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第225夜「A.W (アレン・ウォーカー)をたずねて・CALL(コール)2」①

第225夜は沢山読める、と楽しみにしていたのに いざ読みだしたらあっという間に終わってしまいまして、しばしボー然。 
ちょっと信じられなくて念のためページ数を確認してみたり。(間違いなく34ページでした)
自覚はさほどなかったんですが、この呆れるほどのがっつきぶりは相当飢えてたんですかね(苦笑) 
 
今回はお話の流れもよく どのコマも見とれるほど美しくて、本当に楽しい一時でした。




★ “CALL”
屋上から「マナ」と叫んだネアに向かい、今度はマナがネアの名を…     
彼の発した声は文字で書かれていませんが、ゲートで去りゆく伯爵の口元が確かに「Ne」「a」と動いているのが分かります。 
運命に引き裂かれる二人(´;ω;`)

以前第212夜で 神田がジョニーに頭を下げる場面でも、彼がちゃんとソファから立ち上がった様子が バストショットの団服の襟の動きだけで表現されていて「やっぱり星野先生はすごい」と感嘆したものですが、今回も負けず劣らず。 
いいなあ…!(=´Д`=)  


★ ブックマンの安否が!
「マナ」とか「ティキ」とか にわかにポリネシアンブーム到来の気配 (…ごめんなさい真面目にやります。ちょっと辛すぎてさ;;)

[ティキ] 「帰ったら“マナ”?が何のことか教えろよ  言ってたろ さっき」

ティキ・ミックのこの言い方からして、彼の頭の中ではまだ「マナ」という単語が千年公と結びついていないようですね。 それが人名かどうかすらも。
ティキの心に引っかかった「マナ」という言葉。 方舟戦で覚醒・暴走したティキに向かいアレンが叫んだ「マナとの約束だ」をおぼろげながらも覚えていたんでは?と思っていましたが、ここまで綺麗さっぱりだと 実のところどうなんでしょう(^^; 

[ティキ] 「おまえのせいで あの時結局ブックマンから何も聞き出せなかったんだからさ」

やだやだこれひょっとしてワイズリーの“頭パーン”発動? ひぇぇ ブックマンはもはや御存命ではないの?!! 
ティキさん、もう終わっちゃったみたいな言い方やめて下さいよ ><。  
ブックマンがラビを盾に脅されて ワイズリーがロードとともに隠し通してきた「14番目と千年公の秘密」(というか過去の千年伯爵の分裂事件からマナネアの一族への裏切り行為等々、今の千年公に至る一切合切)を仲間の前でばらしそうになり、彼が慌てて口封じに走ったとしたら… 
いざとなれば北米支部襲撃の時も、ほぼ無表情で「慈悲など無い」と言い放っていたようなお人ですしね・・・ やだぁ勘弁してほしいなあ;;
もしもそんなことになっていたら、ルシアちゃんのいう「ブックマンさま」はやはり跡を継いだラビということになるのか…
でもでも考えすぎでありますように。 ワイズリーがあからさまにそんな行動に出たら逆に皆から怪しまれるでしょ?
ブックマンさん、とにかくどこでもいいから無事でいて下さい!


★ 知らぬは宿主ばかりなり
ティキ・ミックが過去のネアの姿と「生き写し」の件も、やっと進展を見せそうですね。
彼が以前アレンに投げたセリフ、「自分がなんなのか知らず弁えもしない」や、今回もネアに言った「お前が一体“何”なのか」も 今後は切実に彼自身に降りかかって来るんでしょうか。 

ここまで余裕綽々でネアに挑発的な態度を取っていたティキですが、反対にネアから出た意味深なセリフ「転生したおまえのその姿… 笑えて~」をきっかけにガラッと様子が変わります。 
言われた言葉の意味も分からぬまま底知れない恐怖の予感に立ちすくむ彼の表情とともに、顔半分が14番目への憎悪に牙を剥くジョイドメモリーのそれになっている所が凄い迫力ですよねー 怖いほど。

そのジョイト゛メモリーに睨まれている“伯爵メモリーの片割れ”の動きに、ティキの肉体がシンクロしているように見えてならないのですが… (「ネオギプス」の回、深夜の14番目浮上とティキの体がうずく描写など)
ティキが何かとアレンを意識してしまうのはこのせいではないですかねー  しかしそれが何を意味するのかは不明です。 

古ネタですが 奏者の資格に関連すると思しき紋章がティキの靴底やベルトのバックルに付いていたこと等もまだ引っかかっていますし。
ネアと双子のマナの身長188cmがティキ・ミックとも合致することも
アレンの記憶が9-10年前辺りから始まっていることや、ネアが「死んだ」のが17歳の時で、それにプラス10歳が現在のティキ・ミックの年齢=27に近いことや
それにティキの誕生日が明かされていないこと
マナネアの誕生日も分からないこと   等々

今度の『灰色ノ記録』から、もう少し情報が増えますように。


「生き写し」問題では 私はやはり19巻の表紙絵のイメージで ロードが鍵を握っているのではと思っていますが…どうなんだろ。
vol19.jpg 
ティキとアレンと片方ずつ腕を組み、彼女が二人を繋ぐような体勢で 「ナイショ」とでも言いたげに舌を出した表情のロード。


一旦ここで切ります。 続きはまた。


第224夜「A.W (アレン・ウォーカー)をたずねて・CALL(コール)1」

溜めておいた宿題をようやく出します。 1月発売『SQ.CROWN WINTER』の第224夜感想ですw
この冬号の予告通りなら、来月の春号で続き(第225夜)が拝めるはずですが… 来週の『SQ.』掲載広告が楽しみですね(^^;




▽ 副題・扉・アオリ

サブタイトルが今回「CALL 1」 なので、次回が「2」ですね。
“CALL=呼び声”
マナの名を呼んでも もう振り返ってもらえないネアの 悲痛な叫び…

扉絵は本編の続き込みで。 
マナが行ってしまう気配に思わず駆け寄って息を切らしているネアと、それを冷たい目で捉えるティキ・ミックのアップ2コマ。

アオリ文、頭は 「“鍵”は この二人の手の中に ------」
わかりません~!! (^▽^;)

末尾は 「ティキとの邂逅に“14番目”は果たして…」
次回はこの二人のまま一波乱あるんでしょうか?



▽ 雑感


★ 約束

今回(7ページ)中最も印象的だったのは、ネアが 方舟に消えていくマナを見送る表情でした。 
自分に怯えるばかりになってしまったマナが仲間に囲まれて立ち去る姿を、空しく見送る彼の気持ちを思うともうね… ><。 

ネアのマナへのはなむけの言葉は「おまえを破壊(ころ)しに行くよ」 。 
物騒な台詞を吐く口元には皮肉な笑いすら浮かんでますが、目元から上は泣きたいのをこらえるかのように弱々しく苦しげで…
これより大分前 北米支部で、「今度コソ オマエヲ殺ス」と同じ相手に言い放ったアイツとは 顔つきから全くの別人でしょう?

こんな宣言をして、ネアは自分の中の最後の未練も断ち切ろうとしていたのかも知れません。

故郷のキャンベル家で共有した幸せの記憶を持ち出しても、ネアには“マナ”を呼び戻すことはできませんでした。 
代りにマナが“人を喰う化物”に為りきった姿をまざまざと見せつけられて、ネアももう これを止めさせる手段は他にないと諦めたのでしょう。
ネアはすでに昨晩、不在にしていた35年間の事実を知り 「マナとの約束」「遂げてみせる」と言っていましたからね。


未だ劇中で明らかになっていない ネアが交わした「マナとの約束」の中身ですが。 
やはり、逃亡生活中のマナがネアに“千年伯爵”に自分が囚われてしまって戻れなくなったら殺してくれと頼んでいたのでは?ということ以外思いつかないです。 

ネアもマナからそんな話をされたら、一応は受け入れつつ 「自分が絶対そんなことにはさせない」と、きっと励ましていたでしょう。
千年公を悩ます記憶の中で ネアが「無理すんなよ… 何があっても味方だから」と手を差し伸べていたのは多分このへんじゃないかと思います。 
今なおしつこく千年公の脳裏に浮かんでくるのは、マナにとってこの記憶が どん底の闇の中で一番まぶしく輝いていたから…


こんな事を考えていると、あのアレンも教団仲間に「僕を殺して下さい」と言っていたシーンを思い出しますよね。 
彼の場合はそれに終わらず、即座に「そんなことにはならない」「僕が止めてみせる」と意地を見せていましたけど。
どうもA.Wって人の中には マナとネア両方の気質が見え隠れしていて… ^^ 面白いというと語弊がありますけど、好きです(笑) 



★ あの時の言葉

この流れでちょっと思い付いたこと。
師弟会見でのクロスの台詞「14番目に為ったら お前は大事な人間を殺さなきゃならなくなる」 に関してですが。

まずこの「大事な人間」とは、アレンにとってもネアにとっても「マナ」であることはもう異論がないと思います。
(まだ千年公の素顔を知らないアレンには、マナが今の「千年伯爵」となっている事すら想定外でしょうが) 

しかし「ならなくなる」という言い方がかなり抵抗あります… 
愛弟子が負わされた運命には逆らえないと クロス自ら負けを認めてしまっているようで、どうもしっくりきませんね。 あの人らしくない気がして。
クロスがアレンをエクソシストにし、アポの襲撃で姿を消す直前まで、その成長ぶりを一番喜んでいたのにですよ。

で、これは もしかして逆のことを意味していたのかなと考えました。
「14番目(ネア)に為ったら…」というのなら そうならなければいい、つまり 「ノアのネア」には不可能でも 彼が「エクソシストのアレン・ウォーカー」のままでいられるなら、マナ(=大事な人間)を「殺」さず 救済できると言いたいのかも。

ネアの今回の台詞には「破壊」の文字が当てられています。 でもそれが成功したとしてイノセンスによる破壊以外にはダークマター(千年伯爵メモリー)に囚われた魂の救済方法がないのですから、マナの魂も消滅は免れないでしょう。
宿で「これが最後の旅」なんて台詞も出ていましたので、ネアとしては 現状が打破できるならノア同士相打ちで二人ともこの世から消え去ってもいいという位の覚悟かも知れませんが。
 
ともかくネアとマナを誕生から姉と共に見てきたクロスが、ノアに取り憑かれた悲劇から彼らを救うため唯一見出した答が、「エクソシストのアレン・ウォーカー」だったんじゃないかなーと思った次第。 
でもそこまで彼らに尽くしながらアレンの心情も思いやり、最後は自分で道を選べと言っているのがカッコイイですねw



★ 二人の「生き写し」 と ロードの「ナイショ(隠蔽)」

「千年公」を庇い一緒に方舟の中に消えていこうとするワイズリーと 彼らを守るように立ち塞がるティキ・ミックの、 「裏切り者」に向ける視線が痛いこと。
彼ら(というか、ワイズリー&ジョイド)も、35年前にネアと戦った時はどんな姿かたちだったんでしょうか。 


視界に入ったティキ・ミックとの初めての遭遇で 目を見張るネア。

この構図というのがなんとも・・・ 運命を感じさせて皮肉ですね。
ネアから見て、マナの命を狙う敵に立ち向かおうとしているティキの姿は “過去の自分”そのものじゃないですか。

このことで、たとえ17歳で終わった自分よりティキが10歳老けて←いても 身長が11cmも高くても、「過去の自分そっくり」と気付くには十分だったと思います。
でもネアだってその理由までは見当もつかず、さぞ驚いたことでしょうね。


(既出案件ですが)19巻のカバー絵が この辺の謎かけっぽかったですよね。
背中合わせに立ち、一見何の関係もなさそうなティキとアレン。
その二人を繋ぐ形に腕を絡め、まるで「教えないよ」とでもいうように舌を出すロード。
この絵のティキ・ミックは例の“左目強調ウィンク”で、ネアの存在を暗示しているようです。 
つまり、ネアティキ「生き写し」の理由を知っている・あるいはその原因を造り出した本人がロードではなかったかという解釈です。今のところ。

ティキがその服飾品(靴底やベルトのバックル)に、マナやロードと同じ“奏者の資格”の印とおぼしき紋章を当然のように身に付けていたのも方舟編で印象的でした。

ノアの一族は「神に捧げられる大事な子羊」だがティッキー(ティキ・ミック)は… と意味深発言をしていたのもロード。

しかしワイズリーの魔眼にカンニングを許している脳内情報だって、彼女は多分都合の悪い所は隠していますよね。
ティキとネアの「生き写し」にワイズリーが早速気付いた時も、その理由は教えないまま他言しないよう言いくるめていましたし。


・ 「14番目」情報に関しては、苛立ったシェリルが真相を知ろうとブックマンを誘拐するくらい彼らは何も知らされていなくて。
・ 千年公は、第218夜の大暴走で初めて「ネア」の名を口にしますが、それまではずっと「14番目」呼びに徹していました。
・ 前回第223夜で、ティキが「マナ」という名に“どこかで聞いた”というくらいな反応しかできなかったのも・・・ 一族には「マナ」の名とそれにつながる今の「千年公」の素性すら秘密にされていたということですよね。

これらを総合すれば、ロードが今の代のノアファミリーに隠したがっている事実とは 過去にノアを率いるべき立場である千年伯爵が分裂してマナとネアになり 一族を裏切って殺し合いを繰り広げながら逃げようとしたこと全部でしょう。
千年伯爵は7000年前から変わらず不可侵な存在であり、「突然湧いた14番目」に全ての元凶になってもらうために。

でしたら、それらが明るみに出るとっかかりになりかねないネアとマナの情報は 可能な限り隠蔽しないといけません。
千年公がマナだとか、ティキがかつてのネアそっくりだとかは 秘密にされるのも当たり前。
第219夜冒頭のモノローグの様子では、元の伯爵の分裂でマナとネアが発生したことすら、ワイズリーは知らされていないのかも。



さて。ネアだけが“自分のそっくりさん”に驚いた表情ですが、ティキは先代が生きていた35年前のことなど知る由もなく…
このへんの互いの認識のズレがどう生きてくるのか 
ネアを通じてそんな事を知らされたら、ティキはシェリルさながら 事実を暴くまでいても立っても居られなくなるでしょうね。



たった7ページで妄想全開でしたがww 今回はこの辺で。
次回はもっと沢山読めますように。






 

 


「救い主」が生まれた日。

マナ……
オレが壊してしまった人。


(小説版「D.Gray-man」3巻「Lost Fragment of Snow」174頁より)



先日「集英社 JUMP j BOOKS」を扱った特集記事を読みましたが、あの D.Gray-man の小説版刊行に携わった方々にはどんな思いがあったかなども伺え面白かったです。


そんなこんなで、また小説版3巻のことを思い出していたんですが、
物語終盤・12月25日朝のシーンで マナと再会した「赤腕」少年の受けた衝撃、そこからの悲壮な決意は何度見ても辛いです。

劣悪環境とはいえ彼の唯一の居場所だったサーカスが消えてしまい、マナについて行く決心をした時 引き留めるものは何もなかったにしろ・・・
最大の恩人に取り返しのつかないことをしてしまったことへの深い後悔と、
その抱えきれないほど重い罪を、すべて背負って行こうとする勇気。
なかなかここまでできる人はいませんよね。

アレンはこれほどの体験を この7歳の時と 3年後の(マナをAKUMAにした)10歳の時と 同じ「マナ」をめぐり二度も味わっていたことになるわけで…  古傷をさらにえぐるような傷を。

初めの7歳の体験の時すでに彼はマナへの償いを --- オレの生きる意味 --- と言っていますが、二度目はそれを決定的にしたんでしょう。
アレンのエクソシストとして生きる決意は、最初から「マナ」抜きでは有りえなくて。

第185夜で マリがアレンの“共感されない戦い方”に心配していましたが、その時のアレンの
--- やめるにはマナを忘れなくちゃならない。 それはできないんだ --- 
という想いも当然だったんですね。



そんな様子のアレンを見て、マリはため息とともにあの台詞を吐きます。
「お前と神田が衝突する理由がわかった…  似た者同士だからだ」

視力を持たないこの人(マリ)は どこまで人の心を見透かせるのか・・・ 凄いですよね!
二人は彼が言うように、生きる理由(=償い)までそっくりだったんですから。

この時点での神田の「理由」は、アルマへの償いでした。 
「ユウ」としての自分には理解不能な(あの人に会いたい)衝動にかられ 彼を一人で逝かせてしまった罪への…
せめて過去の自分の想い人だったという「あの人」の素性を知るまでは、裏切ったアルマにあの世で顔向けできない。

その後も「似た者同士」の因果は続き、神田もまた(真実を知らぬまま) 再会したアルマ相手に罪を重ねようとします。
それを 我が身も立場も犠牲にして阻止したのがアレンでした。
そうすることで神田の分の罪まで負わされ、荒野に放たれるヤギよろしく ノアとして教団を追われるように離脱したアレン。


もちろん神田は帰ってきました。 
今度は償う相手をアレンに代えて… 共に救われた友達の分の想いも乗せて。

アレンは頑なに自分の道を突き進んでいきますが、その道すがらもこうして幾つもの人生を変えていく所が素敵ですよね♡

「情けは人の為ならず」とか年寄りじみたことを敢えて言いますが(笑) 実際そうなんだもんww
神田が戻って来なければ、マテールで抱き合う“二人きりの世界”で終わっていたところ さらに救いの輪が広がっていきます。

実際神田はこれまでも、アレンの大切な友達・ジョニーの命を 何度も助けてきていますし。
神田の“第二の人生”も、元帥として教団の闇を暴くところまで行くでしょう。
それこそアルマが最期まで無念を口にしていたことへの敵討ちであり、本当の意味で彼への償いになる筈ですから…




悲劇を扱っている筈なのに、読めば読むほど幸せに浸れる「D.Gray-man」が大好きです。
これからも宜しくね。



あと 続きが楽しみなのはもちろんですけど、飛ばして素敵なエピソードが削られてしまうのは一つでも惜しいですから…
星野先生、決して御無理はなさらないで。 のんびりとお待ちしておりますよ。

それではまた。


第223夜「A.W (アレン・ウォーカー)をたずねて・To my way(トゥ マイ ウェイ)」

『SQ.CROWN』が発売日に買えないという初の事態に陥りまして(←注文手続が完了してなかったという凡ミス(^^;)、第223夜が気になるので初めて電子書籍版を買いました。
こういうのも一度体験しておくと勉強になりますね。
こちらは小冊子・ピンナップ等の付録や、応募券が要る懸賞への応募資格はありません。 
(それにしては紙媒体との価格差がさほどないです[690円 ↔ 600円] 極力雑誌を買って欲しいということですよね)

あと、これを機に 雑誌情報の告知記事は本編の感想と分けて上げることにしました。(雑誌クラウンも買いますので後ほど)


ということで、以下より第223夜本編。
今回は扉絵なしの21ページでした。



▽ 副題「A.W (アレン・ウォーカー)をたずねて・To my way (トゥ マイ ウェイ)」

タイトルはなるべくスッキリしたのが好きなんですが、この「A.Wをたずねて」が延々と続きますよねぇ
“アレンのルーツを探る旅”という意味なら、まだまだ道半ばなので仕方ないというのも何度目かww

To my way ------ 自分本来の居場所を目指して(⇒ 帰ろう)



▽ 魂の絆

前回の感想文(「アレン・ウォーカー」の章後半)で言及した 「(ホームの仲間と)繋がっている」話がもう来ましたv
やや漠然としたイメージの「絆」が こうも強い影響力を持つものとして描かれると、すごい安心感がありますね。 
アレンもこの様子なら、消えてしまう心配は無用でしょう。
ひたすら目標に向かって進む横顔の美しいこと。

以前インタビューで「(この先アレンは)決して一人にはなりません」と言われていたのは こういった意味も含んでいたようで。


でもそういうことですとあらためて “もとは一つ”の存在から分かれた魂の絆がどれほど強烈か思い知らされますね・・・

マナが昏睡状態から戻らなかった時のネアの「渇き」とか
35年ぶりに発見した“弟(ネア)”の前で、囚われの状況をも吹き飛ばす爆発的な暴走を見せたマナの想いとか

私は ネアとアレンの人格は一つの魂から発生したものと捉えているので、そう悲観的にならずに済んでいるのですが。

“たまたま出会っただけ”だったはずの「捨て子とピエロ」時代の思い出が、未だアレンの核となって生き続けているのも多分そういうことでしょう?
対する「義父のマナ」も 最期は父親口調で「愛しているぞ」とアレンに告げたのですから、アレンとマナとの関係もまた 一方通行ではなかったと信じたいです。

どうかネアとアレン「二人」の力でマナを救ってあげられますように…!



▽ 人間不信

[ネア] 「オレは人間がこの世で一番大嫌いなんでね」
「この世で」「一番」「大(嫌い)」 と、ありったけ強調・・ 逃亡生活の最中、よほど裏切られ傷付けられ続けた体験からでしょうか。

ネアとマナ 
かつてはノアの運命に抗い 誰よりも人間であろうと頑張った人達だったと想像しますが、今では化物を自認するようなネアの物言いが悲しいですね。
でも彼の言動、だいぶ誇張を含んだ印象を受けますが。
得体の知れない相手(リンク)になめられまいと 精一杯虚勢を張っている感じと言ったらいいか。

ここで「地雷」発言。 彼が本来残虐非道でない証拠ですよね。
リンクのセリフ中何が気に障ったのか考えると、“自分が他の誰かを犠牲にして復活した”ことへの罪悪感なのでは?
ノアだったらそんなこと気にも留めないでしょうが。



▽ 「ティムさえあれば

彼が大事なティムキャンピーを完全に“物”扱いした言い方が引っかかります。
まあ“敵”相手にむやみに自分の弱点をさらしたくないんでしょうが。
ゆうべ宿屋で「一緒に行こうティムキャンピー」と言っていたのとギャップがあり過ぎですよ。
アポクリフォスが「孤独に耐えるアレンの精神衛生の助け」と言っていたのも、おそらくネアの前例を見ていたからでしょうしね。

もちろんティムが実用面でネアの助けになる事は確実でしょう。
何たって守護役のゴーレムですし、まだ他にも未公開の機能が隠されていそうだし、 あとナビ役?
ネアがアレンと同じ脳を共有するなら、ひどい方向音痴も一緒かも知れないと思ってるんですが… どうかしら(^^;



▽ マルチタスク


前回、千年伯爵の動きを封じる大技を披露したハワード・リンクですが、それを続けたまま 派手な逃亡劇から癒闇蛇を使う治療までこなしていて凄いの一言ですよね。
ついでに連れてきたジョニーが目を覚まさないよう額に札を貼ってましたが あれもまだ発動中のはず。 いやいや💧

相変わらず無表情のまま ネアに冷静なツッコミを入れていく この二人の会話が面白いな~ ずっと見ていたいくらい(笑)

とはいえ今まさにアレンが全力で戻ろうとしている所ですので、この先リンクがどう対応するのかも見ものですよね。
あ、まずは元気なリンクに会った時のアレンの反応の方ですが!!



▽ ぶぅ

いや今回大活躍(笑)で 考察しがいがありそうなお姿ですが、直視するのも辛い(↑ω↑)

お腹のあたりに口とか… アルマ細胞が暴走した時のサード達のようですが、フィードラにとってこれが常態なんですよね。
どうして彼一人がこんなキテレツな姿なのかな~ わからない。
あ、 でも 方舟戦で覚醒したスキン・ボリックやティキ・ミックも それまでの姿とは打って変わった異形を見せていましたっけ。

とにかく 彼の働きで千年公は救出されました。



▽ 「マナ…? どこかで聞いた」

ティキ・ミックのこの記憶は あの方舟戦の最中にアレンが叫んだ
「命が尽きるまで戦ってやる…っ   マナとの約束だ…っ!!」(N127)
以外ないのではと思います。 
聞いた当時は暴走の最中で頭が朦朧としていたでしょうが、かすかに耳には残っていたのか。

これから先、ティキの謎も明らかになっていくのが楽しみですね。
(1)彼が奏者の資格のシンボルと思われる紋章を、千年公・ロードと共に身に付けていること(靴底・ベルトのバックル)
(2)覚醒後に彼だけに現れた喉仏[(英:Adam's apple)=「原罪」の意]の聖痕

これはどちらも 彼に生き写しの「ネア」由来のものではないかと疑っているのですが・・・ まだ何がどうなっているのか全貌が掴めません。



▽ アポクリフォスは

「ジャスデビ・デザイアス・マーシーマが連行中」だったんですよね。 もう千年公らより一足先に黒い方舟の中でしょうか。
“7千年生きた自立型イノセンス”といえど弱点はあるでしょう。 
このまま破壊されてしまう可能性もゼロではないと思うのですが。
万一アポが壊れてしまった場合は、術をかけられていたリンクの元の記憶も戻りそうですね。
ひょっとしたら、アレンの“サーカス前”の記憶までも…?



