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『D.Gray-man24』コミックス感想 その2・第213夜。

コミックス感想記事、思ったより長くなりそうです。
「A.Wをたずねて」編も正念場。つかみどころの無かったネアという人物の輪郭も見えてきてますね。
考察的にも大事な所ばかりで、ざっと流すわけには行きませんので、今回は1話ずつ行きます。



▽ 第213夜 「A.Wをたずねて・秘める者」



☆ サブタイトル

密命・秘術・ひそかな想い・・・リンク中心に語られる回だからでしょう。
でもこの巻のタイトルにもなったくらい 登場人物全員に当てはまりますよね 「秘める者」とは。



☆ 扉絵

センターカラー。
アレンは全身青・紫系統でまとめた服装。頭にバンダナ、マフラー、ショートコート、ブーツというスタイル。
黄色い鴉の呪符を手にしたリンクが彼を後ろから見つめています。
アレンの右腕にとまったティムキャンピー。
2人を取り巻くように白い大きな癒闇蛇(アトゥーダ)が浮遊。
足元には黒い地球儀。
(演説をぶっているルベリエがチャップリンの「独裁者」を彷彿とさせます。やっぱあれのパロに見えてしまうなあ地球儀って)


アレンは掲載当時(2012年4月)の頃の他誌への寄稿作品にもこの扉絵と同じ服装で登場していました。
『SQ19』隔月刊化記念企画でSQ連載陣全員参加の読切。(4/19)
『テガミバチ14巻・特装版』浅田先生画業25周年記念の小冊子にメッセージイラスト。(5/2)

同時期コミックス『D.Gray-man23』(4/4)も発刊していたことを思うと、水面下でVVVも動いていたろうし 計画的な休載を二度はさんでも去年はお仕事が混み過ぎましたかね…(-_-;)

さて次!



☆ マルコム=C=ルベリエという人物


リンクは教団の独房でアポクリフォスに襲われたアレンを必死で外に逃がしますが、後に瀕死の重傷で倒れている所を発見されます、(第205夜)。
第213夜冒頭は、現場で何が起きていたかの再現。

私は アポクリフォスには元々リンクに殺意などなく(記憶を奪えば済むんですから)、これはリンクが派手に抵抗したための事故だろうとか想像していましたが半分しか当たりませんでしたね。
わざわざ当てられに行ったリンクの自殺未遂とは。

互いを警戒し合いながら出方を伺っているアポクリフォスとルベリエの構図・・・面白いです。

リンクは死の瀬戸際、ズゥ・メイ・チャンから譲られた癒闇蛇の力を得て復活しました。
大切な持ち駒のリンクを失うかもしれないと知った時のルベリエの、「14番目のため」という本音を吐き土下座も辞さない動転ぶりは印象的でしたね。
そのピンチをチャンスに変え 表向き死んだことにされたリンクは 中央庁の管理下を離れ完全にルベリエの意のままに動くことになりました。
魔導術の超能力まで付加して。
ルベリエは自分同様14番目を利用目的に狙う何者かが中央庁の中に潜んでいることを嗅ぎつけていましたから、その方が絶対好都合なわけです。


マルコム=C=ルベリエの初登場は アレン達がノアの方舟とともに帰還した直後。
中央庁の意志を代表するものとして、監査官のリンクを従え黒の教団に乗り込んできたのでした。
以後謎の行動ばかりだった彼の真の目的が、極秘任務でアレンの元へ送り出す直前リンクだけに明かされます。

「聖戦という大きな手に操られるだけだった我々人間が 世界の命運をこの手で握る存在となるのです!!」

人間が世界の主役・・・つまりは、ノアもイノセンスもこの世からなくなれということだと思います。

聖戦の名の下イノセンスの犠牲にされ続けた歴史を持つルベリエ家の出である彼は、
敵である千年伯爵側以下のノアだけでなく イノセンスにも恨みを抱いていた。
目指すところはノアもイノセンスも排除した「人間」だけの理想世界。
方舟も操るノアの強大な力を持ちながら味方を裏切り離脱した14番目の出現は またとない好機だということ。

リンクの旅支度一式がビリヤード台の上に載っていましたが、これは劇中のヒントに見えました。
ビリヤードゲームでいうならリンクが白い手玉。
それをプレーヤーのルベリエが撞(つ)いて 盤上から狙った玉を次々ポケットに落としていく。


14番目の器としてのA.W(アレン・ウォーカー)は絶大な利用価値がある。だが、教団内にいられると様々な邪魔が入って扱えない。

ルベリエはとにかくアレンを教団から切り離す作戦に出たのだと思います。
そのあいだ年齢が近いリンクを監視と称して張り付かせ、共に暮らす中で2人に親近感が芽生えるのも最初から計算済み。

方舟編。
アレンが臨界点も突破する死闘で方舟とAKUMAプラントを持って凱旋し・・・条件的にはそのまま元帥に昇格できる所 ルベリエがそれに待ったをかけるように14番目の話を持ち出して、彼を異端審問にかけると言い出しました。 
以後は徹底したイメージダウン作戦。

