどんなだったか…
あの ネアが一瞬思い浮かべた、ティムとの平和そうなツーショットを思い出します。

IMG_20180428_101937trim.jpg (第221夜より)

ティムキャンピーを肩に載せたマナは、14,5歳くらいかな。 
ボサついてみえる猫っ毛頭はともかくとしまして(ひたすら可愛いww) 良家のお坊ちゃまらしくきれいに整った身なりに屈託のない笑顔… ここには回想に登場するたび泣いていた暗さが微塵もありません。
きっと 千年伯爵の脅威が まだ本格化する前のことでしょうね。

そしてそこに当たり前のように存在していたティムキャンピー。
アレンと共同生活を始めたマナが この健気なゴーレムのことを覚えていたかどうか分かりませんが、幼い息子にゴーレムは大切な“ともだち”と語って聞かせた彼の気持ちに きっと嘘はなかったと思います。



★ ゴーレムを造るということ

資料を探していて最近読んだの中に、こんな解説がありました。

「ゴーレムという言葉はとても古くからある。そしてもともとは、ユダヤ教という特定の宗教の中に登場するものだ。しかもそれは、或る意味とても宗教らしく、現実離れした部分を抱え込んでいる。ゴーレムとは、卓越したラビ(※rabbi=この場合ユダヤ教の修行者のこと)が造り出す一種の<人造人間>のことだ。」P7

「ゴーレムに深い関係を持つ文献がある。それは『セーフェル・イェツィーラー(創造の書)』である。」
『創造の書』を理解したということを確認するために、その書物に開陳されている秘密を使ってゴーレムを造る。」P32-33
「それは神の行為をまねることを目的とした本だとも言える。」P36
以上、金森修 著『ゴーレムの生命論』より

聖書では 神は、土(アダマ)から人間(アダム)を造る際 最後の仕上げに“息”を吹き込むことで命を与えました。
ゴーレムの作り方もこれに似て やはり土を材料に人型を造り、その額や胸などに“護符”を貼ることで完成します。 護符に書かれる文字は「真理=emeth」。 この文字列を一部無効化すればゴーレムも動きを止めるとか。

神の御業の真似事とかヤバい感じがプンプンですが、ともかく ゴーレム(人造生命体)を造れることそのものが魔術を習得した証になるというのです。

D.Gray-man世界のゴーレムにこの話をそのまま適用することはできないにしても(人型に護符とかむしろ教団が造ったセカンドエクソシストの作り方ぽいですよね)、
例のマザーのセリフ 
「おまえは真理に触れ人の境を越えてしまったんだ」
「その木片でティムキャンピーを壊したところで解放されることはないのかもしれない」

が指している意味を考えるに、魔術師(≒魔導士)となる為に必要とされる条件の逆を行っているので、
当時のクロスが(何かを理由として)復活してくるネアの協力者であり続けることに疑問を感じ、できればその役を降りたい、魔導士なんぞ辞めてもいいからマナネアを含む全てとの関係を断ち切りたいとまで思い詰めていたのでは… なんてちょっと思いました。

だって、クロスが「外野」扱いとはいえ四半世紀以上を費やして出現を待ち続けた“アレン”を見つけた時、それは予想外の姿でしたが まるで喜ばないどころか当人を殺しかねない勢いで怒っていたのは理解に苦しむ所でしたし。(小説版) 
それはネア復活のため無関係の幼い子供が犠牲にされたことへの失望と怒りだったんじゃないですかね…  
おまえは自分の目的を追求するあまり そこまで腐ってしまったのかと。

あと クロスの発した「壊したくてたまらない存在(もの)」という 酷なセリフが悲しくてね~(´;ω;`)
小説版では確かにティムがアレン(ネア)の身を守る為クロスに盾突くシーンもありましたが、ティムが単体で 製造者にそこまで憎まれる理由はないと思うので。




続きはもう少し。 あまり長くならないつもりですが、ここでいったん切ります。
それではまた。

 

『SQ.RISE 2018SPRING』 第228夜「A.W(アレン・ウォーカー)に別れを告げる・毒と標(しるべ)」①

★ 表紙
掲載誌は今季号から 『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』 ⇒ 『ジャンプSQ.RISE(スクエアライズ)』に衣替え。
今の一番人気は「血界戦線 Back2Back」なんじゃと思いますが、この節目に表紙絵のセンターがアレンさんという厚待遇は嬉しいですねv 
書店の平台でも目立ってましたよ^^  またいつかのようなDグレ難民が出ませんように!

最近のアレンさんには頭に何かかぶるブームが来てるみたいですが、こんな鮮烈な赤のエスニックも素敵ですね。
柄は、今回本編(まだ子供時代ですが)に登場する インドのお屋敷?のテキスタイルっぽい。
黒の教団入団前にしばらくこんな時期があったことを思うと、天涯孤独の身とはいえ こんな風に危機を救ってあげたお陰で彼に恩義を感じている人達が、世界中にいるんでしょうね(*´v`) 


★ 筆者コメント (巻末目次欄)
「去年ファンブック祝いに文具店巡り付き打ち上げをやろうと言われたけどあれは幻だったと思うことにした。」<星野>

こんな所で 口約束を反故にされた星野先生の恨み節www
掲載誌のリニューアルなどどこ吹く風で、先生の通常運転ぶりには笑ってしまうと同時に安心しました。
Dグレの物語自体は何の滞りもなく進行中ですし、不安な気配はどこにも無いです。

表紙をめくると最初に飛び込んでくる 同時リニューアルを果たした新人漫画賞の告知。
『ジャンプSQ.』の増刊という以外あまり認知されてこなかったこの雑誌のコンセプトが、あらためて強調されています。
将来に向け本気で若手を応援しようという編集部の意気込みが頼もしいですよね… 
その憧れの目標の一つに「D.Gray-man」が掲げられていることも。


★ 扉絵・副題
いよいよ逃げ場がなくなってきましたね。
第206夜「マリアの視線」、第222夜「Hypokrisis」と感動回を重ねながら、フラグも着々でしたから。
最初と最後のアオリでたたみかけるように「遺」の字が使われるなど… 今回もなかなかにしんどいです。

「遺した者に託す存在」 opening
「クロス・マリアンの遺した言葉 ---」 ending 
※ あと、本編冒頭は
在りし日のクロスが語りだす ---」でしたのでこれも追記。

こうなると「アレン・ウォーカーに別れを告げる」のは、“エクソシストのアレン・ウォーカー”の生みの親である師匠のことかも知れませんよねぇぇ。(´;ω;`)

渾身のカラーイラストは、ゴーレムの生殺与奪を握るクロス・マリアンその人。
煙をくゆらせている一見“タバコ風”はあれでしょ? アレンとの最後の面会時に、彼を守る術をティムに仕込んでいたあれ…

DG17_167.jpg (引用は17巻第167夜より)

副題は「毒と標(しるべ)」。
ティムを壊した「木片」はダークマターを含むものじゃないかという考察も先月やったばかりですが、それがやはりコーネリア由来だったことが明かされました。

一時はそれを使いティムを壊すことも考えたというクロス。
でも、アポクリフォスの襲撃時 とっさにそれを手にしたのは、奪われまいと必死だったからだろうと思います。


この続きは次回にしますね。

それではまた。


第227夜「A.W(アレン・ウォーカー)に別れを告げる・秘密と亡骸」④

★ 伸びる黒い手

破壊されたティムのくだりはあまり直視したくないところでしたので簡単に流してしまっていました。 あれから4年経つんですから早いものです(^^;
今でもティムが何から作られているかなど肝心なことは見当もつきませんが、あの凶器について思ったこと。

IMG_20180306_145743a.jpg (『SQ.CROWN2018年WINTER号』掲載第227夜より)
ビン詰めにされたティムの亡骸… 何色でしょうねこれ。
アレンとジョニーの初見の感想がそろって「塩?」でしたから白っぽい粉末かな。 そこに黒い粒が点々と混在した風。


IMG_20180306_154747a.jpg (『D.Gray-man 24』掲載第216夜より)
ティムがアポクリフォスに襲われた時の様子。 胴体部に突き立てられた謎の「木片」から 5本指を持つ手のような黒い影が幾つも伸びて金色のボディを覆っていきます。 
“5本指”とは、デビルスター(逆さペンタクル)の五芒星にも通じる所があるかなと思ったり…

