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『D.Gray-man24』コミックス感想 その8・第217夜。

▽ 第217夜「A.Wをたずねて・One Seat Empty(ワン シート エンプティ)」。



☆ サブタイトル

One Seat Empty・・・ティエドール元帥が神田に言った言葉そのままでしたが、コミックス収録版では直されてしまいました。
(前ので良かったんじゃないですかね^^; 言い回しが説明っぽくなってやや残念・・・)

こういう小洒落た感じのタイトルは、“古ネタからちょっとフレーズ拝借”的で 比較的軽いノリで決めたものと思います。
第199夜の「リトル グッバイ」もそんな風でした。

ご参考まで ティエドールの台詞の修正前・後を並べておきますが。

(旧:SQ掲載時)「うまいことにちょーど今(クロスの)席がひとつ空いてるしね --------- 」
     ↓
(新:24巻掲載)「うまいことにちょーど今 元帥が不足してて上の人たちが困ってるしね --------- 」



☆ 「14番目」をめぐる三つ巴

アポクリフォスが神田の記憶を読んだことにより リンクが付近に潜んでいることを知ってしまいます。
しかし彼に特段驚いた様子はなく、リンクがルベリエの密命を受けてここへ来たこともあっさり見抜きました。

[アポクリフォス] 「(ルベリエ・・・神の名のもとで生きながら神を憎む男)あの男の深い業が“14番目”を欲しはじめたのかもな」

アポクリフォスも“枢機卿”に化けて中央庁に潜入する身、ルベリエ家が長年イノセンスの為に犠牲を強いられてきた歴史はもちろん、それについてマルコム=C=ルベリエという人物が内心深い恨みを抱き続け復讐を企んでいることまで突き止めていたと。

それでもアポクリフォスがそんな危険人物を積極的に排除せず泳がせている意図は何なのか。


「アレン」が内包する“14番目”を狙って 三者が彼を取り囲んでいる。

A.アポクリフォス(←「ハートの御方」)
・アレンと合体し彼の意識を乗っ取ろうとしている。
・14番目の力(=奏者の資格?)を欲するが“アレン”の体のノア化はイノセンスに有害。故にノアメモリーを生かさず殺さずの扱い。

B.リンク(←ルベリエ)
・14番目の力を利用してイノセンスとノア両勢力の転覆を企むルベリエ。彼の計画でアレンの元へ送り込まれたリンクは14番目も懐柔すること及び彼の援護と監視報告を命じられる 。
・自分がアポクリフォスと会った記憶は消されていたが、再びアポクリフォスの常人技でない戦闘を目撃したため敵として認知。

C.千年伯爵
・ひたすら“14番目”に執着。
・身内の情もありそうだが それ以上に 他の何にも替え難い利用価値を認めている。
(ファミリーに向かって「(14番目を)ハートからは死んでも守れ」という命令がどうにも只事ではない)



☆ 双子のノア

これが全くどうしてこうなったのか分かりません。
「絆(ボンドム)」のノアメモリーが双子の使徒(No.10&11)に受け継がれているという状況は。

マナとネアだって双子ですが・・・「千年伯爵」を二人で分け持つという事にはならなかったんですよね。
現在、死後再び呼び出されたマナが千年伯爵メモリーの、また「アレン」となったネアが14番目メモリーの宿主であるとすると。
千年伯爵メモリーは14番目メモリーと融合したがっているんでしょうか。
14番目の方は そんな気さらさらないようですが(苦笑)



☆ 闇の翼

アポクリフォスが街中で堂々とイノセンスの翼を広げた場面には驚きましたが、第215夜のアレンのクラウン・クラウンが似た形になってきたよね・・・と思うとちょっと先の進化が楽しみだったり←

でも神田にとって その光景は 例え見ることができたとしても天使を連想させはしなかったでしょう。
呪符による回復で 自分がイノセンスの侵蝕を受けていたと悟った瞬間、蘇ったトラウマ。