第223夜の感想は一応ここで終わります。 追記があればまた。


再考。(7. ティムの尻尾とおまじない )

コミック25巻の感想続きをやると言いつつまたちょっと道草を。  (;´▽`A`` 
アニメ開始までに見直しておきたい所でしたので。




▽ 炎


まずは 素朴な疑問。
ティムが巨大化した時尻尾の形状が変わるじゃないですか(渦巻型 ⇒ 炎型)。

これに一体どういう意味が込められているのか…  時々思い出してはみるものの 答はなかなか出ませんでした。 

DG21_197pluscut.jpg
           これが ↑  ↓ こうなると。
DG21_198.jpg
[画像:(上)コミックス21巻第197夜後のおまけページイラスト (下)同21巻第198夜 より]



ところがこの間 ツイッターでこんな呟きを拝見しまして。

17巻の師弟面会、弟子の頭に手を置いたときクロスが魔術かなんかかけてますね。
絶体絶命のピンチで自動的に発動する守護的なやつ....
自分がいなくなっても守ってあげられるように....」


   該当シーンは↓ここ。   

DG17_167.jpg
[コミックス17巻第167夜より]


クロスはアレンの頭を胸元まで引き寄せ(何かを心で念じ?)てから、火のついたタバコ(呪術用アイテム??)をティムの中へ。


アレンの師匠のクロス・マリアンが 中央庁監視下という危ない橋を渡りながら、
ティムキャンピーに アレンを護る秘密のおまじないを託していた可能性ですか…

十分あると思います。 見た目上 “尻尾”と“タバコ”の「炎」の形が似ているという単純思考ですが。

ティムがアレンを護るために巨大化した時 尻尾の形も変わる…
その理由は、この時クロスがかけた魔術のせいだとしたらスッキリなんじゃないかと。

ティムの尻尾が炎型の時は、術が発動中のサインというわけで。

元々「ゴーレム」といったら主(あるじ)の為に働くのが当然のものではありますが、それにしてもティムがアレンを護るために巨大化するなど目立つ行動をとるようになったのは “師弟面会からクロス失踪事件”以降なんですよね。

「ピンチ」でしたらもっと以前 アレンはティキ・ミックに殺されかけていますが、当時はそんな事は起きませんでした。

巨大化したあとなかなか元に戻らないティムに、アレンが「小っちゃくなれないか」と一声掛けたらとたんに元通りだったのも、いかにも“術が解けた”風でしたしね。





▽ ここから推測できること


(1) 演技

クロスがあらかじめ あの一連の動作の中に“術の仕込み”を織り込むことを計画していたのなら。
傍目には“不憫な弟子を思わず抱き寄せてしまった”ようなあのハグすら、彼の演じた「お芝居」だったことになりますね。

「宿主なんざ もっとくだらない奴がなってりゃよかったのに」 
「ティエドールの事も笑えんな」

大体クロスがこんな台詞をわざわざ口に出して周囲に聞かせているのも変じゃないですか。 
きっと アレンを抱き寄せても不審に思われないようにするための方便なんでは?

しかしこれも、弟子への愛がなければわざわざやる必要のない バレたら無事では済まないトリックなわけで。
この嘘と本音が入り混じる駆け引きがたまりませんよね♡(^^;) 

そういえば 感動の再会シーンでアレンの頭に通信機を取り付けていたジョニーもお仲間というべきか。
冷静沈着かつ心は熱い・・・ こういう人達、大好きですよv


(2) クロスはアレンを積極的に護ろうとしていた。

アレンのピンチに“師匠のおまじない”が発動してティムが巨大化・臨戦態勢に入ったと見られるシーンは 本編で2度ありました。

(1) 最初は北米支部襲撃事件。 六幻に刺されてノアの侵蝕に飲まれそうになったアレンの左目を結界破壊で復活させた時。

(2) 次は「ジョニーの修理屋さん」にアポクリフォスがやって来て ティムの方から先制攻撃を仕掛けた時。

ここは共通して アレン・ウォーカーの“生命”ならぬ“人格存続の危機”だったことに着目すべきでは?と。

護られたのは 「14番目の器」としてのアレンの肉体じゃなかった。
(1)はノアメモリーの侵蝕から。 (2)ではアポクリフォスの合体から。 
ティムは アレン・ウォーカーの人格が 他者に乗っ取られるのを防いだんですよ。

※ そういえば独房にいるアレンの元に初めて枢機卿姿のアポクリフォスが訪れた時も(ティムは呪符で拘束されて動けない状態でしたが) ノアの侵蝕を「治してあげるから」と言いアポクリフォスが施術を開始した時は静かだったのに、次に彼がアレンの頭部を抱えて記憶に介入し始めたらとたんに大騒ぎを始めたんですよね。 
こうしてみるとティムの行動は常に、アレンの意志を守ることに集中しているようです。 

総括して。 ティムにまつわるあれこれが 師匠の仕掛けた術のせいだったとしたら、それは彼の意志であったという事です。
そんなわけで 第222夜に登場した“師匠”の 「できるなら今ここで消えてもらいたかった」発言はやっぱり私には信じられません。



術をかける場面に、こんなクロスのモノローグが入ってましたね。

------ 結局 何かを守るためには 何かが犠牲になるってことか ------

これも取りようによってはアレンを14番目の為に犠牲にするような意味に取れてしまう台詞ですが、 それと真逆の行為の最中にそれはないでしょう。 
なぜならここは、誰に聞かせる必要もない 彼の本心が現れた部分ですから。

ノアの嫌疑で危険にさらされているアレンを中央庁から守るため、クロスは自分に疑惑を集中させることを考えていたんじゃないですかね… アレン本人にすら見捨てられる覚悟で。





今回は ここまでで。

「D.Gray-man HALLOW」、楽しみですね。 いよいよ今日は特別先行上映会の日。

ここのシーン、初回にバッチリ入ってくるんじゃないかなあ💛(〃'∇'〃)  
出てくれたら録画で何度でも穴のあくほど観たいと思います(笑)

それでは。


『D.Gray-man 25』 コミックス感想 その1。

あらためまして 「D.Gray-man」2年7か月ぶりの新刊発売、おめでとうございます♡
もう来月には続きの第223夜が出ますし アニメも始まるし…なので、25巻感想記事はなるべく今月中に終えたいですね。

今回の収録は、連載が季刊誌『SQ.CROWN』で再開した第219夜から第222夜まで・4話分です。
副題:「彼は愛を忘れている」



▽ 表紙カバー・表側

大鏡のこちら側にマナ、向こう側にネア。 
向き合う二人の表情には生気が感じられず、マナよりうつろな瞳をしているネアがとても気になります。 
これは、第220夜でマナが、「ああ…ネア  そこにいたんですね  鏡の中に…」 と言う時に見ていた 弟の虚像かも知れません。

もしこのネアとマナを隔てているものが鏡じゃなくてガラス板だとしたら、どうしても直に触れ合うことができない呪いにかかったもどかしさの表現でしょうか。



▽ 表紙カバー・裏側

横顔・金目のアレンの中身が実はネアだと暗示するように、前巻(24)で同じ位置には幼少期のネアの横顔がありますよね。 
結局今回、25巻のカバーに出ているキャラは 表・裏ともノアばかりというwww 

一番奥には古木のコーネリア、着ぐるみ伯爵、ワイズリー・ティキ・フィードラ それにロード。
ロードはぼんやり光る金平糖のような姿で浮いていますが、周囲に散らばる星の一カケラにも似て・・・

この絵から アレンの楽譜の子守唄が流れてくるようですが、あれもロードが作ったような気がしてならないんですよね… 。



▽ カバー折り返し

星野先生が以前インスタ投稿でも触れられていた、御友人に宛てた 感謝のメッセージ。 届きますように。



▽ カバー下漫画

23巻巻末番外編(ティモシーとコムイ)のその後。 コムキャンピー、何でこんなに可愛くないの(笑)



▽ 口絵イラスト

最新話第222夜が掲載された『SQ.CROWN SPRING』号の表紙と同じ。 カラフルで楽しいイラストです。

タイトル文字に隠れてしまって謎だった部分も良く分かりますv 
アレンの頭に載ったクラウン・クラウンの仮面には、上部にフールスキャップ風の角が3本付いていました。
彼のピエロ服の袖と同柄(白黒横縞)の布地で。
ティムの翼は、仮面と繋がっていた訳ではなかったですね。


 
▽ コミックス扉絵

目を閉じて風に吹かれ 何かを思い出しかけているような表情の、千年公ことマナ。
こちらも 前巻(24)扉絵の 風に吹かれるネアとは対のような絵です。 
試しに二人を並べてみましたが 切ないこと・・・  



▽ D.Gray-man CHARACTERS/STORY

この狭いスペースにあらすじを詰込むのは大変だと思いますが、その中に「アレンのネア化」と「アレンのノア化」という2つの表現がありまして~~~、区別の基準が今一わかりません。
(単に誤植の可能性もあり?(^^;)

<STORY>
「世界の終焉を目論む千年伯爵らノアの一族と戦い続けてきた黒の教団。 この教団に属しAKUMAを破る唯一の力を持つ戦士こそエクソシストである。
戦士の一人・アレンは養父のマナをAKUMAにした過去を持ち、千年伯爵を裏切ったノア「14番目・ネア」の宿主であった。
伯爵らとの数々の戦いの中、アレンのネア化が進行し、教団はアレンを隔離。そこに自立型イノセンス・アポクリフォスが現れ、アレンを融合しようとし戦闘に。教団はアレンをノアと識別、アレンは教団を去った…。
アレンを案じるジョニーは教団を退団、神田も加わりアレンを探し出す。しかしアレンのノア化は止まらない。そこにアポクリフォス、ノアらが次々に現れ、遂には伯爵までも登場し…!!」


アポクリフォスの言う「合体」はやはり「融合」だったんですね。


次から本編です。


第222夜(4)「A.W をたずねて・Hypokrisis」/アレン・ウォーカー

本編はずっとネアの人格が“表”の状況が続いていますが、ここで アレンの意識の方も後から目覚めて表の会話を聞いていたら一体どうなるのか… 実はずっと心配していましたが、どうやらそれは杞憂に終わったようです。本当に良かった。
(アレンに心の準備がないまま「千年公がマナ」だとか「リンクが14番目の協力者」だなんて話を聞かされてはショックが大きすぎますからね…!!)

アレンは ネアの昔の記憶を見ているところでした。
彼は現在の姿のまま、全くなじみのない風景の中に立っている… 

さてこの状況、ノアの侵蝕というよりは、アルマ編で“あの人”と語らう本体の記憶を垣間見た時のユウにより近いと思うのですが。 
アレンも今、何らかの事情で封印されたため自分のものと認識できないでいる過去の記憶と向き合っている所なのでは?
ただしユウのケースと大きく異なる点。 
クロス・マリアンが唐突に出現し アレンに直接話しかけてきた所ですね。
最後は御親切なことに“新情報”まで置いていってくれるとか。

この師匠の正体は、ロードが夢世界で作り出し アレンの元に送り込んだもの… と解釈しています。
ロード自身の、「アレンとぼくのゆめせかいをつなげる~」というセリフがありますしね。



▽ 原点回帰

「ここが終着地だよと言われたからって… はいそうですかと受け入れる僕だと思いますか…?」
「この右手は 人を守る為に使うんです… 屈服はしない 僕は“14番目”になるワケにはいかない」

------ 僕は進む それで僕を失うとしても この誓いを失うよりはいい ------

「いつか僕の歩いた道が誰かの糧となって この戦争が終わる日へと続いていくかもしれない」
「だから僕は僕のすべてを懸けて立ち止まりません」

いちめん麦畑の中で アレンにあらためてこの意志表明をさせた演出が憎いですね。

ネアの過去編から頻繁に目立つようになった麦畑のシーン。 
出始めの頃 タロットカードのイメージが重なって
「アレンの誕生日・やぎ座のスートは「コイン(ペンタクル)」で “稔りの大地”がその象徴」
「だからこの風景は、アレンのルーツにそのまま繋がるという暗示なのでは?」
なんて話をしてましたっけね(^^; 懐かしいです。

ただそれだけでなく アレン(およびネア)周辺には 救世主(=キリスト)フラグが幾つも出ている事も見過ごせませんよね。
「麦」というと 新約聖書の「一粒の麦もし死なずば…」の説話や 最後の晩餐でキリストがパンを私の肉としたエピソードなど、
キリストの象徴そのものです。

つまり、アレンの進むこの道が きっとこの戦争を終わらせ、世界を救うことになるという暗示ではないでしょうか。


それにしてもこの台詞、言い回しは多少違えど 師匠が最後に残したメッセージ(ボイスメモ)内容そのままじゃないですか… ><。 
クロスが託した精神はそのままアレンへ引き継がれ、もうすっかり彼の血肉となっているんですね。  

10PEN.jpg
<出典>
左 “Old English Tarot” / Maggie Kneen United States Games Systems: Crds版 (1997)
右 “Tarot of the Magical Forest/Tarot del Bosque Magico” / Hsu Chin Chun , Leo Tang Lo Scarabeo; Crds Blg版 (2008)



今度の夢は、あの「ネオギプス(N184)」回の夢とシチュエーションが似ています。
(あれこそ 不安な心の状態が作り出した幻だったと思いますが)

▼ たった一人、見慣れぬ風景の中にいると ずっと会いたかった人物が現れ念願の再会を果たす。  
あの時はピエロ装束のマナでした。
ほっとしたのも束の間、マナはアレン自身の右手を握ってくれず(差し出した右の代わりマナがつないだのはイノセンスの左)、
アレンを呼ぶ名もどんどん怪しくなっていき、夢は アレンが必死で愛を乞うところで終わっていました。

▼ でも今回は、何度会いたいと願ったかわからない師匠の手を 自分の意志ではねつけたんですよ・・・ 
頼れるもの全てから切り離され 真実がどこにあるのかすら何もかも怪しくなったこの状況下で。 
成長しましたね。

彼にとってマナとの思い出はもう縋るための支えではなく、本当に自立して歩くだけの精神力が備わったんだなあ (↑ω↑)



▽ 「どんなに離れても我々は繋がっている」 ※第207夜から

一度は自滅に誘う甘い“師匠”の言葉に揺らぎかけたアレンでしたが、リナリーの声で正気に返ります。
(この師匠がロードの意志であるなら、それを打破したリナリーの声という状況は・・・ちょっと想像力をかき立てますね!)

ふと思い付いたんですが。 
キャラグレインタビューで「リナリーは蹴飛ばしまくりますよ」と仰っていた意味は ひょっとしてこういうことではないですかね。 
弱気に陥った時のアレンに活を入れるという意味で… 穿ち過ぎかしら(笑) 

彼女の「何度だって助けてやるんだから!」(N30)という名ゼリフも 今となっては伏線に思えたり。 
だって実際 今回だけでなく、ネオギプス回の夢でも彼女は 危ない所のアレンを呼び戻す助けになっていましたから。


[クロス] 「教団にきてそう悪いことばかりでもなかったようだな」(N168)

アレンの人生が、より現実味を帯びて 確かな自信に繋がっていったのは、ホームの仲間との共同生活の賜物ですよね。
幾度も訪れた絶体絶命のピンチに アレンが必ず思い出していた仲間たちの顔々…

ネアがマナと共に生きた「17年間」にこだわっていたのと同じ理由で、
教団生活はアレンが「自分として確かに生きた」記憶として、普通以上に重い意味を持つものなんだと思います。

いずれ本格的に訪れるであろう “自我を脅かす危機”との戦いのためにも。




第222夜分感想記事はあと1回ですね。
もう新刊発売日直前ですが その前に何とか ………




※ 追記 (6/3)

結局続きは間に合いませんでした。 今の段階では 記事一本にまとめるほど内容が思いつかず。
今日から25巻の感想記事に入りますので、旧キャンベル邸のくだりはその中で触れさせていただきます。

ウルキャンピーねぇ…(^^;  
造形がティムキャンピーにそっくりということは、あれもクロス製になるのかな。




第222夜(3)「A.W をたずねて・Hypokrisis」/クロス・マリアン

感想の第一声であそこに出て来た師匠はニセモノだよと笑ってたんですが、周囲を見渡す限り そんな人皆無…?(-_-;)

なんとなく出しにくくなってしまって今までふらふら様子見ながら時間潰してましたー すみません。
もう漫画の解釈なんて 各人それぞれ愛を込めて語り倒せばいいじゃん!! と開き直りまして(遅) 再開します。

それにしても一頃は考察界隈も閑散としていたので、この活況が夢のようですね。 ←旧アニメ時代の最盛期を知らないもので
これからますます盛り上がりますように。 
ブログなど新しく立ち上げられた方は教えて下さい! ぜひ伺いたくv



▽ 師匠

今回のクロス登場については思わぬタイミングに驚くとともに嬉しくはあったんですが、何せん台詞が残念過ぎましたよ… 
本物だったら のっけから愛弟子にあれはあるまい?

でもアレンがここで屈せず、「あなたはきっと僕の弱気が見せた幻なんでしょう」と一蹴してくれたので心底ほっとしました。 
師弟の絆の勝利でしたね。

11歳の旅立ちの日 消え入りそうな声でおどおど挨拶していた少年を、たった5年で ここまで強かに育て上げたクロス・マリアン。
傍からどう見えたとしても、彼の心に終始 迷いは無かったんじゃないかと思うんですよ。


※ しかしクロスは「14番目(ネア)」にもアレンにも応援するような声かけをしたり(中央庁監視下の会見とボイスメモの内容)、彼製のティムキャンピーまでも 北米支部の結界を破りアレンのノア化を防いだかと思えば 目覚めたネアにもベッタリだったり… 
一見矛盾して見える彼らの行動が納得できる理由を考えた末に出たのが、以下3つの結論でした。
ここの常連様には耳タコで申し訳ありませんが。 

1. アレンはネア本人(=二つの人格が大雑把に言ってセカンズ的状況)
2. ネア&マナは千年伯爵メモリーの宿主の立場(=特にネアは、メモリーに染まらず自分本来の意志を保ち続けている。彼の初めての「目覚め」は第214夜。メモリーの方はもっと早く怪盗G編の「オハヨウ」)
3. クロス・マリアンはカテリーナ=イヴ=キャンベルの実弟・サイラス 
(⇒詳細は 畳んだ考察概要の部分参照)←大分古い記事でごちゃごちゃ読みづらいです…いずれ整理を。※

もしもクロスが マナネア“兄弟”を誕生期から知る、家族同然の間柄だったとしたら?
その発想で「ブックマンの失われた後継者説」から転じてしばらく「父親説」を支持していましたが、それもダメと分かった後「サイラス氏説」に活路を見出しました(笑)

単純発想ですが、例えばの話 自分の家族が事故に遭って記憶を失くして別人のようになってしまったからって、大事な人であることに変わりはないですよね。 特にその相手が実の姉の忘れ形見だったら・・・
彼も似たような境遇だったんじゃないかな。
成り行きで、柄にもない“子育て”にまでつき合わされれば 故郷の記憶と共にその想いはさらに募るでしょうし。 

クロスはアレンとネアを同一視したような発言をよくします。
彼が会見終了際、背中を向けてアレンにぽつりと放った「今度は途中で死ぬんじゃねェぞ」には、これまでの全ての想いが込められていたかと。
アレンが自分の弟子として旅立つ日 「“歩く人(ウォーカー)”おまえにピッタリだろ」と言った時の彼の心中もいかばかりか。
([ロード] 「“立ち止まるな歩き続けろ” ネアがマナに遺したことば…」)

「アレン」となって復活したネアの意志を、今度こそ遂げさせてやりたい。 その為には、こんなに弱々しくなってしまったこいつに 苦境をはねのける力を取り戻させること。 

適合者の要件で求められるのは逆境の中でも自分を強く持っている事…という話が『季刊エス』でもされていましたが、 アレンもアポクリフォスが舌を巻くほどの「美しい使徒」に育ったということは 内面の強さが備わった証明なんですよね。



▽ 問題の台詞

ここは一つずつ追っていきましょうか。

○ アレンにいきなり酷な言葉で引導を渡すクロス
「ここがおまえの終着地 アレン・ウォーカーの消える場所だ。 おまえは宿主の役目を見事に果たした」
「この麦畑はネアの精神世界 奴を知ろうとすることは 同時におまえが消えていくことなんだよ」

・ ないですよwww これじゃアレンはクロスにとって何だったのか。
・ 何故クロスはあの会見後に、自分に猛反発してみせたアレンを思い出し「生意気な面になった」と喜んでいたのか。
・ どうしてボイスメモまで残して「マナの仮面を外せ」と、アレンの将来の事を案じていたのか。

○ それでも踏み留まろうとするアレンの足を引っ張るクロス
「何を変えたい? このまま先へ進んだところで 宿主「アレン」が消える末路は変わらんぞ」
「おまえはこれから消えてゆく その現実に耐えられるのかアレン」
「今だってネアはおまえの体を使い現実世界で息をして動いている」
「おまえはまるでAKUMAに内蔵された魂のように消えるのを待つだけ」

・ もうここまでで「おまえは消える」を5度も繰り返してるんですが?!(怒) 
・ こうやってアレンを暗示にかけたがってるんでしょうね この幻覚の主は。

○ 優しい言葉をかけ続ける一方で、逆らった場合の苦痛と恐怖で脅し 最後の気力を削ごうとするクロス
「怖いなら一緒にいてやる くさっても師匠だからな おまえの小便シーツ死ぬほど洗ったしよ」
「この浸食に抗えば ただムダに多く恐怖を味わうだけだぞ」
「宿主を壊したいとまでは望んじゃいない」 「宿主になったおまえには本当に感謝してるんだ」
「だからせめて 苦しみの少ない最期であってほしい」
「受け入れるだけでいい 宿主の運命を受け入れれば 背負ってきた苦しみや深い悲しみから解放される」.
「愛するマナとの思い出のなかで 眠るように安らかになれる」
「それもまた ひとつの道だ アレン」


○ ここまで追い詰められても陥落しなかったアレンにショックを隠し切れない顔のクロス

○ そして負け惜しみの捨て台詞。
「どこまで行ってもお前って奴は見せかけばかりの偽善者を演じるんだな…」
「だったら歩け ひとりで  馬鹿弟子め」

          ↑
(ここであの大事な台詞使わないでよバカーっ!!(;´д`))

自分で自分の道を歩くと宣言したアレン・ウォーカーに「偽善者」とは。
その生き方を彼に示したのは、他でもない師匠だったのに。 ・・・偽物の化けの皮が剥がれた感じです。
ここでアレンもはっきりと、これが本物の師匠のはずがないと悟ったんでしょうね。
だから「自分の弱気が見せた夢」だと。

この「偽善者」で思い出すのは、方舟戦で退魔ノ剣に敗れたティキ・ミックの「これはただのお前のエゴだ」という台詞です。
共通するのは ノア視点からは目障りな立ち位置の「アレン・ウォーカー」への苛立ちかな。


結局、これはロードがアレンに見せていたクロスの幻というオチですよね。
(でもまだイノセンスによるダメージが効いていて、出力不足なのかな 「何度も繋げることはできない」とは)

ロードが 好きだった人間の「アレン・ウォーカー」を終わらせようとしていたことがハッキリしてしまったようで、この先不安しかありませんが。
ここで安らかに眠れと促したのは、彼女なりの思いやりだったんでしょうか・・・
キャンベル家を探し当てたアレンが到着したら、彼女はクロスを使い何をするつもりなのか。




▽ クロス・マリアン襲撃事件

第169夜でアレンとの会見直後に姿を消したクロス。
確かに彼は一度顔面を撃たれていたし、その直後派手に窓が破られいなくなっていたというのは…
今回の種明かしからすると、ロードが瀕死の彼を “扉”で連れ去ったとみていいのかな。
一応ここでは、ロードはクロスの命の恩人ということになりますよね!


