「アレンの楽譜」。(『10:運命の輪』)    

今回も、この2つの絵が似てない?という素朴な思い付きからですが。

赤い背景の左のイラストは第47夜(6巻)の扉絵です。 右は第132夜(14巻)でティムが出した「アレンの楽譜」。

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左のアレンの頭部を囲んだ キリストの荊(いばら)の冠を模したような光輪が そのまま右の楽譜の形に重なります。
その下にティムを配置したのも 気付いてもらうためのヒントでしょうか。

第47夜はアレンがスーマンの事件に巻き込まれる辺り…? その頃既に方舟の秘密部屋構想は練られていたんですよ。
やはりこの物語の侮れないスケールを感じます。

※追記 
あ、そういえば左の絵はコミック21巻のカバー絵とも関連するんですね!
ここのアレンの“荊の冠”も、あちらの ウィンクで伸びをしているポーズの彼の背後に控えた大きな“瞳”に見えてきます。
アレンの楽譜より むしろこれを連想する人の方が多かったかな^^; 
謎の椅子の存在といい こっちはまだ謎だらけ。  

何れにせよ こういう手の込んだ仕掛けにはわくわくしますねv


この謎の楽譜の出現を受け奇跡の大逆転を遂げたアレン達は、歓喜の渦のなか 方舟を携えて凱旋するわけですが
ここから予想もつかない災厄が 彼自身の身の上(➔ノア疑惑)や教団全体(➔本部襲撃)に降りかかります。 
回る車輪の上に立つ者の視点では、一瞬高みに昇りつめたのち再び深い奈落に陥っていくような。

荊の冠はキリスト受難の象徴ですよね… 深い暗示です。

あそこが物語の中の大きな転換点だったことは間違いなく。

そういう訳で。
「アレンの楽譜」を タロット的解釈からは『運命の輪』として宜しいでしょうか。
“運命”は車輪のように転がって行くもの。 向かう先に何があっても。

新たなサイクルの始まり。 (大きな状況変化 ・ 押し流される ・ 視野が広がる ・ 繋がりを知る ・・・)

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二重丸の四隅に不思議な生物たちが陣取ってますが、私の手持ちの易しい解説書に説明はないです。
中央の二重丸が“車輪”を示すものであるのは確かなようですが。 

※車輪について。
 二重の輪は太陽をかたどっているとも言われ、生命・宇宙・循環のシンボルです。
 中央ヨーロッパの古い女神像に 車輪の印が付けられていたりするそうですが、これは大地の豊穣や再生の象徴とか。
 (アレンのペンタクルスート(“地”の象)や “ち”の字シンボルのサトゥルヌス神あたりに共通するイメージ)


この中央の二重丸では、聖書に出てくるケルビムの車輪まで連想してしまいますね。
ケルビムは聖書でエデンの命の樹を守るために置かれた異形の天使。
4つの顔(人間・ライオン・牛・ワシ)と4組の翼を持ち、二重の輪の車輪で高速移動するとか…(未だ理解不能箇所)
とにかくタロットカードの四隅に描かれた動物達もまた、人間・ライオン・牛・ワシ、の組み合わせなんですよね。
4つのスートの象徴とも一致するとこ。
人間=水(聖杯)=リナリー/ライオン=火(棒)=ラビ/牛=地(ペンタクル)=アレン/ワシ=風(剣)=神田

余談ついでで。 同じ面子はタロット大アルカナの最終札『世界』のカードにも登場します。
ですのでDグレ終盤戦までメインキャラの中途退場はないんじゃないのとか・・・  勝手な期待ですが。





次の「楽譜」イメージは 第106夜、方舟のジャスデビ戦真最中の頃の扉絵です。

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落書き解説で失礼。 中央には 棘だらけの丸い楽譜とティムを合体させたような形が陣取っています。
中央で輪を作る 人面の白い怪物は ちょっとアポクリフォスに似た雰囲気も。
あの唄…というか方舟の建造自体にイノセンスが関っているのではないか?という例の疑惑がここでまた。

このイラストは、『運命の輪』をモチーフに 方舟戦の展開から更にその先への暗示か。

人物は 方舟戦で活躍したアレン・神田・ラビの他、リナリーも目立ってますね。 
何より背後に控えた師匠が一番でかい件が気になる(笑)  ・・・まぁ絶望視された方舟戦を勝利に導いた立役者ではね。

あともしや 「あの楽譜を作った張本人」の暗示ってのは有りでしょうか(^^;)





