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第220夜(1)「A.Wをたずねて・彼は渦の中でいっそう目を瞑る」

Dグレ版「エデン」の次は、順序通り「カインとアベル」の物語というのでしょうか。
“兄による弟殺し”としても、実情はまったく違ってますが。




▽ マナ (肉体編)


○ 逃亡生活

最新話(第220夜)を見ますと、マナ・ネアにつき発売日直前に上げたまとめ考察は 1つ大事な点で違っていました。

ネア死亡の前後には、マナは 千年伯爵のメモリーに飲まれてしまっていたこと。

“マナネアふたりで逃亡生活”の期間がちゃんとあったことは、事実で。
そこでは、ネアと行動するマナと 彼らに追いすがる伯爵メモリーとは あくまで別個の意志を持つ主体だったわけですが。

[ロード] 「ネアはマナの為に戦ったんだ…」 「ナイショ だけど ね…」(N295)
[クロス] 伯爵を殺そうとした奴(ネア)の有様は地獄だった」 「マナとふたりで ノアの一族と殺し合いの逃亡生活」(N167)
[ネア] 「無理すんなよ…」 「オレはさ 何があっても味方だから」(N187)
[マナ] 「…ア ネア ネア 僕が憎くないんですか」 「ネア」(N212)
[マナ] 「ごめん… ごめんよネア…っ」 「(後ろを振り返り)もう やめて…っ」(N218)
    
[ワイズリー] (アレンに)「35年前の14番目(ネア)と同じ有様になったのぅ」 「ノアはノアから逃げられん」(N211)

千年伯爵として一度は覚醒したはずの宿主=マナの肉体から なぜメモリーが分離してしまい兄弟を追い回すことになったのか… その辺の状況から不明ですが、とにかく理由は マナが“メモリーを受け付けない体質になってしまったから”などではなかったんですね。
ネアと死別後のマナが、メモリーに飲まれて行く様子がハッキリ描かれています。


○ 「ぼくは ネアを喰った」

血まみれの手など凄絶な描写が続く中のショッキングな台詞ですが、まあ…比喩表現と思っていいでしょう。 
ネアの死を思い出して半狂乱となりつつも 自分は千年伯爵の役を全うしなければ…そのためには… と、マナの思考はすっかりメモリーに染まってしまっています。 
メモリーに取り憑かれたマナが 自分を守ってくれていたネアに直接手を下したんでしょうね。

「喰う」というのはおそらく… イレギュラーで登場した第14番使徒の、宿主もメモリーもまるごと葬って 最初から存在しなかったかの如くにしてしまうということかな。 
裏切り者の汚名まですべて彼(ネア)一人にかぶせて。


○ 捨て子とピエロ

しかしここから四半世紀後、小説版3巻「Lost Fragment of Snow」に登場する赤腕時代のアレンと出会った時のマナは 再び追って来る「千年伯爵」と別行動を取っています。
一体 マナ(=千年伯爵)の身に何が起きてるんでしょう。
当時のマナの描写は…

・ 金色の瞳をしていた。(が、肌の黒さや額の聖痕についての描写はない)
・ “自分の名がマナであること”は覚えていた
・ “千年伯爵に追われながら「弟」と逃亡生活をしていたこと”も
・ 「弟」との約束も (⇒「立ち止まるな 歩き続けろ」← ここは[アレン] 「あんた(マナ)がいつも言ってた言葉」(N7)から)
・ だが、「弟」が死んだ時のことは、(その事実すら)記憶にない
・ そこから丸々記憶が飛んでいる。(本人の認識では「17歳」から一挙に「おじさん」)
・ 夕日に染まる世界の美しさには感嘆していた
・ 彼を追ってとうとう千年伯爵が現れ、クロス・マリアンに撃退される

これはつまり、

“2人で逃亡生活”の最中マナが千年伯爵(メモリー)に捕まって以降の記憶(彼が千年伯爵として何をしていたか等)は、またメモリーが彼から離れる際にそっくり持ち去ったということでしょうか。

代りに再びノアから普通の人間となったマナには 彼の17歳当時の心と記憶が戻っていた。

するとあれよね このわずか3年で終わった「捨て子とピエロ」の共同生活は、ノア要素抜きで素のままの二人の魂が触れ合った 奇跡のような時間だったんだね… (´_`。)

さてそうしますと 第220夜現在の千年伯爵(マナ)が アレン姿のネアから過去話をされても“自分がマナ本人”という事実を思い出せないでいるのは、35年前に記憶が潰されたからじゃなく 臆病で「弱っちい」メモリーの必死の妨害なのかも…

きっとまだマナの中で「あの17年間の記憶」は死んでいないんですよ。 ネア、早まらないで…!! ><。


それにしてもまだ腑に落ちない点が。
この小説版の時のマナが “つい最近までノア”だったのなら、なぜ肉体は 普通人の歳相応に老化していたのか。
玉手箱を開けた浦島太郎みたいなもん??

