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第219夜(5)「A.Wをたずねて・彼は愛を忘れている」

本当に今さらながら。
「コーネリア」はきっと リンゴの老木なのじゃないかと思いますよ…



本日はイメージを中心に。




▽ 最果ての楽園



共に育った故郷の記憶…   頼むからどうか思い出して
ネアの瞳は“マナ”だけを見つめ “マナ”だけに訴えかける。

[ネア] 「どうしてオレのそばに居たいのか  本当にわからない?」
「あの燃えるような夕焼け ------…  風の音も」 
「ほんとうに忘れ去ったのか」  「一面の 黄金色も」  

「七千年の悠久を生きる 千年伯爵が 心を残した景色」



< Part A >

地平線の入日に照らされた 視界いっぱいの麦畑。
心地いい初夏の風が煽る穂波を 渡っていく 金色の煌めき… 

「千年伯爵」は そこに立つ老木に手をかけたまま ただ茫然と景色に見入っていた。
思わず脱いだ帽子は地に落ちて ポピーの混じる草むらをコロコロ転がり、通りかかった少女の足元で止まった。

少女は 一目で貴族階級と分かる、お人形のように可憐な乙女だった。
帽子を拾って、彼女が 彼に近付く。 

良く見れば その“異国の青年”は、褐色の頬を涙で濡らしているところ。
少女は一瞬驚いた表情になるが、すぐに屈託ない笑顔を見せた。

そこから言葉を交わしだす二人。


< Part B >

あれからどれだけ経ったのか…    
同じ季節、同じ木の前、吹く風も同じ。
道すがら摘んだポピーの束を握りしめ 黒髪をなびかせてうきうきとやって来た少女は、そこのただならぬ光景に足がすくんだ。

あの「千年伯爵」の姿は、見慣れた着衣と装身具を残し 蒸発していた。

彼の服の上に横たわる 2人の生まれたての男児。
1人は眠たげに・・・ 
もう1人は まだよく見えない目で、ひらひら舞う2羽の蝶を追っている。

少女の瞳からこぼれる涙


[ネア] 「わかるか  マナ   「“それ”が オレたちなんだ」  

 ------ ネア(オレ) と マナ(おまえ) ------

「オレたちは もとは“ひとつ”だった」   「“千年伯爵”だったんだよ」




● 風と蝶

「風」の描写は ネアとマナの幼少期回想(N214)からずっと続いていました。
そこには 象徴的な意味が込められていたんですね。

タロットでは、占星術と関連付けて「ふたご座」生まれを(「火(棒)・水(聖杯)・風(剣)・土(ペンタクル)」の4大元素中)
「風」の象としますが、日付不明ながら 彼らの“誕生”した麦秋(初夏)の候が、まさにこのあたり。
(あと、「蝶」も「剣」スートのカードに 空を飛ぶもの(=風・空気の属性)代表としてしばしば登場しますね。相性がいいんですw)

「蝶」はそもそも昔から 人の“魂”の化身と信じられてきたそうで。

別に タロットシンボル的には“変換(コンバート)”の暗示もあります。
(そういえば アレンのクラウン・クラウン登場シーンが「蝶の羽化のよう」という話を先月してましたっけね… 正にイノセンスの“コンバート”でもありました)

本編では、カテリーナの見ている前で 伯爵の帽子から2羽の蝶が飛び立ち 赤ん坊の周囲を舞いだします。

< 千年伯爵のは、この子たちに姿を変えてまだここにいるんだよ >  ・・・・・・ってことかな。



● 故郷

「ティキ・ミックがポルトガル」な件から迷走してましたねえwww
しかしこれで マナネアと「母さま」との間に血の繋がりは一切ない事が判明しましたので、
やっぱり二人の育った故郷は、素直にイギリスあたりで良かったのかなーと(^^;)
だって米英ではありふれた姓の 「キャンベル(Campbell)家」ですもの。

二人の名は「母さま」が付けたそうです。
仲良く 同じミドルネーム。
マナ=D=キャンベル(“Mana=D=Campbell”)と、
ネア=D=キャンベル(“Nea=D=Campbell”)。


セットで「D」でしたか~・・・ 

どうもこの様子では先代伯爵、彼女に熱を上げてかなりの重大機密事項を漏らしちゃっていないでしょうか。
千年公も知らない14番目の秘密部屋」ってさ、元々この先代伯爵が彼女との密会用に内緒で作ってたものだったり。
あの小部屋に招待された少女は伯爵の弾くピアノを聴きながら…   いやいやいやまて(↑妄想警報発令↑) 

アニメのララの唄(※歌詞は既存のレクイエム(ラテン語))の最後、「pie Jesu Domine」辺りが気になりますね。
“Domine”は「主よ」という時の活用形で、「主」なら基本形“Dominus”になりますが 「D」がやっぱり“世界の統治者”っぽいw

あと、「母さま」の本名は 「カテリーナ」だそう。
“Katerina”で検索するとギリシャ出身のお方が沢山。 うへへ♡(←?)



