再考。(4. 僕らの希望)

先月の神田誕記事(6/6)に こんなコメントを頂きました。 

「こんにちは。
昨夜、久しぶりにDグレアニメを見ていたのですが、ふとそれで思ったこと。
アレンのイノセンスが神ノ道化になるまさにその瞬間も、水面から一つの腕(右腕)が伸びている、って構図だったなあ、と思いまして。」

(7/2 “ほろう”さん)

先の記事では 神田本体の記憶映像からスタートし彼が「神田ユウ」となって「(あの人⇒)アルマ」の元へゴールするまでを追いましたが、「この両者の構図が似てるんだよね」と言うからには、確かにアレンの方もやってみませんと。

次はアレンを主に “その後”の経過を辿ってみようと思います。


   ripA.jpg
(左画像:コミックス20巻第191夜)  (右画像:コミックス7巻第57夜)


左と右の絵。 一見正反対に見えて実は「似た者同士」な神田とアレンを象徴するような図柄ですよね。

昼と夜/左手と右手/憧れと拒絶/ 

この時瀕死の神田本体の手は、遠くのあの人の元へ帰りたい一心で伸びていましたが、

対して アレンの方はというと ------ 来るな ------ と、迫り来る禍々しい月を 全力で拒んでいます。


「僕はまだ…  」に続く言葉は、「ここで終わりたくない」かな。

それと一緒にあの 「僕がもっと強ければ」(第55夜「削除(デリート)」) …という想いが一杯だったはず。





物語、次の場面。 生死の境でアレンが彷徨うのはインナーワールド。

水底には 破滅と死に覆われた世界が広がっていますが、そちら側につい触れようとしていた手を何者かが掴んで引き戻します。


ripB.jpg ⇒  ripC.jpg
(コミックス7巻第59夜)

ここで 意識を取り戻したアレン。

ほぼ死が確実だった状況から一転 奇跡の力(=イノセンスの助け)で、(死にたくない)という願いだけは叶うんですね… 一応。
でも肝心の左腕が元に戻らない。 エクソシストとしては致命的です。

この辺りも、たまたまセカンド実験の被験体にされたことで別人として蘇り、互いの自覚がないまま会いたい人と再会を果たしていた神田と似ていたと思います。

双方とも 思いもよらなかった外からの力で救われるんですが、本当の意味で彼らの希望が叶ったわけではありませんでした。


ここから本格的に アレン自身の、イノセンスを取り戻すための戦いが始まります。





rip1.jpg ⇒  rip2.jpg
(コミックス9巻第84夜)


その後も進展の得られぬ状況の中、lev.3 AKUMAが襲来。 
逃げずに立ち向かうことを選択したアレンに、遂に転機が訪れます。

クラウン・クラウンの誕生。

ほろうさんが仰っていたこの場面、 正にここが 「僕はまだ…」からスタートしたアレンの想いの終着点ですよね。
 
「もっと強く」なりたかった彼の。


総括しますと、
希望を叶えたければ受け身ではなく 自分の力で掴みとれ …ですか。 

厳しいです(^^;)

でもこれだから少年漫画はいいよねー!!



あと、余談。

クラウン・クラウン出現のくだりはまるでチョウの羽化を見るような美しさだなぁ…と今までぼんやり見ていただけでしたが、
あらためて読み返せば、本当に比喩的表現が使われてるようですね。

一時期は 頼りの腕をもがれ文字通り手も足も出ない状況に陥りながら苦悩するアレン、あれがちょうど蛹(さなぎ)期のようで。

実際 芋虫からチョウの姿に体を作り変えるプロセスでは、蛹の中で幼虫の身体は溶けてバラバラになってしまうんでしたよね。
(あのlev.3 AKUMAの「物質分解能力」って、つまりそういうことだったのかなーとwww)



ほじると色々なものが出てきて、Dグレ本当に面白いですね^^

あらためまして コメントを下さったほろうさん、ありがとうございました。

もしかして御期待通りの回答からかなり見当外れな方向に走ったかもしれませんが御容赦くださいませ。 
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