こうしてティムの体はボロボロに崩れ その後も細粒化が進んでいきます。 ただ、芯まで真っ黒になるわけではないんですね。
変色は表面の金色だった部分に限られるようです。
色だけの判断ではあまり当てになりませんが、ひょっとしたらティムの復元能力はあの金色の表皮に秘密があるのかな?
アレンが毎日しつこいほどティムを磨いてやっているエピソードがファンブックに出ていますが、案外クロス師直伝の重要なメンテナンスだったかも…


さて“覆い隠す黒い手”で思い出すのは、AKUMA化されてしまった時のアルマの姿ですよね。
セカンドの印である左胸の梵字が、黒い手で完全に見えなくなっています。

IMG_20180304_095957c.jpg (『D.Gray-man 21』掲載第195夜より)
この状況の元凶は、アルマの体内に埋め込まれた卵核(ダークマター)でした。
梵字の玉の呪符の力でアルマの肉体も復元能力を持っていますから、本来ならば 神田がアポクリフォスの記憶改竄に対抗できたように異物を自発的に排除しようとするところですが、そこは9年前の事件で弱っていたせいか それともサード計画の研究班が (被験体として)肉体を生かさず殺さず 卵核パワーとの絶妙のバランスを保つよう調整していたためか、共存できています。 

でもそれを悪用した千年伯爵によりダークマターが強化された肉体は、呪符の力を押さえこみ 残り少ない復元力とAKUMAの能力を引き換えに誕生したものだったんですね。


こうしてみると「黒い手」が伸びてくる描写は、ダークマターの浸蝕そのものの表現に思えます。
それを含んだ「木片」を、何故 相対する存在のアポが切り札として所持していたかは謎ですが もともとダークマター(14番目のメモリー)を含むアレンの肉体と合体しようとしているくらいなので、彼にとっては小さな欠片など全く脅威ではないということかな。
 

さらに物語を遡ると、あの時のアレンの夢も 同様の意味を持つものではなかったかと。

IMG_20180307_122345d.jpg ⇒ IMG_20180307_122430d.jpg (どちらも『D.Gray-man 7』第59夜より)
リナリーのいる方へ近寄ろうとするアレンを引き留める黒い影。
その黒い手がガッチリ掴んでいるのは メモリーの敵である左手のイノセンス。 そして伸びるんですよこれもwww

影の人物がまだ水面下に隠れているということはアレンの肉体へのメモリーの浸蝕が進みきっていないということでしょうが、この場面でもし黒い手により水面下に引き込まれていたら、アレンの肉体は回復しても自我は二度と目覚めなかったかもしれませんね。


他を探したら、こういう“伸びる手”描写がまだありますが こちらは白く描かれているので、やや性質が異なるもののようです。
対象物の「分解」には関与しますが、専らそれだけで 中を浸蝕し性質を変えてしまうものではないようで…
左は、アジア支部までアレンを捕まえに来たレベル3AKUMAの能力。 右は、リナリーから黒い靴を解除するヘブラスカ。
こんな細部まで意識して描き分けられていたとしたら Dグレって本当に良く練られた作品だと思います。

IMG_20180220_090400b.jpg  IMG_20180220_085225b.jpg
(左:『D.Gray-man 9』掲載第84夜より / 右:『D.Gray-man 14』掲載第138夜より)


それにしてもティムの復活が待たれますね。
作ったのはクロスですから、ネアもこうなった時の対処法は聞いてないだろうか…
ドサクサの中彼もアレンの中に引っ込んだままですが、もうリンクから話は聞いてるしアレンの目を通してこの瓶も見えてるよね?

ネアでもアレンでも。 主の号令一つで元に戻ったらいいのにと思います←



さて 第227夜の感想文をのんびりグダグダやってきましたが、また何か浮かべば追加で。
舞台の袖に引っ込んでしまったリンクとかも気になりますよね~💧
アレンも早晩その話は聞かされそうです… いや 彼にとっては思いがけない嬉しい情報なのですが。
 
神田が知った ルベリエが中央庁に内緒でリンクにアレンの監視を続けさせていることや、ジョニーが見たノアと一緒に行動しているリンクのこと、さらにそれを目撃された直後に姿をくらましているのですから 総合するとあまりいい心証はないよねえ…(-_-;)
色々厳しい状況ですが、リンクさんも頑張って下さいませ。  あ、まずこの包囲網から一緒に出なきゃなりませんしね(笑)


それではこれで。 
第228夜も、4月の『SQ.RISE』で無事お目にかかれますように!!!

第227夜「A.W(アレン・ウォーカー)に別れを告げる・秘密と亡骸」③

こちら月一ペースになってますが そこそこ楽しくやってます。 Dグレって本当に読むほど深いですね(^^;




★ 神田の沈黙

何とかここから脱しようと一人興奮状態のアレンに 神田はいつになく冷静な説得を試みたわけですが、苦労は実らず。
逆に態度を硬化させるばかりの相手にとうとう
「面倒くせぇ……  もういい 街をでるまでテメェは寝てろ」
となるところ。寸前にしばらく間がありますよね。

「……っ ……おまえ…… ……… ………っ ……… ………」
神田がアレンに向かって何かを言おうとしていますが言えなくて、でもその間も ものすごい葛藤と戦っている様子の。

それが何だったかといえば、最後に師匠に促され彼がやっと切り出した “人の形をしたイノセンス”と それによる“ティムの破壊”のことでしょうね きっと。
さっきのアレンの「ニコイチ」(だから大丈夫)発言を否定するように ティムはもういないことに触れようとして、でもアレンにとってティムがどれほど大切な存在かを良く知っている神田は躊躇したんですよね。 

ただ、それを回避する手段が、一足飛びに「面倒くせぇ 一発喰らわす」になってしまうところがほんと彼らしいというか… 
普段から無口で無表情、その実 他人の心が傷付くことにはおそろしく敏感で でもそこから出てくる言動は不器用そのもので。 
色々想像してたら ちょっと涙が出てきました。

このピンチに割って入って 一生懸命とりなそうとしたジョニーも立派でしたね。
とばっちりのように受けたアレンの暴言には まだ自分も深く傷ついたばかりでしょうに…
「ふつうの人間のジョニー」
そんなことは重々分かったうえ、全てを投げ捨ててアレンの元に駆けつけた彼だとしても。

そんな彼らを温かく見守るティエドール元帥。 
相手を傷付けたくないばかりに衝突してしまう神田とアレンの心の中まで見透かしてますよねw
極めつけはティムの入った瓶を出して見せるところ。 ここで神田の退路を断つ厳しさもまた 深い愛情あってこそです。


外はもうアレンを血眼で探索する殺伐とした空気に満ちて いよいよ危険が迫っているだけに、自分よりも相手を守ろうと必死な “いい人”ばかりのこの空間が、本当に奇跡のように思えますね。


★ 覚悟

ティエドール元帥の言う「これからキミ(神田)が進もうとしている道」 「背負いこむ覚悟」とは、具体的に何でしょう。
元帥がアレン一行を見逃すことと引き換えに神田が元帥になることを承諾した 24巻第217夜から続く話なんですよね。

ただそれは、神田元帥の話が出る以前 彼が六幻を再び手にしたところからの覚悟らしいですから、きっとマテール編で彼とアルマを救ってみせたアレン・ウォーカーの信念(=救済者としての道)にかかわるところ なのでしょう
更に言えば、神田も一緒に アレン・ウォーカーが負っている数多の運命と向き合うこと。
「ちゃんとやりなさい」とは、そういう覚悟で臨むからには、半端な情けからの隠し事は決して互いの為にならないよ、という意味と解釈しました。

こうして神田の成長を過干渉にならないよう見守っているティエドールの存在は頼もしい限りですが、多分それは彼が神田を教団の中枢に連れ込もうとしていることとも通じていて、神田との接触でとうとう馬脚を現したアレンを狙う中央の「化物」と クロス・マリアン襲撃事件との接点に確信を持ったからではないかと思います。
クロス失踪のすぐ後に「中央庁じゃ…」と口走っていたのも、路地裏で倒れていた神田が記憶を取り戻したところで「おまえ まさか…」と言いかけたのも この人でしたしね。

クロスが失踪して教団のエクソシスト元帥は3人になってしまっていますが、私は コムイ室長も含めた彼らがきっと いざとなれば組織の巨悪と戦う気概を持った 心の正しい人達だと信じたいですね。

神田が元帥になる「条件」の方はさて置いても、ティエドール個人としては 頼み込まれるまでもなく 真の意味のエクソシスト(救済者)であろうとするアレン・ウォーカーの生き方には賛同してくれているんではないかな…  
何といっても愛弟子・神田が最大のピンチに、体を張って守り抜いてくれた恩人ですよ。


★ そういえばもう一つ

第217夜を読み返していて今更ながら、記憶操作にごまかされていた神田が アレンに「ちゃんと伝えた」と思い込んでいた「伝えたかったこと」とは何なのかが気になりました。
偽の記憶の中でそれを聞いたアレンは 安堵の顔で神田に礼を言い、自分はもう戻れない教団を「頼む」と神田に言い残し…

思えば橋の下でようやく捕まえたアレンの胸ぐらを掴み(?)感謝の言葉とはとうてい思えぬ怖い形相で神田が切り出したアルマの話は、アレンの失神で中断されていたのでした。(24巻第212夜) 
あの続きかな?

