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第220夜(2)「A.Wをたずねて・彼は渦の中でいっそう目を瞑る」

公式HPの『D.Gray-man担当日記』で原稿が仕上がるまでの過程を少しだけ拝見しましたが、絵だけでなく台詞回しについても推敲を重ねた跡が見て取れ面白かったですね。(第5回掲載画像参照) 
最終的に選び抜かれた一字一句は侮れないな~とあらためて(;´∀`)

この第220夜で注目のキーワードといったらあの「喰う」でしょうか。

これで思い出すのが江戸編のアクマ達の「共喰い」
[サチコ] 「地区内でアクマの密度が異常に濃いとこういう現象が起こるんだっちょ」
「殺人衝動を抑えるために他のアクマを吸収し能力を奪う…」
「日本では人もアクマも関係ない… 強い存在だけが生き残れるんだっちょ」
(第77夜・9巻)

そういえばこのアクマのボディを産出する生成工場(プラント)の“卵核(ダークマター)”は、第195夜(21巻)のレベル4が「“伯爵さまの魂”からできてる」と解説していたんですよ。
 ・・・なんか色々伏線が繋がって来てそうで面白いな…! (←って言ったら語弊が大ありですが)

そこで言う「伯爵さまの魂」が“千年伯爵メモリー”のことを指しているのだとすれば、アクマ達の共喰いの習性(=競合する存在に密着していると喰いたくなる)も、伯爵メモリーの元の性質に根差したものかも知れないですよね。(-_-;)
自分の片割れの命を狙い続け 未だやる気満々なネアのメモリーですが、かつて実行に及んだのは「千年伯爵」の方でした。 
------ お前を殺して俺が千年伯爵に ------
とは 双方のメモリーが否応なく抱える“本能”だとか (言っちゃうと、どうにも救われないなあ;;)

そうしますと、第220夜でマナが言った「ネアを喰った」のセリフも、文字通りの意味合いの可能性が増してきそうですが…
いやいや。 お二人についてはせいぜい殺人衝動までにしておいて頂けたら幸い ←


「わざわざ“アクマ大国日本”を選んで方舟を係留していたネアの意図とは?」 
「千年公が“ネアを悪魔に為損ねた”とは実際何をやろうとしていたのか?」
このへんの伏線もいずれ明かされることになるでしょうか 楽しみですよね。

っと、道草もここまでにして



▽ マナ (対話編)

第220夜(1)記事の最初に「Dグレ版エデン」と言いました。
これは 前回第219夜の時に語った神話からの連想です。

まずギリシャ神話によれば、「西の最果ての楽園」を守る精霊にたぶらかされ、来訪者は旅の目的を忘れきってしまうのだと…
この精霊役をカテリーナとすると 来訪者は千年伯爵(アダム)。
出会いの場所の古木(コーネリア)もこれリンゴの樹ですよね? からの
「楽園」繋がりで 二人がエデンのアダムとイブってかなり強引でしたがwww

ここに登場した七千年生きてきたという千年伯爵は、「石箱の使い手」によって倒されたオリジナルの千年伯爵の 大洪水後に造られたレプリカじゃないかという想像をしています。

52年前のあの出来事は、それまでロボットのように従順に「千年伯爵」役を遂行してきた彼が 初めて愛を知り「暗黒の三日間」を強いられることに疑問が湧いて、しまいに肉体とメモリーが不適合を起こして壊れてしまった事故だったかなと。

空想根拠で甚だ心もとないですが、もしも52年前の事件の理由がそういうことであったなら、そこで誕生したマナとネアは 
ノア側にしてみれば(アダムが神の期待に背いた)罪から生まれた子供達なんでしょうと。

(何せインスタグラムの星野先生のアイコンも“アダムのリンゴ”と取れますから… きっと物語の一番大事な所なんですよね)


という解釈を前提に・・・ 今回のセリフを拾っていきます。


○ 自覚 

[マナ] 「許してネア」  「ぼくは“千年伯爵”の役をまっとうしなければならない そうしなければならないんです」

その当の“千年伯爵”から彼らは逃げ続けていたはずなのに、いつのまにか「それしか道はない」と…
マナの肌は黒化し額には聖痕。 
メモリーに取り憑かれ覚醒してなお ネアが好きという感情は残っていますが、ノアの使命が全てに優先するんですね。


○ マナのせい 

[メモリー] 「マナぁ… おまえさえいなければ こ~~んな惨めなことにはならなかッタ」
マナ(おまえ)のせいだ 千年伯爵(ぼく)じゃナイ」 「“マナ”が全部の元凶デスヨ」


マナの中に潜んでいた伯爵メモリーが浮上して、全てを宿主の「マナ」一人に責任転嫁しているところ。
自分がネアに命を狙われ とうとう中のメモリーごと倒さねばならなかった顛末も、(ネアが守ろうとしていた)おまえのせいだと。

「惨め」… 結局ネアを倒したのに、このメモリーは強い敗北感を味わっているようです。 その苛立ちのはけ口も全てマナへ。


○ 存在理由

[メモリー] 「ぼくは… ぼ…わ 我が輩は…」「我が輩は…“千年伯爵”とシて 計画(シナリオ)の邪魔になるものを排除するマデv」

一人称がマナの使う「ぼく」から千年伯爵のいつもの「我が輩」に変っていき、語尾にもハートマークが。

[メモリー] 「“暗黒の三日間”の発動ッッv」 「それこそ我が輩の存在理由(“raison d'etre”仏・レゾンデートル)
「アダムより与えラレ 我が輩自身が受諾しタ役目なノデスv」


マナの体をすっかり乗っ取って「我が輩」として喋りつづけるノアメモリー。
ここの「アダム」と言ってるのもノアメモリーの意志でしょうし、「我が輩」とは一人二役に見えますが。
いや、違うか。 ここで言ってる「アダム」は 昔「石箱の使い手」と戦ったオリジナルの千年伯爵のメモリーのことでは?

