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第226夜「A.Wをたずねて・Liveman + Deadman」②

『シロクロライン』のとらみさんのDグレ第226夜感想記事を読ませて頂いて、まだ書き足りなかったと気付いた所を少々。



★ 魔導式ボディの描写
物語冒頭の Dグレ世界の「AKUMA」ルール解説のあと、ついさっきまでこの麦畑にいた“師匠”のセリフが続きます。
おまえはまるでAKUMAに内蔵された魂のように消えるのを待つだけ」

そしてアレンのモノローグ      ↓
------ AKUMAの進化の糧にされる魂たちのように僕も消えるのだと ------
------ 師匠のあの言葉はショックだったけれど もしかしたらヒントを伝えようとしてくれていたんだろうか ------


麦畑に一人立ち尽くし、「帰れる道」を探し始めたアレン。 そこへ遠くから自分を呼ぶ声がして…

という場面ですが、絵では 魔導式ボディの上にアレンの肉体が重なり 彼がゆっくり目を開ける展開になっているんですよね。
これは何を示していたのか考えてみましたが、結論として 2つ意味があるかなと思いました。

まず1つ目。 
素直に読めば、アレンの気持ちをそのまま表現した絵だろうと。 
最初彼の姿が魔導式ボディだったのは、自身で「ショック」を認めているように、“師匠”からのセリフの影響がモロ出てしまったからだろうと思います。

「おまえはまるでAKUMA」  ⇒そうか僕はAKUMAみたいな存在だったのか…

でも そこから “自分の呼び名に反応し 絵の中の魔導式ボディが現実のアレンに肉付けされていく”様子は、一人で行き詰っていた所に 突然希望がふってわいた瞬間だったかと思います。

いつの間にかつむっていた彼の目が開いたのも 内向きだった彼の意識が 外に向けて開かれたことを指し…
仲間とホームで過ごした記憶は、自分が確かに存在していた大きな自信になりますよね。 

そして2つ目。
印象的な「まるでAKUMA」という表現は、そこの図解も含め A.Wの正体の暗示だと思います。

アルマ編から度々 「ダークマター(およびそれで製造されている魔導式ボディ)は人の魂を閉じ込める性質がある」と強調されるようになりましたが、「魔導式ボディ」そのものでなくても ダークマターを内包している「アレン」の構造はAKUMAによく似ているということではないかと。
一般のAKUMAとイコールでないからこそ 「まるで」と言ってるわけで。 

アルマ編は「アレンの物語を進める布石」とも言われていましたが、肉体がダークマター化して魂がゆるい鎖で繋がれた状況に陥ったアルマがモデルケースでしょう おそらく。
そしてアレンもまた 北米支部で六幻に刺されていよいよ本格的に14番目メモリーが表出するという所で、意識を失った彼の夢の中ではアルマの魂の「あの人」のように“ゆるい鎖”がかかって椅子に繋がれていました。

AKUMA化アルマとアレンの状況が似ていた理由は、アレンの肉体も 取り憑かれたノアが通常のものとは異なり 千年伯爵メモリー(の片割れ)という特殊事情から、ダークマターの浸蝕を受けているためだと思うのですよね。
マテール到着後のアルマのセリフにあった
「あの子はノアだよ…」「それも… ひどく伯爵と」
も、このことを言いたかったのだと思います。 つまりは現在「千年伯爵」を演らされているマナと中身がそっくりだと。


※ アレンの肉体のダークマター関連記事です。 ⇒ 「痩せの大食い。」  「自撮り疑惑。」
あと、マナのメモリー関連で。 ⇒ 「VIZ版「伯爵」の一人称。」



★ 「ホーム」集合絵メンバーの人選
アレンを現実に引き戻す力になった「絆のこえ(呼)」の主たちですが。
ホーム代表としてもちろんリーダーのコムイ室長と、アレンを真っ先に追いかけてきてくれたリナリー。
ジョニーの後ろには彼を送り出した科学班1班のリーバー班長、ジジ研究員、
イノセンスを失うという最大の苦境に立ち会い力を貸してくれた亜細亜支部の面々(バク支部長・フォー・若手3人組)、
ほかエクソシスト仲間としては ミランダ、クロウリー、ティモシー

最後の3人は、アレンが直に関わり教団入りさせた エクソシストの後輩たちですよね…

今回絵の中に神田やラビは不在だし、アレンとの「絆」の話をリナリーにしてくれていたマリすらここには見当たりません。
それで思ったんですが、こういう時アレンが真っ先に思い浮かべる人というのは、見守られるより 自分が守りに行ってやりたい相手なのではないかなあと。 勝手な想像に過ぎませんが。


また何かあったら追記しますね。
とりあえずきょうはここまでです。

関連記事

コメント

Re: 1/14 00:45 にコメントを下さった方へ。

初めましてこんにちは。
このブログを楽しみにして下さって ありがとうございます。
D.Gray-manもあと何年楽しめるのか分かりませんが、無事に大団円を迎えられるといいですよね!