始めは批判的だった神田すら 捨て身で自分達を救ったアレンの行動に感銘を受けここまで変われるのなら、苦しい息の下とはいえ 元から優しい心を持つアルマがアレンの今後の心配をしなかった筈がないでしょう。 「あの子はノア」とも言及していただけに。

なので アルマは最期に神田に、感謝の想いを込めた伝言を託したんじゃないかな…と思います。 
それを聞くだけでも 苦境の真っ只中のアレンが救われるような言葉を。


★ クロウリーとチャオジー

アレンとは戦いたくない思いで一杯のクロウリーと、表情こそ見えないまでも握りこぶしを固め闘志を燃やしているチャオジー。
私も彼ら二人とアレンが対戦する所は見たくないですね。

初対面の頃、アレンの血を吸ったクロウリーは「苦い」と大騒ぎで退散したんでしたっけ?懐かしいなあ(^^;
でも今ではクラウン・クラウンの発動が阻害されるほど元・伯爵メモリー(ダークマター)の片割れの浸食が進みだしたアレンの体。
AKUMAボディの構造により近いものになり、イノセンスの牙にとっては美味しそうな匂いを放っているかも。
それを前にしたクロウリーは「噛み殺したい」衝動がつのり苦しむかもしれません。 二人が会わずに済むことを願うばかりです…

チャオジーの方は デビューしたての「洗礼ノ腕輪」の威力より、当人の“やる気満々”なところが怖いですよね~
彼とは戦いづらいアレンが半端に傷付けられたりすれば、メモリーの爆発的反応が心配ですし。

あとチャオジーの体内に巣食ったままのフィードラの蟲が気になる… 
「蟲」とはどういった存在なんでしょうか。 
適合イノセンスが影響を受けていないのでダークマターでないことだけは確かですが、これも外部からイノセンスの攻撃を受ければおとなしく消えるより暴走しそうで。 チャオジーの身が案じられます;;

すると唯一有効そうなのは、神田の脳から異物(アポのイノセンス)だけを選び排除した 呪符の力を持つ彼の血ですが、そうおいそれとは使えないもののうえ、何より誰も蟲の存在に気付いていないところがね… 



次回はティムのことを少し。 


第227夜「A.W(アレン・ウォーカー)に別れを告げる・秘密と亡骸」②

★ アレンの暴言

「僕としたことがまんまと引っかかりましたよジョニー」「神田も… キミたちやっぱり教団の追手だったんですね」

神田の横で余裕の笑顔を浮かべるティエドール元帥と目が合ったとたん 臨戦態勢に入りこんな酷いセリフを吐くアレン。
もちろん本心からじゃないですよね。 今さら神田とジョニーがアレンを騙して近付いていたなんて。

ただ、自分の傍を決して離れようとしない彼らから いつか隙を見て逃げなければとは思い詰めていた。
そこへ最強クラスのティエドール元帥までやって来られて これ以上様子をうかがうのも限界だ、強行突破以外に道はないと一気に全員を切り離す覚悟に出たがゆえの暴言ですよね。


それには全く意を介さず 冷静にアレンの説得を続ける神田。

アレン捕獲のため人海戦術で投入された探索部隊、街全体をカバーする巨大結界、さらにクロウリーとチャオジーが追手の戦力としてここに向かっているという…

だから脱出の手伝いをしてやると続けたかった神田の言葉を待たず、全力で斬りかかるアレン。
「クロウリーとチャオジー」のくだりが、火に油を注いだようでした。
大切な仲間を誰一人巻き込みたくなくて教団を離れたのに、ここでグズグズしているうちにどんどん逃げ場がなくなっていく。


そこへ突然アレンを襲うノアの侵蝕の発作

セオリー通り、イノセンスが発動不能に陥り 床に倒れ込みながらもまだ「平気ですっ」と虚勢を張る姿が痛々しいです(´;ω;`)

「神田もジョニーも もう教団に帰ってくださいよ」
「僕にとって今一番迷惑なのは 僕に関わったせいで傷つかれることなんです!」
「今の僕は誰も守れない」
「自分の始末で精一杯で ふつうの人間のジョニーとか 寿命を削ってる神田とか…っ」 「そんな壊れやすいもの… 自分のそばに置いておきたくないんですよ!!!」


うん ここ全部本当ですね。嘘は言ってない(^^;

ただ一つ気になるのは、自分を本気で気遣う相手に 本人が一番悩み苦しんでいるであろう(しかもどうしようもない)事実を突き付けるなどは これまでのアレンなら絶対しなかっただろうということ。
それって “自分をなくす”レベルで彼が心身共に追い詰められているということで。 
実際 頼みの綱の戦闘能力すら危うくなっていてはね。

一瞬訪れる沈黙。 
夢中だったとはいえ 二人を傷付けたことに気付き、改めて自己嫌悪に陥るアレン。


この手の“暴言”には覚えがありますね。 
北米支部襲撃事件の時、やはり「アルマを壊す」ことだけに集中しようとしていた神田の前に立ちふさがったアレンに、切羽詰まった彼が浴びせた言葉。
「アルマをAKUMAにしたのはお前だろ」 「支部を潰し第三使徒を化物にしたのも ノアのくせに教団にいるお前のせいだろ」
「全部お前のせいだろが ノア野郎おっ」 「お前さえいなければ…!!」


その痛みすら踏み越えて神田とアルマを救いに行ったアレンがいたから、今の神田が存在する。 
今度は神田の番。

D.Gray-manのねぇ・・・ こういった人の間を巡り巡っていく運命というか絆というか 素敵過ぎて言葉もないです。

恩返しという面でも、償いという面でも ここが正念場ですね。 これからも期待してます! 神田さん。


今日はここまで。



第227夜「A.W(アレン・ウォーカー)に別れを告げる・秘密と亡骸」①

本編を読む前に『SQ.CROWN』終了のお知らせを見てしまい 私もさすがにガッカリ感は否めませんでしたが、移籍と同時だった華々しいクラウンへのリニューアル自体が 今思えば新作アニメのテコ入れだったでしょうし、そちら関連もそろそろ幕引きにつれ 再び連載は普段着に戻る感じでしょうか…

昨年末の星野先生トークショーやサイン会でも 掲載誌のことには特に触れていませんでしたが、きっと星野先生の元気なお姿やこれからの抱負・ファンとの触れ合いなどいっぱい見てもらって、今後も変わらず頑張りますので安心してねというメッセージが込められていたんじゃないかと… 都合のいい解釈をしております。

今回もページ数は少なめでしたが、絵の一つ一つは文句のつけようもなく丁寧で見惚れてしまいました。
このペースが途切れず続いて行けたらと願わずにはいられません。




▽ センターカラー扉絵・副題

扉は どこか昔のポスター風で、図案化された背景の中に愛刀と佇む神田ユウ。 前号のアレンと対だったら嬉しいなv
色数は少なめで落ち着いた雰囲気。 ゆったりとたなびく長髪と団服の流れが美しいです。

さて ふたご座生まれの剣のスートの象徴は四大元素に分けたうちの「風」なんですよね
(突如タロット) 
「雲」もその関連と見て。

そうしますと 今の神田をカードに求めるならこのイメージでしょう。 ウェイト版小アルカナ・剣のスートの「ペイジ」
第227夜の扉絵はこのアレンジではないかと…
己の過去を顧みつつ、視野を広げ 堂々と問題に向き合おうとする若人の暗示です。
(駒草出版 ジョアン・バニング著「ラーニング・ザ・タロット」参照)
   ↓

page1yua.jpg (画像:Wikipedia「ソード(タロット)より。著者:Pamela Calman Smith  パブリックドメイン」)


神田の青い瞳はどこか遠くの一点を見つめたまま。
その団服の裾がほころび出しているのだけが、微かな不安をかき立てますが…
どうか悔いのない旅を! 

