第235夜「A.Wに別れを告げる・赤腕と犬」③

一昨日・昨日と思わぬインスタライブ投下に浮かれてしまい 今日はもう次号の発売日ですね 
完全に遅刻ですが、前回の第235夜分を続行します!
(やはりこれを終えないうちは次が読めませんので…)



舞台はふたたび「赤腕」サイド。 (抵抗が強かったこの蔑称、結局使わないで済ますのは相当困難なので 普通に出します!ゴメンネ)

華やかなサーカスの裏方で、過酷な労働を強いられる孤児の「赤腕」
大量の洗濯物と格闘している時、またあの犬が飛びついてきて作業を中断しだした。
先日以来すっかり懐いてしまって、事あるごとに仕事の邪魔をしに来るのだ。

だが少年の方は 犬の遊びに付き合ってやる余裕などまったくない。
雪の舞う厳寒の屋外で、凍えながらひたすら手を動かしていると…
彼の苦労を知ってか知らずか 犬は背中にピッタリ身体を押し付けてきた。
その温もりにに触れていると、脳裏にはおぼろげな記憶が蘇りだす。

--- ずっと前にもこんな風にあったかいことがあった 気がする --- --- 誰かが強くオレを ---
大きな腕に抱きしめられた記憶  それは凄惨な血だまりの中

--- オレ 何で過去の記憶をなくしたんだろ --- --- せめて自分の名前だけでも覚えていたかった ---
--- それだけは絶対…忘れちゃいけなかったのに ---

誰かが暗闇の中で問う   --- おまえの名は? ---
--- やく そく だった のに ---



● 記憶のないふたり

このサーカスにもアポクリフォスが現れました。 これは絶対、物陰から記憶操作に及んでいるフラグですね。
私は、イノセンスとノアを両方持ったアレン・ウォーカーの存在は 14番目の利用をもくろむイノセンス(アポやハートの御方レベル)の計略の産物と思っていますが、今回は大きな問題が二つありますよね。

① 「アレン(=14番目を宿した人物)」を長年捜し歩いているクロス・マリアンがすぐ近くまで来ているのに、あえてその邪魔をするような行為に及んでいること

クロスがイノセンスと敵対する立場ならともかく、この時点の彼は少なくともイノセンスの断罪者を操るれっきとした教団エクソシスト、つまり味方側なんですよ。
更にはここから9年後=クロスが襲撃された日は、アポクリフォスをわざわざ部屋に招き入れた挙句に襲われました。 
それは、クロスが直前までアポを信じきっていたことを意味するわけで。
今更ながら あの時の苦笑いの師匠の一言が響きますね…
「あいつは “アレン”と名乗らなかった…」⇒「赤腕」の記憶を消していた張本人がアポ
「もっと早く間違いに気付くべきだったよ」⇒お前らを信用していた俺がバカだった

今回と繋がりました。

であれば、クロスの見えない所でアポが暗躍していたことにはどんな意味があるんでしょうか…?

② このチャンスにマナを殺さず泳がせている

これも不可解です! 前回クロスも言った通り、マナが伯爵に戻れなくなっている「今は ハートにとって千年伯爵を破壊する絶好のチャンス」でしょうに…


以上のことからやや強引に理由をひねり出すと、
「イノセンスは“悲劇”が大好物で わざわざそれを作り出していた」可能性があったかも… 

ひょっとして、アポクリフォスはとっくにマナの記憶にも干渉済みで、だからこそマナは自分が千年伯爵になって弟を殺したことをすっかり忘れてしまったのかもしれません。
そうやって記憶はなくても 魂の絆にひかれ再び巡り合った者同士を また新しい愛情関係を構築するに任せ、後にそれを無残に引き裂き ついには真実を知らせぬまま殺し合わせる…
(おや どこかで見た構図ですよ)

そうなると、3年後のマナの死も、アレンが“伯爵”の言いなりにマナをAKUMAにしてしまったことも、その絶妙のタイミングでアレンのイノセンスが暴れだしたことも、
すべてが「イノセンスの計画通り」で 千年伯爵含めノアの一族はその掌の上で踊らされていた…ようにも見えてきます。

肝心なところでしばしばクロス・マリアンが不在な訳も、イノセンス側の都合に左右されていたのだとしたら?