ちなみに私は「ネアのかつての「友」という人が35年前のアレン」という説は取っておらず(アレン=ネア説を貫くには無理ありまくりなので)、彼はアポクリフォス本人が化けた姿かその仲間か…という想像で、前回もこんなことを書いてましたが。
          
第215夜でもネアの記憶映像に登場していた長髪メガネの若者は、過去の一時期ちゃんとネアの「友」という立場にあったらしく。
思えばあのクロス・マリアンですら 銃口を向けられるまでアポクリフォスをずっと信じていたようでしたから、
([クロス] 「もっとはやく間違いに気付くべきだったよ !!」(N203))
イノセンス側の企みが最初から彼ら(=ネアとクロス)に向けられていたとしたら、「友」という人の登場が行き当たりばったりでなかったのは当然ですか。
しかし35年ぶりの復活を果たしたネアも 自分を取り巻く状況が想像とは全然違っていたことに気付いた時、(この復活計画を持ち掛けた彼に)「敵同士だ」(N215)と絶縁宣言をしたんですよね。 
聞いていた話と何もかも違う 騙したな、と。・・・・


クロスの方はノアを離脱したマナネア兄弟の受け入れ先として、“中央庁に潜んで動向を伺っているが実はイノセンス”というアポクリフォスをずっと仲間として信用していたのだと思います。
アポがあっさり断罪者を取り上げていたところを見るに、元々クロスに適合権を与えたのはアポのような気もしますし…
クロスはアポから 「ネアが伯爵に襲われて瀕死の身柄は預かっている、復活計画もある」と聞かされたんじゃないでしょうか?
本来ダークマターの伯爵メモリーを抱えた脳を他者に移植なんて不可能。でもイノセンスが寄生した肉体なら浄化できると。

中央庁の監視下のあの会見の時は、クロスも会話中にアポの存在を匂わすわけにはいかず、もちろんアレンがネア自身であることなど知られては大変なので アレン・ウォーカーは14番目に取り憑かれた哀れな器、を強調するしかなかったのでは…
でもその後のアレンが心配だったからこそあんなボイスメモを残したんでしょう。

今回、本物のクロス・マリアンは意識だけの登場。 
しかも数か月前にアポクリフォスに襲われた瞬間で彼の時間は止まっているようです。 
もちろんアレンが自分の幻の夢を見させられていることなど知る由もなく。

「ああ… 間違いだった…」 「もっと早く… この間違いに気づいていれば…」 
「ネア… 気をつけろ オレたちは…奴らに利用されている」
「“アレン”は危険だ 危険なんだ…」


ここでいう「アレン」は、ネアが復活した時のコードネームとしてアポから教えられていた“新しい名前”のことでしょうね。
そもそもこの復活計画自体が信用ならないものだったということで。 
ネアに宛てた忠告「アレンは危険」は、イノセンスサイドの話を信用しては危険という意味では?
ティムの過去映像を観たネアも、それは十分わかったようですが。


ああ… クロスの今の状態、気になるなあ(´;ω;`)
アレンとの本物の対面で、悪用されたりするんだろうか・・・  アレン頑張れっっ。



次回は弟子の方行きます。


第222夜(2)「A.W をたずねて・Hypokrisis」/イヴ

今回はクロス・マリアンの印象が圧倒的で他が霞んでしまいそうでしたが、もっとあったんですよね。大事なことが。
こちらを先にします。

マナネアの「母さま」のミドルネームが「イヴ」。
カテリーナ=イヴ=キャンベル





▽ 原罪

では、こちらに書いていた楽園イメージで問題なかったということですね! 
⇒ 第220夜(2)「A.Wをたずねて・彼は渦の中でいっそう目を瞑る」 ▽ マナ(対話編)

上の記事からの一部抜書きと加筆

第220夜(1)記事の最初に「Dグレ版エデン」と言いました。
これは 前回第219夜の時に語った神話からの連想です。

まずギリシャ神話によれば、「西の最果ての楽園」を守る精霊にたぶらかされ、来訪者は旅の目的を忘れきってしまうのだと…
この精霊役をカテリーナとすると 来訪者は千年伯爵(アダム)。
出会いの場所の古木(コーネリア)もこれリンゴの樹ですよね? からの
「楽園」繋がりで 二人がエデンのアダムとイブってかなり強引でしたがwww
52年前のあの出来事は、それまでロボットのように従順に「千年伯爵」役を遂行してきた彼が 初めて愛を知り「暗黒の三日間」を強いられることに疑問が湧いて、しまいに肉体とメモリーが不適合を起こして壊れてしまった事故だったかなと。

空想根拠で甚だ心もとないですが、もしも52年前の事件の理由がそういうことであったなら、
そこで誕生したマナとネアはノア側にしてみれば「(アダムが神の期待に背いた)罪から生まれた子供達」なんでしょうと。
(何せインスタグラムの星野先生のアイコンも“アダムのリンゴ”と取れますから… きっと物語の一番大事な所なんですよね)


○ ノアの「大罪」 

[マナ] 「…ぼくを 追い出すの…?」
[メモリー]「“マナ”なんて元々いなかッタ! ネアも」 「カテリーナが戯れで名付けたただの幻だったのデスヨ」
「我が輩は“千年伯爵”以外の何物でもナイ」 「忘れタのデスカ」
「おまえには アダムノア… この世界に対して 償わねばならぬ大罪があるこトヲ!!」


ここのセリフの意味は、一連のものとして捉えたいところ。

“千年伯爵とカテリーナの出会いに端を発するマナネア物語”が、すでにノア視点では許されざる事態だったってことじゃないでしょうか。
最後の一節でメモリーが言う「おまえ」とは、ここのマナだけでなく、ネアも含み ひいては彼らの前身の52年前の千年伯爵まで遡る「宿主」への呼びかけだろうと。

「アダムやノア… この世界に」とは。
分裂により「伯爵」が世界から消えてしまったあの事件自体も罪なら、二人揃ってアダムが与えた役目”を放棄し、「ノアの一族と殺し合いの逃亡生活」を繰り広げるまでの、一切合切ひっくるめて 現在目の前にいるマナを責めているのだと思います。

あくまでノアの立場からの勝手な主張でしょうが。


○ 禁断の果実

物語に沿うとすれば、イヴがアダムにも勧めて一緒に食べたのは 知恵の果実だったのですよね。
神が食べることを禁じていたその果実により、人は頭が良くなることと引き換えに知らなくていい事まで気にするようになった。
カテリーナもまたいかにも聡明そうな、明るい瞳で好奇心一杯の少女といった風でしたしね。
彼女はアダムに何をもたらしたのか。 彼女の影響から、彼はいったい何に気付いたのか。
知りたい病。
ここらへんひょっとしたら、「錬金術師の十字架」とも称されるローズクロスを掲げた黒の教団の気配もするかなあ…
 
※ 昔読んだ ClockWorkRose の獏さんの記事を思い出しました。 これこれ⇒ 「ローズクロスって」

19世紀版アダムとイヴに直接関与したとすれば、黒の教団よりむしろ 組織を大元で操っているイノセンス達な気がしますが。

とにかく カテリーナがアダムをダメにしたイヴ役。
もしも元凶の蛇役がイノセンスとなったら…
彼女が師匠の連れ歩く屍のマリアである可能性が、もっと上がったかな(笑)

声帯のイノセンスから響く子守唄。
二つに分裂した際休止期に入った千年伯爵のイノセンスが 再び幼少のマナの体を蝕み始めた時、カテリーナの歌がかなりの抑制効果を発揮したかもね。

アレンが探すことになりそうなカテリーナ=イヴ=キャンベルさん。
おそらく いまだ健在で普通に会って話ができる可能性はほとんどなさそうですが。
でも、もし彼女が本物の屍のマリアで かつてコーネリアの根元で伯爵に殺されていたとしたら、イノセンスが無事に残されている可能性は低いですよね~~~ ほんと良く分からないわ。 喰われてなかったしww


やや取り止めがなくなってきたのでこのへんで。

次は師匠。




第222夜(1)「A.W (アレン・ウォーカー)をたずねて・Hypokrisis(ヒポクライシス)」

「D.Gray-man」もとうとう連載222回目を迎えまして。 おめでとうございます。
お話的に切りもいいですし、25巻収録はここまでですか。


今回は本編29ページ。特に引っかかる箇所もなく、美しい絵の世界に没入できる幸せ… 
師匠のお姿も久々に拝めてうれしいです!! たとえニセモノでもね(笑) 

ウル・キャンピーって何なんだろう?  「ウル」?ラピュタ語ですかしらジブリだけにwww  
(あっちのお話では 「トエル・ウル・ラピュタ(=真の・・ラピュタ)」でしたっけ?)
でもさすがにそのネタは無いか^^;  この黒い子の名前の意味と正体が早く知りたいですね。 


▽ 『SQ.CROWN SPRING』 表紙絵

気分はいかにも「春」で、全体的に華やかです。 中央にピエロ姿で笑顔のアレン。 衣装は白×黒の縞柄。

アレンのすぐ横、元気にティムキャンピーも登場していますが、左の翼が折れてクラウンの仮面と融合しているみたいなのはどういう意味かな?(;・∀・)

アレンの腕の中に飛び込んできたようなロード人形。
そのすぐ横の、滴(しずく)型で赤い教団ゴーレムは(私最初リナリーのかと思ったんですが)形からしたらやはりラビのかな?
他に青の神田ゴーレムと緑の(こっちがリナリー?)ゴーレムも「Q」の文字の隙間から覗いています。 
アニメカラーの髪色に合わせた感じでしょうか。



▽ 描き下ろしミニポスター 原作版&アニメ版

表は原作版星野先生の描き下ろし。
まっすぐこちらを見つめるアレンのポートレートです。 
美しすぎて言葉もありません。 映えるのは愛と信念のガーネットカラー。

裏はアニメ版「D.Gray-man HALLOW」の描き下ろし。 
いつもの三人衆はいいとして、リナリーは足だけとかww  どういうことなの花江さん←


▽ 副題:「A.W(アレン・ウォーカー)をたずねて・Hypokrisis(ヒポクライシス)」

今回扉絵は特に無かったですが、サブタイトルがちょっと辛い… 

ギリシャ語で“Hypo”は英語の“under”。「~の下に」。
“krisis”は英語の“crisis”。「危機」ですよ💦
でもね、“krisis”には「重大局面」とか「転換点」という意味もあります。
何といってもこの展開は、「アレン・ウォーカーをたずねて」=“アレンのルーツを辿る旅”なんですし…
<訂正>
…などと言ってましたところ、 実はこの“hypokrisis”、ちゃんと一語で「偽善者」という意味があったんですね!(苦笑) うっかりしました。

まああそこでアレンを「偽善者」呼ばわりとは。絶対本物の師匠じゃないと思いますが。

今回の本編のアレンの逞しさが嬉しかったですよ・・・ 君、また一段強くなったねぇ(´∀`゚q)  これなら大丈夫。


▽ D.G教団報<ANIME版>

嬉しいお知らせ。 
アニメのEDアーティストが綾野ましろさんに決定しました!
「Dグレとの出会いは小学生の頃。今も追いかけ続けている私の居場所のような作品に関わることができてとても幸せです!!」

芦野芳晴監督からは
「スタッフ一同鋭意制作中です! 絶対に期待を裏切らない面白いものにしてみせます!! 新しいアニメシリーズに期待していて下さい!!!」


頼もしいお言葉。 アニメ放映開始まであと3ヶ月弱と迫りました。 本当に楽しみです♡


▽ 目次ページ

ここ飛んでましたね(ごめんなさい)
星野桂先生のコメント。

「多肉植物の育て方が面白くて最近どんどん増えてます。ヘコんだ時もあのプックリした独特の形を眺めてると癒されます。」




次号は『SQ.CROWN SUMMER』。7月(おそらく中旬)発売予定。もうアニメは始まっていそうですね。

「TVアニメ放送開始記念・総力特集号」ということで、またもDグレが表紙&巻頭カラーです。

さてそろそろニコニコ生放送が始まりますよ。 開場は20:50。 リアルタイムで見れるかなw

また何か書き忘れていたら補足しますね~ それより本編の感想に早く行きたいところですが。
それではまた。

第221夜(3)「A.Wをたずねて・道化の戯れ言」

だいぶ間が空いてしまいました。 第221夜の考察感想、続きです。

前回第220夜の記事でも、たまたまリンクのタトゥー柄のイメージで 「二重螺旋」や「生命の理」という言葉が浮かんでいましたが、
やはり「仮想19世紀末」の空想世界はスケールが違いますよね。

Dグレがこれからどういう景色を見せてくれるのか楽しみです。



▽ “友”が残した言葉



○ かつての友

第215夜でネアの記憶映像に登場していた人物は、過去の一時期ちゃんとネアの「友」という立場にあったらしく。
思えばあのクロス・マリアンですら 銃口を向けられるまでアポクリフォスをずっと信じていたようでしたから、
([クロス] 「もっとはやく間違いに気付くべきだったよ !!(N203))
イノセンス側の企みが最初から彼らに向けられていたとしたら、「友」という人の登場が行き当たりばったりでなかったのは当然ですか。

しかし35年ぶりの復活を果たしたネアも 自分を取り巻く状況が想像とは全然違っていたことに気付いた時、「敵同士だ」と彼に絶縁宣言をしたんですよね。 
聞いていた話と何もかも違う 騙したな、と。

ネアも 新しい体がイノセンスに寄生されたものになることは(初めて見た時も驚いていなかったので)想定内のようでした。
その事も含めて回想の中の「友」は 「(イノセンスの影響でノアメモリーを損ねないように)わたしが護る」と言ったんでしょうか。
ネアを安心させるため、イノセンス側に ノアから逃亡中の彼らの受け入れ先があるという話までしていたかも。

しかし 傍で介抱してくれていた「ジョニー」は、結局自分の協力者ではなく。
彼の話では、体内のイノセンスまでも「14番目(じぶん)」を敵として戦っていたという。
そればかりか ティムの記録によると、ネアとしての記憶が戻らないまま自分はもう一度別人として育てられ、14番目は敵だと教え込まれて全く別目的(エクソシスト)に利用されていた。 イノセンスはクロスまで殺してしまったらしい。

・・・ネアとしては当てにしていた人に裏切られ、味方が誰一人いない世界で戦わねばならなくなったと・・・こんなところでしょうか?


それにしてもあの「わたしを使え」の所の回想シーン、現実にあった事なら ネアが伯爵に「喰われた」話と全然かみ合わないですよね。

本当に喰われてしまったら、今回のファインダー達のように体は「消滅」するんじゃないんですか?

方舟編のアレンのセリフで、「壊せてなかったんでしょう? ここに在るんだから」(N111)というのがありましたが。
死亡確定だったアレンの体をイノセンスが陰から護ったように、ネアの時もイノセンスの介入が 伯爵の目すら欺いたのかも。


とりあえず35年前まではネアが全幅の信頼を置いていたであろう有能な「友」。
あれほどのレクチャーを受けていたら ネアがノアの追手と戦う際も、随分助けられたんじゃないかと。

 


○ 世界の理

「 昔 友だった男がこう云った
肉体は 魂の器にすぎず
魂とは 生命の螺旋の一部であると

この世に存在する全てのものの根源は 「生命の螺旋」によって成されており
それを失えば 器は原始に還り 消滅する
それが世界の絶対の理(ことわり)であり 真理なのだと

“生命の螺旋”
それは 生命の可能性を引き出す力
進化を促す 希望と災厄の力

------ ネア  その螺旋のなかで最も強いエネルギーをもつのが人の魂なんだよ ------

こいつはそれを喰うんだ 人の魂を!」



ここまでが 人喰い伯爵を前にしたネアのモノローグですが、さて。 

“人間の魂が生命の螺旋の一部でそれはこの世の万物の存在にかかわる力”ってさ… (;´∀`)
何だかさらっと説明しちゃってますが どんなに優秀な科学者だって、こんな事まで解明するのは無理だと思うんですよ~~!!!
特にこの時代の第二人類、自分達は元々ノアによって造られて全員ノアの遺伝子が仕込まれている事すら知らないんです。
「やっぱりこのお方、人外」に1票。


① 「この世に存在する全てのものの根源は 「生命の螺旋」によって成されており
それを失えば 器は原始に還り 消滅する」

「生命の螺旋」とは、「生命」という言葉は使いつつも 一個の生命体の話にとどまらないですね。
千年伯爵の餌食になったファインダー達の消失は、肉体だけでなく直接身に付けていた服や装身具にまで及んでいました。
「螺旋」。 スパイラル。
それが、「この世の物質全て」の存在の有る無しを決めているのだという。


② 「“生命の螺旋” それは生命の可能性を引き出す力   
進化を促す 希望と災厄の力」


「力」という言葉がくりかえし強調されています。 「生命の螺旋」とはつまり、ある種の「力(エネルギー)」の形なんだと。
それが、この世界に物質の存在をもたらすだけでなく、その行く末までも左右していると。
E = mc2 とか(笑)持ち出すまでもなく
素粒子が壊れて消える時膨大なエネルギーを生ずるのと逆で、力(エネルギー)を転換して無から有(物質)を生成することは理屈で可能ですからね… 
このへんが、思った通りに想像を実現化させてしまうようなノアの能力とも関係がありそうですね。

「進化」「希望」「災厄」
ノアメモリーは、宿主の持つノア遺伝子中 特定の形質を発現させて、細胞ごと超人へと進化させる…
特殊能力を開花させたその個体にとっては希望の力と言えますか・・・ 
でも結局それは人類全体を滅ぼす災厄への第一歩。 

ロードの服や 奏者の資格に関係しそうなあの紋章に「リボン」があしらってあるのがずっと気になっていたんですが、これもくるくる回る「螺旋」のイメージから来ているのかなーなんて思いました。
帯状に伸びる千年伯爵の腕やティムを襲った時のアポクリフォスの姿も。
ティムのしっぽの「渦巻き」も「螺旋」とは二次元・三次元の違いはあれど同根かなあ・・・(思いつくまま適当言ってますよ) 
あれも方舟で限定的な転送能力は発揮していましたよね。


③ 「最も強いエネルギーをもつのが人の魂」

あの咎落ちで出現した異形の姿と破壊力は、人間の魂が元々有する膨大な力の産物だったんでしょうね。
イノセンスと人間の魂の不協和が、エネルギーの暴走を招いた悲劇か…


④ 「こいつ(千年伯爵)はそれを喰うんだ 人の魂を!」

千年伯爵も常日頃 生きるために人間を食料にしている様子はないですし、彼が“人の魂を食うこと”の意味とは、“効率よくエネルギーを取り込むこと”に尽きるのかな・・・
彼と魂を共有するAKUMAからも、彼の元に絶え間なく「力」が注ぎ込まれている気がします。

ノア同士が仲間の存在を感知できるのも、彼らのメモリー間の繋がりによるものでしょうし そのパイプを通じて千年伯爵から 各々の能力発動に必要なだけのエネルギー供給があるかも知れませんね。

そういえば、“イノセンスは「この世の万物」とは別物なんでしたっけ。
[ティキ・ミック] 「お前らの“イノセンス”は別だが? それ“この世の万物”じゃねーし」(N112)

ではイノセンスと対を為すダークマターも 「この世の万物」じゃないっぽい。
“AKUMAの魔導式ボディを作る卵核=ダークマター、それは千年伯爵の魂でできている”という話からは(N195)、
「千年伯爵の魂(⇒千年伯爵メモリー?)」自体がダークマターで“この世の万物外”という解釈はできそうです。

他所の世界からやって来て、イノセンスは人間世界を作物畑のように利用しているんでしょうか。
それに対抗して ノアは この世界を構成するエネルギーごと吸い尽くそうとしているのか。

この世界の終焉を企む千年伯爵。 
その一身にブラックホールのように世界を飲み込んで、まったく別の場所に新世界を創り上げようとしているとか?
「ノアの方舟」の逸話になぞらえたら、こんな手段でもイノセンスの災厄から世界を救済するつもりだったり。


どうにも確証のない空想ばかりが走りますね・・・

そもそも AKUMAの進化する意味、とか肝心なところがちっとも分かりません。 
この先の種明かしを楽しみにしております
(苦笑)。




・・・・・・・・・ あ、そういえば ネアの最後の一言が (ツッコミどころですが)嬉しかったですわ。

「こいつは喰うんだ」とか…… さっきまで「オレたちは文字通りの分身で千年伯爵なんだ」と話しかけていた相手にですよ。
通しで見ると、彼の言動はえらく奇妙なことになっていますよね。 
自分は、そんなおぞましい存在とは別だと言いたげで。

つまり、彼(ネア)の意識の中では、この不気味な生態のメモリー(千年伯爵)と 宿主の自分たち(ネアとマナ)とを、ハッキリ区別しているってことでしょう?




それではいったんここまでにします。

華やかな新作アニメの話題やら何やら。情報洪水に浮足立って、すっかり考察記事がほったらかし・・・失礼しました(;^ω^)

もう一回くらい何かあったら出しますねー(いや出ないかも) ←


いよいよ次号の 『SQ.CROWN SPRING号』の発売日(4/15)まで あと一週間ですね。

『季刊エス 4月号』では星野先生のDグレ構想がいろいろ伺えて、今後がますます楽しみになりました。

そうそう。 雑誌購入された方、星野先生の直筆サイン色紙の当たる(浅田先生のもv)アンケートハガキは投函済みですか?
こちらの〆切、4月21日までになってます。 
偶然でしょうか 星野先生のお誕生日💛 お忘れなく。

ではまた。


第221夜(2)「A.Wをたずねて・道化の戯れ言」

今日SQ.の発売日なんですが、色んな意味で空気読まない投稿失礼しますwww
SQ.報告も今日中に上げますね。 お待ちください。



▽ ちょっと流れをおさらいしてみて


連載が再開した第219夜以降、場面はあまり動かなくて(私としては)やりやすかったんですが、今回どこから手を付けたものか少々悩みまして。
状況整理に簡単な時間経過表を作ろうとしたんですが、結局メンバー各人バラけて動いている間の正確な進行表を作るのは難しいと判断、単なる事件の列挙で終わりました(不覚)
画像にした意味すらないですが、ざっと以下のような流れで。

始まりはAパート。 (アレン・神田・ジョニー)の三人揃った 露天修理屋開店シーンから
最新号掲載の第221夜ラストまで。

0chiten.jpg(「D.Gray-man 24」第215夜より)

Aパート・・・ 神田中心
Bパート・・・ アレン中心
Cパート・・・ アポクリフォスとノア
Dパート・・・ ファインダー達


Apart90.png

Bpart90.png

CDpart90.png


○ くだんの「応援要請」

そういえば、第217夜でティエドール元帥と一緒のファインダー達に来た応援要請の内容がおかしくないかと訝っていましたが。
“ジョニーとアレンが一緒に駅へ向かっている”←ジョニーの身を案じて離れた筈のアレンが、彼を連れて汽車で逃げるとか)
情報源はあの第220夜の市民からの聞き込み調査だったんですね。
男の子の指さした「あっち」がたまたま駅方面。
結果的にジョニーはアレンに追いつき、今も一緒なわけですし。

上からの指示に従って「アレン・ウォーカーとギル」を見つけたファインダー二人組は、ただ目標捕獲で頭が一杯。
これでは、傍にもっと怖い敵がいる可能性まで気が回らなかったことでしょう。


○ 今から何ですがそろそろ

こうなりますと次回あたりはいよいよ 千年公を見つけたティキ達を相手に 神田の大立ち回りが見れるかもしれませんね。
中央庁がよこした大量のファインダーが見守る中、黒の団服をまとった彼が臨界点突破の勢いで敵を蹴散らしたとあっては、
ティエ師の出した条件の、中央庁にキミの忠誠心を見せること」も難なくクリアです。

そちらにファインダーの関心が集中すれば、リンク達もここから脱出しやすくなりますよ。
ただし、これでアレンが無事教団に戻れる可能性はほぼなくなります。 
千年伯爵が襲ったファインダー達の犠牲も またアレンのやったこととして片付けられるんでしょうから。 (´;ω;`)


○ サポートの脇役達が有能すぎる件

あのタイミングでティエドール師匠が救いに来てくれていなければ 神田は路地裏でぼーっとしている所を、情け容赦ない中央庁寄りのファインダー達に捕まっていたかも知れないんですよね。
呑気に人通りの多い道端で店を開いていたアレン達の周囲が 既にあれほど物騒なことになっていたとは。
ティエドール元帥の連れてきたファインダー達だけが 神田とは古なじみのようで、連絡が通じた時の喜びように和みました。
どんな端役でも人それぞれの事情を背景に生き生きと動き回っているDグレは、本当に面白くて大好きです。

ハワード・リンクさんについてはもう凄すぎて。
第213夜で上半身を披露された時は「あれ?意外にヒョロい?」とか思っちゃいましたが済みません。 もう服の上からでも当時よりだいぶ逞しくなった感じがしますよね。
あの時は、瀕死の重傷と戦いつつ絶食状態が20日間続いた直後でしたし・・・
長官の命を受けてそこから3カ月、彼のことですから 筋トレ等もちろん 手持ちの技と武器の威力をいつでも最大限に発揮できるよう、連日研鑽を積んでいたに違いありません。

ターゲットの「14番目」を中心に据え、あの町全体の動きを監視しながら必要な時だけ現れる手際がもう~「一人旅団」
この先も頼もしい限りです。


○ 改良型

これまで割と見逃していた ファインダーと鴉の装備について。

☆結界装置(タリズマン) 科学班の汗と涙の結晶ですよね

・ マテーラの頃使われていたサーチライト型。 アニタさんも持っていましたし、本部襲撃の時に即席で作成したのもこれ。
教団側結界装置のバリアの肝は、特殊な“光の照射”ってことかな。
千年伯爵サイドの結界は“闇に閉じ込める”感じでしたが・・・ それをティムが怪光線で壊してましたし。
しかしこのタイプ、「レベル2以上のアクマには効果が薄い」とファンブック『灰色ノ聖櫃』にはあって もはや時代遅れですか。

・ 本部襲撃の時最も活躍していたのが、機動隊が扱うような窓付き大型長方形のライオットシールド型

・ 現在は円形盾型。 携帯に便利ですね。 戦闘時には実際の盾としても使えるし、動きを邪魔せぬ適度な大きさの優れもの。
本編ではMr.マーチンのイノセンスの時チャオジーの先輩のキエとマオサが持ってたのが初出か… バッテリー切れでしたが(笑)
今もこつこつマイナーチェンジが進んでいるんでしょうね。

☆式針(しきばり)