アオリは「漂い、戦う --- 六幻と共に。」


さて 副題も、長く続いた「A.W(アレン・ウォーカー)をたずねて」がようやく終了です。 
今度は「A.Wに別れを告げる」ですか。
「たずねて」になったばかりの頃、タイトルが長すぎるとブツクサ言ってたんですが ごめんなさい 心なしか長くなってない?!www

アレンにきっちり「別れを告げる」主体は多分神田に違いないと思いましたが、どうも今回の様子では 言いたいことを告げてあっさりお別れとはならなさそうですよね。 このシリーズが少し続くのかも。

「秘密と亡骸」の方はやはりティムキャンピーしかないですよねえ…
方舟で秘密部屋の影の人物が「オレノ鍵」と指さしたゴーレム。 秘密の箱が開ききってもいないのに粉にされてしまいました。
ここまで粉砕されたら記憶は残るのだろうか(←すいませんちょっと「宝石」脳なもので) 
あの時師匠がアレンの為にティムにかけてくれたおまじないも、ボイスメモも 消えないでいて欲しいなあ… 
もし原状回復できたとしても 中身がすっかり初期化されてたらもはやアレンの相棒のティムではないし。 泣いちゃいますよ。


▽ 本編

★ フロワ=ティエドール元帥

今回のMVP。 
神田を温かく見守る眼差しと肝心な所での容赦ないツッコミに、今の神田があるのもこの人のお陰であると実感しましたよね。

「人ひとりとちゃんと向き合うのって大変だろう?」 
「彼を追い詰めたくない気持ちは分かる」
「事実を伝えない限り ウォーカーくんは今のように君たちを不本意に傷つける」


全てお見通しといった大人の余裕が憎いですわ。 そしてその師の教えに驚くほど素直に従う神田も。 
人造使徒計画の被験体として生まれた時すでに 神田はその環境のうさん臭さを感じ取るだけの鋭さを持っていましたが、そういった人の心を見抜く観察眼に優しさがともるよう仕向けたのは、彼をここまで育て上げたティエドール元帥以外にないでしょう。

身の安全ということからすれば彼ら全員がのっぴきならない状況に陥っているにもかかわらず ここで人としてあるべき姿を弟子に説いている度胸と懐の深さが尋常ではないですね(^^;

そしてさすが元帥。 トップクラスの技も見逃せません。
最初の一コマ目で 停止した馬車の御者台に座っているはずのティエ師と神田の姿がなくて、てっきり原稿が間に合わなかったのかと←思ってしまいましたが、まあ初っ端からそれはないですよね 失礼を。
後の方のページで 車庫に身を潜めている馬車も同様でした。

つまり御者台を無人に見せているのは、抱擁ノ庭などで隠さなくとも アート・オブ作品の周辺に限り、見られたくないものを選んで見えなくする能力ということでしょうか? 
元帥と神田がここに留まっているのを目撃されるだけでも怪しまれますからね。
この先無事アレンと神田の話がつけば、探索部隊の目くらましのために神田が臨界点突破の大技を発揮して陽動作戦で逃がす算段かしら…  これからが楽しみですね。



※ 追記 (1/26)

上の緑色の文字にした部分、コメントを頂いて見直したところ 残念な勘違いに気が付きました。
よって一応取り下げということで御了承を。
詳細はここのコメント欄を御覧ください。

こういう御指摘は、本当に助かります。
もし他でも見つけられた方は、お気軽にツッコミ頂けると励みになります。 どうぞよろしく!


まだ続きます。

第226夜「A.Wをたずねて・Liveman + Deadman」②

『シロクロライン』のとらみさんのDグレ第226夜感想記事を読ませて頂いて、まだ書き足りなかったと気付いた所を少々。



★ 魔導式ボディの描写
物語冒頭の Dグレ世界の「AKUMA」ルール解説のあと、ついさっきまでこの麦畑にいた“師匠”のセリフが続きます。
おまえはまるでAKUMAに内蔵された魂のように消えるのを待つだけ」

そしてアレンのモノローグ      ↓
------ AKUMAの進化の糧にされる魂たちのように僕も消えるのだと ------
------ 師匠のあの言葉はショックだったけれど もしかしたらヒントを伝えようとしてくれていたんだろうか ------


麦畑に一人立ち尽くし、「帰れる道」を探し始めたアレン。 そこへ遠くから自分を呼ぶ声がして…

という場面ですが、絵では 魔導式ボディの上にアレンの肉体が重なり 彼がゆっくり目を開ける展開になっているんですよね。
これは何を示していたのか考えてみましたが、結論として 2つ意味があるかなと思いました。

まず1つ目。 
素直に読めば、アレンの気持ちをそのまま表現した絵だろうと。 
最初彼の姿が魔導式ボディだったのは、自身で「ショック」を認めているように、“師匠”からのセリフの影響がモロ出てしまったからだろうと思います。

「おまえはまるでAKUMA」  ⇒そうか僕はAKUMAみたいな存在だったのか…

でも そこから “自分の呼び名に反応し 絵の中の魔導式ボディが現実のアレンに肉付けされていく”様子は、一人で行き詰っていた所に 突然希望がふってわいた瞬間だったかと思います。

いつの間にかつむっていた彼の目が開いたのも 内向きだった彼の意識が 外に向けて開かれたことを指し…
仲間とホームで過ごした記憶は、自分が確かに存在していた大きな自信になりますよね。 

そして2つ目。
印象的な「まるでAKUMA」という表現は、そこの図解も含め A.Wの正体の暗示だと思います。

アルマ編から度々 「ダークマター(およびそれで製造されている魔導式ボディ)は人の魂を閉じ込める性質がある」と強調されるようになりましたが、「魔導式ボディ」そのものでなくても ダークマターを内包している「アレン」の構造はAKUMAによく似ているということではないかと。
一般のAKUMAとイコールでないからこそ 「まるで」と言ってるわけで。 

アルマ編は「アレンの物語を進める布石」とも言われていましたが、肉体がダークマター化して魂がゆるい鎖で繋がれた状況に陥ったアルマがモデルケースでしょう おそらく。
そしてアレンもまた 北米支部で六幻に刺されていよいよ本格的に14番目メモリーが表出するという所で、意識を失った彼の夢の中ではアルマの魂の「あの人」のように“ゆるい鎖”がかかって椅子に繋がれていました。

AKUMA化アルマとアレンの状況が似ていた理由は、アレンの肉体も 取り憑かれたノアが通常のものとは異なり 千年伯爵メモリー(の片割れ)という特殊事情から、ダークマターの浸蝕を受けているためだと思うのですよね。
マテール到着後のアルマのセリフにあった
「あの子はノアだよ…」「それも… ひどく伯爵と」
も、このことを言いたかったのだと思います。 つまりは現在「千年伯爵」を演らされているマナと中身がそっくりだと。


※ アレンの肉体のダークマター関連記事です。 ⇒ 「痩せの大食い。」  「自撮り疑惑。」
あと、マナのメモリー関連で。 ⇒ 「VIZ版「伯爵」の一人称。」



★ 「ホーム」集合絵メンバーの人選
アレンを現実に引き戻す力になった「絆のこえ(呼)」の主たちですが。
ホーム代表としてもちろんリーダーのコムイ室長と、アレンを真っ先に追いかけてきてくれたリナリー。
ジョニーの後ろには彼を送り出した科学班1班のリーバー班長、ジジ研究員、
イノセンスを失うという最大の苦境に立ち会い力を貸してくれた亜細亜支部の面々(バク支部長・フォー・若手3人組)、
ほかエクソシスト仲間としては ミランダ、クロウリー、ティモシー

最後の3人は、アレンが直に関わり教団入りさせた エクソシストの後輩たちですよね…

今回絵の中に神田やラビは不在だし、アレンとの「絆」の話をリナリーにしてくれていたマリすらここには見当たりません。
それで思ったんですが、こういう時アレンが真っ先に思い浮かべる人というのは、見守られるより 自分が守りに行ってやりたい相手なのではないかなあと。 勝手な想像に過ぎませんが。


また何かあったら追記しますね。
とりあえずきょうはここまでです。

第226夜「A.W (アレン・ウォーカー)をたずねて・Liveman + Deadman(ライブマン アンド デッドマン)」

待ちに待った発売日。 『ジャンプSQ.CROWN 2017AUTUMN』号が、日付が変わると同時に配信されました。
Amazonに3日前発注した雑誌版の方は 今日午後発送・明日到着予定とか。 
やはり電子版の購読を始めておいて良かったです。

さて、今号にはまだ早すぎるのか ジャンプフェスタの関連記事は無いようですね。(電子版ざっと見では) 
ジャンフェスサイトも本格的な情報公開はまだこれからですから。 
星野先生のサイン会情報などが気になる方は、今後も公式サイトや月刊『ジャンプSQ.』、週刊『少年ジャンプ』などでチェックよろしくお願いします。

今回、D.Gray-manはセンターカラーで、扉絵を含め21頁でした。
巻末目次ページの星野先生のコメント
「長年の夢だったラビフィギュア。設置時に鉄槌の尖った先っちょが手に突き刺さったのは私だけじゃないはず。」<星野>

鉄槌ってそんなに鋭かったんですか 怖っ💦  先生お大事に! お買い上げの皆さん、お怪我はなかったですかー?