今回非公開でコメントを頂きましたが、せっかく話題を頂きましたので 差し支えないと思われる部分だけ引用させて下さい。


> アレンの正体がAKUMAに近いものと言われて思い出したのはDグレのプロトタイプ版である「ZONE」でした。アレンの原型のロビンくんは本当はAKUMAという設定でしたよね…
> 「ZONE」からどの程度Dグレに設定が引き継がれているのか分かりませんが、その設定が生きているのではないかと疑ってしまいます…


はい。「ZONE」は古い方のファンブック=『灰色ノ聖櫃(グレイアーク)』にも収録されているので そちらで私も読みました。
もちろん千年伯爵が登場しますし、似た感じの師匠やらヒロインのリナリーやら、あと魂を呼び戻されて悪魔にされた主人公の生前姿が長髪に目元を描かない丸眼鏡で 問題のあの方を彷彿とさせたりとかww

D.Gray-manと“似て非なる”ものがこれだけゴロゴロしていると、ヒントよりは逆にミスリードのネタになってる感もないではないですが…(そのへんは「Dグレ」ですからね(^^;)

「ZONE」からの《主人公が、師匠の改造した悪魔》という設定は、新連載を始めるにあたりネームの試作段階でもまだ続いていたと『灰色ノ聖櫃』には書かれていますね。(P222) 

結局それがそのまま実現とはならなくて、良かったと思いましたよ。この第226夜冒頭は 主人公にとって最も大切なことが念押しされていましたしね。


(1) AKUMAは 生者が死者の魂を呼び戻すことで誕生する
     ↓
「生者」
アレンはかつて死に別れた大好きなマナの魂を呼び出して、AKUMAにすることに“成功”しました。
つまり アレン・ウォーカーという存在は、体内にダークマター(のメモリー)を抱えているという意味では入れ子構造的に“AKUMAのよう”という表現も可能でしょうが、実態は生きて魂を持つ人間であるととっくに証明されていたんですよね。

(2) そこには 生者と死者の間に愛情や絆がなければ成立しない
     ↓
「愛情や絆」
アレンと出会った時期からマナの記憶はあやふやで、一緒に暮らし始めたアレンを果たして息子と認識し愛してくれていたのかすら怪しいような描写も小説版で見られましたが、これもまったくの杞憂でした。
決してアレンだけがマナを一方的に慕っていた訳じゃない、二人の間には 間違いなく愛と絆があったんだと。


「AKUMA」設定の話からまた脱線気味ですので、この辺にしまして。


> Dグレという物語の作り込みの凄さに頭が上がりません。

そうなんですよね~ 細部まで緻密ながらまるで大河ドラマのように大勢の人物が各々の意志で縦横無尽に動き回るスケールの大きさ、誰がどのタイミングで登場・また退場していくかの妙、後になってから重要性が分かるエピソードの数々。
確かなデッサンに裏打ちされた美麗な絵とも相まって 病みつきですよね。

あと、時々謎解きのヒントになりそうな絵をはさんでくれているな…というのを感じるのですが。
タロットカテゴリの記事⇒ https://kuriparu44.blog.fc2.com/blog-category-4.html

件数はそう多くないので、ここも宜しければ御覧になってみて下さい。



最後に、大まかにこんな感じで物語を捉えていますという古い記事を紹介しますね。
「これまでの考察概要」⇒ https://kuriparu44.blog.fc2.com/blog-entry-510.html#more 

長期休載の頃のですので、元にした情報も古いですし いずれ直したい所ばかりで読みづらいですが…御参考まで。 ツッコミなど頂ければ幸いです。

それではまた! 

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 本日4時53分にコメントを下さった方

こんにちは。
頂いたコメントを拝見しましたが、お話の内容が抽象的過ぎて要領を得ません。

ここは個人が漫画の感想を書きまくっているだけの零細ブログですので、あなたがD.Gray-manに関心がなければお役には立てないと思いますよ。

万一の危険防止の為、リンクを貼ったコメントの公開承認は保留にさせて下さいね。
どうぞあしからず。

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漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。 以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.2009年12月号』で連載再開。そこから2013年刊行の『SQ.2013年2月号』の第218夜までを掲載。 同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。 2年半の長期休載を経て、2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 その後、掲載誌は2018年4月16日発売号より『SQ.RISE(スクエアライズ)』とタイトルを変えてリニューアル。現在も継続中です。 コミックスは2013年11月に24巻発売(第218夜まで収録)・2016年6月3日に25巻発売(第222夜まで収録)。 2016年7月から9月まで、新作TVアニメシリーズ「D.Gray-man HALLOW(ディーグレイマン ハロウ)」がTV東京系列で放映されました。詳細はアニメ公式HP http://dgrayman-anime.com/ ◇◇◇ 星野桂先生あてファンレターの送り先は以下の通り。      ↓  
プロフィール

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Author:キャンピー
Yahoo!ブログから移動して'12年10月25日オープン。
それ以前の日付記事は旧ブログからの訂正版です。

生年:不明。35年前には存ざ(ry
BD/Btype:8月某日(Leo)/AO型
身長:160cm
体重:標準(自称)
家族:5人。夫と子供3人(男・男・男)
好物:漫画はDグレでお腹一杯。

<他ツイフィールまで> http://twpf.jp/ripvansf
   

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