第221夜(3)「A.Wをたずねて・道化の戯れ言」

だいぶ間が空いてしまいました。 第221夜の考察感想、続きです。

前回第220夜の記事でも、たまたまリンクのタトゥー柄のイメージで 「二重螺旋」や「生命の理」という言葉が浮かんでいましたが、
やはり「仮想19世紀末」の空想世界はスケールが違いますよね。

Dグレがこれからどういう景色を見せてくれるのか楽しみです。



▽ “友”が残した言葉



○ かつての友

第215夜でネアの記憶映像に登場していた人物は、過去の一時期ちゃんとネアの「友」という立場にあったらしく。
思えばあのクロス・マリアンですら 銃口を向けられるまでアポクリフォスをずっと信じていたようでしたから、
([クロス] 「もっとはやく間違いに気付くべきだったよ !!(N203))
イノセンス側の企みが最初から彼らに向けられていたとしたら、「友」という人の登場が行き当たりばったりでなかったのは当然ですか。

しかし35年ぶりの復活を果たしたネアも 自分を取り巻く状況が想像とは全然違っていたことに気付いた時、「敵同士だ」と彼に絶縁宣言をしたんですよね。 
聞いていた話と何もかも違う 騙したな、と。

ネアも 新しい体がイノセンスに寄生されたものになることは(初めて見た時も驚いていなかったので)想定内のようでした。
その事も含めて回想の中の「友」は 「(イノセンスの影響でノアメモリーを損ねないように)わたしが護る」と言ったんでしょうか。
ネアを安心させるため、イノセンス側に ノアから逃亡中の彼らの受け入れ先があるという話までしていたかも。

しかし 傍で介抱してくれていた「ジョニー」は、結局自分の協力者ではなく。
彼の話では、体内のイノセンスまでも「14番目(じぶん)」を敵として戦っていたという。
そればかりか ティムの記録によると、ネアとしての記憶が戻らないまま自分はもう一度別人として育てられ、14番目は敵だと教え込まれて全く別目的(エクソシスト)に利用されていた。 イノセンスはクロスまで殺してしまったらしい。

・・・ネアとしては当てにしていた人に裏切られ、味方が誰一人いない世界で戦わねばならなくなったと・・・こんなところでしょうか?


それにしてもあの「わたしを使え」の所の回想シーン、現実にあった事なら ネアが伯爵に「喰われた」話と全然かみ合わないですよね。

本当に喰われてしまったら、今回のファインダー達のように体は「消滅」するんじゃないんですか?

方舟編のアレンのセリフで、「壊せてなかったんでしょう? ここに在るんだから」(N111)というのがありましたが。
死亡確定だったアレンの体をイノセンスが陰から護ったように、ネアの時もイノセンスの介入が 伯爵の目すら欺いたのかも。


とりあえず35年前まではネアが全幅の信頼を置いていたであろう有能な「友」。
あれほどのレクチャーを受けていたら ネアがノアの追手と戦う際も、随分助けられたんじゃないかと。

 


○ 世界の理

「 昔 友だった男がこう云った
肉体は 魂の器にすぎず
魂とは 生命の螺旋の一部であると

この世に存在する全てのものの根源は 「生命の螺旋」によって成されており
それを失えば 器は原始に還り 消滅する
それが世界の絶対の理(ことわり)であり 真理なのだと

“生命の螺旋”
それは 生命の可能性を引き出す力
進化を促す 希望と災厄の力

------ ネア  その螺旋のなかで最も強いエネルギーをもつのが人の魂なんだよ ------

こいつはそれを喰うんだ 人の魂を!」



ここまでが 人喰い伯爵を前にしたネアのモノローグですが、さて。 

“人間の魂が生命の螺旋の一部でそれはこの世の万物の存在にかかわる力”ってさ… (;´∀`)
何だかさらっと説明しちゃってますが どんなに優秀な科学者だって、こんな事まで解明するのは無理だと思うんですよ~~!!!
特にこの時代の第二人類、自分達は元々ノアによって造られて全員ノアの遺伝子が仕込まれている事すら知らないんです。
「やっぱりこのお方、人外」に1票。


① 「この世に存在する全てのものの根源は 「生命の螺旋」によって成されており
それを失えば 器は原始に還り 消滅する」

「生命の螺旋」とは、「生命」という言葉は使いつつも 一個の生命体の話にとどまらないですね。
千年伯爵の餌食になったファインダー達の消失は、肉体だけでなく直接身に付けていた服や装身具にまで及んでいました。
「螺旋」。 スパイラル。
それが、「この世の物質全て」の存在の有る無しを決めているのだという。


② 「“生命の螺旋” それは生命の可能性を引き出す力   
進化を促す 希望と災厄の力」


「力」という言葉がくりかえし強調されています。 「生命の螺旋」とはつまり、ある種の「力(エネルギー)」の形なんだと。
それが、この世界に物質の存在をもたらすだけでなく、その行く末までも左右していると。
E = mc2 とか(笑)持ち出すまでもなく
素粒子が壊れて消える時膨大なエネルギーを生ずるのと逆で、力(エネルギー)を転換して無から有(物質)を生成することは理屈で可能ですからね… 
このへんが、思った通りに想像を実現化させてしまうようなノアの能力とも関係がありそうですね。

