第222夜(4)「A.W をたずねて・Hypokrisis」/アレン・ウォーカー

本編はずっとネアの人格が“表”の状況が続いていますが、ここで アレンの意識の方も後から目覚めて表の会話を聞いていたら一体どうなるのか… 実はずっと心配していましたが、どうやらそれは杞憂に終わったようです。本当に良かった。
(アレンに心の準備がないまま「千年公がマナ」だとか「リンクが14番目の協力者」だなんて話を聞かされてはショックが大きすぎますからね…!!)

アレンは ネアの昔の記憶を見ているところでした。
彼は現在の姿のまま、全くなじみのない風景の中に立っている… 

さてこの状況、ノアの侵蝕というよりは、アルマ編で“あの人”と語らう本体の記憶を垣間見た時のユウにより近いと思うのですが。 
アレンも今、何らかの事情で封印されたため自分のものと認識できないでいる過去の記憶と向き合っている所なのでは?
ただしユウのケースと大きく異なる点。 
クロス・マリアンが唐突に出現し アレンに直接話しかけてきた所ですね。
最後は御親切なことに“新情報”まで置いていってくれるとか。

この師匠の正体は、ロードが夢世界で作り出し アレンの元に送り込んだもの… と解釈しています。
ロード自身の、「アレンとぼくのゆめせかいをつなげる~」というセリフがありますしね。



▽ 原点回帰

「ここが終着地だよと言われたからって… はいそうですかと受け入れる僕だと思いますか…?」
「この右手は 人を守る為に使うんです… 屈服はしない 僕は“14番目”になるワケにはいかない」

------ 僕は進む それで僕を失うとしても この誓いを失うよりはいい ------

「いつか僕の歩いた道が誰かの糧となって この戦争が終わる日へと続いていくかもしれない」
「だから僕は僕のすべてを懸けて立ち止まりません」

いちめん麦畑の中で アレンにあらためてこの意志表明をさせた演出が憎いですね。

ネアの過去編から頻繁に目立つようになった麦畑のシーン。 
出始めの頃 タロットカードのイメージが重なって
「アレンの誕生日・やぎ座のスートは「コイン(ペンタクル)」で “稔りの大地”がその象徴」
「だからこの風景は、アレンのルーツにそのまま繋がるという暗示なのでは?」
なんて話をしてましたっけね(^^; 懐かしいです。

ただそれだけでなく アレン(およびネア)周辺には 救世主(=キリスト)フラグが幾つも出ている事も見過ごせませんよね。
「麦」というと 新約聖書の「一粒の麦もし死なずば…」の説話や 最後の晩餐でキリストがパンを私の肉としたエピソードなど、
キリストの象徴そのものです。

つまり、アレンの進むこの道が きっとこの戦争を終わらせ、世界を救うことになるという暗示ではないでしょうか。


それにしてもこの台詞、言い回しは多少違えど 師匠が最後に残したメッセージ(ボイスメモ)内容そのままじゃないですか… ><。 
クロスが託した精神はそのままアレンへ引き継がれ、もうすっかり彼の血肉となっているんですね。  

10PEN.jpg
<出典>
左 “Old English Tarot” / Maggie Kneen United States Games Systems: Crds版 (1997)
右 “Tarot of the Magical Forest/Tarot del Bosque Magico” / Hsu Chin Chun , Leo Tang Lo Scarabeo; Crds Blg版 (2008)



今度の夢は、あの「ネオギプス(N184)」回の夢とシチュエーションが似ています。
(あれこそ 不安な心の状態が作り出した幻だったと思いますが)

▼ たった一人、見慣れぬ風景の中にいると ずっと会いたかった人物が現れ念願の再会を果たす。  
あの時はピエロ装束のマナでした。
ほっとしたのも束の間、マナはアレン自身の右手を握ってくれず(差し出した右の代わりマナがつないだのはイノセンスの左)、
アレンを呼ぶ名もどんどん怪しくなっていき、夢は アレンが必死で愛を乞うところで終わっていました。

▼ でも今回は、何度会いたいと願ったかわからない師匠の手を 自分の意志ではねつけたんですよ・・・ 
頼れるもの全てから切り離され 真実がどこにあるのかすら何もかも怪しくなったこの状況下で。 
成長しましたね。

彼にとってマナとの思い出はもう縋るための支えではなく、本当に自立して歩くだけの精神力が備わったんだなあ (↑ω↑)



▽ 「どんなに離れても我々は繋がっている」 ※第207夜から

一度は自滅に誘う甘い“師匠”の言葉に揺らぎかけたアレンでしたが、リナリーの声で正気に返ります。
(この師匠がロードの意志であるなら、それを打破したリナリーの声という状況は・・・ちょっと想像力をかき立てますね!)

