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「咎落ち」のこと。

ブログ引越しの時余裕が無かったためか、重要テーマを扱った考察が漏れていたりします(苦笑)
これもその1つ。
今年7月15日付第215夜の感想記事の内容ですが、続くコメント欄の質疑応答の一部も 補追目的で加えました。



<第215夜「A.Wをたずねて・キミの傍に」を終えて>

神田の左腕に起きた異変の兆候。(どうして片腕だけなのかはとりあえず保留)
彼はセカンドの被験体時代、連日過酷な人体実験に曝されていた経緯もあって イノセンスが体に馴染まない時の違和感は他の誰より的確に捉えることができるでしょう。
その彼がまず咎落ちを疑ったというのなら、この怪奇現象の理由から一度ちゃんと考えてみないといけないかも。



未だ明確になっていない「咎落ち」の発生要件について。


とりあえず“教団を裏切る”事などは全く理由にならないと思います。
黒の教団(ひいては中央庁)という組織の思惑や動向と イノセンス側の意志とは、まず無関係。

教団は イノセンスなら救えたであろうAKUMAに囚われの魂も、ダークマターを装備したサードの戦闘で見殺しにしている。
ハートやアポクリフォスが特別視しているように見えるアレンさえ、枢機卿集団に言わせれば敵のノアと通じる「狡賢いサタン」。
「裏切れば咎落ち」という決まり文句は、貴重な戦闘員を教団に繋いでおくため教団がこしらえた方便としか思えないです。


さて。


「咎落ち」はそう頻繁に見る現象ではないのに、シンクロ率を無視した強引な実験の果てには ほぼ確実に起きていました。
つまりこれは、イノセンスと対象者間の繋がりに何らかの不具合が発生したというだけの事ではないでしょうか。
結果は数多の失敗例で証明されているのに万一起こるかもしれない“奇跡”を夢見、型通りの化学反応に終始したような。
おそらくは“神の下す罰”などではなく、「暴走」とも言われたように イノセンスの意志ですら止めようがなくなる単なる“反応”。
既に適合者となった者に起こる時、その原因は精神的揺らぎである気がします。
咎落ちと逆事例として新適合者が現れたりイノセンスがグレードアップした時の事を思いますと、そこに対象者の並ならぬ覚悟や決意が認められ、その強い意志に押されて心の迷いは完全に消えた状態でしたから。

スーマンのケース。
仲間を多数犠牲にする取り返しのつかない大罪を起こした事への 深い自責の念や絶望が不調和を呼んだ。
結局は 彼が極悪人なのでイノセンスから下された裁きなどではなく、反対に彼が自分の過ちを自分で許すことができなかった善人だったが故に起きてしまった悲劇とか。


ここで第215夜の神田のケースを省みると、精神上の問題を新たに抱えたのだとしたらそれは何でしょうか。

真っ先に浮かぶのは前夜のあれですよね。
とうとう アレンを押しのけ14番目が出て来てしまった現実。
あの時、彼がアレンの喉元で止めた筈の六幻の手元がブレるとか、いつもの彼らしからぬ 深刻な動揺を見せていました。
彼は残り人生を賭け覚悟の復帰を遂げたのに、いざという時本当に14番目を宿したアレンを斬れるのか・・あの瞬間から自分に自信が持てなくなった。
それは 結晶化を果たした六幻には不釣合いなほどの弱気。
そのあたりじゃないかなーと。
でもだとしたら、これとて神田が心底アレンを思ってくれている事の反映ですから ままならないものですね。


※適合者が弱気になってるたび咎落ちじゃあんまりだろう、というセルフツッコミですが。
本編で咎落ちを起こした“適合者”の具体的描写は、寄生型のスーマンの1件だけでした。  
それはとりもなおさず 自然状態なら“稀”にしか起きない事を意味していて、即ち寄生型とか結晶型とか イノセンスと特別深く結びついた稀有な事例にしか見られないものなのではないかと。
彼らはそうなってしまった以上、より強い覚悟を保ち続けて行くことを要求されるのだと思います。
  