この目次ページ最下段には「次号のジャンプスクエアクラウンは018年1月発売予定!」と一行告知です。
前回の秋号と同様で、次号のクラウン広告はありませんでした。
掲載の有無の心配まではしていませんから、楽しみに待っていますね!

たいして参考にならないかも知れませんが、WINTER号の発売日は去年が1/22、今年が1/20でした。
それでいくと、来年はまた1/22(月)あたりかな。



★ 第226夜扉
同系色に押さえ派手さはありませんが、構図からは力強さを感じる美しい扉絵です。 
オレンジと赤だけで描かれた背景のリースの植物は何でしょうか… 実もついていますが葉っぱは西洋柊じゃないですね。
葉のあちこちが斑に赤くなっていてちょっと血飛沫のようでもありますがww、不思議と暗さはありません。

右手にトランプカード(♠A)を一枚持ち、少年ぽい微笑を浮かべたアレンさん。
クラウン・クラウン発動中でやや髪は立ち気味、襟元にはクラウンの仮面。 
この仮面の形がこれまでと違い、脇から翼が生えてきたようなデザインで素敵ですよね~
マントも それと合わせたように途中から大きくうねり端から縮れ、このまま翼に変形していきそうな勢いですよ。
カッコいいわ美麗だわでいつまででも眺めていられそうなイラストでした。 ありがとうセンターカラー♥


★ 副題・アオリ
サブタイトルは「A.W (アレン・ウォーカー)をたずねて・Liveman + Deadman」
「生者と死者」とはそのまま本編冒頭のことば。

アオリは 「歩み続けよう。たとえ運命に背いても ------ 」
ティキがアレンに渡したカードとは絵柄も違いますが、一般に「スペードのエース」は多くのゲームで最強カードである一方 俗に死だの悲運の象徴ですよね。
それをあえて手にして不敵な表情のアレンさんがめっさ頼もしい。 いずれこうなってくれるのかなー
“カードの運命に打ち勝つ”話はアルマ編のタロットでもしていましたが、Dグレは絶対こういうのありますよね!


★ 冒頭
「AKUMAは 生者が死者の魂を呼び戻すことで誕生する」 
「そこには生者と死者の間に愛情や絆がなければ成立しない」


この物語の設定から再度おさらい的な。 
装飾的なタッチのコマ絵も懐かしいですね。 

「マナ」が何者かという問題。 彼は孤児のアレンと出会って3年ほど生活を共にしたあと 死に 千年伯爵の前でアレンに魂を呼び戻されAKUMAにされたところは間違いないわけですから。
このAKUMAが成立する要件を満たすためには、「マナ」という人物が、少なくともアレンとかかわった3年間は肉体と魂を持った人間として存在し、マナとアレンの間には 父と子として確かに魂の絆があったのだということになるでしょう。


★ 師弟  
あの会見の後 自室でクロス元帥は、アレンが初めて自分の残酷な運命を告げられた直後に猛反発してみせた姿を思い浮かべ、「生意気な面になった」と満足そうに笑っていました。 
「教団(ここ)に来て そう悪いことばかりでもなかったようだな」とも。

そしてまさに師匠の狙い通りというべきか、アレンは「このまま消えれば楽になれる」という誘惑を頑としてはねのけ、「ホーム」で培った沢山の人々との絆を頼りに 無事現実世界に戻ってきました。

アレンはというと、あの麦畑の師匠は本物だったかも知れないとショックを受けつつも、もしかしたら言葉の裏には何かヒントがあるんだろうか?と どこまでも解釈がポジティブですよね。 
真実はどうあれ、落ち込んで立ち止まってしまうよりは動いた方が勝ち。
コムイに対しアレンが、「師匠はよく僕をよく試すようなことをするんで」と言っていましたが、そのへんの修業時代の体験も、案外役に立っているかも知れません。


★ いなくなったリンク、そしてティキ
リンクがここで姿をくらましますが、また二人にこっそり付いて行くスタイルに戻りそうですね。
ジョニーに生存がバレてしまって今後はどうするのやら。 そしてジョニーはアレンにリンクの話ができるでしょうか。

とりあえずティキとアレンの愉快な掛け合い←が見れたのも久しぶり(笑)
でも ノアが本格的に出始めると ティキの飄々とした風情もどこへやら。 だいぶ性悪っぽいですね。
「ネア=D=キャンベルね……」 「正体暴いて」 「千年公との仲引き裂いてやったら面白そう」 だって。 
やだなあ  せっかく前髪が落ちてきて“ネアそっくり”のビジュアルでその言い草。 
ティキってそういう陰湿キャラとは思わなかったんだけどな
もうこれはティキではなく 彼のメモリー、ジョイドの本性と見るべきでしょうか。 スキン・ボリックなども、覚醒ですっかり別人に変わってしまいましたしね。
突然こんな事を言いだしたジョイト゛が具体的なプランを持っているとは思えませんが、これから何をしだすか心配です。

そしてあの方舟でのアレンの台詞(「マナ」絡み)は、ちゃんと思い出せたんですね。

[アレン] 「ここからもう 生きて出られないとしても 命が尽きるまで戦ってやる…っ」 
マナとの約束だ…っ!!」
 (13巻第127夜)
当時はノア暴走の真最中だったため、ティキの記憶の片隅に残せたかどうかも疑問でしたが… 

なるほど、一年も前の方舟戦の記憶がここで蘇った理由って。
当時ティキ・ミックを支配していたジョイト゛メモリーが、今また優勢になってきたせい
なのでしょうね!きっと。


★ 真打登場
ティエドール元帥がここで大活躍。
さすが優等生の満点パパ。 油断していたティキなど蹴散らすほどの強さです。 頼もしいなあ 
うっかりネタ要員と思っていたアート・オブ・神田が、こんなに使える奴だったとは意外でした。ごめんなさい。 
や、口から怪光線は怖いけどね 

防御も鉄壁。 
9年前の惨劇の後、研究所から逃れてきたマリとユウをティエドールが守り通せたのも、こんな強力な術の使い手だったからこそですね。

クロスを含む4人の元帥達(+室長)は、中央庁の裏事情もとっくに把握しつつ 何食わぬ顔で挽回のチャンスを伺っているのじゃないかと昔から期待しているのですが、クロスが欠けたあとには新人(神田)も補充されるし そろそろどうでしょうね? 
あの襲撃事件直後も残りの元帥達は慌てず騒がず、ティエ師にいたっては「中央庁じゃ…」と口走るなど おおよその状況が掴めていたようですから。
ネア周辺のことも、全部とは言いませんが 自分に何かあった時アレンを助ける手がかりとして クロスはキャンベル邸の位置情報程度は同僚に教えていたんじゃないでしょうか、その筆頭がティエドールだったかもと…

ここらへん、クロス・マリアンが「サイラス叔父さま」ではないかという憶測の上の憶測なので、ちょっと期待し過ぎかも知れないですが… 早くアレンがキャンベル邸に到着して欲しいですよね。 一体何が待っているのか。


★ そしてアレンは
今回泣いたり怯えたり焦ったり、百面相が可愛かったのは事実ですよ。
しかし敵のティキ・ミックを前にしてちょっと心配なくらい頼りなげでしたね。
ジョニーの胸で「怖かった」と無防備に涙を流すアレン。 師匠に麦畑で啖呵を切った時はまだ、相当無理してたんだろうね(^^;
いやとても可愛いんですが!!(二度目)