呪符と共に、鴉の基本装備です。
こちらも「9年前」と比較すると隔世の感ですね。 
まずはこの、亜細亜第六研究所の鴉が 逃走するアルマとユウに放ったやつ。↓テント張り用のペグみたいなシンプル形状。

shikibari1.jpg shikibari2.jpg
(左、右とも「D.Gray-man 20」第191夜より)

こちら↓は今回リンクが使った(おそらく)最新型。

shikibari3.jpg(『SQ.CROWN winter号』掲載第221夜)

針の軸棒にもネジが切ってあって、飛び道具としての威力が増しています。 こわい

この式針も先程の結界装置の盾同様、十字マークが目を引きますね “神の軍団”を標榜する中央庁のアピールでしょうか。
装備品が昔より機能的でデザインも美しくなったのは確かですが、こんな隅々にまで権威主義が及んできたようで何だか落ち着きません。
やはりあの教団移転に伴う大規模な組織替えが転機だったかな。
いや 元々教団とはそういう組織で、コムイが着任してからの6,7年こそが異例だったということですか。
近々教団に戻るであろう神田もふくめ、教団残留組には頑張ってほしいですね。





次は今回の登場人物に踏み込む(予定)で。





第221夜(1)「A.Wをたずねて・道化の戯れ言」

今日ものんびり更新ですみません(´Д`;) 日付とっくに回っちゃいましたね。 不甲斐ないです。

今号の話に入る前に、昨晩のニコニコ生放送の様子が臨場感たっぷりに再現された記事を一件御紹介します。
結局観られずに終わってしまった人には朗報ですよ。
『シロクロライン』・とらみさんから。

「星野先生・吉田さん・小菅さんのニコニコ生放送書き起こし(1/4)」 以下、(4/4)まであります。
こんなに沢山・・・ おつかれさまです ありがとうございました。




▽ 『SQ.CROWN WINTER』 表紙絵

伏し目がちの神田のアップと、クラウン・クラウン+エッジで果敢に戦うアレン。 
彼の髪の長さからしてパリ編から北米(アルマ)編あたりですか やはり新作アニメのイメージですね。 

そこに「TVアニメ新シリーズ放送決定!! D.Gray-man」の字が被ります。
しかし “D.Gray-man”のタイトルロゴが、変ってる?? アニメではこれを使うのかな
でもアニメ紹介時のキービジュアルでは従来のままでしたし…  今号の巻頭カラー扉絵のもそうです。 
さーどうなりますやら。



▽ 描き下ろしミニポスター

表絵。 立ち姿の神田とアルマ。 新作アニメにフォーカスした人選ですね。
運命の人と背中合わせに立たせた構図は、アレン&伯爵と似ていると思いました。 
しかも“手を空に差し伸べる図”を見比べた時と同様、左右の位置をアレンと逆にしているのがまた “神田とアレンが似た者同士”の暗示に見えたり・・・ 
こんなこと言ってるのもここだけかも知れないですが(苦笑)

ともかく眼福。 星野先生がインスタグラムで「神田このやろ」と仰ってたあのポスターでした。
流麗な線に緻密な色使い。 神田の流れるような長髪や抜き身の六幻がすばらしい立体感で迫ってきます。

アルマの全身に施された模様のカラフルなことにもビックリ。 赤・青・黄色・・・
元々チャン家の秘術由来の「封印の扉」とも共通の術式でしょうし、当然と言えば当然なんですけど。
ということは リンクの手の甲のあの模様もあんな派手なのか・・・ ちょっと想像つきませんね~(;´-`)アニメはよ 

※ 追記3 (2/1)

ツイッターで彼らの背景について「呪符」と仰っていた方がいて、「あーそうだったわね」と私もようやく。
黄色いあの札が、今回テーマの“生命の螺旋”を思わせる配列で並んでいます。
再生の魔術の禍々しき運命に絡めとられた二人…ですか。

アニメプロデューサーの方が「アルマ編を1つの山として作っているところ」と説明されていましたが、このセカンドエクソシスト計画から露わになった伏線が未だに本編で生き続けていますから、今度のアニメ企画がアルマ編の単発で終わらないのは確かでしょうね。 期待してます。

ポスター裏面は新作アニメの宣伝ページですが、スクエア本誌同様 タイトルが「D.G教団報(ANIME版)」となってます。
声優さん2人の紹介。
「新シリーズはキャストを一新して制作!」
原作者・星野桂先生による オーディション舞台裏!
(アレン・ウォーカー役 村瀬歩さん:)「村瀬さんのお声はまるで天使と悪魔が混在しているような不思議な心地になる印象を受けました。まさしくアレンでした」
(ハワード・リンク役 立花慎之介さん:)「立花さんのリンクは冷静さの中にも情熱を秘めていて、お堅い監査官だけど戦士の一面も持つリンクにはぴったりだと思いました」

今号の付録ポスターはもう一点ありまして。
SQ.で終に完結した浅田弘幸先生の「テガミバチ」。 全員集合絵です。



▽ 第221夜扉絵 巻頭カラー

今回もまだアレンが復活しないとお嘆きの方も多い中 能天気でまことに申し訳ありませんが一度だけ・・・

扉にカラーのネアなんて!すてき!!! 本気で嬉しかったです星野先生っヽ(;▽;)ノ
  ・・・でも実はニコ生でチラ見した時は、ネクタイスーツ姿の2人を帰宅途中のサラリーマンと見違えたとかそんなことは(ry 

ともかく… アオリ
「射しこむ光が照らす二つの存在、そのうちに潜むは白か、黒か ------」

わざわざ扉でこの表現でしたら まだ 「二つの存在」は同格と思っていてもいいですよね?
(本編に続く「D.G教団報(COMIC版)」では、ネアをアレンに「寄生」するものと解説していますが、今はそうとしか言えないからかなとww(←) 彼らが真に寄生体と宿主の間柄であったなら、それを光が照らす図は何か違う気がしまして)

何よりも、背後から彼らを見守るように聖母の笑みをたたえた天使が… カテリーナにしか見えなくてですね。
ここに“彼女”が加わることで とても心安らぐ絵になりました。

彼ら(ネアとアレン)をずっと見守ってきた存在、かつ翼と光を持つものといえば、やはりティムキャンピーが浮かんできます。
ティムがその中に「母さま」にまつわる何かを含んでいる暗示ではないのかな。 あの“アレンの楽譜”以外でも何か。 


※ 追記1 (1/28) 

いくら目が悪くたって、ここが通勤電車に見えたとかもうorz  ち が う わ !!!
“二人”の腰掛けている長椅子は 幅やデザインもちょっと違うし赤い色なのも意外でしたが、背景には見覚えある発光パネルが控えていて… この組み合わせはつまり…
方舟の中 「14番目の秘密部屋」だったんですよね! 
アレンの右眼は閉じ、左目は薄く開いて。  アレンの意識は眠りの中で 当分はネアのターンという意味でしょうか。

もしまたアレンがここに来たら、以前はパネルを通じ黒い影にしか映らなかった人物の顔が はっきり「ネア」に見えるかな。 もう彼も目覚めていますので。
アレンもネアも、共に頑固で譲りそうもない感じですが、一度はとことん話し合って頂きたいですね。

そうなってくると、このパネルに聖母の印(白百合)とともに現れた“母さま”の姿は ますます意味深でして。 
秘密部屋を作ったのが実は52年前の千年伯爵で、カテリーナはかつてこの部屋で伯爵の生演奏を聴いてたり… 
なんていう昨夏の妄想ネタが また復活しそうです。



▽ 副題:「A.W(アレン・ウォーカー)をたずねて・道化の戯(ざ)れ言」

アレン・ウォーカーのルーツを辿る旅がまだ続きます。 ここが「核心」だそうです。

千年伯爵に今回「道化役」と言ったのはネアでしたが、彼自身も前から千年伯爵に「道化」呼ばわりされていました。
今回の見所の一つがネアの演技力なことは間違いないですしねw

トランプがA(エース)からK(キング)まで揃って13枚とすると、ここでもジョーカーは14番目の立場と言えますか。
第123夜の扉絵、Joker柄の玉乗りピエロを思い出します。
ジョーカーは カードゲームで他者の代役もできるんでしたね。 “誰々のふり”は得意技。 
そしてトランプ1組にジョーカーは2枚入りと・・・
共通イメージとしてはこんなところ?



▽ その他

星野先生の巻末コメント。
「今回アニメ化記念に神田ポスターを依頼されたおかげで またアルマが描けて幸せでした。次はラビが描きたいなー!!!

愛読者アンケートハガキとグッズプレゼント。
目玉商品は図書カード3点。 これまで刊行の『SQ.CROWN』夏・秋・冬各号の表紙絵柄です。各100名ずつ。
以下クリアファイルや下敷きなど 合計555名分。

次号は「4月発売予定」とだけ。 日付・価格は未定です。

※ 追記2 (1/28)

そうそう、忘れてましたが 今回の掲載は扉絵含み53ページでした。 本編だけでは新刊発行に必要な分量には少し足りません。
このうえ何か大特集が組まれるとか未収録の読切作品(20頁程度)が収録される等すればまた別でしょうが、やはり次回第222夜まであった方が切りはよさそうですね。

コミックス25巻については 特に今回アニメ開始のタイミングとの兼ね合いもありそうですので、ここは静観の構えで。




次から本編に入ります。 
第215夜でネアの回想中数コマしか出てなかった謎の人物が、やっと動いて下さいました!(しかも考察ネタが沢山www) 
ずっと楽しみだったネアとリンクの接触もようやく本格化v これから二人の掛け合いが楽しみですよね^^

では一旦これで。

再考。(6. キャンベル家とクロス・マリアン)

第218夜まで マナネアと「母さま」は実の親子と信じて疑わなかったのですが、結局血の繋がりは全くなかったことが分かりました。
そういう設定なら、今一度 キャンベル家周辺について再考の余地がありますね。


まあ出だしから堅苦しいですが とどのつまりは半妄想記事ですのでどうぞお楽に。

※ とりあえず、“奏者”の印にしか見えないあの「アレンの楽譜」の紋章を付けていたのが ロードとマナとティキ・ミックだけだったこと等々の理由で、「ティキの肉体が元ネアのものだった」という予想(仮定)はまだ残したまま考察を進めます。


○ 「民族:ポルトガル人」

ティキ・ミックに話が飛びますが、データから彼は“ポルトガル人”なんだそうです。
⇒ すると、上の予想(※)を前提として ネア(&マナ)がポルトガル系ということです。
⇒ つまり ネアマナがそのまま体質を引き継いでいるであろう “カテリーナと出会った「千年伯爵」”もまた ポルトガル系民族だったことになります。

ポルトガルは「ファティマの聖母」の逸話などマリア信仰が盛んな所ですので、カテリーナに見守られながら幼少時代を幸せに育ったマナとネアにはお似合いではないでしょうか。


○ マナネア生(せい)地としてのキャンベル家

麦の穂波輝く入日の風景に 泣くほど感動していた千年伯爵。 
つまり彼は他所から来た人なんですよね…  ということで、ひとまずポルトガルを候補地から外します。

「キャンベル“Campbell”」といえば、スープ缶やショートブレッドの社名でなくても 英米著名人には多い苗字ですよね。 
なので、あのキャンベル家のお屋敷の立地場所は イギリスとしていいのでは

特にイギリスに着目した理由は カテリーナが大事にしていた老樹の「コーネリア“Cornelia”」です。
この樹につけられた愛称は、伯爵が愛した景色を彩る「麦畑“Corn field”」や「ヒナゲシ“Corn poppy”」から来たのでは?と思いまして… 麦を“Wheat”でなく“Corn”と呼ぶのはイギリスならではですから。


○ カテリーナ

カタカナで「カテリーナ」も綴りはいくつもありそうですが、ここは“Katerina”で。
 D.Gray-manの「カテリーナ」さんは、25巻英語版では“Caterina”綴りになっていましたのでここは訂正です!('17 7.19)
検索するとギリシャ女性に多い名でした。 Dグレに「ギリシャ」イメージが頻発するので揃える意味もありましてw
(「ギリシャ」関連: 方舟モデルのサントリーニ島・イノセンスによく似たニケ像が出土したのもギリシャ、「アポクリフォス(隠されたもの)」もギリシャ語、背中合わせのアレンと伯爵若しくはマナの姿が暗示するふたご座伝説はギリシャ神話、など)
仮にキャンベル家がイギリスで発展した名家だったとしても、遠い御先祖様はギリシャの方からいらしたのではないですかね。
なお、「カテリーナ」という名前の由来は エジプト出身で「アレクサンドリアのカタリナ」と呼ばれるキリスト殉教者の聖女とのこと。

そしてあらためて、彼女の実弟=「サイラス」氏にも注目しなければならないようです。 


○ キュロス二世

第214夜にネアの「叔父さん」として名前(=“サイラス”)だけ登場したこの人。 
先入観でずっと綴りを“Silas”と思い込んでいたんですが、後に英語版の24巻で“Cyrus”だったことに気が付きました。

“Silas”は新約聖書に登場する預言者ですが、
後者の“Cyrus”名の由来はもっと遡り ペルシャ帝国を築いたキュロス二世だとか。
旧約聖書の和訳では「クロス王」となっているお方ですね。
 
(…なるほど^^;)

実際、予言通りに現れイスラエル民族を解放しメシア(救世主)と称えられた偉大な人物です。

それを考えるとかのクロス師匠の“Cross”とは、実名「サイラス“Cyrus”」の由来を意識したもじりだったのかも・・・ 
という思いが強くなってきました。

もちろんクロスとサイラスが赤の他人の可能性はありますが、あそこで本人が姿も見せないうちからその名前だけはしっかり出てきた意味など 深読みしてしまいますね。
「14番目の過去編で若かりしクロスが出てくると思います」とは先から言われていましたし、あの近辺で他に目ぼしき人物となると…
彼がカテリーナの実弟だったならば、マナネア兄弟との出会いもごく自然にあったでしょう。 

野原で変な煙を上げる叔父の実験を 冷ややかな目で見つめる可愛くない甥っ子ですか(笑)  妄想は楽しいなあwww
サイラスも、一度くらい 派手な実験の失敗で屋敷の一部を吹き飛ばした前科があるのかも知れませんね。 
それがあって、実験は屋外に追いやられたとか。


○ キャンベル家姉弟とマナネア

キャンベル家の事情はさっぱりですが、まず木の上のネアと「母さま」が話していた内容は 彼女の弟のサイラスに家督を譲るかどうか…だったんですよね。
ではあの段階ではまだ彼女がキャンベル家当主ということになります。 

「千年伯爵」と出会った時の彼女の様子はまだ(15,6歳くらい?)少女でしたね。 
そこから一年後くらい(仮)にネアマナが誕生したとして、第214夜のあの場面(10年後くらい?)でも せいぜい彼女は20代と若く、しかも独身女性。
そんな人が一族の当主になっていたということは、他に候補者がいなかったんでしょう。 両親は不慮の事故で亡くなったとか。

そんな中、あらたに彼女の弟へと家督を譲る話が持ち上がっていると・・・ 
つまりそれは、サイラスがいよいよ成人期を迎えたということですか。

(“この世界”のイギリスの成人年齢が18歳だか21歳だか分かりませんがまあ20歳前後になったということで)

サイラス=クロス(仮)の年齢がそのくらいとしますと、姉弟は同じ家に住み もちろん彼もネアマナの成長を家族のように見てきたことになりそうですね。
サイラスが凝っていた錬金術?か魔導術?のきっかけは、まだまだ好奇心盛んな少年時代に、あの分裂前の千年伯爵から直接手ほどきを受けたものではないでしょうか。

あの時ネアが木に登っていた理由ももちろん「風とお話」ではなくて、憎まれ口をたたいていたサイラスの実験に実は密かに憧れていて 遠くから眺めようとしているところだったりww


最後に、「ティムキャンピーはクロス製」であると明記している唯一の資料?らしい画像を。
よく見たらこんな大事なことが『灰色ノ聖櫃(グレイアーク)』や『キャラ†グレ!』には書いてなかったんですよね。
まさか わざとボカしてある…^^;?
(本編ではコムイさんがとっくにアレン達相手に説明してますが(4巻P67)、彼の信用度もイマイチのようなので)

ネアとクロスの関係をつらつら考えていると、やはり アレンに宛てたボイスメモにクロスが残した
はじめから お前に やるつもりだった」(N165・N173)
は 特別な響きで迫ってくる気がします。

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(特別総集編『灰ノ饗宴(グレイパーティー)Ⅰ』 P517「キャラクターファイル no.1 アレン・ウォーカー」の章TOPICS欄より)


第220夜(4)「A.Wをたずねて・彼は渦の中でいっそう目を瞑る

前回記事(「第220夜(3)」)へのコメントのリプでたまたま 古典SFの『輪廻の蛇』の名が出たんですよ。
あらためて文庫本を引っ張り出してみると、原題は“-- All you Zombies --”でした。  
(…とはいえ本物のゾンビが出てくるホラーではなく、Dグレに何か関連したストーリーでもありませんが。 今春は『プリデスティネーション』というタイトルで映画も公開されてて、単純に面白かったので SF好きさんにはおすすめですv^^)

ひょっとして星野先生もハインラインがお好きだったかなあ/// なんて思うとつい顔がにやつい(←←←重度)


そんなこんなで浮上してきた ウロボロス(=尾を飲む蛇)のイメージ。

この“蛇(ヘビ)の円環”も、1匹で形作るものと 2匹連なって喰い合うものとがあるらしく、


結局 気になるマナとネアの「喰う」表現は、この2匹の暗示だったかも知れないなと。

“2匹もの”のウロボロスでも、そのうち一方だけが 王冠と翼をつけているのがあるんですよ・・・ 勝ち組vs負け組…

まるで「千年伯爵」の座をめぐる マナとネア2人の運命の象徴のようで (´_`。)


あ、てことはあれも…? 


ふたご座の守護神はギリシャ神話のヘルメスですが。

その神様の持つ杖にも“2匹の蛇”
が巻き付いています。
 

こちらは喰い合ってはいませんが、螺旋(らせん)状に絡みながら上昇していき 最上部で向き合う2匹。

互いにそれと気付かぬまま 出会いと別れを繰り返す、アレンとマナ(千年伯爵)のイメージでしょうかね…

ただ (アレンとネアを同一人物と考える)私には、
これもまた 52年前から続く2人の姿に見えてしかたがないです。



前振りが長くてどうも(´Д`;)
「蛇と螺旋」繋がりで、ようやく「リンク」の話もできそうです。

彼の鮮やかなアクションシーンのカッコよさは言うに及びません。 こちらはもっぱら「象徴」に着目していこうかと。




▽ ハワード・リンク

ん~ ひとまず「中央庁」という組織のおさらいですね。

○ 中央庁 

cyuohcho.jpg (コミックス22巻第202夜より)
[リンク] 「枢機卿(カーディナル)---- 中央庁・黒の教団の最高指導者である教皇の 助言者たる高位聖職者たち」 「彼らは我ら組織の枢軸だ」(N217)

ここに着席している5人の枢機卿は、想像ですがあの5体の大元帥人形の声の主ですよね。
アポクリフォスは、彼らの中に紛れ込み その記憶改竄能力のフル活用で都合よく操っているんでしょう。
[アポクリフォス] 「アレンを処刑したりなんてしませんから大丈夫ですよ」(N202) という自信たっぷり発言の根拠は多分それ。

彼らが揃って首から下げているペンダントは、中央庁でも特権クラスの証でしょうか… ルベリエがリンクに渡したものとそっくりですけど… そんな大事そうな物、あげちゃって大丈夫なんですか? 
あ、いざという時には強行突破を可能にする「印籠」かな?^^;

会議テーブルのセンタークロスには中央庁のエンブレム。
十字の付いた聖杯が大きくあしらわれていますが、そこからあふれ出る水が“神の恩寵”というわけですよね。
象徴としての聖杯は、世界を構成する四大元素(火・水・風・土)中「水」に属し、トランプマークならハートに相当します。
聖杯の下には交差する2本の鍵。 タロットの「教皇」カードにも中央の人物の足元に描かれています。
これはバチカンの始祖・聖ペトロ(ペテロ)がキリストから授かった「天国の門の鍵」ですよね。 
この組織の権威の正当性の主張です。


ルベリエの計略によりハワード・リンクはアレンがノアと脱獄した晩 戦って殉職したことにされ、バチカンの共同墓地の彼の墓石には“385977番目のCLERGY(聖職者)”と刻まれています。

(リンクとは家族同然だったキレドリとゴウシは、本当に死んでしまったのに この墓所には入れてもらえなかったんですね…
命じられるままサードエクソシストとなり健気に「聖戦」を戦った彼らは、殉死ではなく“化物として退治”されてしまったので)


リンクは只今、ルベリエだけの密命を受け 極秘の単独活動中
ルベリエ自身は、中央庁の重要ポストに在籍しつつも最終的にはノアもイノセンスも殲滅し人間世界を取り戻す野望の持ち主。
[ルベリエ](リンクに) 「14番目を何者からも守り抜きなさい」「協力者に成り済まし 密かに奴の信頼を得て監視するのです」(N213)

神田の記憶を覗いたアポクリフォスには彼らの作戦もすっかり見抜かれていますが、あえて泳がされている格好です(N217)。


アポクリフォスによる記憶改竄にかかり、リンクが獄中で戦った記憶は“ノアと戦った”偽記憶とすり替えられたまま。
それでも彼は 自前の研ぎ澄まされた勘で、枢機卿姿のアポクリフォスが 人外の危険な存在であることは察知しています。


リンクの胸の十字傷。 
リナリーの足首、神田の腕と同様、イノセンスが人体を突き破った跡には こんな形の傷が残るんですね。
この致命傷を ズゥ老師の癒闇蛇(アトゥーダ)が救った経緯から、ここがリンクに移動した癒闇蛇の出入口になりました。



○ 癒闇蛇

in1b.jpg (『SQ.CROWN 秋号』掲載第220夜より)

[ズゥ] 「私の魔導ゴーレム癒闇蛇(アトゥーダ)だ…  術者の精気を吸って他者の傷を治す」(N196)
癒闇蛇  人から人へとり憑き生命の理(ことわり)を乱す 忌み忌みし魔術」(N213)

リンクの右の人差し指と小指にはチャン家の魔導印。 模様が少しずつ違いますがズゥやアルマの腕にもあったもの。

in3.jpg (コミックス21巻 P94より)

in4.jpg  in2.jpg
(コミックス21巻掲載画像 左:第196夜より  右:第195夜より)

さらにリンクの右手の甲部分には、大きく矢印を模した図形。 その周りに散る6つの点とか…… 
ここら辺の意味を解読できる素養が皆無で、残念です。

ただその名も「癒闇“蛇”」というくらいですから、中央の丸印は「蛇(じゃ)の目」の表現ではないでしょうか。

この矢印模様全体で、癒闇蛇の魔力を表現しているのでは、と思います

それよりも興味を引いたのは手首を取り巻く螺旋模様でしたね。
あれを連想しませんか?  DNAの二重螺旋
これぞ「命」の営みの象徴ですよ。
それが 脈動
(これも命の証)を打つ場所を取り巻くように描かれている。 

で、さっきの「蛇の目の矢印」は、その円環を突きぬけて上昇する形なんです。 

これはもう ズゥ老師の言う「命の理を乱す」図そのものですよね!!  
みだりに使ってはならない禁術とはいえ やはりカッコイイv 

絶望的な運命の輪に囚われたネアとマナを思えば、こういう掟破りの荒業が 希望の光に見えてきますよ。



○ 運命に打ち勝つ

リンクが あの長官に対し「狂ってゆくようだ」とまで感じていたとは 嬉しい誤算でした。

「ルベリエに媚び諂う重度の病人」などでないことはもちろんですが、人としてまっとうな心と自立した批判眼をしっかり自分の中に持っている…
甘えが一切許されない過酷な環境に最も順応していながら、これって凄いことではないでしょうか。

リンクも アレンを四六時中観ているうち、次第にその生き様の影響を受けて変わったところはあるでしょうね。

そのアレンを 長官は「14番目」として利用するため、故意に追い詰めたのだという
長官の命を信じて渡した卵核によって、次々と犠牲になっていく仲間達

まだ救えるものなら救いたいと。 ・・・・でもその力をリンク自身も内に秘めている筈ですが。


ルベリエも、「14番目」がどういう存在か理解しないまま アポの思うツボで動いているのが実に危なっかしいなあ(苦笑)

今後はリンクが 孤独に追いやられて自己完結しているネアを相手に、面白い化学反応を起こしてくれたらいいですね。

反発し合うイノセンスでもノアでもない… 第3の力の持ち主ですから。




早いもので『SQ.CROWN秋号』発売日から一月経ってしまいましたが(←や、ここの管理人がのろいんですすみません)
ここで第220夜の考察は一旦終了です。

何か思いついたらまた追加分はいつでも。 コメント受付は年中無休です~~よろしく。
(あ、クロスでまだ書いてない話があったんだ… 次回。)

だんだん物語の輪郭やテーマが姿を現し始めて面白かったですよねー!!(〃'∇'〃)