そうとしたら、ラビに深入りするなと釘を刺していたブックマンは その辺の事情をもう知っていたからかも。
この事は、千年伯爵も おおよその見当を付けていたのかもと思いました。
スーマンはその仮定の証明の為 ノアにより故意に咎落ちに至るような状況に追い込まれたんじゃないだろうか。




<以下この記事のコメント欄の管理人による返答のみ抜粋>


>イノセンスの断罪

どうもですねー“イノセンスが人を裁く”という事の意味からピンと来なくて。
イノセンスがこの世界の造物主ならまあアリでしょうがそんな設定でもなさそうですし。
何か問題が起きた時“罰が当たった”で片付けるのが一番楽だけど、疑ってみる余地はありそうです。

不適合者が無理にシンクロしようとする事が罪なら、何故それを繰り返し実行させた立場のヘブラスカは罰せられないのか。
咎落ちに理由を求めるなら、やはり一個のイノセンスとそれに直接関与した者(適合者or非適合者)との間のトラブルでしょう。
それ以外の人間が周囲でどんな不埒な考えを起こしても“罰”は下らないのですから。

1.原則的には人体とイノセンスは相容れないが、一定の要件を満たした時のみそれが可能になる
(→非適合者と同調させようとすれば必ず咎落ち)
2.一旦適合者となった後も、イノセンスが馴染まなくなる状況が訪れたらアウト。


>結晶化  >シンクロ率

この対比は興味深いですね。
結晶化は、血を介して肉体的結合がより深まり使い勝手も良くなる事から、装備型がステップアップしてやっと寄生型と同じラインに立った姿と言えそうな気がします(いわば面積的密着度が増した)。
一方シンクロ率が上がるという状況は、イノセンスと人との結合の度合いがより深部に達したという事じゃないかと。

神田とリナリーは更に強化される余地があるかも知れません。



どうも補足有難うございます!

アレンはねー(笑) 全てにおいて例外だらけの人なんで。
咎落ちをテーマに、イノセンスの視点からの制裁なのか単に条件が揃ったための物理的反応なのかを見極めようとする時、彼を引き合いに出すと 抽出したい「原則」が見えなくなってしまうんですね。
だからここでは故意に外したんです。

まず ノアメモリーとイノセンスが彼の中だけでは共存できている。ここだけでとっくに大問題です。
「ノアはイノセンスを壊せる」という原則も彼には通用しなかった。
スーマンの咎落ちは「罰が当たった」せい、という見方を採用するなら刑執行の妨害行為も大罪に当たるでしょうが、その挙句に死にかけたアレンを何と彼のイノセンスが救ってしまっている。

一旦イノセンスに魅入られた人間はその“神”とやらの機嫌を損ねてはならないのなら、アレンはアポクリフォスの望む合体に応じるしかありませんよね。

でもどうだろう?
ここまであげつらうと、アレンを特別扱いしているイノセンス自体が 既にルールを犯しているようには見えませんか?

伯爵が第201夜まで来て突然戦争の「ルール」説明?をする訳ですが、教団側の誰もが“そんな話聞いてない”状況っていう辺りもどうなんでしょう。
人間を甘言に乗せて操るのが常套手段の伯爵の「ルール」主張も 聞いてやる義理はないんじゃないかと。

もちろん素直に“罰当たり”説を信じるのも可ですが、そこでされている理由付けも単なる憶測ですね
(しかも明確なボーダーラインが不明)。
じゃあ妄信するばかりでもつまらないから別の見方はできないか、という程度の試みでした(^_^;)
その気ならまだまだツッコミ所はあると思いますよ。

興が乗りましたらまた是非よろしくお願いしますv





この記事はここまでです。





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好物:漫画はDグレでお腹一杯。

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漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。 以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.2009年12月号』で連載再開。そこから2013年刊行の『SQ.2013年2月号』の第218夜までを掲載。 同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。 2年半の長期休載を経て、2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 その後、掲載誌は2018年4月16日発売号より『SQ.RISE(スクエアライズ)』とタイトルを変えてリニューアル。現在も継続中です。 コミックスは2013年11月に24巻発売(第218夜まで収録)・2016年6月3日に25巻発売(第222夜まで)・2019年2月4日に26巻発売(第230夜まで)。      <星野桂先生のインスタグラムアカウント(@Katsura_5600)も現在元気に更新中>   
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