また、アルマ編開始時に伯爵が「身内で争うほど悲しいことってないよねぇ」「14番目みたいにネェ…♥」と畳みかけていますが、
(そしてその「予告」通りに神田とアルマの悲劇が展開されるわけですが)
この「14番目みたいに」が指すのは多分 過去にマナネアが一族と殺し合った所じゃなくて、イノセンスの企み(仮)で 9年前マナの墓前で「アレン」とマナAKUMA(つまりは中の人)同士が殺し合い(未遂)をさせられたことなんじゃないかと。

だって「マナネア逃亡劇」は完全に身内の問題から生じたものですが(ここはセカンズで言うならユウとアルマの9年前の殺し合いに匹敵しそう)、開始前から教団への復讐色を顕わにした「アルマのAKUMA化」計画は そのまま「アレン」とマナのAKUMAとが互いの正体を知らずに墓前で殺し合うことになった構図の再現とも取れるからです。

なんて大風呂敷を広げてしまいましたが…  
これにはアルマ編の時期が、“アレンの中に14番目がいる”と伯爵たちが確信したパリでの「オハヨウ」事件のすぐ後だったことも味方しています。
「敵側の“寝た子”を起こして相討ちにさせる」
なぜこんな酷なことを?と 楽しんでさえいる様子の彼らが私は理解できず、当初はノアが大嫌いでしたが、いくらか見方を変えてみると 全ては積年の恨みによる復讐心で動いていて、彼らは一貫して“先にやられたことをやり返し”ていただけだったのかも。

なにせ「“柱”で滅ぼされかけたら、こっちも“柱”を作ってやるぞ」という単純思考()では むべなるかなと。


● 「オレ」を庇った人物

「赤腕」の中に残る記憶の残滓
二人とも血だまりに倒れているように見えます。 抱きかかえられている子供の方が「赤腕」でしょう。

相手候補
① 「アレン」が造られた研究所の人
② 当時ノア側に籍を置いていたブックマン候補(ラビの兄弟子)
③ “手袋をした大きな手”といえばやはり連想してしまいますよね、師匠。
(で、その後はアポに記憶を奪われて延々と「アレン」を探し続けていたり? まあ傍にはティムキャンピーもいるしそれはないかな)

ここは真面目に考えたくても情報不足過ぎるのでいったん保留ですね。 身元が分かる日を楽しみにしています。


● コジモの暴走

ガーベイサーカスに来て間もないマナだが、早くもその実力でコジモを抜き去り人気者ピエロになっていた。
団長すら、彼に話しかける時はあからさまに態度が変わって上機嫌だ。 
二人が立ち去ると、コジモの同僚は彼をからかい、ついには深刻な喧嘩に発展する。
完全にキレたコジモの怒りの矛先は、犬のアレンへと向かった。 芸達者な相棒が死んでしまえばマナもここを去るだろうと。

そして、毒餌を喰わせようと画策するが 「赤腕」の妨害にあって失敗。  
それでも暴力で目的を達しようとするが、「赤腕」を庇って反撃に出たアレンに大事な利き腕を噛まれてケガを負った。
それが元で コジモは舞台の失敗を重ね、さらに芸人としての評価を下げてしまう。
コジモのオーラにゾッとするほどの危機感を持った「赤腕」は、「おまえは幸せになれ」と 初めての友達に別れを告げるのだった。

ところが次の日。
「赤腕」は遠くに、雪の上に倒れたアレンと それを見つめじっとしているピエロ姿のマナを発見した。


遂に来てしまいました。 どうしてこんなことに…
元々弟を探すのが旅目的のマナは、この土地に見切りをつければ すぐにもサーカスを離れたでしょう。
囁かれていたようなマナの「引き抜き」など、実現しようもないデマでした。
コジモもあと少しの辛抱だったのに。

あの意地悪な同僚が諸悪の元凶?
いや、どんなに煽られたって 何の罪もない犬を殺してしまう言い訳は立ちませんけどね。



次回は、いよいよあの木の下で「赤腕」とマナが言葉を交わすシーンですね(先行は見ました)。

次も なるべく早くUPしたいと思います。


それでは今日はいったんこれで…!









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