発売日が3カ月間隔って、とろい私のペースにはちょうど良くて有難いです。

次号は1月ですが、ちゃんと発売日が発表される前にジャンプフェスタなどもありますし。
情報が入り次第 告知には来ますね。

それではまた。




第220夜(3)「A.Wをたずねて・彼は渦の中でいっそう目を瞑る

マナがネアを「喰った」件で、前回 AKUMAの「共喰い」との関連を探ってみましたが、あの二人にそのまま適用するのはやはり無理かな~という結論です。

○ 理由の1つは千年伯爵の側から14番目に対しての、積極的な殺意が感じられない点

☆ 「千年伯爵」(マナ)は19巻で、ロードとこんなやり取りをしていました。
「身内で争うほど悲しいことってないよねえ 14番目みたいにネェ…♥」
[ロード] 「あーそうそう 14番目の時は辛かったぁ… 」
(伯爵、とたんにしょんぼり) ⇒図星
[ロード] 「自分でゆったんじゃーん!!」 (N188)

☆ 次巻では 14番目のメモリーから
「オマエヲ殺シテ オレガ千年伯爵ニナル!!」(N189)と宣言されますが
それが…望みなのデスカ 14番目…」
と、これにも 弱々しく落胆したような反応でした。 

○ それと「マナがネアを喰った」⇒「ひとつに」の意味が文字通りでは説明のつかない事が。 

☆ まず 伯爵と「ひとつになった」はずのネアがアレンの中から出てきて、現に千年伯爵と対峙している状況

☆ そして例え一時でも“彼ら”のメモリーが「ひとつに戻って」(=マナメモリーがネアメモリーを吸収して)いたんなら、なぜ千年伯爵はネアの仕掛けた江戸への“方舟接続”をいつまでも解除できなかったのかという疑問。

☆ また、現実に「喰われて」いたんなら、当然ですが “ネアとアレンが同一人物(=脳ごとお引越し)”説の成立は困難。 

ですので、当面は “「喰った」「ひとつに戻った」は比喩表現”という初めの解釈で行きたいと思います。
         ↓
千年伯爵が14番目を「喰う」というのは、
イレギュラーで登場した第14番使徒の存在を名実共に葬り 分身である自分(「第1使徒・アダム」)との関係を絶ってしまうということではないのか。 
         ↓        
(1)14番目の使徒が生まれた理由とは第1使徒・千年伯爵の分裂によるものであること。 また
(2)「千年伯爵」と「14番目」であるべき身の宿主らが 揃ってノアに反逆を企て 甚大な被害を及ぼしたこと。
これら過去の事実を覆い隠し悪い事はすべて14番目一人のせいにして、現職千年伯爵(千年公)が7千年続く無疵(むきず)で正統なリーダーであるかのように取り繕うこと。


遥か昔の裏切り者のことはもう 誰も思い出さなくていい。
「アイツの顔」(N187)も、
彼がマナ(現・千年伯爵)の為に戦った」(N205)ことも… 
みーんな「ナイショ」


ここで過去のロード発言を思い出してしまうと ネアの存在を伏せてきた張本人はロード?疑惑が出てきそうですが…
真相はどうなのかなー(-_-;)
全ては “現・千年伯爵”の立場を守るため?
フラッシュ映像でも マナを庇いながらネアを睨んでいる彼女の姿が印象的でしたが、なかなか本心が読めない人ですよね。


しかしノアサイドでも 過去を知らされないままでは納得いかない人達が勝手に動き出していて、かなり不穏な雲行きです。





▽ ネア


○ あんたによって

混乱したまま動けないでいる千年伯爵をじっと見据え 畳みかけるネア。

[ネア] 「母さまはウソをついていた」
「オレたちはもとは“ひとつ”の存在…」
「マナとネアは血を分けた兄弟ではなく 文字通りの分身だったんだ」

「だが結局あんたによってオレたちは元の“ひとつ”に戻ってしまったけれどね」 
「元の“千年伯爵”に」
現在(いま)のあんたに!」


ネアが話し掛けている対象は 傍から見れば千年伯爵一人ですが、二人称の「あんた」にしたり「マナ」にしたりで ちゃんと相手の中にいる二つの自我に対し使い分けていますよね。

“あんた”とは、あの マナと鏡を通して話をし 現在はマナの体を乗っ取っているノアメモリーのこと。 
それが“オレたち(マナとネア)”という存在を、元から無かったようにしてしまったと。  

もしかしてこの辺りから既にネアが持つメモリーの感情込みの発言かも知れませんが(この先明らかにそういう箇所もあるので)、ややこしいですww

そこでふと マナが自分のメモリーと会話できるなら、ネアも同じように自分のメモリーと話をつけているんじゃないかと思ったり。

彼もメモリーとうまく折り合ってノアの力を手中にしなければ、襲って来る一族とまともに渡り合うことは難しかったでしょうしね。
でもネアが未だ飲まれずに主導権を握っていられるのは、交渉力かしら。



○ あの17年間を/オレを喰ったあの日を

[ネア] 「なあ わからないか マナ?」
「千年伯爵が千年伯爵でなくなり オレたち“ふたり”になった あの17年間を」
「オレを喰った あの日を」
「あんたほんとうに忘れているのか?」


ネアが故郷の「17年間」をマナに思い出してもらいたいのは、きっとその記憶が彼らの生きた証そのものだからですよ。
マナを追い出したノアメモリーが 「元々いなかった」「ただの幻」「消えろ」と、全否定していた“マナとネア”の存在理由。 

しかしここで会話に割り込んできた「オレを喰った」発言は、このメモリーに恨みを抱くネアのメモリーからのものでしょう。

35年前 本当にマナがネアを殺してしまったのだとしても、今そのことでネアがマナを責めるはずがないですからね。 
35年ぶりに復活した日にも、彼はティムに向かい「マナとの約束を果たそう」と言ってたんですから。

今も変らず マナはネアにとって唯一の「大事な人間」。

だから…



○ 利害一致

[ネア] 「…マナ?」 「マナ~? お~~い」
千年伯爵は青ざめたまままったく動かない。 うつむいて苦笑いのネア。
「やっぱ…… 思い出せないか……」

ふいに伯爵がネアの元から離れた。
おびえた視線はネアに釘付けのまま…
[千年伯爵] 「なぜ我が輩をマナと呼ぶのデス?」

ネアは たった今までマナの頬の温もりを感じていた自分の右手を見つめて、ぽつりと
[ネア] 「……… マナだから」

「マナはこの世であんただけだから」
「あんたがオレをこんな風にしたから」
[千年伯爵] (震えながら)「ちがウ ちがウ…」

[ネア] 「ま 思い出せないのならそれでも構わないけどね」
ネアの髪がうねり出した。
カッと見開かれた両眼は、全ての光を吸い込む闇の色。
「オレのマナ」 「あんたを破壊(ころ)せれば それでいいんだよ」


「破壊せればそれでいい」って この正念場でやけっぱちだなあw(^^;)
セリフ後半部分で、再びネア彼のメモリーの声が並立していますが
(「マナはこの世であんただけ」/「あんたがオレをこんな風に」)。 
最後は2人の声が一緒になった感じですよね。

そのどちらもが 千年伯爵の破壊を望んでいる。
共通目的を果たすため それぞれの事情の邪魔はしないという盟約でも結んだのか。

ネアも何とかマナの記憶を戻したくて(そうすれば何か解決の糸口が見えるかもと…)頑張って、とうとう諦めたのでしょうか。

千年伯爵を倒せばそこでマナの魂の解放は叶うのかな? ノアの力で倒されたらどうなんだろう…
ノアの使徒には粛清役の裁(トライド)がいますが、過去 彼に倒された宿主の魂はどうなったのか。 
私は千年伯爵メモリーに限っては転生先がないのでは?という疑いも持っていますが、正直よく分かりません。

ネアのメモリーの方は、ネアの決心を待ってましたと言わんばかりですね。


恐怖のあまり両手で頭を抱え悲鳴を上げる千年伯爵。 彼の体をあの皮が包み始めた。
[千年伯爵] 「チ  ウウ」
「我vガガ輩ハ」 「マナ」 「ジャ?ナイv」

そこへ突如現れた 黒の教団のファインダーの群れ。 
彼らの標的は「お尋ね者のアレン・ウォーカー」だ。

最大出力の結界の電撃を浴びて 動きを封じられたネアの髪紐が爆ぜる…

<つづく>


これではさすがの手錠も持たないかもしれませんねw



○ 目・髪・左手


アレンの目が黒く描かれた場面といえば、とっさに出てきたのはこれですが(このシーンはもちろん片目だけ)

eye3.jpg (コミックス15巻第139夜より)

アレンの左目機能がフル活動を始めたところ。
以前「アレンの左目がネアのものじゃないか」という突飛な記事も書きましたが、今のアレンは実質ネアですので 彼の意志でノアの能力を解放すると両眼にこんな変化が起こったとしても不思議はないかも。

まだアレンが侵蝕に飲まれそうになった時のような肌の黒化は起きていませんから、これが“ネア主導”の表現なのかな…

“髪がうねる”は、ノア化でお決まり表現ですよね。 ティムキャンピーも天パには噛み付きたくなるというネタがありました。
ネアが一度閉じた瞳をゆっくり開けるところ、元直毛の前髪にウェーブがかかって行く描写は分かり易いですね。

そして 今回最も目立つ描写の、アレンの左手。

千年伯爵の前で起きた現象ですので、これも以前話題にした“左手が単独でアレンを守る自立行動”の兆候ではないかと。

過去の例でいうと、
(1)マナの魔導式ボディを破壊した 
(2)斧を振り下ろすエリアーデに襲い掛かった 
(3)半AKUMA化ゴウシの手により壁に叩きつけられた時クラウン・クラウンが発動した
(4)AKUMA化トクサにエッジで反撃
など。

つまり、私の解釈では
アレンのイノセンスが勝手に千年伯爵を襲おうとするのを ネアが頑張って押さえている図
ですかね!

ネアも最初は「マナ」の頬を包み込むように両手で支えていたけど、途中から左手だけ下ろしていましたもんね…
イノセンスの --- こいつは敵だ --- という反応に気付いたんじゃないでしょうか
まだ話の最中の大事な相手を傷付けないように。

ネアは自分の体のノア化侵蝕をある程度はコントロールできるようなんですが(彼が目覚めると、逆にアレンの肌の黒化が止みイノセンス発動が可能になっていた)、それでも彼はイノセンスの適合者ではないので、この左手を自分の意志で武器として振るうことはできないと思ってます。

ネアが意識的にノアの力を使おうという時は、左手のイノセンスの活動は自然と引っ込む仕様じゃないですかね。



だらだら書き綴ってきましたが、次はリンクの予定(まだ何も考えてない)←


ではこれで。






第220夜(2)「A.Wをたずねて・彼は渦の中でいっそう目を瞑る」

公式HPの『D.Gray-man担当日記』で原稿が仕上がるまでの過程を少しだけ拝見しましたが、絵だけでなく台詞回しについても推敲を重ねた跡が見て取れ面白かったですね。(第5回掲載画像参照) 
最終的に選び抜かれた一字一句は侮れないな~とあらためて(;´∀`)

この第220夜で注目のキーワードといったらあの「喰う」でしょうか。

これで思い出すのが江戸編のアクマ達の「共喰い」
[サチコ] 「地区内でアクマの密度が異常に濃いとこういう現象が起こるんだっちょ」
「殺人衝動を抑えるために他のアクマを吸収し能力を奪う…」
「日本では人もアクマも関係ない… 強い存在だけが生き残れるんだっちょ」
(第77夜・9巻)

そういえばこのアクマのボディを産出する生成工場(プラント)の“卵核(ダークマター)”は、第195夜(21巻)のレベル4が「“伯爵さまの魂”からできてる」と解説していたんですよ。
 ・・・なんか色々伏線が繋がって来てそうで面白いな…! (←って言ったら語弊が大ありですが)

そこで言う「伯爵さまの魂」が“千年伯爵メモリー”のことを指しているのだとすれば、アクマ達の共喰いの習性(=競合する存在に密着していると喰いたくなる)も、伯爵メモリーの元の性質に根差したものかも知れないですよね。(-_-;)
自分の片割れの命を狙い続け 未だやる気満々なネアのメモリーですが、かつて実行に及んだのは「千年伯爵」の方でした。 
------ お前を殺して俺が千年伯爵に ------
とは 双方のメモリーが否応なく抱える“本能”だとか (言っちゃうと、どうにも救われないなあ;;)

そうしますと、第220夜でマナが言った「ネアを喰った」のセリフも、文字通りの意味合いの可能性が増してきそうですが…
いやいや。 お二人についてはせいぜい殺人衝動までにしておいて頂けたら幸い ←


「わざわざ“アクマ大国日本”を選んで方舟を係留していたネアの意図とは?」 
「千年公が“ネアを悪魔に為損ねた”とは実際何をやろうとしていたのか?」
このへんの伏線もいずれ明かされることになるでしょうか 楽しみですよね。

っと、道草もここまでにして



▽ マナ (対話編)

第220夜(1)記事の最初に「Dグレ版エデン」と言いました。
これは 前回第219夜の時に語った神話からの連想です。

まずギリシャ神話によれば、「西の最果ての楽園」を守る精霊にたぶらかされ、来訪者は旅の目的を忘れきってしまうのだと…
この精霊役をカテリーナとすると 来訪者は千年伯爵(アダム)。
出会いの場所の古木(コーネリア)もこれリンゴの樹ですよね? からの
「楽園」繋がりで 二人がエデンのアダムとイブってかなり強引でしたがwww

ここに登場した七千年生きてきたという千年伯爵は、「石箱の使い手」によって倒されたオリジナルの千年伯爵の 大洪水後に造られたレプリカじゃないかという想像をしています。

52年前のあの出来事は、それまでロボットのように従順に「千年伯爵」役を遂行してきた彼が 初めて愛を知り「暗黒の三日間」を強いられることに疑問が湧いて、しまいに肉体とメモリーが不適合を起こして壊れてしまった事故だったかなと。

空想根拠で甚だ心もとないですが、もしも52年前の事件の理由がそういうことであったなら、そこで誕生したマナとネアは 
ノア側にしてみれば(アダムが神の期待に背いた)罪から生まれた子供達なんでしょうと。

(何せインスタグラムの星野先生のアイコンも“アダムのリンゴ”と取れますから… きっと物語の一番大事な所なんですよね)


という解釈を前提に・・・ 今回のセリフを拾っていきます。


○ 自覚 

[マナ] 「許してネア」  「ぼくは“千年伯爵”の役をまっとうしなければならない そうしなければならないんです」

その当の“千年伯爵”から彼らは逃げ続けていたはずなのに、いつのまにか「それしか道はない」と…
マナの肌は黒化し額には聖痕。 
メモリーに取り憑かれ覚醒してなお ネアが好きという感情は残っていますが、ノアの使命が全てに優先するんですね。


○ マナのせい 

[メモリー] 「マナぁ… おまえさえいなければ こ~~んな惨めなことにはならなかッタ」
マナ(おまえ)のせいだ 千年伯爵(ぼく)じゃナイ」 「“マナ”が全部の元凶デスヨ」


マナの中に潜んでいた伯爵メモリーが浮上して、全てを宿主の「マナ」一人に責任転嫁しているところ。
自分がネアに命を狙われ とうとう中のメモリーごと倒さねばならなかった顛末も、(ネアが守ろうとしていた)おまえのせいだと。

「惨め」… 結局ネアを倒したのに、このメモリーは強い敗北感を味わっているようです。 その苛立ちのはけ口も全てマナへ。


○ 存在理由

[メモリー] 「ぼくは… ぼ…わ 我が輩は…」「我が輩は…“千年伯爵”とシて 計画(シナリオ)の邪魔になるものを排除するマデv」

一人称がマナの使う「ぼく」から千年伯爵のいつもの「我が輩」に変っていき、語尾にもハートマークが。

[メモリー] 「“暗黒の三日間”の発動ッッv」 「それこそ我が輩の存在理由(“raison d'etre”仏・レゾンデートル)
「アダムより与えラレ 我が輩自身が受諾しタ役目なノデスv」


マナの体をすっかり乗っ取って「我が輩」として喋りつづけるノアメモリー。
ここの「アダム」と言ってるのもノアメモリーの意志でしょうし、「我が輩」とは一人二役に見えますが。
いや、違うか。 ここで言ってる「アダム」は 昔「石箱の使い手」と戦ったオリジナルの千年伯爵のメモリーのことでは?

ちょっと唐突な印象を受ける哲学用語の「レゾンデートル」が飛び出しました。
穿ってみるなら、今度宿主の操縦に失敗すれば(レプリカである)このメモリー自身の存在が危うくなることに怯えているとか。
「そんざいりゆう」なら、本部襲撃のレベル4も口にしていましたからね。 人造物臭がプンプンします。

このメモリーの、従順そうな宿主のマナに対し必要以上にヒステリックで高圧的な所が気になりますよ。
「おまえのせいだ ぼくじゃない」という卑怯なセリフと相まって、ネアが前回「弱っちい」と評していたように 存外小心者で脆いヤツなのかもね。


○ 大罪 

[マナ] 「…ぼくを 追い出すの…?」
[メモリー]「“マナ”なんて元々いなかッタ! ネアも」 「カテリーナが戯れで名付けたただの幻だったのデスヨ」
「我が輩は“千年伯爵”以外の何物でもナイ」 「忘れタのデスカ」
「おまえには アダムノア… この世界に対して 償わねばならぬ大罪があるこトヲ!!」


ここのセリフの意味は、一連のものとして捉えたいところ。

“千年伯爵とカテリーナの出会いに端を発するマナネア物語”が、すでにノア視点では許されざる事態だったってことじゃないでしょうか。
最後の一節でメモリーが言う「おまえ」とは、ここのマナだけでなく、ネアも含み ひいては彼らの前身の52年前の千年伯爵まで遡る「宿主」への呼びかけだろうと。

分裂により「伯爵」が世界から消えてしまったあの事件自体も罪なら、二人揃って“アダムが与えた役目”を放棄し、「ノアの一族と殺し合いの逃亡生活」を繰り広げるまでの、一切合切ひっくるめて 現在目の前にいるマナを責めているのだと思います。

あくまでノアの立場からの勝手な主張でしょうが。


○ まって ぼくに… は…

メモリーに「消えロ」と言われた時、マナが最後まで言えなかったこのセリフの続きは何だったでしょうか。

私にはあれしか思いつかないですね… (立ち止まるな 歩き続けろ)
これは、赤腕時代のアレンと出会ったマナが 殴打事件を経て何もかもあやふやになる中も、唯一手放さなかった大事な言葉でした。 
ネアの方も35年ぶりの記録映像を観た後 ティムに向かい「マナとの約束を果たそう」(N215)と言っていましたし。
あれは逃亡時代からの マナ・ネア二人の合言葉だったんじゃないかと。
歩き続けることの誓い。

だから、続けるとしたら
「まって  ぼくにはネアとの約束があるんだ…!」
かな?(^^;)

マナの意識がすっかり「千年伯爵」に覆われてしまっても、“言葉”はかき消えることなく残ったんですよね。
それがあの、
[千年伯爵] 「千年伯爵は立ち止まらナイ」「エクソシストの心臓を暴き神様を闇に召すマデ」
「何があろうと立ち止まることは許されないノデスv」
(N188)
の正体でしょう。

そういや方舟戦でのアレンも「マナとの約束だ…っ!!」(N126)と叫んでいましたっけな。
悲しいかな一緒に歩いていた2人の約束が、今は真正面からぶつかることになってしまったんですね。


○ この顔も邪魔でスネ

いくらノアの再生能力が高いといってもここまでやるとは… 手の中に発生させた真空球?は江戸を更地にしたミクロ版か。
メモリーには宿主の肉体の痛みは伝わらないのでやりたい放題、ってわけなんですね。 この後 別の顔に作り変えてと。
自傷で深く傷付いた顔とニタニタ笑いと涙… (涙はマナの心からでしょう…)このバラバラの取り合わせが本当に不気味です。

方舟の消失時に楽しそうにはしゃぎながら泣いていた伯爵の 謎行動の理由もこれだったんですね。

とにかく、前回(N219)ネアが言っていた「オレを思い出すから変えたのか?」は図星でしたということで。



次回のお題は「ネア」。



第220夜(1)「A.Wをたずねて・彼は渦の中でいっそう目を瞑る」

Dグレ版「エデン」の次は、順序通り「カインとアベル」の物語というのでしょうか。
“兄による弟殺し”としても、実情はまったく違ってますが。




▽ マナ (肉体編)


○ 逃亡生活

最新話(第220夜)を見ますと、マナ・ネアにつき発売日直前に上げたまとめ考察は 1つ大事な点で違っていました。

ネア死亡の前後には、マナは 千年伯爵のメモリーに飲まれてしまっていたこと。

“マナネアふたりで逃亡生活”の期間がちゃんとあったことは、事実で。
そこでは、ネアと行動するマナと 彼らに追いすがる伯爵メモリーとは あくまで別個の意志を持つ主体だったわけですが。

[ロード] 「ネアはマナの為に戦ったんだ…」 「ナイショ だけど ね…」(N295)
[クロス] 伯爵を殺そうとした奴(ネア)の有様は地獄だった」 「マナとふたりで ノアの一族と殺し合いの逃亡生活」(N167)
[ネア] 「無理すんなよ…」 「オレはさ 何があっても味方だから」(N187)
[マナ] 「…ア ネア ネア 僕が憎くないんですか」 「ネア」(N212)
[マナ] 「ごめん… ごめんよネア…っ」 「(後ろを振り返り)もう やめて…っ」(N218)
    
[ワイズリー] (アレンに)「35年前の14番目(ネア)と同じ有様になったのぅ」 「ノアはノアから逃げられん」(N211)

千年伯爵として一度は覚醒したはずの宿主=マナの肉体から なぜメモリーが分離してしまい兄弟を追い回すことになったのか… その辺の状況から不明ですが、とにかく理由は マナが“メモリーを受け付けない体質になってしまったから”などではなかったんですね。
ネアと死別後のマナが、メモリーに飲まれて行く様子がハッキリ描かれています。


○ 「ぼくは ネアを喰った」

血まみれの手など凄絶な描写が続く中のショッキングな台詞ですが、まあ…比喩表現と思っていいでしょう。 
ネアの死を思い出して半狂乱となりつつも 自分は千年伯爵の役を全うしなければ…そのためには… と、マナの思考はすっかりメモリーに染まってしまっています。 
メモリーに取り憑かれたマナが 自分を守ってくれていたネアに直接手を下したんでしょうね。

「喰う」というのはおそらく… イレギュラーで登場した第14番使徒の、宿主もメモリーもまるごと葬って 最初から存在しなかったかの如くにしてしまうということかな。 
裏切り者の汚名まですべて彼(ネア)一人にかぶせて。


○ 捨て子とピエロ

しかしここから四半世紀後、小説版3巻「Lost Fragment of Snow」に登場する赤腕時代のアレンと出会った時のマナは 再び追って来る「千年伯爵」と別行動を取っています。
一体 マナ(=千年伯爵)の身に何が起きてるんでしょう。
当時のマナの描写は…

・ 金色の瞳をしていた。(が、肌の黒さや額の聖痕についての描写はない)
・ “自分の名がマナであること”は覚えていた
・ “千年伯爵に追われながら「弟」と逃亡生活をしていたこと”も
・ 「弟」との約束も (⇒「立ち止まるな 歩き続けろ」← ここは[アレン] 「あんた(マナ)がいつも言ってた言葉」(N7)から)
・ だが、「弟」が死んだ時のことは、(その事実すら)記憶にない
・ そこから丸々記憶が飛んでいる。(本人の認識では「17歳」から一挙に「おじさん」)
・ 夕日に染まる世界の美しさには感嘆していた
・ 彼を追ってとうとう千年伯爵が現れ、クロス・マリアンに撃退される

これはつまり、

“2人で逃亡生活”の最中マナが千年伯爵(メモリー)に捕まって以降の記憶(彼が千年伯爵として何をしていたか等)は、またメモリーが彼から離れる際にそっくり持ち去ったということでしょうか。

代りに再びノアから普通の人間となったマナには 彼の17歳当時の心と記憶が戻っていた。

するとあれよね このわずか3年で終わった「捨て子とピエロ」の共同生活は、ノア要素抜きで素のままの二人の魂が触れ合った 奇跡のような時間だったんだね… (´_`。)

さてそうしますと 第220夜現在の千年伯爵(マナ)が アレン姿のネアから過去話をされても“自分がマナ本人”という事実を思い出せないでいるのは、35年前に記憶が潰されたからじゃなく 臆病で「弱っちい」メモリーの必死の妨害なのかも…

きっとまだマナの中で「あの17年間の記憶」は死んでいないんですよ。 ネア、早まらないで…!! ><。


それにしてもまだ腑に落ちない点が。
この小説版の時のマナが “つい最近までノア”だったのなら、なぜ肉体は 普通人の歳相応に老化していたのか。
玉手箱を開けた浦島太郎みたいなもん??

