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第234夜「A.W(アレン・ウォーカー)に別れを告げる・監視者」①

▽ サブタイトル

「監視者」
今回はアレンの昔語りの場を離れ、同時期 同じ街の中にいたクロス・マリアンとロードに焦点を当てます。
ここにいう「監視者」とは、マナ=ウォーカーというターゲットを それぞれの目的から見守り続ける彼らなのでしょう。


アオリ
「紐解かれる かつての別離(わかれ) ------」



▽ 本編


〇 遺言

大勢の人出で賑わう公園の一角。 
クロス・マリアンは 群衆を見下ろす石段の踊り場で、紫煙をくゆらせながら物思いに耽っていた。

その視線の先で 愛犬アレンと一緒の芸に拍手喝采を浴びるマナを捉えながら、
頭の中に去来するのは 昔 マナに見守られつつ命を終えようとしていたネアの言葉…

------ 待ってろ  必ずマナのもとに行く    「アレン」が目印だ ------

------ それまで 立ち止まるな ------


--- その言葉を遺してネアは死んだ --- 
--- マナに喰われて消滅した ---
--- 今 目の前にいる男は そのことを忘却して 失ったネアを探し歩いている ---

--- ( いや  完全に忘れてしまっているわけではないか… 「アレン」という単語だけは微かに覚えてるのかもしれん)
拾った犬に「アレン」て名付けるくらいだしな ---


大喜びの観客に 宣伝ビラとともに屈託のない笑顔を振りまくピエロマナ。
見ているクロスの脳裏には、あの黄金色の楽園に遊ぶ幼い兄弟の記憶がよぎり 切なさに胸が痛んだ。

--- あの頃みたいに笑えるんだな   今のおまえは --- 



読後にモヤっと: その一

どうにも気になってしかたないのは 当時のクロスの心境でして。 
マナにはイノセンスを不用意に近付けられぬ特別な事情があるということでしたが(前回)、千年伯爵の影に怯えながらの一人旅でもう相当神経がすり減った様子の彼を 何らケアするでもなく、ただ他人事のように離れて観察しているのはなぜなのか。
それでいてマナの「笑顔」は気にしているというね…  
クロス自身に 「冷血漢」の一言で片付けられない深い訳がありそうですが…


読後にモヤっと: その二

さて このマナの滂沱の泣き顔の美しいシーンに水を差すようですが、クロスが実際に目撃してたってことではなさそうな
ネアの遺言を預かったという誰かからの情報をもとに組み立てた 再現映像といったところではないでしょうか?
(だってこの後マナが伯爵化してネアを喰ったなんて、クロスにしろティムにしろ 目前でそんなことを許す筈ないと思いますよ)

もしかしたらクロスとしても 聞いた話にどこか腑に落ちないものを感じて、繰り返し反芻していたのかもしれません。

そもそもネアがマナに対して自信ありげに「“必ず”」と宣言しているのも、引っ掛かるんですよねえ
あの35年ぶりに目覚めた彼の復活直後の言動を見るに、どうも彼が主体となって用意周到な復活計画を立てていたようには見えないですもん。 

「“必ず”」のワードから浮かぶのは、むしろネアの記憶にあったかの問題シーンですよね。
そちらじゃ ネアの方がそう言われる立場になっていて。
PB110079kakou.jpg (引用画像:25巻第215夜より)

そして両シーンのどちらでもネアは瀕死状態なんですが(笑)  
そんな彼を途中で放ったまま 人物達が入れ替わっていたと考えるのは無理がありますね。

もしこの二つのシーンが両立できないとすれば、どちらがより真実に近いかというと やはり当の御本人(ネア)の記憶の方が確かではないかと思います。


ここら辺の議論では、『灰色ノ記録』訂正文のこの箇所も気になりますよね。
 → 『ジャンプSQ.』公式サイト 「お詫びと訂正」記事の末尾
●P181/「ネアをとりまく勢力図」
【誤】ネアとクロスの間の「密約」の矢印→【正】「密約」の矢印は不要