● ヘスペリデスの園

最近ようやく思い出したのですが、
ギリシャ神話に登場する「世界の西の果て」にあるという美しい楽園 の話です。

そこには、ゼウスの妻のヘラが大事にしている 黄金のリンゴの実る樹が植えられています。
それを守り世話しているのが、「ヘスペリデス」と呼ばれる精霊の乙女たち。
黄金のリンゴを狙った侵入者が来ると 彼女らは美しい歌や踊りで歓待し、夢見心地になった彼らは ついにはそこへ来た目的を忘れてしまうのだとか。 

西日に輝く穂波に感動している最中 美少女から声を掛けられたりしたら、先代伯爵もこの昔話を思い出さなかったでしょうか。
きっと話題にしていそうですよね(^.^)
千年伯爵が仕事の「目的」を忘れたりすれば 困った事態になりそうですが。

… もしかしたら、それもあったのかも。 



● 「コーネリア “Cornelia”」

伯爵と少女の運命の出会いも、双子の誕生も、母の死も。
麦畑と共にずっと見守ってきた老木、コーネリア。

将来ここで死ぬことになろうとは夢にも思わなかったでしょうが、カテリーナはもはや実をつけることもないこの老木を 伯爵の思い出と共にずっと大切にしてたんですね・・・
命名したのも、やはり彼女だったのか。

そういえばコーネリア、英語の綴りを見ると、頭に“Corn”(コーン)の字が入っているんですよ。
“Corn”はポピーの記事の時も話しましたが、イギリス英語で「小麦」のことです。
こんなヨーロッパの田園風景には当たり前のように自生する赤いヒナゲシもまた、イギリスでは“Corn Poppy”の名で呼ばれます。

------ 伯爵が心から愛した麦畑の田園風景 ------

女性名「コーネリア」は、当時のあらゆる想いを込めて、彼女がこの記念樹につけた愛称だったんじゃないでしょうか。


さて。 “Corn”という単語には、小麦以外にも「角(つの)」という意味がありますよね。
関連ではこれもギリシャ神話、「豊饒(ほうじょう)の角」(コルヌコピア)の伝説も。
赤ん坊時代のゼウスをその乳で育てた山羊のアマルティアの折れた角に ゼウスがヘスペリデスの園の果物を詰めると、そこからいくら取っても取っても中身が溢れ出てくるようになったとか。

あの木の根元で生まれた赤ん坊ふたり。 カテリーナは、この豊かな実りの象徴に 彼らの幸せへの願いも託していそうです。


「黄金のリンゴ」の発想を得てから リンゴの老木の画像もいくつか当たってみましたが、
樹形とかねー やっぱりコーネリアも長い年月を経た「リンゴの木」として良さそうですよ?
“その気になって見れば”の典型かもしれませんが。


でもそうだとしたら。 この美しい物語とは裏腹に かなり不吉な予感が漂ってきますね…
アダム(千年伯爵)にリンゴとは。 ( まー細かい事を言えば「知恵の実=リンゴ」になったのは俗説なのですが

旧約聖書の失楽園のエピソード。

人が、神の信頼を裏切った初めての罪。

姿の消えた先代伯爵も、いまだ姿を見せないノアの神を裏切ったかどで罰せられたのでなければいいんですが…


「黄金のリンゴ」で連想、最後にもういっちょ。

ティムキャンピー ねwww

あれは、老木が残した最後の実だったかもしれません。

その黄金色で丸いリンゴのような姿が、故郷を離れ彷徨うネア達を慰めてくれていたかも。

「製造者」の想いもたっぷり伺いたいところです。






第219夜、ちょっと端折った部分もありますが、ネタバレ感想はひとまずここまでで。

(また何か出てくれば何遍でも追記しますよー!!v)

それでは。



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好物:漫画はDグレでお腹一杯。

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漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。 以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.2009年12月号』で連載再開。そこから2013年刊行の『SQ.2013年2月号』の第218夜までを掲載。 同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。 2年半の長期休載を経て、2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 その後、掲載誌は2018年4月16日発売号より『SQ.RISE(スクエアライズ)』とタイトルを変えてリニューアル。現在も継続中です。 コミックスは2013年11月に24巻発売(第218夜まで収録)・2016年6月3日に25巻発売(第222夜まで)・2019年2月4日に26巻発売(第230夜まで)。      <星野桂先生のインスタグラムアカウント(@Katsura_5600)も現在元気に更新中>   
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