2015.03.07(Sat)
断罪者。(『20: 審判』)
クロス・マリアン(=マリアの十字架)という名の人物、
主人公を「救世主」とした場合 彼の役どころは 実際二人分の「マリア」だったろうと思います。
○ 復活の預言を信じ、それを最初に見届けた“マグダラのマリア” ←ネアに対して。
○ (エクソシストとして生きるよう促し成長させた)産みの母“聖母マリア” ←アレン・ウォーカーに対して。
今日はこの人のイノセンスに付けられた名前=Judgement(ジャッジメント/断罪者)から。
タロット中にも「JUDGEMENT」というカードがあります。 20番目の 『審判』。

(左:Miniature Rider Waite Tarot Deck/Arthur E Waite, Pamela C Smith/United States Games Systems; Gmc Crds版)
(右:Shadowscapes Tarot/Stephanie Pui-mun Law, Barbara Moore/Llewellyn Pubns; Tcr Crds/B版)
左のはライダーウェイトの伝統柄で、右はかなり作者さんのアレンジが効いてますが意味は同じ。お花が素敵でしょ(笑)
大意は ≪魂の復活≫
描かれているのは、キリスト教の「最後の審判」の様子です。
この日は 生者だけでなく死者も残らず灰の中から蘇り 共に裁きを受けるのだとか。
アニメ版D.Gray-manでは、マテーラのララの唄に この預言を綴るレクイエム(一部)が当てられていましたね。
涙の日 (Lacrimosa)
Lacrimosa dies illa, 涙の日、その日は
qua resurget ex favilla 罪ある者が裁きを受けるために
judicandus homo reus: 灰の中からよみがえる日です。
Huic ergo parce Deus. 神よ、この者をお許しください。
pie Jesu Domine, 慈悲深き主、イエスよ
[Wikipedia「レクイエム」より引用]
「灰」とか「鎮魂」とか・・・ Dグレのこういう統一感が好きv 「アレンの楽譜」の子守唄の歌詞にも繋がるイメージです。
イノセンスの呼称が「ジャッジメント」となった理由を考えていますが、
「断罪」で思い出すのが 千年伯爵のあれですね。
「さぁさァ! アルマ=カルマちゃんに断罪の朝ヲ!!!♥」 (19巻N188)
「朝」。 この時のアルマもまた 「長い眠りから呼び覚まされた死者」的状況でしたから、「断罪(=審判)」はうまい例えです。
もっともアルマの場合、裁きを受ける方ではなくて 下す側に仕立てられたのでしたが。
もしかしたら 「ジャッジメント」の名付け親にも、これと似た発想があったのかも知れませんよ。
(AKUMA化したアルマと違ってこちらの主体はイノセンスですから、断罪されるのはノア側ということで)
クロス・マリアンがイノセンス適合者となったいきさつもその時期も不明ですが、彼が行方不明になる直前映像…
アポクリフォスがクロスの適合権をあっさり切ってしまい銃口を向けている様や、クロスの騙し討ちに遭ったような苦笑いを見るに、
「ジャッジメント」をクロスが得た時点からもう アポクリフォスの意志が働いていたんじゃないかと想像しています。
ネアが復活してくる目印となる名前「アレン」。
あの場面のクロスの会話のニュアンスでは、これはクロス・ネア間だけでなく アポクリフォスも熟知していた情報のようでした。
誰がこの「長い計画」(N214)を立案し、主導権を握っていたのか。
このカードを見ていると、イノセンスの「断罪者」は最初から「アレン」を護るために用意されたもののような気がして。
番号の“20”はローマ数字の“XX”。 “X”がまたクロス(十字架)を連想させて、双子の墓標のようでもありますね…
主人公を「救世主」とした場合 彼の役どころは 実際二人分の「マリア」だったろうと思います。
○ 復活の預言を信じ、それを最初に見届けた“マグダラのマリア” ←ネアに対して。
○ (エクソシストとして生きるよう促し成長させた)産みの母“聖母マリア” ←アレン・ウォーカーに対して。
今日はこの人のイノセンスに付けられた名前=Judgement(ジャッジメント/断罪者)から。
タロット中にも「JUDGEMENT」というカードがあります。 20番目の 『審判』。

(左:Miniature Rider Waite Tarot Deck/Arthur E Waite, Pamela C Smith/United States Games Systems; Gmc Crds版)
(右:Shadowscapes Tarot/Stephanie Pui-mun Law, Barbara Moore/Llewellyn Pubns; Tcr Crds/B版)
左のはライダーウェイトの伝統柄で、右はかなり作者さんのアレンジが効いてますが意味は同じ。お花が素敵でしょ(笑)
大意は ≪魂の復活≫
描かれているのは、キリスト教の「最後の審判」の様子です。
この日は 生者だけでなく死者も残らず灰の中から蘇り 共に裁きを受けるのだとか。
アニメ版D.Gray-manでは、マテーラのララの唄に この預言を綴るレクイエム(一部)が当てられていましたね。
涙の日 (Lacrimosa)
Lacrimosa dies illa, 涙の日、その日は
qua resurget ex favilla 罪ある者が裁きを受けるために
judicandus homo reus: 灰の中からよみがえる日です。
Huic ergo parce Deus. 神よ、この者をお許しください。
pie Jesu Domine, 慈悲深き主、イエスよ
[Wikipedia「レクイエム」より引用]
「灰」とか「鎮魂」とか・・・ Dグレのこういう統一感が好きv 「アレンの楽譜」の子守唄の歌詞にも繋がるイメージです。
イノセンスの呼称が「ジャッジメント」となった理由を考えていますが、
「断罪」で思い出すのが 千年伯爵のあれですね。
「さぁさァ! アルマ=カルマちゃんに断罪の朝ヲ!!!♥」 (19巻N188)
「朝」。 この時のアルマもまた 「長い眠りから呼び覚まされた死者」的状況でしたから、「断罪(=審判)」はうまい例えです。
もっともアルマの場合、裁きを受ける方ではなくて 下す側に仕立てられたのでしたが。
もしかしたら 「ジャッジメント」の名付け親にも、これと似た発想があったのかも知れませんよ。
(AKUMA化したアルマと違ってこちらの主体はイノセンスですから、断罪されるのはノア側ということで)
クロス・マリアンがイノセンス適合者となったいきさつもその時期も不明ですが、彼が行方不明になる直前映像…
アポクリフォスがクロスの適合権をあっさり切ってしまい銃口を向けている様や、クロスの騙し討ちに遭ったような苦笑いを見るに、
「ジャッジメント」をクロスが得た時点からもう アポクリフォスの意志が働いていたんじゃないかと想像しています。
ネアが復活してくる目印となる名前「アレン」。
あの場面のクロスの会話のニュアンスでは、これはクロス・ネア間だけでなく アポクリフォスも熟知していた情報のようでした。
誰がこの「長い計画」(N214)を立案し、主導権を握っていたのか。
このカードを見ていると、イノセンスの「断罪者」は最初から「アレン」を護るために用意されたもののような気がして。
番号の“20”はローマ数字の“XX”。 “X”がまたクロス(十字架)を連想させて、双子の墓標のようでもありますね…
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