結局異端審問をする暇もなく本部襲撃編。
決定打はリナリーのイノセンス結晶化イベントでしたが、それに至るまでアレンが孤軍奮闘しなければ教団は持たなかったはず。
しかしここでも教団移転が落ち着いた所でクロスとアレン師弟の会見をさせ、彼にとって更に不利な証言を引き出させています。
アレンは自分から「ノア化したら殺してくれ」と宣言させられた格好に。

北米編。
結界で援軍を封じられたまま再びアレンは仲間の為に独りで戦わざるを得なくなる。
アレンは途中ノア化しかけ、神田は離脱、千年伯爵らにサードエクソシストを根こそぎさらわれるなど戦力的に大きな痛手を被るがとりあえずルベリエ・レニー・バクら幹部クラスは生還。
そこでもアレンはいきなり監獄行きという最悪の処遇。

ここはどう見てもノアがアレンを迎えに来ることを承知でやっていたと思います。
アレンを手なずけたリンクを使えばまだ奪還可能と思ったのかな・・・


ルベリエが固執していたサードエクソシスト計画。

これも彼が描く作戦には必須だったからとの推測は成り立ちます。
サード最大の武器である開闢孔
アレンがパリ戦の後、飲まれたAKUMA内蔵の魂がどうなるか心配していましたが、ヨルダンの戦いで これに飲まれた人の魂は助からない・・という描写がはっきり出てきました。
ここ大事な所なんですね。

ノアは転生する、という情報は既にルベリエも得ている。
たとえイノセンスで打ち勝って宿主の身体を滅してもまた他人に乗り換えて出てくるのではいたちごっこ。
それに止めを刺すのが開闢孔ということではと。

北米襲撃編でアレンがトクサを必死で助けようとしていましたが、それを邪魔したがっているとしか思えないルベリエの言動がとても不思議で不自然でした。
でも、初めからトロイの木馬のように敵に持っていかせる作戦だったとしたら辻褄が合います。
ここでも必要なのはリンク。サードらと幼馴染で同期の彼を使えば、まだ情を利用して動かせると踏んだか。


この遠隔操作、かなり難しそうですがリンクに状況を逐次報告させて駒を進めていくつもりなんでしょう。
一番問題があるとしたら、連絡手段を「書簡」にしたことでしょうね(笑)
いろいろ手遅れになりそうな。


☆ 運命から打ち勝つことができるのなら

リンクはかなりテワクに心を寄せていたんですね。お互い鴉である以上恋愛云々はあきらめているにしろ。
彼の“ルベリエ長官の為にはいつでも死んでお役に立ちたい”という意志は今も変わらないでしょう。
でも、心のどこかでは この運命に抗えないのかと疼くものがあるんじゃないでしょうか。

ここのくだりの神田の表情・・・自分も密かに抱いていた想いを言い当てられたような感じにみえました。

しかし、神田の発言「おまえらは神の為なら…」と十把一からげな所を見ると、彼は ルベリエが中央庁すら裏切る覚悟でリンクを放った所までは気付いていないようですね。
無理もないでしょうが。


☆ そして坊やは

あの方舟を動かした唄をうたう謎の女性・・・マナとネアの母親でした。唄はこの家に代々伝わるものなのか。
生まれたての双子の赤ん坊。
一面に金の穂をなびかせる麦畑。季節は初夏。

笑顔で左手を差し出す男の子は 第187夜の「オレはさ 何があっても味方だから…」と言う人の構図にあえて似せたようですね。いい演出。
う~~~ん でもともかくここ! 金色の瞳には見えないですよ(苦笑) いつからそうなったのか。
“白い肌で金色の瞳”描写はつくづく難題です(;´д`)

マナ・ネア兄妹は 外見上は普通に見える家庭に生まれ育った人間のようで。
少なくとも最初からノアではなさそう。
楽譜についていた例の紋章がキャンベル家の紋章でしたらまたいろいろありそうですが。




第213夜はここまでにして。

談話室6回分は、後ほどまとめて振り返ります。
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キャンピー

Author:キャンピー
Yahoo!ブログから移動して'12年10月25日オープン。
それ以前の日付記事は旧ブログからの訂正版です。

生年:不明。35年前には存ざ(ry
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身長:160cm
体重:標準(自称)
家族:5人。夫と子供3人(男・男・男)
好物:漫画はDグレでお腹一杯。

<他ツイフィールまで> http://twpf.jp/ripvansf
   

Dグレの応援お願いします。
漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。 以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.2009年12月号』で連載再開。そこから2013年刊行の『SQ.2013年2月号』の第218夜までを掲載。 同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。 2年半の長期休載を経て、2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 その後、掲載誌は2018年4月16日発売号より『SQ.RISE(スクエアライズ)』とタイトルを変えてリニューアル。現在も継続中です。 コミックスは2013年11月に24巻発売(第218夜まで収録)・2016年6月3日に25巻発売(第222夜まで)・2019年2月4日に26巻発売(第230夜まで)。      <星野桂先生のインスタグラムアカウント(@Katsura_5600)も現在元気に更新中>   
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