方舟戦の頃は、絶望的な状況に陥りつつも、気力では一歩も退かず、敵に強烈な印象を焼き付けたあのアレンがですよ。
今回反射的に相手を投げ飛ばしはしたものの、後はドキドキ・ビクビクしっぱなしでね… 
自分という存在が根幹から揺さぶられている時だから、こうなってしまうのかなぁ
ティエ師らが来なければ ろくな抵抗もできないまま、ティキ達によってノアの根城へ直送だったんじゃないかしら。

しかし、ここで洗いざらい自分の素直な感情や弱さと向き合うのは、アレンのこれからに絶対必要な事なんですよね。
自分というもののイメージが曖昧なままじゃ、ネアを相手にした自我の競り合いにとても勝てないでしょうから・・・・

隙をあまり見せなかった昔のアレンも、今より強かったのではなくただ盲目的に虚勢を張っていただけかもしれないですからね。

そういえば相棒のティムが壊れてしまった事を知るのもこれからなのね… 試練が続くなぁ


★ 眩暈
せっかく戻ってきた自分の体になじめないとへたり込むアレン。
同じことを「目覚め」回の第214夜でネアもやっていましたが。 つまり彼らはどちらが主ともつかぬ同格の存在ではないのかなぁ。
この辺まだまだ情報不足なので、今後を待ちます。



あとジョニーもちゃんと眼鏡の中まで描き込んでもらえて男前度がUPしましたねとか、馬車と馬が地面から生えてくる様子が大迫力でしたとか、ティキの神田への「セカンドくん」呼びとかwww

ラストの仏頂面の神田は次に何を言い出すつもりでしょうね。 期待してましょう。
それではまた。  


『灰色ノ記録 (グレイログ)』③ アレン・ウォーカー

前回からまたずいぶん間が開いてしまいましたね。
お宝情報の塊のような一冊ですが、どう手を付けたものか悩んでしまって。
結局見切り発車なのはいつものことw

“アレン情報”で一番嬉しかったのは、彼が前髪の分け目を変えた理由が「心境の変化」だとはっきり言及されていたことですね。(「ここだけの裏話」190頁最下段)
※関連記事 ⇒ 「ちょっと髪型が気になったり。」(2011.5.19)
登場人物の気持ちであれこれ思い悩むことは多いので、たまにこういう答合わせができるとほっとしますよ。

さらに次頁では(ネアかアレンかで)ティムの葛藤」の所なんかも。(191頁最下段)

smollesticon.png
うちのヘタクソ絵のアイコンが、管理人の趣味を延々アピールしてきたお馴染みシーンだけにww 
「知られざる」だなんてそんな…💧 先生、ちゃんと伝わっていましたよ。




★ カバー下漫画(表)
いつもは温厚な巨漢のマリから きついゲンコツを喰らうラビとアレンの2コマ。 (タイトルは「ミランダ・ロットーの休日調査票12:00 昼食」)
彼らの「休日調査票」を見てようやく事情が飲み込めるようになっています。 

ラビの方が圧倒的に痛そうなのは、先にちょっかいを出したから?
食堂でこんな騒ぎだなんてアレンの看板の「似非紳士」はどこぞと思ったらこの人、朝食時にも神田と派手にやり合ってんですねぇ(^^;
当時の日常風景だったのか。

時期的には休日予定票の説明中に、「新教団移転後、(アレンが)教団を抜ける前」とありました。

本部襲撃後の補填に中央庁から多数職員が送り込まれ、一方 方舟奏者アレンのノア疑惑は高まるばかりで、それまでのアットホームとは打って変わり、ピリピリした雰囲気が漂い出した頃のようですね。

リナリーの回想(22巻P89)にも、懐かしそうに“神田とアレンの喧嘩”シーンが出てきてましたっけ…
こういう過激なじゃれ合いが彼らにとって格好のストレス発散だったり アレンを決して仲間外れにしないぞという意思表示だったり 特別な意味を持つものだとしたら、一見子供じみたラビのちょっかいも彼なりの“思いやり”だったかも。

アレンを囲む人々が、彼を温かく見守ってくれている様子が嬉しくて泣けますね。
当のアレンもその幸せを肌で感じていたから、最後まで「僕のホーム」なんですよね。


★ 連載開始からここまで 身長と体重の推移
① 168cm(58㎏) 出典『D.Gray-man』1巻p62の人物紹介 ※黒の教団入団当時「15歳くらい」
[約8カ月]
② 169cm↑+1(55㎏↓-3) 出典『灰色ノ聖櫃(グレイアーク)』 ※教団本部ノア襲撃事件直後頃「15歳(推定)」
[約1年]
③ 174cm↑+5(56㎏↑+1) 出典『The RoseCross Journal』=コミック21巻初版付録ペーパー ※北米支部ノア襲撃事件の最中「16歳くらい」
[数日間]
④ 174cm→(56㎏→) 出典『キャラ†グレ!』 ※アレン教団離脱直後「16歳(推定)」
[3ヶ月+α]
⑤ 174cm→(56㎏→) 出典『灰色ノ記録』 ※ジョニー&神田と合流した町の中「16歳(推定)」

アレンの身長に着目すると、②から③にかけての約一年間の伸びが目立ちます。(で、その後またストップしちゃうんですが💧) 年間5センチの伸びをどう見るか。“成長期”と言ってしまえばそれまでなんですが。

他にも要因があるとしたら、その頃 退魔ノ剣や六幻で派手に貫かれる事件がたて続けに起きていて、体内の「14番目」が本格的に目覚めてしまったことは大きいかもしれません。 
24巻の談話室で 「ノアはみんないい体…」という質問に対し「細胞から生まれ変わる」という話もありましたし。

わざわざメモリー関与を疑う理由は、北米支部から帰還後また伸びが止まっちゃったからです。
ちょうどこの時期 独房に送られたアレンの元へアポクリフォスが現れ、ノア化を抑えるという目的で荒療治を施していますので これの影響はないかしら。

それでなくてもアレンも三月以上逃亡生活だったわけで、(体重が減ってないのは幸いですが)せめていつもお腹いっぱい食べてもらいたいなあ… ジョニー、これからよろしくお願いしますm(__)m
あと、新団服ね♡


★ 血液型O
アレンだけでなく、あらためて 書かれ方が気になる他キャラもざっとさらってみました。

クロウリーの「計測不能」(血に混じったAKUMAの血の影響) 人でない身のフォーも同表現。
アポクリフォスは「計測不能」
ヘブラスカの「不明」(もはや本来の肉体は消滅している)
クロス・マリアン「AB/確証は無し
セカンドの神田・アルマ「どの型とも一致しない」(人造形成のため)
AKUMA化したはずのサード達は普通でした。

一方ノアファミリーの面々も普通にABとかOとか。 宿主の肉体は細胞レベルで超人化されながらもそこは変化がないようです。
「夢」能力が作り出したロード(B)の身体も同じく。 ティキ・ミック(O)と並べ これは考察が進みそうv

そうした中、千年伯爵については「どの型とも一致しない」と。 これって人造体のセカンドと同表現なのですよねぇ 面白いです。
そうしますと 少なくとも千年伯爵は、使徒仲間のノア達とは根本的に異なる肉体の持主ということでしょう。
そして、彼の体質を受け継いでいるであろうネアとマナも 必然的に同表現「どの型とも…」となっています。

謎多きキャンベル家関連の方々/ カテリーナもジョー先生もルシアちゃんも肉体は普通人のよう。

で さて、アレンに戻りますが。
彼の肉体もセカンドと同じようなものでは…なんて想像もしておりましたが、セカンドの肉体は別格であることが判明し、普通の血液型の持主であるアレンとはかみ合いませんので却下。
ただ、データにはわざわざ「35年前に存在し、若返って現在の姿になっているという情報あり(ネア談)」と記載がありまして、この語尾の微妙な表現は気になりますね。 逆に怪しいと言ってるようなものでは…?
そしてあのネアの「友」だった人物のデータは、今回見事にスルーでした。

ここで結論は出ません。 「アレン」の肉体の出所についていつかは明かされると思いますがその時が楽しみですね。



ズルズルととめどない感じで始まりましたが、これ以上は長くなりますので いったん切ります。 ではまた。

 

続きを読む

『灰色ノ記録 (グレイログ)』② 編集部よりお詫びと訂正。

編集部から 先月発売『灰色ノ記録』につきこんなツイートがありましたのでお知らせを。
内容的には至極真面目なものですが、添付画像のワイズリーに思わずほっこりしてしまいましたよ。
この雰囲気は、星野先生のインスタグラム以来かな~💛  どうもありがとうございます。