『キャラグレ』データのネアは(17歳で亡くなった時点と思われ)身長177cm。
第220夜でメモリーと対話しているマナも時期はこのへんらしい([クロス] 「マナはネアが死んだ日におかしくなった」(N167))ので、ネアと同じく当時の身長は177cmだったんでしょう。
『キャラグレ』に載っている成人男性のマナの身長は188cmですが、成長と老化は別ですからそこまでは納得。
 
すると 赤腕少年と出会う前 マナの肉体から再びメモリーが出て行く際に、
メモリーの能力で保留にされていた肉体老化だけが 一挙にその身に押し寄せたのか

マナの“一晩でおじさん”の話は 記憶喪失とは無関係に 現実に彼の身に起きた事なのかも。
メモリーが肉体から去り 宿主が取り憑かれた当時の意識に戻れても、その間に歳月を経た肉体の方は 何もなかったように原状回復とは行かないんですね。 


てことは… あれ? 先代の7,000歳の千年伯爵が消えたのもそれ?!
厳密にはこのケースではメモリーは宿主の体を離れていませんが、突然休止期に入ってしまったのなら“メモリーが仕事を一切しなくなる”=“無いも同然”ですもんね。




「マナ」の、次は(対話篇)。

「第220夜」扉絵に追記。

昨日の本誌記事でも扱った扉絵についてもう少し。

SQ.公式HPに「D.Gray-man担当日記」が第6回まで掲載されていますが、そこにスペシャル企画として星野先生の寄稿がありました。
先生もそろそろ出番のラビの事が気になって仕方ない御様子ですね(*^。^*)

もう一度この絵を眺めてみると、(顔のハッキリ分からないマナやブックマンは外しまして)上の方に描かれたキャラはリンク、ジョニー、アレン、ラビ。
3年前のジャンプフェスタ2013に出展されていた色紙に出ていたあの4人なんですよね。
「これ、“教団離脱組”ってことですか?」と言ってたメンバーです。
次はいよいよこの面子で話が動いていくのか…



ラビがどういう形でここに参加するのか楽しみですが、まだフィードラの寄生蟲を入れられた体ですしね…
ブックマンを人質に、ノアのスパイとしてアレン達の元に送り込まれる辛い展開になるのかも。
同じように蟲を入れられているチャオジーは そんな事も知らず自分のイノセンスのお披露目なんかしていましたし、「病原体」と言われていますが イノセンス発動への影響はないのが証明済みです。

でもそんな先の心配より 今号の「マナ」の話をしなければwww


それではまた~!!


『SQ.CROWN 2015AUTUMN号』発売。付録とか第220夜カラー扉とか。

昨日中に記事が上げられませんでした すみません(;´・ω・)
今号のDグレ本編も大変なことになってますが ここはいつも通りw 表玄関からのんびり参ります。 
急いだらもったいないですもん。


「SQ.CROWN AUTUMUN」号。 
近場では扱ってないので前回同様セブンネット… と思ってたら ここも秋からの組織替えのため、HPで少々面食らいました。
でも 注文方法はこれまでとほぼ変わらないです。
発売日に店頭で受け取った品は、梱包材が以前のエアキャップ封筒から段ボール箱に変わっていて持ち帰りにかさばるのと、前回のドリンク券のようなオマケは入っていなかったのがちょっと残念。
まあでも手数料・送料タダで きれいな状態の雑誌が確実に手に入るのであれば、使わない手はないですね。

  omni7b_201510162334208cf.jpg 梱包状況。 箱や伝票に品名記載はありません。


表紙裏は恒例 アンケートハガキを出すと当たるグッズプレゼントの告知です。 
No.16 賞品はJF2013 グッズの下敷ですね…懐かしい。 
第213夜扉のアレンとリンク、裏には23巻表紙の神田とジョニーがいます。
ここに特に欲しい物がないという方も、Dグレ人気アピールのためアンケートに御協力下さいな~!


付録の「D.Gray-man ラフ画集」。

体裁は前に告知で予想した通り、“新書版・綴込み式12ページ”でした。 中の絵は、オール第219夜関連。

crown1510.jpg

画集の表紙(P1)・裏表紙(P12)は、第219夜が掲載された『SQ.CROWN SUMMER号』の表紙絵のラフと完成画です。
枠が サーカス小屋の入口っぽい雰囲気なんて、お洒落ですよね。

2ページ目。 第219夜ラストのコマのカテリーナと子供達。
この時の彼女にはモネの「日傘をさす女」のイメージが重なってたので、前案?で彼女の頭によく似た帽子が載っているのがちょっと嬉しかったですw

3ページ目。 ワイズリーと彼のイメージするネア(見開き大ゴマ 「異例の14番目のノア」と説明が入る場面) 

4ページ目。 ワイズリーと彼のメモリー(「許サナイッ」「憎イッッ」)
歯を剥くのっぺらぼうの顔に「ノアメモリー」、ワイズリーの横にも「うろたえるワイズリー」と説明書き。
最終稿は「メモリー」が体をよじった より激しい表現になりました。

5ページ目。 形を崩していたアレンの左腕が収束していく…
コマ割りが変えてあります。

6ページ、7ページ目。 見開きで 「我が輩ニ 破壊されタネア…」 「ダイキライな マナの…ネア」。
前案ではマナが死んだネアを胸近くまで引き寄せ、体も横向きでネアの顔が良く見えるようになっていたのをやめました。
読者の視線を マナに集中させるためでしょうね。
マナの結んだ髪もほどき、より深い絶望をたたえた表情に。

8ページ、9ページ目。 見開き。 「わかるか マナ」のシーン。
少年と中年男性の体格差が一目瞭然。
特に誇張表現もないのに、吸い寄せられる絵力がすごいですよ!

10ページ、11ページ。 伯爵の帽子をカテリーナが拾い上げ、二人が見つめ合う場面。
体格の男女差くっきり。
カテリーナの表情・衣装ともだいぶ変わりましたね。 
修正後の方が幼さを感じます。髪はきっちり編まれボンネットで覆ったクラシカルな雰囲気。お人形さん的な。
こうしておけば、後に伯爵の元へ急ぐ快活そうな姿とのギャップが大きくなりますものね。

この画集の中で何が御褒美だったかって、このカテリーナ登場シーンの枠外に星野先生の落書きがwww
「死ぬ」 「ドレス死ぬ」

先生の原稿が、どれだけ心血注いだ結晶だったかよく分かりました・・・ ありがとうございます(´_`。)


巻末コメント。

ワンダーコア買わないと決めてたのに進化したスリム版が発売された途端買ってしまった。この…何ていうか負けた感… 
<星野>

ワンダーコアって何ですか?ゲーム機?←   …違いました(笑)  
興味のある方は検索で。


第220夜扉絵。

SQ.公式の「D.Gray-man担当日記」でも触れていましたが、今回は「キャラの数を多めに!」ということだそうです。
巻頭カラー。

クラウン・クラウンのいでたちで退魔ノ剣を携えた凛々しいアレンを中心に、彼のバックには背中合わせのピエロマナ、右上がラビ(横にブックマン)、右下はやや憂い顔のリナリー、左下に神田、左上にリンクとジョニー。
中央のアレンと背中合わせのマナはいつもの構図です。 周囲に散らされた六角星もまた前回の扉絵同様。

カラーがひときわ鮮やかですね~!!! 特にクラウン・クラウンの遊色加減が何とも言えず♡(*´艸`*)

そういえばアレンの瞳が金色ですが、この表情でアレン以外の誰かってことはなかろうと思います。
大体“クラウン・クラウン”発動してるしねv  これは紛れもなく「アレン・ウォーカーの心の形」ですからして。

あと、(これを言っちゃあ身も蓋もなさそうですが)巻頭カラーで周りにティーンズを配置しといて、主人公不在はどうなのって←
(私見です)


サブタイトルは… ありがとうございますまだ続いております。現在進行中の物語が、そのままアレンのルーツに繋がるという解釈でよろしいですね!

第220夜 「A.W(アレン・ウォーカー)をたずねて・彼は渦の中でいっそう目を瞑(つむ)る」

この「彼」も、前回同様「マナ」のことで。

あの突拍子もない話の後も他所へ行かず更に掘り下げて下さって、考察的には大変おいしかったです。 
二人共、想像以上に食われていましたが。 (´;ω;`)



今月のお話、ボリュームは43ページ。  う~ん さすがに前回分には及びませんでしたか。
60ページならば3回でコミック1冊分だよという話をこの間しましたが、次までに25巻に必要なページ数の到達は難しそうですね。
まあ慌てず騒がず。


次からいよいよ本編ですね。 

それでは。 







再考。(5. マナとネアとメモリーと… After 219th)

いや~ まとめを書くと言い続けてとうとうUPが次号発売日の前日になってしまいました。 もう売ってる地方もあるよね…
こういうのを「泥縄」といいます(苦笑)

第220夜の展開によっては、これ全部反故かも? まあそこは今度に限らず考察の宿命ですので^^; 構わず参りますよー!
第219夜まで読んで出た考察です。

※ 追記(10/19)
この後続く第220夜を経て、間違いが明確になった所は 紛らわしい為、取り消し線⇒“(   )” を引きました。

▽ 現役千年伯爵(「千年公」)= マナ 確定

アレン・ウォーカーの心の支えであるマナ・ウォーカーそっくりの人物が「千年伯爵」の皮を被っているシーンは以前からあったのですが、その人が本当にアレンの知っているマナ本人か?という所には ようやく決着がつきまして。

ネアが(今はアレン・ウォーカーの姿で)「千年伯爵」の彼をつかまえ、こう呼びました。
[ネア]「わかるか マナ」 「“それ”がオレたちなんだ」
「オレ(ネア) と おまえ(マナ)」・・・



▽ マナと“伯爵”

これの一つ前の回、第218夜でも フラッシュバック映像の麦畑の中 亡くなっている「母さま」の前で立ち尽くすマナと、彼をなじる千年伯爵が出てきましたが、この光景自体に特に不自然な点は感じなかったです。
アレンの宿敵の千年伯爵についてはあの皮こそ千年伯爵メモリーそのもの… イノセンス側で例えるならアポクリフォスのように 宿主がいなくても自立行動が可能なタイプではないかと思っていましたので。
だからこそマナを追い回す事も出来たんですし。

マナの墓前で10歳のアレンを誘惑したあの伯爵の正体も、死んで墓に入ることでようやく逃げ隠れ出来なくなったマナを手中にするため 生前の彼と親しかった少年を利用して魂を呼び戻させようと企んだ 中身を持たない“皮”の姿ではないでしょうか? 

(第218夜の麦畑映像については、別の可能性として、この「すべてオマエのせいデスヨv」と言う千年伯爵が “ノアに覚醒したばかりのネアだったかも”バージョンも考えたんですが。 第219夜を見た限りでは、そこまで疑わなくてもこの状況は成立可能ですね)

第219夜では、今度は死んだネアを挟んで マナと千年伯爵の“皮(←多分)”が対峙しています。
これはこれで、邪魔だてをするネアも消えたところで 何故“皮”がすぐマナに取り憑かなかったのか?という疑問が残りますが… 

ひょっとして マナの体には、生きている間中は何か 伯爵メモリーを受け付けなくなるような異変が起きてしまっていたとか。
加えて いい所でまたクロスが助けに現れたかな。 

もしも本当にマナの体が伯爵メモリーを受け付けなくなっていたなら、自分がノアメモリーを抱えたままで「人間」のマナを守ろうとしていたネアの行動も納得できますね。 彼は無理矢理にでもマナを殺し取り憑こうとしていた伯爵メモリーから兄を守りたかったのかも。
しかしそうしたらネアはノアの一族との戦いの中、一人で何重のハンデを負っていたことになるのか…
全力でノアを解放したらメモリーに飲まれてしまうから力をセーブしながらでしょうし、連れているのが人間のマナだとしたら湧き上がる自分の殺人衝動とも戦わなくてはならない。
千年伯爵やロード達が本気で怖れる実力を持ちながら 土壇場まで来て負けてしまったのはそのせいとか?



ではさて 千年伯爵メモリーの軌跡をもう一度振り返りますと。


▽ 分裂(“双子”の誕生) / 休止 ⇒ 覚醒 ⇒ 分離 ⇒ 再憑依

第219夜は千年伯爵関連で、「分裂」とか「7千年生きた」とか 普通でない話ばかりでしたが そこであえて。
マナという人物の存在は、元々生きた人間の肉体がベースにあって(普通に魂も保有していて) そこに千年伯爵メモリーが取り憑いた状態… “基本構造的には”他のノアと同様にみていいと思っています。
それはつまり、大元の齢七千年の先代伯爵もまた同様だったということですが。

でも マナには他のノアと違う点がひとつ。 
一旦は「千年伯爵」として覚醒を遂げたはずのマナの肉体から 千年伯爵メモリーが分離してしまったこと。

過去映像で マナが泣きながらネアに謝っている様子から受ける感じでは、彼は自分の意志だけで伯爵メモリーを拒絶していた訳ではなさそうですよ…? たぶん元に戻ろうにも戻れない状況が生まれていたのでは。


順を追って見ていきますと。

(1)分裂・休止 先代の千年伯爵の姿が消失し 代りに2体の赤ん坊が出現する
・ この誕生時の赤ん坊らは、消えた青年伯爵のような黒い肌をしておらず、まして額に聖痕もなく。 ごく普通の姿です。
<ネアの説明。「千年伯爵がこの世界から消えたことがある」 「ある日ぱったりと」
      ↓
ここから想像できるのは、二人の赤ん坊の体内にはそのままくノアメモリーが存在しているが、休止期に入ったのでは。
メモリーは割れたショックから “損傷”したのと同じ状況で、元通りの回復までに時間を要したんじゃないでしょうか。
結局 年数をかけてじわじわメモリーの浸食が進む経過は、他のノアメモリーの宿主と同様だったと思います。

(2)覚醒 
・ おそらく最初にマナがノアに覚醒した時期は ネアより早かった。
一時期“空席”だった千年伯爵の座に 先に覚醒したマナが迎え入れられたため、遅れて発症した弟・ネアは 末席の「14番目」に甘んじることになったのだろうと。

(3)分離
・ マナとノアメモリーがなぜ分かれてしまったのかの理由は不明です。 でもそのことでマナはノアではなくなってしまい。 
ネアが自分を庇って命懸けで戦っている間、彼には襲って来る敵に対抗する手段もなかったようです。
そして「弟」と17歳で死別した後サーカスの少年と出会うまで(約26年間)に 普通人並みのペースで老け込んでしまいました。 
いつまでも若々しい姿を保てるはずのノアだったらそんなことはないはず。

(4)再憑依
・ 千年伯爵メモリーがどうしてここまで元の宿主にこだわっていたかについては後ほど。
それにしても マナの魂捕獲のために利用しようとした少年がイノセンスの適合者とは“千年伯爵の皮”も予想外だったみたいですが、途中でアレンを置いてどこかへ消えてしまった理由は何でしょうね。
そんな子供に構ってる暇がないくらい、もっと大変な事態が起きたから…なのかな。
魔導式ボディの檻を壊されてしまったので、マナの魂がまたどこかへ飛び去ってしまわぬうちに捕獲道具を取りに行ったとか(^^;)



マナの状況を ノアメモリーと宿主とに分けた形で追ってみましたが、これで割とすんなり納まるのでは・・・

少なくとも マナネア兄弟の存在自体がノアメモリーだったら、着ぐるみ「千年伯爵」が彼らと対峙していたり執拗に追いかけて襲ってくることへの説明が相当困難になります。

(宿主とメモリーが分離した件は置いても) 誕生から覚醒までの経過は、マナと同時発生したネアも同様と見られるわけで。

マナも(そして同時発生の)ネアも、割れた千年伯爵メモリーの片方ずつを有する宿主(人間)の立場だろうと。

とどのつまりが、
アレンがノア化した理由とは アレンの中に「ネア」の脳がそっくり移植されているからじゃないの? という…
ここはいつもの持論に持ってく結論でスミマセン。 

まだこれはこれで、「脳移植説を推すならそのタイミングっていつよ?」というセルフツッコミに答が見つかりませんが。



▽ “千年伯爵メモリーは転生できない”疑惑 

これほど執拗にマナが「千年伯爵(の皮)」に追われ続けた理由は、ズバリこれなんじゃないでしょうか。

どんなに宿主が思い通りにならなくても、このメモリーは他所には行けない特殊事情があったら。
千年伯爵メモリーが元々こういう性質ゆえ、他のノアが何度も代替わりする中 先代伯爵は7千年同じ体で生き続けたのでは…

何故そう考えたかというと、以前からネアの持つ「“14番目”のノアメモリー」の方に 転生できない疑惑がありまして。
千年伯爵がネアを自ら倒した後も そのメモリーの「転生」を全く期待してない風だったのが引っかかってたんですよね。

(1) 伯爵はネアの死後も方舟の江戸接続が切れない理由を、「奏者の資格の譲渡があった」と考えた。 
ノアメモリーならもっとストレートに クロスやアレンを宿主とした転生を疑ってもいい所で。
(2) 「腐った羊」がそれほど気に食わなかったら、次世代の宿主には大いに期待しても良さそうなのにそれも一切なし。 
スキン・ボリックの次を「探さなキャv!!!」と言ってるのと比べれば奇異な印象。
(3) 「14番目のノアメモリー」の宿主であることが判明したアレンに向かい、「14番目」本人だったのでスネv」と。

ネアの持つノアメモリーがこのようなら 同じ片割れのマナのメモリーも同じ可能性が高いですからね。

そしてまたここがネアの「脳移植説」の裏打ちになるのは言うまでもなく…  



まだまだ色々あるんですが、きりがありませんのでそろそろこの辺で。

それではまた明日。

ところでアレンは。

第215夜、35年ぶりでアレンの体から目覚めを果たしたネアが 再び戻る際、ティムに不穏な言葉を残して行きました。

「これからはアレンを通してすべて視てるから」

だとしたら またネアが表に出てきてアレンが中に引っ込んでいる今の状況(N219)、アレンの方はどうなんでしょう?





以前からこういう事はあったわけですが その時のアレン。

N184-8b.jpg     N215-8.jpg

左は第184夜で、「“14番目”のノアメモリー」との交代時、 右は第215夜で、「ネア」との交代時。
すぐには状況を掴めずポカンとしてますが、これは 彼が交代の直前まで眠っていて意識がなかったことが理由と思われ。



しかしノアの結界に覆われた北米支部で、突如出現した「“14番目”のノアメモリー」に乗っ取られた時のアレンは・・・

N189a-line75.jpg
(第189夜より)

          

N189b-line75.jpg
(第189夜より)

無事自力で戻ってきましたが、中にいた間に自分が喋らされた台詞内容は聴こえていてそれに反論してるんですよね。


前回(第218夜)も 吹き飛ばされたショックでアレンは失神状態になり、その時のマナの夢に反応したネアと交代になったわけですが、その後ほどなくアレンの意識が目覚めていたら…
そしてまた今度も ネアになった自分が「マナ」に語っている内容を聴いていていたら…

これまでずっと恐れてきたことが 今見えない所で起きているのかも知れない。

------ マナが千年伯爵になっていた ------

「エクソシストのアレン・ウォーカー」となることで 廃人寸前のショックから立ち上がりここまでずっと歩いて来たというのに、
彼は今 外しきれていなかった「マナの仮面」のせいで、再び自我存亡の危機に見舞われているかもしれません。

ひょっとして当分出て来れないかもなぁ~・・・・ (-_-;) 

自分の意識の中にいては、仲間の助けも望めませんよね ><; 

どうか杞憂でありますように。



(※注 私は今のところ “アレンとネアは同じ脳から発生した同格の自我同士” という見方をしています)

次回はそういった「構造」の話題でもゆるゆる。

今(第219夜)ちょっと気になるお方。

今回は全く顔を出していないのに どうも気になる人物がいます。

神田の師匠でもある フロワ・ティエドール元帥



(1) 日傘をさす女

日傘の婦人というと思い浮かぶのがこの絵ですよねw 傍らには小さな男の子。
          

386px-Claude_Monet_-_Woman_with_a_Parasol_-_Madame_Monet_and_Her_Son_-_Google_Art_Project.jpg
(ウィキペディア「クロード・モネ」の頁より引用 [Public domain] : クロード・モネ「日傘をさす女」)

日傘のカテリーナ
(D.Gray-man 第219夜より)

“息子”達を見守るカテリーナ母さまの姿がかぶります。

19世紀後半から活躍した印象派画家・モネの作品には他に、同じ人物を描いた「アルジャントゥイユのひなげし」もありますね。
こちらは 咲き乱れるポピーの丘を下る母子の姿。


こういった田園風景の絵のイメージで思い出すのは、あの方。
「“仏人画家”ならこの時代 ティエドール師も印象派ぽい」なんて話も以前しておりまして。


やや先走りですが これはいよいよ今後スポットライトの当たる人物の暗示ではないのかと。



(2) 美しいこの世界

夕陽の田園風景に見入って泣くほど感動していた 先代の千年伯爵の描写とともに、
今回の扉絵が想起させる 小説版3巻のマナが赤腕少年に話した、「美しいこの世界が大好きですよ」という台詞。

ここでもまたティエドール元帥の 「この世の美しさを知りなさい」(第88夜) が引っかかる。

特に今回の大きなテーマですから…



(3) エデン

こちらもかねてより 「ギリシャ」はキーワードとしていた関係で、第219夜は

夕陽に輝く豊饒の大地
   ↓
西の果ての「ヘスペリデスの園」(ギリシャ神話)
   ↓
“リンゴの木と美女”に加え“アダム”(=千年伯爵) 
   ↓
「エデンの園」(旧約聖書)
   ↓
神への裏切り
   ↓
失楽園?

という連想ゲームになりましたが、ここでもまた。

ティエドール元帥のイノセンスは 「楽園ノ彫刻(メーカー・オブ・エデン)」というのでしたね。 

何気にこれ凄いのでは・・・   “キリスト教関連”だから偶然の可能性も、もちろん無くはないのですが。





教団の元帥らは既に“咎落ちの原因は「神への裏切り」ではない”ことなど看破しているようですし(第171夜クラウド発言)、神田を元帥昇格に誘った時のティエドール師の様子では、中央庁に怪しい人物(アポクリフォス)が暗躍していることも見抜いていそうなんですよね。

(今回ようやく読者に明かされた千年伯爵の秘密にしても、彼らはネア⇒クロスルートで得た情報を裏で共有してないかな~
いや ここまでは願望が過ぎるかもしれませんが)

北米支部壊滅事件の報告会(第202夜)に出席していた中央庁の5人の高官たち(おそらく“大元帥人形”の声のメンバー)の様子では この組織(黒の教団)もあまり先が長くなさそう…という気がしてなりません。

現在残っているティエドール・ソカロ・クラウド それに新しく加わる神田元帥達の活躍に、今後の希望を託したいところですね。
もちろん行方不明のクロス師匠が戻ってくれれば百人力ですよ!