「進化」「希望」「災厄」
ノアメモリーは、宿主の持つノア遺伝子中 特定の形質を発現させて、細胞ごと超人へと進化させる…
特殊能力を開花させたその個体にとっては希望の力と言えますか・・・ 
でも結局それは人類全体を滅ぼす災厄への第一歩。 

ロードの服や 奏者の資格に関係しそうなあの紋章に「リボン」があしらってあるのがずっと気になっていたんですが、これもくるくる回る「螺旋」のイメージから来ているのかなーなんて思いました。
帯状に伸びる千年伯爵の腕やティムを襲った時のアポクリフォスの姿も。
ティムのしっぽの「渦巻き」も「螺旋」とは二次元・三次元の違いはあれど同根かなあ・・・(思いつくまま適当言ってますよ) 
あれも方舟で限定的な転送能力は発揮していましたよね。


③ 「最も強いエネルギーをもつのが人の魂」

あの咎落ちで出現した異形の姿と破壊力は、人間の魂が元々有する膨大な力の産物だったんでしょうね。
イノセンスと人間の魂の不協和が、エネルギーの暴走を招いた悲劇か…


④ 「こいつ(千年伯爵)はそれを喰うんだ 人の魂を!」

千年伯爵も常日頃 生きるために人間を食料にしている様子はないですし、彼が“人の魂を食うこと”の意味とは、“効率よくエネルギーを取り込むこと”に尽きるのかな・・・
彼と魂を共有するAKUMAからも、彼の元に絶え間なく「力」が注ぎ込まれている気がします。

ノア同士が仲間の存在を感知できるのも、彼らのメモリー間の繋がりによるものでしょうし そのパイプを通じて千年伯爵から 各々の能力発動に必要なだけのエネルギー供給があるかも知れませんね。

そういえば、“イノセンスは「この世の万物」とは別物なんでしたっけ。
[ティキ・ミック] 「お前らの“イノセンス”は別だが? それ“この世の万物”じゃねーし」(N112)

ではイノセンスと対を為すダークマターも 「この世の万物」じゃないっぽい。
“AKUMAの魔導式ボディを作る卵核=ダークマター、それは千年伯爵の魂でできている”という話からは(N195)、
「千年伯爵の魂(⇒千年伯爵メモリー?)」自体がダークマターで“この世の万物外”という解釈はできそうです。

他所の世界からやって来て、イノセンスは人間世界を作物畑のように利用しているんでしょうか。
それに対抗して ノアは この世界を構成するエネルギーごと吸い尽くそうとしているのか。

この世界の終焉を企む千年伯爵。 
その一身にブラックホールのように世界を飲み込んで、まったく別の場所に新世界を創り上げようとしているとか?
「ノアの方舟」の逸話になぞらえたら、こんな手段でもイノセンスの災厄から世界を救済するつもりだったり。


どうにも確証のない空想ばかりが走りますね・・・

そもそも AKUMAの進化する意味、とか肝心なところがちっとも分かりません。 
この先の種明かしを楽しみにしております
(苦笑)。




・・・・・・・・・ あ、そういえば ネアの最後の一言が (ツッコミどころですが)嬉しかったですわ。

「こいつは喰うんだ」とか…… さっきまで「オレたちは文字通りの分身で千年伯爵なんだ」と話しかけていた相手にですよ。
通しで見ると、彼の言動はえらく奇妙なことになっていますよね。 
自分は、そんなおぞましい存在とは別だと言いたげで。

つまり、彼(ネア)の意識の中では、この不気味な生態のメモリー(千年伯爵)と 宿主の自分たち(ネアとマナ)とを、ハッキリ区別しているってことでしょう?




それではいったんここまでにします。

華やかな新作アニメの話題やら何やら。情報洪水に浮足立って、すっかり考察記事がほったらかし・・・失礼しました(;^ω^)

もう一回くらい何かあったら出しますねー(いや出ないかも) ←


いよいよ次号の 『SQ.CROWN SPRING号』の発売日(4/15)まで あと一週間ですね。

『季刊エス 4月号』では星野先生のDグレ構想がいろいろ伺えて、今後がますます楽しみになりました。

そうそう。 雑誌購入された方、星野先生の直筆サイン色紙の当たる(浅田先生のもv)アンケートハガキは投函済みですか?
こちらの〆切、4月21日までになってます。 
偶然でしょうか 星野先生のお誕生日💛 お忘れなく。

ではまた。


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漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、本誌には 2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.12月号』で連載再開。以後2013年刊行『SQ.2月号』の第218夜まで掲載。同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。そしてとうとう2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 コミックスは2013年11月に24巻発行(第218夜まで収録)・25巻は2016年6月3日発売です(第219夜-第222夜)。 2016年7月から9月まで、新作TVアニメシリーズ「D.Gray-man HALLOW(ディーグレイマン ハロウ)」がTV東京系列で放映されました。詳細はアニメ公式HP http://dgrayman-anime.com/ をチェック。◇◇◇ 星野桂先生あてファンレターの送り先は以下の通り。       ↓  
プロフィール

キャンピー

Author:キャンピー
Yahoo!ブログから移動して'12年10月25日オープン。
それ以前の日付記事は旧ブログからの訂正版です。

生年:不明。35年前には存ざ(ry
BD/Btype:8月某日(Leo)/AO型
身長:160cm
体重:標準(自称)
家族:5人。夫と子供3人(男・男・男)
好物:漫画はDグレでお腹一杯。

<他ツイフィールまで> http://twpf.jp/ripvansf
   

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