お詫び文と修正の入った箇所は、公式TOP「編集部からのお知らせ」より閲覧可能ですが、念の為こちらにもコピペさせて頂きますね。 ファンブックを資料として当てにしている層には必見ですので。



●P47/「マリ」の休日調査票 円グラフ
【誤】就寝時間24:00→【正】26:00(グラフ誤表記)

●P70/「トクサ」の趣味
【誤】「テクワ」→【正】「テワク」

●P73/「キレドリ」の嫌いなもの
【誤】「テクワ」→【正】「テワク」

●P77/1創設理念 目指すは聖戦の勝利 2行目
【誤】「暗黒の三日間」のルビ「ノアの大洪水」

【正】ルビ「ノアの大洪水」を削除

●P92/三段落目6行目
【誤】現在の第三エクソシスト
を母胎とした、数的、質的な向
上が求められる。

【正】第三エクソシストに代わ
る、新たな戦力増強対策も早期
に求められる。

●P.92/下段 マルコム=C=ルベリエ
【誤】綺麗事ばかりではノアの一
族に勝てないということだ。
実験は今後も進めていく。

【正】本計画は廃止との意見も出
たが、継続すべきとの声も
多く現在中央庁で討議中だ。

●P93/見出し
【誤】「14番目」抹殺指令 追跡行始まる

【正】ネアへの覚醒を阻止するための追跡が始まる

●P93/上段キャプション
【誤】「ハート」の御方による、「14番目」の抹殺計画が実行に移され、「アポクリフォス」が教団に現れた。

【正】「ハート」の御方のために、アレンの存在を残そうと考えた「アポクリフォス」が教団に現れた。

●P113/「トゥイ・チャン」 誕生日、星座、血液型
【誤】「4月10日」→【正】「9月29日」
【誤】「牡羊座」→【正】「天秤座」
【誤】「O型」→【正】「A型」

●P149/「千年伯爵」 血縁者・友人の見出し
【誤】「共に転生を繰り返すノア一族」→【正】「転生を繰り返すノアの一族」

●P157/万物を「選択」する能力 1行目
【誤】「手で触れたいと〜」
【正】「手で」を削除

●P175/「ジャスデロ/デビットの休日調査表」 コケの散歩
【誤】「12:00」→【正】「10:00」

●P181/「ネアをとりまく勢力図」
【誤】ネアとクロスの間の「密約」の矢印→【正】「密約」の矢印は不要




ここまで。

一つ一つへの言及はここではしませんが、『灰色ノ記録』の初回記事で気にしていたトゥイさんのデータも無事直って良かったですね!(*´▽`*)

この本が出るまで発売日が4度も訂正されまして、最終決定の「2017年8月4日」も本当に実現できるのかギリギリまで不安が漂う状況でしたから 舞台裏がどれだけ逼迫していたのか一読者には想像も付きませんが。
これだけの情報量で、かつ作品の性質上 現段階でどの情報を出しどれをボカすかなどの配慮にも、相当目に見えない御苦労があったのではと勝手に想像しています。 (上から目線で失礼を💦) 

物語の核心にふれる記載は「D.Gray-man」を相当読み込んでいる人間でないとチェックすらおぼつかないでしょう。
連載漫画の担当さんもお一人で何作品も掛け持っておられる現状、仕事量でかなり御無理をされたのではないですか?


これだけ沢山「訂正」が入ったのも、ひとえに どれだけこの作品が大事にされているかの表れと思いました。
カバーの折り返しコメントでもう星野先生が、「ミスを見つけた場合は」云々仰っていましたからねww 
きっと印刷直前まで大量の直しと戦いつつ、それでもまだ足りない予感がアリアリだったんでしょうが。


さて とりとめない空想もここまでに。
ファンブックを読んでいて、解釈上少し不安になってきた所にも言及頂き おかげさまで助かりました。
どうもありがとうございます。 そしておつかれさまでした!

それではこれで。




VIZ版「伯爵」の一人称。

え~今日はVIZmedia版『D.Gray-man 25』のお話です。

『灰色ノ記録』が出る前までには上げようと思っていたんですが、すっかり遅くなってしまいまして(;´▽`A``
内容的にはやはり こっちを先にやっておきたかったんですよね。

英訳表現から、個人的に引っかかった部分を少々。


★ 「我が輩」って結局誰のことです?

25巻第220夜で 大鏡の前に立つマナの“対話”シーン。 彼の額にはノアの印の聖痕が出ています。
ネアの死を思い出し泣いて悔いる彼の眼前に 彼と同じ姿のもう一人の「ぼく」が出現。 執拗に「マナ」を責めたてるところ。

英25b改
(コミックス25巻88~89頁)

この右側2コマ目なんですが。 日本語版で「ぼくは…ぼ… わ 我が輩は…」という部分に御注目。 
ここが何でか一人称単数「I」から⇒複数の「WE」になるんですよ。
日本語の「我が輩」自体に複数の意味はないはずですが。

取りあえず先に進みます。

直訳すれば、「我々は“千年伯爵”として高潔な存在なのであり 計画の邪魔はすべて排除しなければならない」
「NOBLE BEING」は元の日本語版にはない意訳ですが 興味深いですね。
「我々」が「NOBLE BEING」であると言っておきながら、そこに付く不定冠詞も単数「A」
また、ここで邪魔者を排除する主体も一人称単数の「I」です。

続く左ページ上段「暗黒の三日間の発動ッッ♥」のコマ。
「それこそ我が輩の存在理由」
「アダムより与えラレ 我が輩自身が受諾しタ役目なノデス♥」という部分の英訳は、「我が輩」であっても全て「MY」「ME」「I」と単数です。 
ここはマナもネアもいなかったはるか昔… この「ぼく」だけが持つ古い記憶だからでしょうか。



さらにめくった次のページ。
英25c改
(コミックス25巻90~91頁)

ここでもしつこく一人称に着目していきますよw
邪魔な存在とされた「マナ」がとうとう排除される話になってすら (千年伯爵としての)「我が輩」=「WE」が続いています。


★ 結論

こう見てきますと、マナを責め続けていたもう一人の「ぼく」とは、やはり ネアを殺して狂ってしまった彼の人格解離なんかではなく、彼に取り憑き侵食が進んだ千年伯爵メモリーの意志と見る方が自然ではないでしょうか?

「マナ」をあれだけこき下ろし否定しながらも、千年伯爵としての「WE」という表現はやめない(あるいはやめられない)…というのは、“宿主”としてはまだ存在してもらわねば困るという事ですね おそらく。 
「マナ」は不要として顔を潰すまでしても 彼の命を奪うことはしない。
こうまで手こずる相手なら、殺してしまって他の宿主に乗り換える手もあるだろうに どこまでも「マナ」に拘るんですよ~

やはりこれも 千年伯爵メモリーが特殊過ぎて、「マナ」以外行く当てがない事情が絡んでいるからではないの?



実は下のこの表現も引っかかっていますのでね。

英25a改
(コミックス25巻70~71頁)

ひとつ前、第219夜のネアの台詞。 「オレたちはもとは“ひとつ”だった」 「千年伯爵だったんだよ」
               ↓
これが、 「WE WERE ONE…」 「…IN THE MILLENNIUM EARL」

彼らはもともと分裂で生じたもので、元は一つの存在だというなら、訳はそれこそ「“AS” THE MILLENNIUM EARL」(千年伯爵として存在していた)になるのでは?
「IN」(千年伯爵の中で一つ)だと、彼ら二人を合わせても100%の千年伯爵には戻らないですね。 それじゃ残りの成分は?