それでは好き勝手妄想も一旦ここまでで。



※ 「ギリシャ」注目の理由 
1) 1巻表紙絵の構図は星図のふたご座そっくり(⇒ギリシャ神話のカストルとポルックス兄弟)
2) 「方舟のモデルはギリシャのサントリーニ島」(星野先生談 『マンガ脳の鍛え方』P121)
3) 結晶化の時などのイノセンスの“首なし天使”の姿が「サモトラケ(ギリシャ)のニケ」像に似ている
4) 千年伯爵の命名だという「アポクリフォス(隠されたもの)」もギリシャ語
5) キャンベル家の「母さま」の名はカテリーナ(“Katerina”=ギリシャ女性に多い名前)
6) 今回のでどうもギリシャ神話の楽園(「ヘスペリデスの園」)伝説が気になるなあ…という話
とりあえずこんなところです。

第219夜(5)「A.Wをたずねて・彼は愛を忘れている」

本当に今さらながら。
「コーネリア」はきっと リンゴの老木なのじゃないかと思いますよ…



本日はイメージを中心に。




▽ 最果ての楽園



共に育った故郷の記憶…   頼むからどうか思い出して
ネアの瞳は“マナ”だけを見つめ “マナ”だけに訴えかける。

[ネア] 「どうしてオレのそばに居たいのか  本当にわからない?」
「あの燃えるような夕焼け ------…  風の音も」 
「ほんとうに忘れ去ったのか」  「一面の 黄金色も」  

「七千年の悠久を生きる 千年伯爵が 心を残した景色」



< Part A >

地平線の入日に照らされた 視界いっぱいの麦畑。
心地いい初夏の風が煽る穂波を 渡っていく 金色の煌めき… 

「千年伯爵」は そこに立つ老木に手をかけたまま ただ茫然と景色に見入っていた。
思わず脱いだ帽子は地に落ちて ポピーの混じる草むらをコロコロ転がり、通りかかった少女の足元で止まった。

少女は 一目で貴族階級と分かる、お人形のように可憐な乙女だった。
帽子を拾って、彼女が 彼に近付く。 

良く見れば その“異国の青年”は、褐色の頬を涙で濡らしているところ。
少女は一瞬驚いた表情になるが、すぐに屈託ない笑顔を見せた。

そこから言葉を交わしだす二人。


< Part B >

あれからどれだけ経ったのか…    
同じ季節、同じ木の前、吹く風も同じ。
道すがら摘んだポピーの束を握りしめ 黒髪をなびかせてうきうきとやって来た少女は、そこのただならぬ光景に足がすくんだ。

あの「千年伯爵」の姿は、見慣れた着衣と装身具を残し 蒸発していた。

彼の服の上に横たわる 2人の生まれたての男児。
1人は眠たげに・・・ 
もう1人は まだよく見えない目で、ひらひら舞う2羽の蝶を追っている。

少女の瞳からこぼれる涙


[ネア] 「わかるか  マナ   「“それ”が オレたちなんだ」  

 ------ ネア(オレ) と マナ(おまえ) ------

「オレたちは もとは“ひとつ”だった」   「“千年伯爵”だったんだよ」




● 風と蝶

「風」の描写は ネアとマナの幼少期回想(N214)からずっと続いていました。
そこには 象徴的な意味が込められていたんですね。

タロットでは、占星術と関連付けて「ふたご座」生まれを(「火(棒)・水(聖杯)・風(剣)・土(ペンタクル)」の4大元素中)
「風」の象としますが、日付不明ながら 彼らの“誕生”した麦秋(初夏)の候が、まさにこのあたり。
(あと、「蝶」も「剣」スートのカードに 空を飛ぶもの(=風・空気の属性)代表としてしばしば登場しますね。相性がいいんですw)

「蝶」はそもそも昔から 人の“魂”の化身と信じられてきたそうで。

別に タロットシンボル的には“変換(コンバート)”の暗示もあります。
(そういえば アレンのクラウン・クラウン登場シーンが「蝶の羽化のよう」という話を先月してましたっけね… 正にイノセンスの“コンバート”でもありました)

本編では、カテリーナの見ている前で 伯爵の帽子から2羽の蝶が飛び立ち 赤ん坊の周囲を舞いだします。

< 千年伯爵のは、この子たちに姿を変えてまだここにいるんだよ >  ・・・・・・ってことかな。



● 故郷

「ティキ・ミックがポルトガル」な件から迷走してましたねえwww
しかしこれで マナネアと「母さま」との間に血の繋がりは一切ない事が判明しましたので、
やっぱり二人の育った故郷は、素直にイギリスあたりで良かったのかなーと(^^;)
だって米英ではありふれた姓の 「キャンベル(Campbell)家」ですもの。

二人の名は「母さま」が付けたそうです。
仲良く 同じミドルネーム。
マナ=D=キャンベル(“Mana=D=Campbell”)と、
ネア=D=キャンベル(“Nea=D=Campbell”)。


セットで「D」でしたか~・・・ 

どうもこの様子では先代伯爵、彼女に熱を上げてかなりの重大機密事項を漏らしちゃっていないでしょうか。
千年公も知らない14番目の秘密部屋」ってさ、元々この先代伯爵が彼女との密会用に内緒で作ってたものだったり。
あの小部屋に招待された少女は伯爵の弾くピアノを聴きながら…   いやいやいやまて(↑妄想警報発令↑) 

アニメのララの唄(※歌詞は既存のレクイエム(ラテン語))の最後、「pie Jesu Domine」辺りが気になりますね。
“Domine”は「主よ」という時の活用形で、「主」なら基本形“Dominus”になりますが 「D」がやっぱり“世界の統治者”っぽいw

あと、「母さま」の本名は 「カテリーナ」だそう。
“Katerina”で検索するとギリシャ出身のお方が沢山。 うへへ♡(←?)



● ヘスペリデスの園

最近ようやく思い出したのですが、
ギリシャ神話に登場する「世界の西の果て」にあるという美しい楽園 の話です。

そこには、ゼウスの妻のヘラが大事にしている 黄金のリンゴの実る樹が植えられています。
それを守り世話しているのが、「ヘスペリデス」と呼ばれる精霊の乙女たち。
黄金のリンゴを狙った侵入者が来ると 彼女らは美しい歌や踊りで歓待し、夢見心地になった彼らは ついにはそこへ来た目的を忘れてしまうのだとか。 

西日に輝く穂波に感動している最中 美少女から声を掛けられたりしたら、先代伯爵もこの昔話を思い出さなかったでしょうか。
きっと話題にしていそうですよね(^.^)
千年伯爵が仕事の「目的」を忘れたりすれば 困った事態になりそうですが。

… もしかしたら、それもあったのかも。 



● 「コーネリア “Cornelia”」

伯爵と少女の運命の出会いも、双子の誕生も、母の死も。
麦畑と共にずっと見守ってきた老木、コーネリア。

将来ここで死ぬことになろうとは夢にも思わなかったでしょうが、カテリーナはもはや実をつけることもないこの老木を 伯爵の思い出と共にずっと大切にしてたんですね・・・
命名したのも、やはり彼女だったのか。

そういえばコーネリア、英語の綴りを見ると、頭に“Corn”(コーン)の字が入っているんですよ。
“Corn”はポピーの記事の時も話しましたが、イギリス英語で「小麦」のことです。
こんなヨーロッパの田園風景には当たり前のように自生する赤いヒナゲシもまた、イギリスでは“Corn Poppy”の名で呼ばれます。

------ 伯爵が心から愛した麦畑の田園風景 ------

女性名「コーネリア」は、当時のあらゆる想いを込めて、彼女がこの記念樹につけた愛称だったんじゃないでしょうか。


さて。 “Corn”という単語には、小麦以外にも「角(つの)」という意味がありますよね。
関連ではこれもギリシャ神話、「豊饒(ほうじょう)の角」(コルヌコピア)の伝説も。
赤ん坊時代のゼウスをその乳で育てた山羊のアマルティアの折れた角に ゼウスがヘスペリデスの園の果物を詰めると、そこからいくら取っても取っても中身が溢れ出てくるようになったとか。

あの木の根元で生まれた赤ん坊ふたり。 カテリーナは、この豊かな実りの象徴に 彼らの幸せへの願いも託していそうです。


「黄金のリンゴ」の発想を得てから リンゴの老木の画像もいくつか当たってみましたが、
樹形とかねー やっぱりコーネリアも長い年月を経た「リンゴの木」として良さそうですよ?
“その気になって見れば”の典型かもしれませんが。


でもそうだとしたら。 この美しい物語とは裏腹に かなり不吉な予感が漂ってきますね…
アダム(千年伯爵)にリンゴとは。 ( まー細かい事を言えば「知恵の実=リンゴ」になったのは俗説なのですが

旧約聖書の失楽園のエピソード。

人が、神の信頼を裏切った初めての罪。

姿の消えた先代伯爵も、いまだ姿を見せないノアの神を裏切ったかどで罰せられたのでなければいいんですが…


「黄金のリンゴ」で連想、最後にもういっちょ。

ティムキャンピー ねwww

あれは、老木が残した最後の実だったかもしれません。

その黄金色で丸いリンゴのような姿が、故郷を離れ彷徨うネア達を慰めてくれていたかも。

「製造者」の想いもたっぷり伺いたいところです。






第219夜、ちょっと端折った部分もありますが、ネタバレ感想はひとまずここまでで。

(また何か出てくれば何遍でも追記しますよー!!v)

それでは。



第219夜(4)「A.Wをたずねて・彼は愛を忘れている」

ちょっと前から 「サンタマリア」(米津玄師)の歌詞がネアマナっぽくてマイブームでしたが、
この第219夜にきて いよいよな感じ。

http://www.uta-net.com/movie/146926/

自分も相当楽観的だ~と思いますが、せめてビジョンは明るくないとね。
Dグレは妄想材料には事欠かないので助かりますヨ♡(=´Д`=)

それじゃ マイペース考察の続きを。




▽ 52年前


● 「誕生」

7,000年もの間、青年のような若い姿を保って生きてきた先代の千年伯爵。
以前ワイズリーの解説にありましたよね。
「我らの肉体はノアに覚醒するとき、細胞から生まれ変わっておるから人間の常識からはちと外れておる」
「ちなみに我らは老化が遅い。若々しい肉体でいる時間が長いのだ」
 (24巻コムイの談話室コーナー①)

しかしある時その千年伯爵の体が消えて、代わりに2人の赤ん坊が出現

これがどういう現象だったかはもう勝手に想像するしかありませんが、

1) まず千年伯爵のメモリーが、取り憑いた魂ごと真っ二つになるほどの壊れ方をしてしまったのじゃないでしょうか。 原因は不明

2) すると メモリーの作用で長期間保ってきた宿主の肉体も、その姿を維持できなくなり 分子レベルで崩壊が始まる。

3) 割れて2つになった千年伯爵メモリーのそれぞれが、滅びかけた肉体を復元・維持させようと頑張る。
(宿主の体細胞が永遠の若さを保って来れたのもそれをやってきたからなので)

4) その結果 “ギリギリ生存が可能な姿(=2体の赤ん坊)”まで造り出したところでどちらも力尽き、休眠状態に入る。

5) 残されたノアの使徒達には 千年伯爵の行方が追跡できなくなる。
⇒ 「ぱったりと“消えた”」 (「死んだ」とは言ってない。 メモリー的にはラースラ(“怒”)よりロードに近い状況) 

といった感じですか。
後にネアはイノセンスを持つ新しい自分の体に「不老の力なんて持ってなかったはず」(N215)と呟いていますが、これは 元の体なら先代伯爵レベルの「不老」も有り得たということか… 
何とも凄い話ですね。


● 「双子」

ともかくこの2人の赤ん坊の体内には 最初から千年伯爵メモリーの欠片が存在していて、彼らの内でそれぞれのメモリーが修復を遂げると また徐々に新しい肉体を侵蝕していったのではないかと思われます。
こうして突如発生した“2人”。 でもノアに覚醒するまでは普通の人間同様だったでしょう。
肉体も、ノアが取り憑いたままの魂も、きれいに2つに分割されてまた一から成長を遂げたんですよね。 
それなら構造的にも一卵性双生児と変わりませんから。 マテールでアルマが神田に言いかけたのも多分この事。
「あの子(アレン)はノアだよ」 「それも…ひどく伯爵と…」(N200)

彼らは「双子の兄弟として育てられた」
しばらくは何も知らされず、何の憂いもなく 「母親」と3人の幸せな暮らしが続いたのでしょう。

[母さま] 「風はなんて言ってるの?」   [ネア] 「なにそれ」
[母さま] 「あなただってホラ!風と話してたじゃないwww」   [ネア] (うんざり顔)…(だから…)」(第214夜)

せっかくの「風」というキーワードにすら ちっとも反応しない ネアのこの様子ではね。

でも ある時とうとう「母さま」から 彼らは真実を告げられたんでしょうか。
自分達の「誕生」の真実、
彼女が伯爵から聞いたこと… 

大事な方舟奏者の曲を知っていた「母さま」。
おそらく 消え去る前の千年伯爵から、神話のような昔話を山ほど聞きだしていたんじゃないかと。


● 「兄弟」

同時発生した2つのメモリー間で どちらが「千年伯爵」となるか「14番目」となるかを分けたのはやはりノアへの覚醒時期ですよね。 つまり「千年伯爵」のエンプティーシートに座ることになったマナの方が覚醒は先だった、と。

それがいつ頃かを考えると、あのネアと母さまでしていた“マナが一か月も起きなかった”話(N214)の辺りが最も怪しいですね。 
しかし、結局スキンやワイズリーの時のような惨劇も起きず マナは無事に戻って来れたようです。
一旦目覚めたノアメモリーを、幼少期のマナが自分の意志で抑えたの…? 
「追い出す」まではちょっと無理な気がしますが。

それとも看病に当たっていた母さまが 特殊能力の持ち主だったのか。

そしてマナより後となったネアのノアデビューは、今更ながら あのシーンじゃなかったかと。

比較218
(『ジャンプSQ.』2013年2月号第218夜)

ロードが「悪の花」回、「彼は千年公を殺そうとしたんだよ」(第158夜)と憂い顔で話したのは多分この時の事。 
ネアがノアとしての「目覚め」を迎えた為、それを感知したロードが(千年伯爵は不在期間中につき)一人で迎えに行ったのでしょう…(←とか書いてましたが違いますね!!^^; あそこドアの隙間からブックマンが覗いてましたもん。あの二人でお迎えか) 

そしたら あろうことか彼が「千年伯爵の器」を襲っている最中だったという?!

だとすると、マナの持つメモリーの方は裏切られてなお片割れへの執着がぬぐえないでいるのに、ネアのメモリーはその覚醒当初から 相方に殺意を抱いていたことになるんでしょうか… 

「オマエヲ殺シテ オレガ千年伯爵ニナル」(N189)
千年公と再会を果たすなりこう言い放った原因は、粛清された恨みではなかったようですね。 

しかし お互い惹きつけ合ってやまぬはずの片割れに、一体何が起きたのか。


● 逃亡劇

この事件の後のネアもまた ノアメモリーに飲まれてしまうことなく 自分を取り戻したわけですよね?

当時の事はほとんど明かされていないのでザックリですが、ノアを裏切って「殺し合いの逃亡生活」に入った2人。
その様子を垣間見るに、ネアだけがマナを庇って戦っていたようです。 
一方のマナは、ただひたすら守られる立場。

マナの体は 本人の意志とは関係なくノアメモリーを受け付けられなくなってしまったんでしょうか?
7,000年を生きた先代伯爵は見た目があんなに若々しかったのに、マナは17歳でネアを失って以降も普通に歳を取っていき サーカスの少年と“再会”を果たした時にはすっかり「おじさん」になっていました

つまり 35年前の逃亡生活中から後にアレンの義父となって暮らし亡くなるまで 
マナは本来の意味で“ノアではなかった”んじゃないかと。
(アレンの左腕で叩かれた時出た「光」の正体が結局見当つかないし、当時の彼の金目も気になりますが)
 
でもひたすらマナを追い回す伯爵メモリーは(自立できる型のようですが)、もう彼を殺してでも取り憑こうとしていたのかも。

だったら、伯爵メモリーがマナの死去後 10歳のアレンにAKUMAの契約を持ち掛けた理由にも一応説明がつきます。
散々手こずらせた肉体もこれでようやく手に入った。 あとはあの子供を使って、抜けた魂を呼び戻させれば。

その企みは成功したのだと思います。
アレンがイノセンスでマナのAKUMAを破壊した晩以降は、
マナ自身があの「皮」と一体化した「千年伯爵」になってしまったんでしょう。




・・・・・・とまあ 今はまだほぼ全てが 仮定に次ぐ仮定の話ですが。

しかも 元からマナは「千年伯爵」だったわけだけど(苦笑)

それにしても、あの先代伯爵に邪悪な雰囲気はさっぱり感じられなかったですよね。

そもそもイノセンスと戦ったのは何が原因だったのか。
千年伯爵が狂った のはいつからか。
では当初の彼の目的は何?

きりがないです



まだもう少し話し足りない分は 次回に引き継ぎます。

第219夜(3)「A.Wをたずねて・彼は愛を忘れている」

前回(第218夜)ラストシーンを覚えていますか?

フラッシュバック映像が流れる夢から目を覚ました時 すでにアレンとネアの意識は交代していました。
「マナッッ!」と叫んで跳ね起きたのは、もちろんネア。 
(あれほどアレンが身を案じていた眼前のジョニーに目もくれませんから)
彼は 自分とほぼ同時に目覚め 夢の中のマナへとまだ呪いの言葉を吐き続ける伯爵の方に、怒りを込めた瞳で振り返ります。
< つづく >

ここからいよいよ壮絶バトル開始かと身構えてたら、見事にかわされましたね。 
繰り広げられたのは、それとは正反対の奇妙な光景でした。 

何でこういう事になったのか理由を考えると、あの時(N130)の師匠の言葉しか思い当たらないんですが。




▽ 「憎しみで伯爵と戦うな」


(以下、「どうしてもここは考察的に要るよね」と書きだしたら以前のネタバレ記事とさして変わらないかんじに (笑))
(まあ…第219夜でも選り抜きの所だけですので。すみません)


・・・・・・・・・ようやく出会えた宿敵を前に ややうつむいたままネアはじっと立っている。

折よくその時、形を崩していたイノセンスの左腕が元の形に戻り始めた。(アポクリフォスの方に余裕がなくなったらしい)

事態を察し、微かに笑って 一瞬で呼吸を整えるネア。

( ------   アクション  ------ )

「・・・やあ 千年公」   「オレだよ」
目の前の巨大な着ぐるみに向かって両腕を広げ 人なつこい とっておきの笑顔で見上げる。

「“オレ”だ  ネアだよ」   「やっと会えたね」

「千年公」と呼ばれた中年男は 泣きながら着ぐるみから飛び出し、今は全く別の姿をした“弟”に抱き付いた。

「ネアッ」

ガッチリと自分を抱きしめる男の背に回したネアの手が 途中で止まった。
自分の体内で疼き始めた何かをこらえながら…


ネアを抱いたままの千年公のセリフがおかしくなってくる

「ネア」 「裏切り者のネア……」 「我が輩を破壊(ころ)そウトしたネア
脳裏に浮かぶ 赤く染まって虚空を泳ぐ手
千年公の 瞬きを止めた目は血走り、そこからにじんだ涙があふれ出す。

千年公の記憶の中 

立っている千年公の前には、こときれた弟を膝に抱き 無言で涙を落とし続けるマナ
「我が輩ニ」 「破壊(ころ)されたネア…」

伯爵の気配に顔を上げたマナの瞳はもう虚ろで そのまま奈落の底に落ちて行くような絶望を湛えていた
「ダイキライな」   「マナの…ネア」
その時 千年公の左目からは、血の色の涙がこぼれ出した。

少年を抱きしめたまま、彼に問いかける千年公。

「どうして我が輩ノ前から消エナいのデス」  「我が輩にハ 使命がアルのデス」  「ナノニ どうシて」  「ドウして我が輩は」
「どうしてこんナニ」  「おまえなンカノ ソバにいたいと 思うのデスカ」

遠い目をしてぼんやり身を任せていたネアも ついには堪らなくなって、千年公の広い背中をぎゅっと抱き返した。



● 演技

一瞬で気持ちを切り替えて したたかに堂々と演じきるネアがカッコ良かったでs(結局これが言いたかった)←

伯爵やロードに「道化」だの「ピエロ」だのと呼ばせたのも これならね。
感情表現がストレートで 見るからに分かりやすかったアレンとのギャップも面白いですよね。

2人が笑顔で並んだ図も・・・ もうなんだろ凄いですよ星野先生。(ボキャ貧め・゚・(ノД`;)・゚・)

第214夜「目覚め」で ネアは初めて見る「自分」の顔に驚いてましたが、それをもう“本人”以上に使いこなしてる感が(笑)
上手いですね。

そして横にかぶせたネアの“作り笑顔”・・・ こちらからは彼の本心が透けて見える…寂しそうだな
心から笑っていないのが分かります。


● 湧き上がる殺意

漫画のコマでは、笑顔を作るネアの周囲に靄が広がりザワ… とか 鼓動のようなドクンという文字で
不穏な気配が表現されています。
これは ネアの意志で抑え込まれた体内のノアが放つ衝動ではないかと。 
北米支部の伯爵に「オ前ヲ殺してオレガ千年伯爵ニ」と言っていたあれですよね。

その力がうまく利用できたら無敵かも知れませんが ネアの自我も飲まれてしまうので。
そして 多分そういう戦い方で千年伯爵を破壊しても、侵蝕されたマナの魂は救えない…のでは?


● ノアの使命と 宿主の心

伯爵メモリーに浸食された「千年公」の心の中に 元々マナが抱いていた想いが消えず入り混じる様子が伺えますね。

それと千年伯爵もまた 正体不明の何かに精神を操られているような。 
ほんと ノアの「使徒」って、何を主(あるじ)に仕える存在なのか分からないですね。


● マナが憎い

「裏切り者のネア」 「我が輩を破壊そうとしたネア」 「我が輩には使命が」 「どうしてこんなにお前なんかの」
… こちらは千年公としての想い。

「(ネアの)ソバにいたい」
… は当然 弟を探し続けたマナの悲願ですが。 あと裏切られはしましたが自分の半身をまだ諦めきれないメモリーの未練も。


「ダイキライなマナ」 ・・・ここは複雑。 
千年公とマナ、それぞれ別の理由で生じた想いが たまたま一致して増幅してしまったように思います。

使命に忠実な千年公の立場からは、裏切り者の使徒兄弟の片割れであり災厄の元凶だったマナを憎むのは当然として。

あの絶望の表情のマナ、ここで伯爵から 何かとどめの一言を投げられたんじゃないかな。
おそらくあの日と同じ・・・ 母さまが樹の下で死んでいた時の 
 「すべてオマエのせいデスヨ」

それはもうふらふら状態で崖っぷちにいた彼を軽く小突く程に簡単な。
マナは 母や弟を殺した罪の意識から、自分自身を責め呪い 狂ってしまったのではと。

[クロス・マリアン] 「マナは“14番目”が死んだ日におかしくなった」(N147)

こんなことではないかと想像はしていましたが、思った以上の悲惨さでしたね。
マナを嫌ったのは誰よりもマナ自身。
彼は自分自身をその「存在」から許せなくなってしまったんでしょう。
それで 鏡に映った自分の顔を、衝動的に潰したんだろうと。

それとともに記憶も。 あの日の事は全て… (こちらは故意にというよりショックで飛んでしまったんでしょうね)
小説版3巻のマナが、“はぐれた弟を探している”と言っていたのとようやく繋がりました。


● 顔…変わったな

・・・「ハ?」
聞かれたことの真意が分からず、千年公は少年の顔を覗き込みながら、「我が輩はズットこの顔デスヨ」と答えた。

見つめ合う 一瞬の間。

またにっこり笑顔になったネアは、「顔と一緒に 記憶も潰したか…」とつぶやき、
そのままきょとんとしている千年公の胸に顔をうずめる。

「ふ…」   「… 悪役のくせに ほんと弱っちいなぁ」
千年公からはうかがえない角度   ネアの口元に黒い笑いが浮かぶ
------ ドクン ------


ネアの方は、マナの顔を潰させ記憶まで消したのは 自分を恐れる千年伯爵の仕業だと思ったようですが。

ここへきて完璧な笑顔を作れるネアがちょっと怖いですね。
彼にしてもここは 千年伯爵への新たな憎悪がどっと湧きだした瞬間だったと思いますよ。

それを 千年公の前ではおくびにも出さずポーカーフェイスを続けるネア。
自分の中に巣食う憎悪のメモリーとシンクロしてしまったら 全てがおしまいだから。


● 血の涙

「破壊されたネア」と「大嫌いなマナ」を思い出した時、「千年公」の左目からだけ流出した血の涙・・・

さーて何でしょう。

左目から血の涙が出る描写は、アレンにもありましたよね。
AKUMAの自爆で壊れていく魂(N25)や サードエクソシストの開闢孔に飲まれて行く魂(N187)を目撃した時。

救えなかった者達と、むざむざそれを見送った不甲斐ない自分と。

意味的には上の「ネア」「マナ」に近いものを感じますので 気になる所ですが、まだ結論を出すのは保留で。


今日はここまでにします。



第219夜(2)「A.Wをたずねて・彼は愛を忘れている」

物語の中心人物・マナとネアにつき 驚愕の真実が明かされました。

姿形は瓜二つなのに、“双子”ではなかった彼ら。 
この“兄弟”を育てた「母さま」も 実は本当の母親じゃなくて。



そもそもアレン・ウォーカーにしたって 誕生日や名前を勝手に名乗り 「父」と慕う人とも血の繋がりはなかったんですから…

主人公にまつわるすべてが偽物。 なのに実質上は、現実にあるどの“本物”よりも本物らしいという皮肉ですよ。


これも 先入観は全部捨てよという神の声でしょうか(笑)

愛と憎しみ・正邪の別など 不動に見えたものがあっさり覆るこの混沌世界には、むしろふさわしい演出かも知れませんね。





▽ 14番目の脅威

魔眼のワイズリーが、メモリー回復待ちのロードと テレパシーで会話をしている場面。

[ワイズリー]
「おぬしが庇(かば)い助けたアレン・ウォーカーは今 消滅の危機にさらされておる」
「ネア」
「ノアの大洪水から長きに渡るノア13使徒の歴史のなかで起こった 予期せぬ生誕 不意に現れた存在」
「異例の14番目のノア」

「35年前千年伯爵によって葬られた“ネア”は アレンに自身の“記憶(メモリー)”を植えつけ その肉体からついに孵化(ふか)し この表舞台へ帰ってきた…」
「奴が狙うは 今度こそ 千年伯爵の首だろう…」


[ロード]
「“ねあ” は ぼくらと ちがう」「だか ら こわい…」
「“せんねんはくしゃく”が いなければ ぼくら わ “はーと”に ほろぼされて しまう」


[ワイズリー]
「奴は何を成そうとしているのか おしえてくれ ロード」
「ワタシの魔眼でもこればかりは見通せぬ」「いや… 見通せるようなものではないのやもしれん」
「すべては“マナ”という 迷宮の闇へと繋がるのだから」



★ ワイズリーとロード


● 他人の心が読める能力者同士 ワイズリーとロードは、本当に仲が良さそうです。
他所では決してしなかった「14番目」の「ネア」呼びも、2人だけの時には連発してますね。

でも分からないのは、どうして他のノア達にはこんなにネアのことを秘密にしているのかということ。
ワイズリーがデザイアスに知っていることを全部話してやっていれば ブックマンとラビが拉致されるようなこともなかったのに。


● あと、ロードが人間である「アレン・ウォーカー」を 本心から好きだったことも分かりました。
「ヘボい」人間でなければOK?
「ネアはマナの為に戦った」… と彼女が密かに“裏切り者”に涙したのも、彼が最期まで「ヘボ」ではなかったからでしょうか。


● ノアメモリー転生の際は新しい宿主には前宿主の記憶が引き継がれない原則があるので、ワイズリーも、ネアが生きていた当時のことを自分で“覚えて”るわけではないんですよね。
しかし、メモリー自体には順次情報が蓄積されて行く様子。 裏切り者が憎いだとか。
ワイズリーが見てきたように35年前の様子を語っているのは、その魔眼の能力で自分のメモリーの記憶が辿れるからでしょうか…

ノアメモリーの正体もまだ分かりませんが、激しい憎悪の念で人を操るものなのだけは確かなようで。


● 良からぬ計画にはすぐ気付きそうな先代ワイズリーが何故ネアに負けたかですが、なるほど読めなかったのではね。
アレンも ワイズリーの術を強制終了させたほどの精神力を見せていますから 35年前当時の様子も何となく納得です。


●  [ロード] 「“ねあ” は ぼくらと ちがう」
「ちがう」とは何が… 
まだ他のノアにはない特殊能力があるという意味でしょうか それとも実力差がケタ違いということなのか 
もちろん“ネア”の抱いている“目標”は、千年伯爵に忠誠を誓っている他のメンバーと決定的に違うのですが。

この場面の会話でも「ネア」で一括りにされていますが、私はまだこれまで同様 
「ネアはノアメモリーの宿主でありがなら、人間としての自分の意志は堅持していた」 という考えです。


(1) 「オマエ(=千年公)ヲ殺シテ オレガ千年伯爵ニナル」(N189) 
ノアメモリーからの意志表示。 直に千年公を挑発するなど極めて好戦的

(2) [クロス] 「ノアの一族と殺し合いの逃亡生活」(N167)/
[ワイズリー] 「(肉体の侵蝕に苦しむアレンに)35年前の“14番目”と同じ有様になったのぅ」「ノアはノアから逃げられん」(N211)/
[ロード] 「ネアはマナの為に戦ったんだ」(N205)
これらから推測されるのは、<生前のネア(宿主)がひたすら防戦で千年伯爵の脅威からマナを守ろうとしていた>ってこと。
 

● [ロード] 「こわい」
千年伯爵とロードは 「ネア」には強い恐怖心を抱いている。

にもかかわらず伯爵は、過去にやむなく粛清した対象につき、今はハートから死んでも守れ」(N202)とも命じているんですよね。

[ロード] “せんねんはくしゃく”が いなければ ぼくら わ “はーと”に ほろぼされて しまう」

この箇所ですが。
やっと今回(ラスト)出てきましたが “マナとネアのメモリー2つ合わせて「千年伯爵」1個分”ということに絡むのでは?