最後に第194夜の扉から。

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なんかもう ギザギザ付きの二重丸を見過ぎたせいで 
杖が貫く二段の弧型が、あの楽譜の一部を切り取ったような形にも見えて参りまして。

師匠の「クロス・マリアン」という名も、「マリア十字」の意味が込められているんならこの杖と関連ありそうですし。
もしあのネアの夢の中で楽譜の子守唄を歌っていた双子のお母さんに関連するなら、
師匠の連れ歩いている“屍のマリア”はやっぱり・・・ネアと会話をしていたあの「母さま」になるか・・・

屍のエクソシストに救世主の母「マリア」の名を付けたのは師匠と思いますが、荊の冠イメージを負わされた主人公との関連がどうにも気になる存在です。

クロス⇒ティムキャンピー⇒楽譜⇒子守唄⇒お母さん⇒(お母さん情報もっと下さい)



ネアの過去を見過ぎるとアレンが大変という話ですけど、このまま知らずにはいられませんね。




<引用画像>
『D.Gray-man』第47夜・第132夜・第106夜・第194夜に掲載分より。※第47夜・第106夜のものは『Noche』再録。
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2 Comments

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キャンピー

Re: rabbitさんへ

rabbitさんこんばんは。いらっしゃいませ。


> 前にも、1巻の第4夜の扉絵に
> ティムのような...怪物の様なものがアレンの後ろに
> いましたが、あれも少しアポさんに見えるような....?
> でも、あれってティムですよね?

1巻第4夜の扉。
私は、自分の中のティムのイメージとはかけ離れているのでそういう発想すら浮かばなかったんですが、rabbitさんと同じ印象を抱く人は少なくなかったようです。
そこについて、星野先生がわざわざ“ティムではない”と言及されていたところを見ますと。
「できれば掲載したくなかったくらい、好きじゃない絵(苦笑) 後ろの怪物は、ティムキャンピーではありません」{『Noche』P100より}

この絵から受ける印象は オープニング同様で、大変暗く悲壮感に溢れていますね。
「神に魅入られた者」とでもいうのか。
アポクリフォス単体と言うよりも、このアレンに覆い被さる怪物からは“イノセンス”そのもののイメージが漂ってきます。

ただ現在の星野先生の、この絵を否定したがっているような発言。
イノセンスに対する印象が、ご本人の中でも変わってきたということじゃないかな・・・

アポクリフォスがどうしてあんな骸骨じみた不気味なキャラデザインにされたのかは、タロットの『死神』のイメージからだろうと一応結論付けております。
http://kuriparu44.blog.fc2.com/blog-entry-298.html (『Dグレとタロットカード。その五』)


> ティムとアポさんって何か関係あるんですかね...?

ティムは 一応ノアのネアを護るため?のクロス・マリアン製ゴーレムですし、直接の関係は無いと思います。
第216夜で枢機卿姿のアポがティムの弱点と言いながら問題の物質を取り出す際の台詞も まるで他人事のようでした。

第106夜の扉絵で中央に陣取る ティムと楽譜を同時に連想させる白い物体中に アポクリフォス似の姿も紛れ込ませた理由ですが、やはり白い旧方舟が元々イノセンスのものだったことを暗示しているのではないかと。


> 194夜の扉絵!確かに、楽譜の一部に見えます!

同じことを感じて頂ける方がいると心強いです。


> マリアは、お母さんなんですか!

いいえ、現在そう断定するほどの根拠はありません。
お母さんが知っていた 方舟の歌の出所から知りたいですね。


コメント、どうもありがとうございました。

†rabbit†

No title

こんにちわ。
今度はこちらにお邪魔させていただいてますv

私も少し、タロット考察してるんですが、
ここまで考えた事無いです!

アポさんに見えますね!
でも、ティムにも確かに見えます...!
羽生えてますし.......

前にも、1巻の第4夜の扉絵に
ティムのような...怪物の様なものがアレンの後ろに
いましたが、あれも少しアポさんに見えるような....?

なんて、勝手な妄想ですけど....。

鼻がペタンコだし、はげてるし.....
でも、あれってティムですよね?
バンダナに十字マークがあるから。

ティムとアポさんって何か関係あるんですかね...?

194夜の扉絵!確かに、楽譜の一部に見えます!
マリアは、お母さんなんですか!
屍のマリアって謎ですよね....。

私もお母さん情報知りたいです!!!

アレン、大変...っ!頑張って欲しいですね!