タロットカードの「悪魔」そのものといった感じ。

devilB.jpg

闇をバックに広がる翼。大きく迫ってくる右のてのひら。
囚われの身の無力感。


神田しか持たないこの幼少体験が、きっと今後の真実に迫っていく手掛かりになるんでしょうね。
アレンがひた隠しにして独りで抱え込もうとしていた“見えない敵”を 神田が独自のアプローチで突き止めていく過程がこれから楽しみです。
呪符の修復能力で彼が記憶を戻したことも まだアポクリフォスは知らないわけですし。



☆ 席が一つ

このままで良かったと思いますが、直しを入れたのは 「元帥」職とは中央庁の人間の思惑一つで決まるものだということを分かりやすくするためなんでしょうね。

神の名の下に黒の教団を動かしつつも、中央庁幹部の実態とは その威信を保ち団員の士気を上げることに躍起になっている人間の集まりに過ぎないこと。
ティエドールの見立てでは 自分達に都合のいい存在が現れたなら節操もなく飛びつくだろうと。

条件的に 臨界点を突破して方舟と共に凱旋したアレンはすぐにも元帥になれる資格があったはずです。
きっとルベリエの妨害工作から「ウォーカー元帥」は実現しなかったのだろうと思いますが、
アレンがノア認定されてすらエクソシスト権限を「剥奪」でなく「凍結」で終わった処遇は
使えるものならまた使いたいという中央庁の本音の現れでしょうし。

行方不明のクロス・マリアン元帥にしても、簡単に死んだとはあきらめられない。
裏切って逃げたなどと団員に思わせてもいけない。
・・・けれど、それが可能であることはコムイ以下元帥達は知っていたんですよね。(第171夜)
「教団を裏切れば即咎落ち」と信じ込まされている一般団員らには酷い話ですが。


コムイの、エクソシスト達を自分が守りたいという決意もこれからが本領発揮だと思います。
立場上教団の裏が見えてしまっている元帥達も、反撃の機が熟せばこのまま黙っている事はないでしょう。
神田がここに加われば かなり面白いことになりそうです。

「アレンとジョニーが一緒に駅に向かった」という偽情報でファインダー達を追い払ったのは神田とティエドールを狙うノアの仕業だと思うので、この街中ですぐ神田の臨界点突破イベントも見れそう・・・か。



☆ リンクいよいよ登場か

でも 神田がいなくなったら心配なのがアレンとジョニーのこと。
(ネアが出てきたことで アレンの体のノア化だけは当分沈静化できるのではと勝手に期待していますが)

アポクリフォスがあのままノア達から逃げ切っていたら 今度こそアレンとの合体を急ぐでしょうし。
千年伯爵だってもうアレンを泳がせておく理由はないですから本気で連れ去ろうとするでしょう。

アレン自身は今心身とも疲弊しているし、ネアも新しい体を使い切れていない。
アポクリフォスや千年伯爵をフルパワーで撃退するのは無理っぽいです。

そうしたら ここで神田のポジションを補填してくれるのはリンクしかいないんじゃないでしょうか。
いつまでも身を隠していては「14番目を何者からも守り抜きなさい」という命令が実行できませんからね。



さて、「SQ2月号」の御報告をはさみ 次がラストの第218夜です。




<使用カード詳細>
“Miniature Rider Waite Tarot Deck” / Arthur Edward Waite United States Games Systems: Crds版(1985/06)



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好物:漫画はDグレでお腹一杯。

<他ツイフィールまで> http://twpf.jp/ripvansf
   

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漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。 以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.2009年12月号』で連載再開。そこから2013年刊行の『SQ.2013年2月号』の第218夜までを掲載。 同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。 2年半の長期休載を経て、2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 その後、掲載誌は2018年4月16日発売号より『SQ.RISE(スクエアライズ)』とタイトルを変えてリニューアル。現在も継続中です。 コミックスは2013年11月に24巻発売(第218夜まで収録)・2016年6月3日に25巻発売(第222夜まで)・2019年2月4日に26巻発売(第230夜まで)。      <星野桂先生のインスタグラムアカウント(@Katsura_5600)も現在元気に更新中>   
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