ふと思い付いたんですが。 
キャラグレインタビューで「リナリーは蹴飛ばしまくりますよ」と仰っていた意味は ひょっとしてこういうことではないですかね。 
弱気に陥った時のアレンに活を入れるという意味で… 穿ち過ぎかしら(笑) 

彼女の「何度だって助けてやるんだから!」(N30)という名ゼリフも 今となっては伏線に思えたり。 
だって実際 今回だけでなく、ネオギプス回の夢でも彼女は 危ない所のアレンを呼び戻す助けになっていましたから。


[クロス] 「教団にきてそう悪いことばかりでもなかったようだな」(N168)

アレンの人生が、より現実味を帯びて 確かな自信に繋がっていったのは、ホームの仲間との共同生活の賜物ですよね。
幾度も訪れた絶体絶命のピンチに アレンが必ず思い出していた仲間たちの顔々…

ネアがマナと共に生きた「17年間」にこだわっていたのと同じ理由で、
教団生活はアレンが「自分として確かに生きた」記憶として、普通以上に重い意味を持つものなんだと思います。

いずれ本格的に訪れるであろう “自我を脅かす危機”との戦いのためにも。




第222夜分感想記事はあと1回ですね。
もう新刊発売日直前ですが その前に何とか ………




※ 追記 (6/3)

結局続きは間に合いませんでした。 今の段階では 記事一本にまとめるほど内容が思いつかず。
今日から25巻の感想記事に入りますので、旧キャンベル邸のくだりはその中で触れさせていただきます。

ウルキャンピーねぇ…(^^;  
造形がティムキャンピーにそっくりということは、あれもクロス製になるのかな。




関連記事

コメント

Secre

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

-

管理人の承認後に表示されます
最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ついったー
Dグレの応援お願いします。
漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、本誌には 2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.12月号』で連載再開。以後2013年刊行『SQ.2月号』の第218夜まで掲載。同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。そしてとうとう2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 コミックスは2013年11月に24巻発行(第218夜まで収録)・25巻は2016年6月3日発売です(第219夜-第222夜)。 2016年7月から9月まで、新作TVアニメシリーズ「D.Gray-man HALLOW(ディーグレイマン ハロウ)」がTV東京系列で放映されました。詳細はアニメ公式HP http://dgrayman-anime.com/ をチェック。◇◇◇ 星野桂先生あてファンレターの送り先は以下の通り。       ↓  
プロフィール

キャンピー

Author:キャンピー
Yahoo!ブログから移動して'12年10月25日オープン。
それ以前の日付記事は旧ブログからの訂正版です。

生年:不明。35年前には存ざ(ry
BD/Btype:8月某日(Leo)/AO型
身長:160cm
体重:標準(自称)
家族:5人。夫と子供3人(男・男・男)
好物:漫画はDグレでお腹一杯。

<他ツイフィールまで> http://twpf.jp/ripvansf
   

巡回先リンク
順不同です。更新状況その他都合で変更あり。
FC2カウンター
延べ来場者数
FC2アクセスランキング
[ジャンルランキング]
アニメ・コミック
118位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
少年向けコミック
31位
アクセスランキングを見る>>
『ブログ村』参加カテゴリ
『ブログ村』PV
RSSリンクの表示
最新トラックバック
著作権解説 (ももちーさん)
Dグレサイト検索エンジン
Dグレファンの個人運営サイトが多数紹介されています。検索に便利。ただし訪問先では各所のルールに従って管理人さんに失礼のないようにしましょう。 
「ディーグレイマン ナビ」 「ディーグレイマン サーチ」
ブログバナー(※ここのです)
月別アーカイブ