『キャラグレ』データのネアは(17歳で亡くなった時点と思われ)身長177cm。
第220夜でメモリーと対話しているマナも時期はこのへんらしい([クロス] 「マナはネアが死んだ日におかしくなった」(N167))ので、ネアと同じく当時の身長は177cmだったんでしょう。
『キャラグレ』に載っている成人男性のマナの身長は188cmですが、成長と老化は別ですからそこまでは納得。
 
すると 赤腕少年と出会う前 マナの肉体から再びメモリーが出て行く際に、
メモリーの能力で保留にされていた肉体老化だけが 一挙にその身に押し寄せたのか

マナの“一晩でおじさん”の話は 記憶喪失とは無関係に 現実に彼の身に起きた事なのかも。
メモリーが肉体から去り 宿主が取り憑かれた当時の意識に戻れても、その間に歳月を経た肉体の方は 何もなかったように原状回復とは行かないんですね。 


てことは… あれ? 先代の7,000歳の千年伯爵が消えたのもそれ?!
厳密にはこのケースではメモリーは宿主の体を離れていませんが、突然休止期に入ってしまったのなら“メモリーが仕事を一切しなくなる”=“無いも同然”ですもんね。




「マナ」の、次は(対話篇)。

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コメント

Re: 春市さんへ。

初めまして。丁重な御挨拶、恐れ入ります。
こんなブログも楽しみで来て下さる方がいらっしゃると思うと元気が湧きます。ありがとうございます!

> 私は、マナの「ネアを喰った」という表現は、マナが「ネアを殺して、その体を自分の身に取り込んだ」という意味だと思うんです。
> ジャスデビの存在からノアの融合は可能なようですし、わざわざ「喰った」という表現を使ったのは「一つに戻った」ということを強調するためだと思うんです。


はい。もっともですね。素直に読めばその方が正しいかもしれません。

ただそれを採用すると 現在アレンの中にネアがいることの説明をどうつけるかが気になりますよね。

アレンの中のネアという存在がノアメモリーなんだとすれば、マナの吸収を逃れてアレンに「憑依した」という説明で落ち着きそうですが、それだと今回の“マナと千年伯爵メモリーの対話シーン”の解釈をどうしたらいいのか。

あの様子では マナは伯爵メモリーとイコールじゃなくその宿主であると見るのが妥当でしょう。
するとマナと同等の存在であるネアもまた、メモリーの宿主の立場ということに… 
となれば他人に“憑依”するのは難しいなと。

あと そんな理屈を別にしても、私が心情的に彼らは人間だと思いたいんですよね。

ネアはマナと過ごした最初の「17年間」にこだわり 何とかそれを思い出させようとしていました。
彼もメモリーの影響を受けて会話が途中からねじ曲がってきているようですが、彼(ネア)の35年ぶりの目覚めのシーン、幸せに満ちた記憶の中で嬉し涙を流しながら「マナ、起きたのか」と言っていた姿こそが本物だと信じていますので… 

まあ自説の“ネアがアレンの本体説”では、これまたどうやったら実現できるのか厳しいですよね(苦笑)
もう少しお話の進展を待ちたいと思います。

ちょうど準備中の次の記事でも、この「喰う」表現に拘った話を入れていますので 次回もお楽しみに。
この話を考慮に入れれば、さらに春市さんの主張の方に分がありそうですwww(←何やってんだか)

コメントありがとうございました。
それではまた。

はじめまして

はじめまして。
初コメントになる、春市です。
いつも楽しみながら見させてもらっています。
今回、人生で初めてこういったサイトでのコメントをするので、不慣れな点が目立つかもしれませんが、ご容赦ください。

私は、マナの「ネアを喰った」という表現は、マナが「ネアを殺して、その体を自分の身に取り込んだ」という意味だと思うんです。

ジャスデビの存在からノアの融合は可能なようですし、わざわざ「喰った」という表現を使ったのは「一つに戻った」ということを強調するためだと思うんです。

キャンピーさんは、どう思いますか?

細かいことですみません。


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プロフィール

キャンピー

Author:キャンピー
Yahoo!ブログから移動して'12年10月25日オープン。
それ以前の日付記事は旧ブログからの訂正版です。

生年:不明。35年前には存ざ(ry
BD/Btype:8月某日(Leo)/AO型
身長:160cm
体重:標準(自称)
家族:5人。夫と子供3人(男・男・男)
好物:漫画はDグレでお腹一杯。

<他ツイフィールまで> http://twpf.jp/ripvansf
   

Dグレの応援お願いします。
漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。 以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.2009年12月号』で連載再開。そこから2013年刊行の『SQ.2013年2月号』の第218夜までを掲載。 同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。 2年半の長期休載を経て、2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 その後、掲載誌は2018年4月16日発売号より『SQ.RISE(スクエアライズ)』とタイトルを変えてリニューアル。現在も継続中です。 コミックスは2013年11月に24巻発売(第218夜まで収録)・2016年6月3日に25巻発売(第222夜まで)・2019年2月4日に26巻発売(第230夜まで)。      <星野桂先生のインスタグラムアカウント(@Katsura_5600)も現在元気に更新中>   
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