ロードがいつもの「千年公」という呼び方をしないでここだけ「せんねんはくしゃく」と言ってますよね。 
その理由は、ここで言う「せんねんはくしゃく」が、彼女が常により添っているあの泣き虫の「千年公(マナ)」ではなくて、
マナ+ネアが合体して本来の姿が完成した時の「千年伯爵」だからじゃないでしょうか。

分かれたメモリーが宿主の肉体ごと融合できるのは 「絆(ボンドム)」の双子で実証済みです。

というか合体するためには、ノアメモリーが取り憑いた魂と共に元の肉体が絶対不可欠ということでしょう。

ティキ・ミック私は“ネアの抜け殻”説を主張してきましたが先日コメントを頂いたクローン説も有りかも)の靴底に奏者の印があったのは、やはり最終的な千年公(マナ)との合体という大仕事のための特別な存在と見做されていたからに思えます。
方舟でロードが「ティッキー」を、他のノア(「ダーイジな子羊」)と分けた言い方にしていた(N93) のにも、このへんの事情ありきじゃないかと。

肝心のネアのメモリーについては、ワイズリー発言であったように 
「左腕のイノセンスを斬り落として(アレン・ウォーカーには)我らのモノになってもらう」(N211)算段ですね。
アレンの身体はもはや素材扱い。



ざっと見 「千年伯爵」が元の力を取り戻せなければ、この戦争でノアはハートに力負けするだろう… ということのようです。
もしそうであるなら アポクリフォス側も 「14番目」の取り込みに躍起になるはずですよね。



それにしましても^^;
ネアのメモリーには、その気がないどころか 千年公を消して自分が成り代わる気満々・・・ 
そのうえ こちらの方が、マナのメモリーよりも強そうなフラグ。

これで本当に合体の目途がついてるんでしょうか? はたして公算は。





ここまでで、次はネアとマナ(千年伯爵)の対決場面へ。






※ おことわり ※
昨年3/8 記事で述べましたが、今回から順を追った詳細なネタバレ描写は控えますが(着目箇所以外) 御了承下さい。
 





 

第219夜(1)「A.W(アレン・ウォーカー)をたずねて・彼は愛を忘れている」

そういえば 久々リアルタイムでの本編感想・考察記事ということになるんですが、これまでの考察に興味を持って下さった方は 御覧になるなら「ブログTOP」記事に置いた「考察概要」がお勧めです… 第219夜を経て訂正必要箇所もありますが。
改めて古記事を読み返してみますと色々残念・・・特に「14番目」関係の表現のブレが酷くてかえって混乱の元だわ~これorz

こんなでも 書いてる当人はいつも同じ話をしている感覚だったんですよね。 
場当たり的表現はこれを機に深く反省しまして!!! 以後精進します…ね (;´∀`)ハハハ


え~色々情けない限りですが 気を取り直しましてともかくも。 
永らくコールドスリープに入っていた原作がようやく息を吹き返した!  これだけで感極まり言葉もありません(↑ω↑) ←



▽ 扉絵 (と、『SQ.CROWN 新増刊』付録ポスター)


219tobira8.jpg(本誌『SQ.CROWN 2015SUMMER』第219夜扉絵)

crownposter.jpg(本誌『SQ.CROWN 2015SUMMER』付録ポスター)


いやまず 「またですか」 って誰でも突っ込みたくなるでしょうこれは。
副題「A.Wをたずねて」もまだ健在だし、「今の超展開こそ“主人公”のルーツ」である事へのアピールとしか思えませんよ。


★ Gemini

考察概要とは被りますが どうにも並べずにはいられないこれら。↓

gemini2_20150719202010cad.jpg
(左:コミックス1巻カバー/右:小説版3巻カバー)

…からの これね。↓

gemini-square.gif
(画像はサイト「のんの小宇宙」天体観測講座から。赤枠は私です。 ※久々おじゃましたらGoogle Chromeでは文字化けします御注意

ミルキーウェイの星屑の上に立つように背中合わせの2人。 左がポルックス(弟)、右がカストル(兄)

さらに今回の第219夜では雪が舞う代わりにお星様(六芒星)がきらきら。

同じ構図をこう何度も持ってきて、これで「ふたご座」を意識するなという方が無理ですよ。

それだのに本編ではネアさん衝撃の「だがオレたちは双子じゃない」宣言。

もうっこれだからDグレはやめられませんなwwwwww    大好き♥

< とりあえずこの問題発言の解釈は後にしまして このまま行きますよーーーっ! >



★ What a Wonderful World

今回はまた 1巻カバー絵の原案らしいこちら↓の図案も取り入れたかったのかなと。

gray_ark221a_20150719202013543.jpg(『灰色ノ聖櫃』P221「扉絵コレクション」より)

雪もねえ~ 六芒星のお星様なんですよ ヾ(●´∀`●)ノシ (←何を言ってるか分からねーと思うが)

別名を「六花(りっか)」と言います。(※ 「雪の結晶ができるまで」の動画あります(超お勧め)。赤文字リンク先へ。)
発生する際の周囲の気温・湿度などの条件によりその姿は様々ですが、「六角形」が基本構造の結晶なんです。

そして上向き三角(△)と下向き三角(▽)を合わせてできる形の六芒星は、
「光と闇」「創造と破壊」など 相反するエネルギーの調和を示すものだとか。

[マナ] 「僕ね、美しいこの世界が大好きですよ」(小説版3巻「Lost Fragment of Snow」P150)

本編では 長旅の果て?に辿りついた風景の美しさに千年伯爵が感動して思わず帽子を取るシーンがありますが、
今回の扉絵で シルクハットを持ち、遠くに視線を泳がすマナも 同じ心持ちかしら…

光も闇も。 どちらかだけを滅ぼそうとするのは間違いな気がします。


小説タイトルの「Lost Fragment of Snow(失くした“雪”のカケラ)」ですが、雪の結晶の完全体から腕が1本欠けてしまった例えなのか… まだよく分かりませんけどね。
五芒星(ペンタクル)にもまた古来各地で様々な意味づけがされていますが、「魔」関連が多いですよね。



★ Change

あと、今回の扉では マナがシルクハットを持ち アレンの所にはボールが来ている・・・ 
サーカス編の小説版とは逆ですね。
(いやもちろんボールの柄が違うとか…細部は違ってますが、それはおそらく帽子デザインの方もだし)
これは何を意味するんでしょうか。 

今回アレンの所に来たのは犬のアレンの墓標代りのボールと同柄  あと第123夜(闇の吟)扉絵の玉乗りピエロか。 
加えてあの小説版3巻のカバーを外して裏の折り返しを見ると、そこにも。 
わざわざ魔導士クロス・マリアンの隣に来るようにしてあるとか  色々作為を感じますな(笑)



★ Alphabet

二人の周囲に散らばる文字。 あーこういうセンス大好き♡   
アルファベットそれぞれの数は
A(4)/M(1)/L(3)/N(3)/E(2)

アレン(ALLEN) をひいたら残りは
A(3)/M(1)/L(1)/N(2)/E(1)

そこからマナ(MANA)では
A(1)/M(0)/L(1)/N(1)/E(1)

あとネア(NEA)で
A(0)/M(0)/L(1)/N(0)/E(0)

・・・・・・“L”って何どすwww 

「アレン=ネア」の時は“ll”を横にしてイコール、とかやりましたが、また全部を小文字化して“L”をマイナス、とかいやいやいや
ごめんわからん ここも保留っ ^^;



★ Poppy

二人の足元に咲き乱れる白のポピーの花言葉は「忘却」。  副題とリンクしてますよね。

黄色い花々は、花言葉を示すものではなくて、
“白よりもやや色付きだした状況”じゃないでしょうか。

「千年伯爵」の脳裏に訪れては彼を苦しめる、マナとネアの記憶・・・

そして、私はまだまだ「allen=nea本人」説推しですので ここのアレンももちろん対象ですよ。
万一それを採用しないとしても、アレンのサーカス以前の記憶は不自然に抜け落ちていますしね!
彼についての「Allen is image of white flowers .(イメージは白い花)」(インスタグラム星野先生談)もまた、ここにかかるのかな。

そして“色付きだしたポピー”の意味も。
アレンが自分の記憶を完全に取り戻した時は、
この花々も、真っ赤に染まる気がしています。




▽ 副題:「彼は愛を忘れている」


わくわくしてポスターを広げた時、実は真っ先に目に飛び込んだのはティムキャンピーでした。
ちょっと傾いだ恰好が、この↓印象的な扉絵と似てたなあって。

第47夜扉-10(第47夜扉絵)

アレンの頭の後ろの“光輪”に当たるものは、「アレンの楽譜」記事で言った通り あの楽譜の形のようにも21巻表紙の目玉のようにも見えます。(まあ今回「目玉」の方は置いといてv)

はい そんな訳でまた今回も、ポスター絵背景に「楽譜」が登場ですね。 この奏者コンビでしたら無理もないですが。


しかしこの扉絵。  後からもう一個、よく似たパターンのを思い出しました。
これね。↓

tobira-i.jpg(第191夜扉絵)

下方には ごていねいにもティムキャンピーの代役でイノセンスが陣取っています。
またまたアレンとは腐れ縁 「似た者同士」の神田さんが登場ですね。
彼も、光輪背負わされてますし。

そして何より御注目は、この扉回の副題なんですよ。 第191夜は、「アイの記憶」

このへんコメント欄やツイッターで思い付き的に少し話したことはあるけど、ちゃんと記事にはしてなかったですね・・・ 
私がブログを始めるより前の所なので。

ではあらためて。 
この「アイ」には3つの意味を掛け、それが繋がって引き出されて来たんだよたという話です。

① 神田本体が最期に見た風景、藍(あい)色の空
② そこから、自分には確かに愛した人がいたことに思い至り。
③ 自分(英語の“ I ”)が何者であったかを・・・

うわ…ちょ、、、、番組の途中ですが(おい) さっきのアルファベットの答でもあるんじゃないのこれー!!!

ポスターで最後に残った“l”の行方・・・   大文字、小文字の“L”ではなく、(ましてや“マイナス”でもなく) 

FA: “I(自分)” だった、という結論でいかがでしょう…か(ゼイゼイ)

主人公の失われた記憶を探す旅の終着点は、やはり「自分が何者であったか」ですよね

アレン・ウォーカーをたずねて。  


・・・・・・ あっ そういえば神田さん話の途中だったっけ? (^▽^;)←←←

えーーっと。


つまりですね、
第219夜の副題「彼は愛を忘れている」の“愛”も、神田版と同パターンで行けないかと。

① 「愛」の意味のうち一つは、「愛息子(まなむすこ)」などで使う「マナ」という読み。 
すなわち この副題の主語・「彼」とは「MANA」のこと。

② もう1つはもちろん通常の意味の「愛」。 
彼がかつて心から愛していた(そして今は滅ぼそうとしている)この美しい世界への愛。

③ 最後はやはり“I(自分)”でしょうね。 
絶望から狂ってしまった彼は、最後に自分を取り戻すことができるのか。




はあ・・・   たしかに「全力で」とは言ったけど、扉絵+副題ネタでここまで長くなるとは。 
行きあたりばったり癖もそうそう抜けませんね。

次の本編はもうちょっと のんびりやりますので。

・・・でもあれよ 久々に幸せな感覚を思い出しましたね(*´艸`*) 

私もね、美しいこの世界(D.Gray-man)が大好きですよ。 


それではこれで。

祝『SQ.CROWN』創刊&「D.Gray-man」再開。 あと表紙絵。

『SQ.19』の後継誌の位置づけで、『ジャンプSQ.』増刊誌(季刊) 『SQ.CROWN(スクエアクラウン)』がいよいよ創刊です。(2015.7.17)
久々復活の「D.Gray-man」はもちろん、あの「血界戦線(Back 2 Back)」も一緒の連載ですよ(今号も通常運転、☆3つ)

SQ.本誌から応援で、諸先生方のイラストメッセージ。
(浅田弘幸先生・許斐剛先生・古屋兎丸先生・山本ヤマト先生・日丸屋秀和先生・加藤和恵先生)

あと、「ナイトメア・ファンク(竹村洋平)」番外編で 開始早々縁起でもない話をしてましたが(-_-;)
誌名「クラウン(=王冠)」の、「いつかここから漫画界の頂点をとる人が現れるように」という説明には納得ですよ。

とにかく雑誌のコンセプトは
「今後の漫画史を担う若手作家をどこよりも早く、多く、そして“面白いカタチ”で送り出すことを約束します。」
(ジャンプSQ.編集長 矢作康介)
だそうで。
星野先生・内藤先生を目標に現在頑張っていらっしゃる 漫画家志望の方も多いでしょうしね^^

この態勢で、雑誌が末永く続いてくれることを祈ります。 
「D.Gray-man」にとっても 今後を託す大事なホームグラウンドですので!


巻末のひとこと。
「お久しぶりです。 また描かせて頂くことになりました。 どんな時も支えてくれた家族と友人とファンの皆様のおかげです」
<星野>


アンケートハガキの投函も、雑誌を購入された方は ぜひよろしくお願いします。

オモテ面の「面白かったものを順に書いてください(3つ)」の欄に記入ができるのも久しぶりv
ウラは9番目の設問で雑誌購入理由について聞かれていますが その筆頭に ①「D.Gray-man」が読みたかったから。
えええもちろんですとも(↑ω↑)

kuraunn-kensho.jpg(GRAND OPEN グッズプレゼント のページ)

「プレゼント商品って“QUOカード”じゃなくて“図書カード”だよね??」という話をしていましたが、一応Wチャンス賞の所にQUOカードプレゼントもあるのでまあ(笑)
メインの図書カード賞の図柄は今月号付録のポスターと同じ(センターカラーの扉絵とは少々違い)。 
QUOカードはSQ.でおなじみ・連載陣勢揃いの3種柄(うち1種類をランダム選定)・・・第213夜扉のアレンは2枚目ですね。





ということでさて。 表紙絵について。

(『ジャンプSQ.CROWN』2015 SUMMER表紙)

第一印象は 「クラウスさんちっさ」←

いまや怒涛の最終回直前の超人気アニメの原作にしては・・・ おふぅ
しかし今の時期、お忙しいのは確かですよね。 まだまだ関連のお仕事とかでスケジュール目白押しでしょうし。
内藤先生もツイッターで「これまでの続き」を強調されてて期待されすぎるの苦手とも仰っていたので… いいのかな (;´∀`)
これからの連載、本当に楽しみにしております どうぞ御自愛下さい。


Dグレは物語の中心人物の アレンと伯爵。
雑誌名が「クラウン」ですので 中央に王冠が据えてあり。
アレンの出で立ちも当然ながら「クラウン・クラウン」。

彼らの、この先に向かおうとしているような希望の感じられる構図が素敵ですよね!!
ちょっとこちらを振り向きざま「一緒に行こう」と誘ってくれてるんですねわかりm  ←頭沸いてるんでお察し

ティムだっていつも通り元気一杯。 早く戻ってきて。

千年伯爵の帽子には、ラナンキュラスというお花が載っています。

この花 最近は特に品種改良が進んで、カラフルになってるとか。
原種は素朴な一重の黄色い五弁花「バターカップ(キンポウゲ)」。 
「赤毛のアン」でも 主人公が摘んだ野バラと一緒にして帽子飾りにしていました。

ラナンキュラスの花言葉は、「名声」「光輝」・・・ 王冠の名にちなみ若手作家の将来に祝福?
あとズバリ「お祝い」というのもありますね。創刊号だもの。

コミックス1巻表紙絵では、バラを飾りにしていた千年伯爵。
バラほど品種改良の進んだ花はありませんが、こちらも原種の野バラは白い五弁花です。

バラは五芒星(ペンタクル)の象徴的な扱いもされる花。
今回伯爵の服の柄がまたお星さまですのでww ラナンキュラスが選ばれたのも 「五弁花」繋がりかもしれませんね。





もう~~~とにかく応援あるのみ。

『SQ.CROWN AUTUM』 となる次号は 3か月後の10月発売予定
まだ詳しい日取は決定していません。
売価は同じ税込690円です。


雑誌の紹介はこんなもので。
次回は、ポスターというか扉絵テーマですね あとサブタイトル。 徹底的にやります。


ではまた。



再考。(4. 僕らの希望)

先月の神田誕記事(6/6)に こんなコメントを頂きました。 

「こんにちは。
昨夜、久しぶりにDグレアニメを見ていたのですが、ふとそれで思ったこと。
アレンのイノセンスが神ノ道化になるまさにその瞬間も、水面から一つの腕(右腕)が伸びている、って構図だったなあ、と思いまして。」

(7/2 “ほろう”さん)

先の記事では 神田本体の記憶映像からスタートし彼が「神田ユウ」となって「(あの人⇒)アルマ」の元へゴールするまでを追いましたが、「この両者の構図が似てるんだよね」と言うからには、確かにアレンの方もやってみませんと。

次はアレンを主に “その後”の経過を辿ってみようと思います。


   ripA.jpg
(左画像:コミックス20巻第191夜)  (右画像:コミックス7巻第57夜)


左と右の絵。 一見正反対に見えて実は「似た者同士」な神田とアレンを象徴するような図柄ですよね。

昼と夜/左手と右手/憧れと拒絶/ 

この時瀕死の神田本体の手は、遠くのあの人の元へ帰りたい一心で伸びていましたが、

対して アレンの方はというと ------ 来るな ------ と、迫り来る禍々しい月を 全力で拒んでいます。


「僕はまだ…  」に続く言葉は、「ここで終わりたくない」かな。

それと一緒にあの 「僕がもっと強ければ」(第55夜「削除(デリート)」) …という想いが一杯だったはず。





物語、次の場面。 生死の境でアレンが彷徨うのはインナーワールド。

水底には 破滅と死に覆われた世界が広がっていますが、そちら側につい触れようとしていた手を何者かが掴んで引き戻します。


ripB.jpg ⇒  ripC.jpg
(コミックス7巻第59夜)

ここで 意識を取り戻したアレン。

ほぼ死が確実だった状況から一転 奇跡の力(=イノセンスの助け)で、(死にたくない)という願いだけは叶うんですね… 一応。
でも肝心の左腕が元に戻らない。 エクソシストとしては致命的です。

この辺りも、たまたまセカンド実験の被験体にされたことで別人として蘇り、互いの自覚がないまま会いたい人と再会を果たしていた神田と似ていたと思います。

双方とも 思いもよらなかった外からの力で救われるんですが、本当の意味で彼らの希望が叶ったわけではありませんでした。


ここから本格的に アレン自身の、イノセンスを取り戻すための戦いが始まります。





rip1.jpg ⇒  rip2.jpg
(コミックス9巻第84夜)


その後も進展の得られぬ状況の中、lev.3 AKUMAが襲来。 
逃げずに立ち向かうことを選択したアレンに、遂に転機が訪れます。

クラウン・クラウンの誕生。

ほろうさんが仰っていたこの場面、 正にここが 「僕はまだ…」からスタートしたアレンの想いの終着点ですよね。
 
「もっと強く」なりたかった彼の。


総括しますと、
希望を叶えたければ受け身ではなく 自分の力で掴みとれ …ですか。 

厳しいです(^^;)

でもこれだから少年漫画はいいよねー!!



あと、余談。

クラウン・クラウン出現のくだりはまるでチョウの羽化を見るような美しさだなぁ…と今までぼんやり見ていただけでしたが、
あらためて読み返せば、本当に比喩的表現が使われてるようですね。

一時期は 頼りの腕をもがれ文字通り手も足も出ない状況に陥りながら苦悩するアレン、あれがちょうど蛹(さなぎ)期のようで。

実際 芋虫からチョウの姿に体を作り変えるプロセスでは、蛹の中で幼虫の身体は溶けてバラバラになってしまうんでしたよね。
(あのlev.3 AKUMAの「物質分解能力」って、つまりそういうことだったのかなーとwww)



ほじると色々なものが出てきて、Dグレ本当に面白いですね^^

あらためまして コメントを下さったほろうさん、ありがとうございました。

もしかして御期待通りの回答からかなり見当外れな方向に走ったかもしれませんが御容赦くださいませ。 
こういう仕様です ←


 
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キャンピー

Author:キャンピー
Yahoo!ブログから移動して'12年10月25日オープン。
それ以前の日付記事は旧ブログからの訂正版です。

生年:不明。35年前には存ざ(ry
BD/Btype:8月某日(Leo)/AO型
身長:160cm
体重:標準(自称)
家族:5人。夫と子供3人(男・男・男)
好物:漫画はDグレでお腹一杯。

<他ツイフィールまで> http://twpf.jp/ripvansf
   

Dグレの応援お願いします。
漫画「D.Gray-man」は、2004年5月31日発売の『週刊少年ジャンプ27号(6月14日号)』で連載を開始し、2009年『少年ジャンプ22,23合併号』(第186夜)まで掲載。 以降2009年『赤マルジャンプ9月20日号」に第187夜掲載を経た後、第188夜からは同年11月発売の月刊『ジャンプSQ.2009年12月号』で連載再開。そこから2013年刊行の『SQ.2013年2月号』の第218夜までを掲載。 同年『SQ.4月号』誌上で編集部より「再開未定の一時休載」告知。 2年半の長期休載を経て、2015年7月17日発売の季刊誌『ジャンプSQ.CROWN(スクエアクラウン)』に場を移し連載が再開しました。 その後、掲載誌は2018年4月16日発売号より『SQ.RISE(スクエアライズ)』とタイトルを変えてリニューアル。現在も継続中です。 コミックスは2013年11月に24巻発売(第218夜まで収録)・2016年6月3日に25巻発売(第222夜まで)・2019年2月4日に26巻発売(第230夜まで)。      <星野桂先生のインスタグラムアカウント(@Katsura_5600)も現在元気に更新中>   
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