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「ワタシは祈り続ける」。

◇ ワタシはだれでしょう。

第213夜では本当に子守唄として登場した方舟の唄
あの歌詞を見ると、やはりアレンが秘密部屋のピアノで蘇らせた白い町の姿が浮かんで来ます。

しかし初め見た時から、「“ワタシ”は・・・」とする一人称に 何とも不思議な気がしていました。
Dグレ本編でこう言っているのはアポクリフォスだけですし※追記1

※追記1: ごめんなさい!ここは訂正です。ワイズリーも「ワタシ」派でしたね^^;)


当時は「何この悪い冗談」で終わっていましたが、たまたま偶然という事はないよねと思い直しまして。
ひょっとして、イノセンスに喋らせたら全員 一人称がこの「ワタシ」になるのかも。


「ノアの方舟」という呼称。

あの白い方舟。 実際ノアの一族と呼ばれる彼らが占有して その中で人類やAKUMAを作る活動をしていたんですが、
建造当初はイノセンス側にあったのでは?という思いが強くなっています。

イノセンスが強い力を放出している時にたてる特有の音《イイイイイ・・・ 》が、
方舟が復元される場面のコマにも入っていた疑問もありますし。

「方舟はマイトラ(“能”=第13使徒)が作っているんです」という種明かしが星野先生からありましたが、
ノアという集団が元々イノセンスの同属であって中途から離反した者らであるという話なら矛盾は生じませんね。




◇ サイコロふたつ。

どう見てもそっくりな外形の、白い方舟と 7000年の昔一度は千年伯爵を倒したとされるヘブラスカの石箱(キューブ)。
千年伯爵が新しく建造させた黒い方舟(6×6×6)と違い、4×4×4 の小キューブの集合体である所まで似ています。
六幻結晶化の時にバクさんが「イノセンスの原型=キューブ(正六面体)」と言ってましたが、ヘブラスカの適合しているそれは原型のままではなく、文字が刻まれたりして明らかに人の手が加わっていますよね。

「石箱」イノセンスを加工した者が意図してあの方舟の姿に似せたのか、逆に方舟が「石箱」を模って造られたのか。
このイノセンスについては謎が多すぎます。
一体どういう力を発揮して千年伯爵を倒したんだか。


英語では「ノアの方舟」は“Noah's Ark”(または単に“The Ark”)ですが、
この“Ark”という単語には聖書由来の2つの意味があって
1. ノアが建造・使用した方舟。
2. 契約の箱。

後者は、モーゼの十戒(神との契約)を記す石版を収めた木箱で「聖櫃(せいひつ)」と呼ばれます。
Dグレファンならお馴染みのファンブックタイトル『灰色ノ聖櫃(グレイアーク)』はこっちですね。

あの白い町並みを擁したノアの拠点だった方舟が1.の方で、きっとヘブラスカの「石箱」が2.の方。

どっちも伝説の姿と大分異なりますが。
ひょっとして、この2つは 同時に造られたワンセットだったとか。

あの 玩具のルービックキューブみたいな形状もいかにも怪しいですよね。 
組み替えると全く別の文言が出てくるんじゃないですか(笑)



◇ ギリシャ・ギリシャ・ギリシャ。

白い旧方舟は、星野先生によると
「一番好きな場所、ギリシャのサントリーニ島がモデルです」(『マンガ脳の鍛え方』P121)
とのことでした。
海外旅行ではもはや定番、紀行文を寄せたサイトも山ほどありますが とりあえずこんな感じ
http://4travel.jp/traveler/liondor206blue/album/10610073/

あの辺りは、海底に沈んだとされるアトランティス大陸の伝説の発祥地ではないか?という話もあり。
元が火山島ですからね。
過去には確かに火山礫や火砕流、またカルデラ陥没の後に来た津波にも襲われた歴史があるとかで、
http://sk01.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/Europe/greece.html
その難を逃れた部分にあの美しい白い町が築かれたとすれば、洪水から逃れた方舟の比喩もピッタリです。



さてイノセンスの話ですが。

リナリーのイノセンスが本部襲撃の切羽詰った状況下で結晶化を果たした場面。
初めて読んだ時は、彼女のダークブーツ特有の形状かと思っていました。 あの紅い“首なし天使”。
どうしても、ルーブル美術館の目玉「サモトラケのニケ」像を彷彿とさせる姿ですよね。

「ニケ」はギリシャ神話の天空を翔ける勝利の女神。 英語読みでは「ナイキ」。 あの商標名でもあります。
彼女のイノセンスの性質と これほど合致するものはないと思って感動してたのに、
アルマ編で 良く似た姿がズラズラ出て来た時はちょっと唖然(笑)


「サモトラケのニケ」は、発掘された時既に首のない状態の遺跡だったというだけで、
ギリシャ神話に登場するニケが首無しという事ではもちろんありません。ちゃんとした姿のニケ像も多数あります。
しかし 結晶化するイノセンスの姿にも“ギリシャ”イメージが付いてくるというお話。



“ギリシャ”関連はもう1つありましたね。

アポクリフォス。 ギリシャ語で“隠されたもの”。 
この人? も嫌わずに取り合ってあげないといけないでしょう。

彼が ひいては「ハートの御方」が、「アレン」に執着する理由。
やはり A.W だけが手に届く所にいるノアの方舟奏者であるという事の意味が大きいと思います。
欲しいのは “アレン”が体内に持つ「14番目」メモリーの存在なわけで。

よってその表出を押さえ込んで、能力だけを都合よく活用したいという腹でしょうね。

それができることは、ネアが“殺された”後も方舟の江戸接続が切れなかったという事情からも裏付けられますし。

「“アレン”争奪戦」。 

方舟の存在が この戦争の中でも要になるということではないでしょうか。



※追記2('14.6.28): もはやこの記事自体懐かしいですが、ギリシャ関連ということで追加。
マナ・ネア双子兄弟の関係はカストルとポルックスのふたご座伝説(ギリシャ神話)にピッタリじゃなかった?という思い付きもスルーできなくなりましたので。 ⇒「ふたご座のこと。」 1巻表紙絵の謎かけ回答。



とりあえず今はここまで。
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好物:漫画はDグレでお腹一杯。

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漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。 以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.2009年12月号』で連載再開。そこから2013年刊行の『SQ.2013年2月号』の第218夜までを掲載。 同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。 2年半の長期休載を経て、2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 その後、掲載誌は2018年4月16日発売号より『SQ.RISE(スクエアライズ)』とタイトルを変えてリニューアル。現在も継続中です。 コミックスは2013年11月に24巻発売(第218夜まで収録)・2016年6月3日に25巻発売(第222夜まで)・2019年2月4日に26巻発売(第230夜まで)。      <星野桂先生のインスタグラムアカウント(@Katsura_5600)も現在元気に更新中>   
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