P1130078seiryoku.jpg (引用画像:『灰色ノ記録』P181)

※「密約」の内容が実際何だったかは いまだ劇中で確定していませんが、一応ここでは 師弟会見で述べられた
「オレは“14番目”が死ぬ時マナを見守り続けることを奴と約束した」「そうしていればいつか必ずマナの元に帰ってくると…」
(17巻 第166夜)だったと仮定します。

ネア・クロス間の「密約」は確かに存在した
しかし直接結ばれたものではなく
(= 彼らをつなぐ矢印が消滅)、
つまり「約束」の内容が第三者を介して伝えられたものであったと解釈できるかと。

会見ではクロスが あたかも自分もそこに立ち会ったかのように話したのは、第三者の存在を中央庁に悟られたくないためではないか?
(たとえば枢機卿に化けて潜伏しているあいつとか。 断罪者の銃口を向けられるまで信頼していたような口ぶりでしたし)  

・・・という想像でした。 


こうした細切れの情報追加で 少しずつ真相が見えてきそうな感じ()はありますが、まだ道のりは遠そうですね。
なにしろ こっちを詰めれば詰めるほど、「マナがネアを喰う」場面が宙ぶらりんになってしまって。
本当に喰われたんですか???  
(最初に戻る)



〇 悲劇の足音

同じ公園広場には、ガーベイサーカス団の宣伝活動で コジモたちも来ていた。
やはりピエロの装束に身を包みジャグリングを披露しているのだが、その技術でも見た目の華やかさでも マナとの実力差は明らかで、観客の反応も まばらな拍手が関の山だった。

コジモと組んでビラ配りをしていた同僚までが マナの芸ばかり絶賛するわ、意地悪そうな笑いをコジモに向けて そろそろサーカス団の花形の座も危ないんじゃないかと煽る始末。
コジモの行き場をなくしたイラつきは、徐々にマナへの憎悪へ形を変えていく。


このへんのイメージを、タロットに例えるなら「剣の7」ですかね。
カードには 遠くのテントの様子をうかがいながらこっそり剣の束を盗み出そうとしている人物の絵が描かれています。

そう思えば…レベルですが この男の帽子や装束、コジモに余計なことを言って状況を悪くしていた人のそれと似ているようなw

大意は 噂話・良くない企み・秘かに進むダメージ など。


RWS Tarot Swords07.jpg
パメラ・コールマン・スミス (-1951) - Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像。ファイルは http://www.sacred-texts.com/tarot/ より(下部 NOTE 節を参照)。en:File:Swords07.jpgより移入。, パブリック・ドメイン, リンクによる




いやあ・・ まだまだと思っていましたが 来週月曜の発売日を前に『SQ.RISE 2020WINTER』の先行公開が始まりましたね。
感想記事は残りあと1回。 Dグレの先行公開が来る前になるべく終えたいですが さ~て間に合うかな(笑)


それでは一旦これで。


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Author:キャンピー
Yahoo!ブログから移動して'12年10月25日オープン。
それ以前の日付記事は旧ブログからの訂正版です。

生年:不明。35年前には存ざ(ry
BD/Btype:8月某日(Leo)/AO型
身長:160cm
体重:標準(自称)
家族:5人。夫と子供3人(男・男・男)
好物:漫画はDグレでお腹一杯。

<他ツイフィールまで> http://twpf.jp/ripvansf
   

Dグレの応援お願いします。
漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。 以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.2009年12月号』で連載再開。そこから2013年刊行の『SQ.2013年2月号』の第218夜までを掲載。 同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。 2年半の長期休載を経て、2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 その後、掲載誌は2018年4月16日発売号より『SQ.RISE(スクエアライズ)』とタイトルを変えてリニューアル。現在も継続中です。 コミックスは2013年11月に24巻発売(第218夜まで収録)・2016年6月3日に25巻発売(第222夜まで)・2019年2月4日に26巻発売(第230夜まで)。      <星野桂先生のインスタグラムアカウント(@Katsura_5600)も現在元気に更新中>   
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