やっぱりここでも マナネアを宿主と見た方が良さげに思えます。
分裂する前のカテリーナが出会った千年伯爵もまた、“宿主の中にメモリー”という構造は他のノアと同様だったのではと。


となると、アレンの中のネアはどういう存在?といういつもの話になってしまいそうなので、今日はここまでですねww

ではまた。

(次はグレイロク゛に行きたいです)

Dグレキャラの誕生日。

Dグレキャラの誕生日をいつか一覧にしようと思いながらずっと放置していました。
『灰色ノ記録』発売を機に、そろそろこの辺でまとめておこうと思います。
一応グレイログの分だけでなくこれまでに誕生日が分かったキャラは全員。 英語の綴りも入れています。

今後も新情報が入れば追記していきますね。

★ 1月
1/1 ミランダ・ロットー(Miranda Lotto)
1/11 キエ(Kie)
1/19 ジジ・ルゥジュン(Gigi Lujun)
1/20 シェリル・キャメロット(Cheryl Kamelot)
1/22 マルコム=C=ルベリエ(Malcolm=C=Lvellie)
1/23 マザー(Mother)

★ 2月
2/3 ジャン(Jan)
2/4 ワイズリー(Wisely)
2/7 レゴリー・ペック(Legory Peck)
2/17 李佳(Rikei)
2/20 リナリー・リー(Lenalee Lee)
2/22 ルル=ベル(Lulu=Bell)

★ 3月
3/3 アンドリュー・ナンセン(Andrew Nansen) →死亡
3/3 キレドリ(Kiredori) → 死亡
3/7 エミリア・ガルマー(Emilia Garmar)
3/18 ウィンターズ・ソカロ(Winters Socalo)
3/20 Y氏
3/20 蝋花(Rohfa)
3/29 レニー・エプスタイン(Renny Epstain)

★ 4月
4/4 トクサ(Tokusa)
4/5 デイシャ・バリー(Daisya Barry) →死亡
4/10 エドガー・チャン・マルティン(Edgar Chang Martin) →死亡
4/13 グゾル(Guzol) →死亡
4/19 フロワ・ティエドール(Froi Tiedoll)
4/21 星野桂先生
4/29 ガルマー警部(Garmar)

※ エドガー氏の妻のトゥイ・チャンが 『灰色ノ記録』記載では夫と同じ4/10になっていますが、コミックス20巻78頁のプロフィール情報では9/29と食い違っています。
『灰色ノ記録』では同時に 夫妻の血液型も同じOになっていて(20巻ではトゥイはA型)、実子のバク・チャンの血液型がどこでもA型であることと合わせ夫妻でO型というのは実情に合わないため、20巻情報の方が信憑性が高いと思われます。
(ただしコミックスのプロフィール情報がすべて正確ともいいきれないようです。 [例] エドガー氏の年齢が初出のコミックス20巻は「43歳」と書かれていますが、当時から故人であるにも拘わらず その後の『キャラグレ』と『灰色ノ記録』では「45歳」であるなど)

★ 5月
5/3 ズゥ・メイ・チャン(Zuu Mei Chang) →死亡
5/4 チャオジー・ハン(Chaozii Han)
5/7 ティモシー・ハースト(Timothy Hearst)
5/9 スキン・ボリック(Skinn Bolic) →死亡
5/9 エリアーデ(Eliade) →破壊 
◎AKUMAとしての「誕生日」
5/11 ジョー先生(Joe)
5/16 スーマン・ダーク(Suman Dark) →死亡
5/19 ルイジ・フェルミ(Louis Fermi) →死亡

★ 6月
6/5 ろくじゅうご(Rokujugo) → 解体
6/6 神田ユウ(Yu Kanda) 
◎第二エクソシストとして目覚めた日
6/9 マイトラ(Maitora)
6/11 サーリンズ・エプスタイン(Sahlins Epstain) →死亡
6/12 ルシア(Lucia)
6/13 コムイ・リー(Komui Lee)
6/20 ロード・キャメロット(Road Kamelot)
6/23 ケビン・イエーガー(Kevin Yeegar) →死亡 

★ 7月
7/1 マオサ(Maosa)
7/2 ジョニー・ギル(Johnny Gill)
7/9 テワク(Tewaku)
7/15 ノイズ・マリ(Noise Marie)
7/30 ゴウシ(Gousi) →死亡
7/31 クロス・マリアン(Cross Marian)

★ 8月
8/4 マーシーマ(Maushyma)
8/5 ブックマン(Book man) 
◎従来は“Bookman”表記でしたが、『灰色ノ記録』に倣って余白を開けています
8/10 ラビ あるいは ブックマンjr.(Lavi/Book man jr.) 
◎上に同じ
8/13 マーク・バロウズ(Mark Burroughs)
8/17 ちょめ助 あるいは サチコ(Chomesuke) → 破壊
◎AKUMAとしての「誕生日」
8/24 マホジャ(Mahoja) →死亡
8/31 バーバ(Barba) 

★ 9月
9/2 マダラオ(Madarao)
9/8 リーバー・ウェンハム(Reever Wenhamm)
9/8 カテリーナ・イヴ・キャンベル(Caterina=Eve=Cambell) →死亡  
◎母さまだけ「死亡」スタンプが入ってないんですがまさかね… (^^; 単にミスだと思います 
※追記(9/8)
“「死亡」スタンプ無し”の件で、9月4日編集部発の『灰色ノ記録』訂正でも直されていなかったことから、ミスでない可能性が高まりました。 そういえばマナ=D=キャンベルもお亡くなりのはずですが… 似たような事情があって含みを持たせているのかも。
関連記事参照⇒ 「“母さま”の誕生日。」
◎今まで「キャンベル」はVIZmedia版訳を頼りに“Campbell”としていましたが、『灰色ノ記録』では全て“p”の字が入らない“Cambell”のため、この表記に従うことにします
9/16 モア・ヘッセ(Moor Hesse)
9/19 キャッシュ・ドップ(Cache Dop)
9/21 サモ・ハン・ウォン(Sammo Han Won)
9/29 トゥイ・チャン(Tui Chang) → 死亡
※2017年9月7日付、公式サイトで編集部から訂正がありました。 それによればこちらの9月29日が正しい情報です。×4/10
9/30 婦長(Head nurse)
◎ずっと現役で大活躍のお方、せめてお名前が欲しかった… 

★ 10月
10/2 ロブ・ニール(Rob Neel)
10/6 院長先生(Sister) 
◎「ハースト孤児院」は院長先生の名字からではなかったんでしょうかww この方も本当のお名前は不明です
10/13 タップ・ドップ(Tup Dop) →死亡
10/23 アニタ(Anita) →死亡
10/25 トライド(Toraido)

★ 11月
11/1 クラウド・ナイン(Klaud Nine)
11/7 ジェリー(Jeryy)
11/11 バク・チャン(Bak Chang)
11/21 ボネール(Bonaire)
11/25 シィフ(Shifu)

★ 12月
12/1 アレイスター・クロウリー三世(Arystar Krory The Third)
12/6 アルマ(Alma) →死亡
◎データはズゥの記憶による
12/21 ジャスデロ&デビット(Jasdero & Devit)
12/24 ブリジット・フェイ(Bridget Faye)
12/25 アレン・ウォーカー(Allen Walker)
◎アレンと名乗り、マナと旅立った日
12/25 ティキ・ミック(Tyki Mikk)
◎「ブックマン一族の極秘ログより」という説明
12/25 フェデリコ司祭(Federico)
12/29 ハワード・リンク(Howard Link)
12/31 フィードラ(Fiedla) 


『灰色ノ記録』情報の追加で人数が一気に増えまして、誕生日が被るキャラも幾人か出ていますが 9年前の『灰色の聖櫃』には登場しているのに今回は載ってないキャラもいるなど… 時代を感じますね。

あと、AKUMAのエリアーデ(5/9) とちょめ助(8/17)の誕生日は単行本には無く、『SQ.CROWN 2016夏』号の付録の『GRAY LOG+』(グレイログプラス)情報です。



以上。 ざっと上げた中にも(私の)記載ミスがあるかも知れませんので、何かお気付きの点は教えて頂ければ幸いです。


では本日はこれで。


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Author:キャンピー
Yahoo!ブログから移動して'12年10月25日オープン。
それ以前の日付記事は旧ブログからの訂正版です。

生年:不明。35年前には存ざ(ry
BD/Btype:8月某日(Leo)/AO型
身長:160cm
体重:標準(自称)
家族:5人。夫と子供3人(男・男・男)
好物:漫画はDグレでお腹一杯。

<他ツイフィールまで> http://twpf.jp/ripvansf
   

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漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。 以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.2009年12月号』で連載再開。そこから2013年刊行の『SQ.2013年2月号』の第218夜までを掲載。 同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。 2年半の長期休載を経て、2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 その後、掲載誌は2018年4月16日発売号より『SQ.RISE(スクエアライズ)』とタイトルを変えてリニューアル。現在も継続中です。 コミックスは2013年11月に24巻発売(第218夜まで収録)・2016年6月3日に25巻発売(第222夜まで)・2019年2月4日に26巻発売(第230夜まで)。      <星野桂先生のインスタグラムアカウント(@Katsura_5600)も現在元気に更新中>   
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