ちょっと唐突な印象を受ける哲学用語の「レゾンデートル」が飛び出しました。
穿ってみるなら、今度宿主の操縦に失敗すれば(レプリカである)このメモリー自身の存在が危うくなることに怯えているとか。
「そんざいりゆう」なら、本部襲撃のレベル4も口にしていましたからね。 人造物臭がプンプンします。

このメモリーの、従順そうな宿主のマナに対し必要以上にヒステリックで高圧的な所が気になりますよ。
「おまえのせいだ ぼくじゃない」という卑怯なセリフと相まって、ネアが前回「弱っちい」と評していたように 存外小心者で脆いヤツなのかもね。


○ 大罪 

[マナ] 「…ぼくを 追い出すの…?」
[メモリー]「“マナ”なんて元々いなかッタ! ネアも」 「カテリーナが戯れで名付けたただの幻だったのデスヨ」
「我が輩は“千年伯爵”以外の何物でもナイ」 「忘れタのデスカ」
「おまえには アダムノア… この世界に対して 償わねばならぬ大罪があるこトヲ!!」


ここのセリフの意味は、一連のものとして捉えたいところ。

“千年伯爵とカテリーナの出会いに端を発するマナネア物語”が、すでにノア視点では許されざる事態だったってことじゃないでしょうか。
最後の一節でメモリーが言う「おまえ」とは、ここのマナだけでなく、ネアも含み ひいては彼らの前身の52年前の千年伯爵まで遡る「宿主」への呼びかけだろうと。

分裂により「伯爵」が世界から消えてしまったあの事件自体も罪なら、二人揃って“アダムが与えた役目”を放棄し、「ノアの一族と殺し合いの逃亡生活」を繰り広げるまでの、一切合切ひっくるめて 現在目の前にいるマナを責めているのだと思います。

あくまでノアの立場からの勝手な主張でしょうが。


○ まって ぼくに… は…

メモリーに「消えロ」と言われた時、マナが最後まで言えなかったこのセリフの続きは何だったでしょうか。

私にはあれしか思いつかないですね… (立ち止まるな 歩き続けろ)
これは、赤腕時代のアレンと出会ったマナが 殴打事件を経て何もかもあやふやになる中も、唯一手放さなかった大事な言葉でした。 
ネアの方も35年ぶりの記録映像を観た後 ティムに向かい「マナとの約束を果たそう」(N215)と言っていましたし。
あれは逃亡時代からの マナ・ネア二人の合言葉だったんじゃないかと。
歩き続けることの誓い。

だから、続けるとしたら
「まって  ぼくにはネアとの約束があるんだ…!」
かな?(^^;)

マナの意識がすっかり「千年伯爵」に覆われてしまっても、“言葉”はかき消えることなく残ったんですよね。
それがあの、
[千年伯爵] 「千年伯爵は立ち止まらナイ」「エクソシストの心臓を暴き神様を闇に召すマデ」
「何があろうと立ち止まることは許されないノデスv」
(N188)
の正体でしょう。

そういや方舟戦でのアレンも「マナとの約束だ…っ!!」(N126)と叫んでいましたっけな。
悲しいかな一緒に歩いていた2人の約束が、今は真正面からぶつかることになってしまったんですね。


○ この顔も邪魔でスネ

いくらノアの再生能力が高いといってもここまでやるとは… 手の中に発生させた真空球?は江戸を更地にしたミクロ版か。
メモリーには宿主の肉体の痛みは伝わらないのでやりたい放題、ってわけなんですね。 この後 別の顔に作り変えてと。
自傷で深く傷付いた顔とニタニタ笑いと涙… (涙はマナの心からでしょう…)このバラバラの取り合わせが本当に不気味です。

方舟の消失時に楽しそうにはしゃぎながら泣いていた伯爵の 謎行動の理由もこれだったんですね。

とにかく、前回(N219)ネアが言っていた「オレを思い出すから変えたのか?」は図星でしたということで。



次回のお題は「ネア」。



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漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。 以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.2009年12月号』で連載再開。そこから2013年刊行の『SQ.2013年2月号』の第218夜までを掲載。 同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。 2年半の長期休載を経て、2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 その後、掲載誌は2018年4月16日発売号より『SQ.RISE(スクエアライズ)』とタイトルを変えてリニューアル。現在も継続中です。 コミックスは2013年11月に24巻発売(第218夜まで収録)・2016年6月3日に25巻発売(第222夜まで収録)。 2016年7月から9月まで、新作TVアニメシリーズ「D.Gray-man HALLOW(ディーグレイマン ハロウ)」がTV東京系列で放映されました。詳細はアニメ公式HP http://dgrayman-anime.com/ ◇◇◇ 星野桂先生あてファンレターの送り先は以下の通り。      ↓  
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Author:キャンピー
Yahoo!ブログから移動して'12年10月25日オープン。
それ以前の日付記事は旧ブログからの訂正版です。

生年:不明。35年前には存ざ(ry
BD/Btype:8月某日(Leo)/AO型
身長:160cm
体重:標準(自称)
家族:5人。夫と子供3人(男・男・男)
好物:漫画はDグレでお腹一杯。

<他ツイフィールまで> http://twpf.jp/ripvansf
   

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